2018年最初のハンターハンター記事になります!ちょっと間が空いてしまいましたね、すみません!
今回も、とあるワンシーンについて掘り下げていこうと思います。それは、
マフィアのトップ集団「十老頭」をイルミが暗殺したシーンです。
マフィアに攻撃を仕掛けたクロロの依頼を請けてイルミが動いていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻132P/冨樫義博)
このシーン、十老頭という恐らく念を使えないおじさん集団を暗殺するだけならばイルミだけで十分だったのではないかと思うのですが、マハとカルトまで一緒についてきてるんですよね。
イルミの十老頭暗殺にマハとカルトまでついてきたのは何故なのか?
この点について考察していこうと思います!
- イルミ=ゾルディックとは?
- マハ=ゾルディックとは?
- カルト=ゾルディックとは?
- マフィア側にイルミが苦戦するような強敵はいなかった
- 家族内指令(インナーミッション)だった?
- プロハンターを警戒したため
- 授業参観みたいな?
- クロロはマハとカルトの分の報酬も払ったのか?
- まとめ
イルミ=ゾルディックとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻131P/冨樫義博)
主人公・ゴンの親友であるキルアの兄にあたります。長い黒髪に感情の読み取れない真っ黒な瞳が特徴的な男性です。
キルアを暗殺者にするべく教育していましたが、キルアの頭に念の針を刺して感情をコントロールするなど、その教育は歪みきっていました。
イルミ自身も凄腕の暗殺者で、作中ではゾルディック家やイルミ個人に舞い込む仕事をこなしています。
針を武器にし、投げて敵の急所を刺したり、自分の顔に針を刺して骨格を歪ませ、別人変装したりすることも出来ます(針なしでも顔は変えられますが、4〜5時間で元に戻ってしまいます)。
さらに、針を刺した人間に強力なオーラを流すことで、自分の意のままに操ることができる操作系念能力者でもあります。オーラを注入された人間は針を抜いても廃人となってしまう、恐ろしい能力です。
マハ=ゾルディックとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻132P/冨樫義博)
イルミのひいひいおじいちゃんにあたります。おじいちゃんのおじいちゃんです。
小柄なおじいちゃんですが、結構ファンキーな格好をしています。
マハに関しては謎が多く、作中ではまだ一言も発していません。
ただ、イルミの祖父、ゼノの話では最強の念能力者だったネテロと過去に殺し合いをして生きているほどの強さなのだとか。
人類最強クラスの強さを持っている可能性がありますが、実態は謎に包まれています。
【ハンターハンター】アイザック=ネテロ元会長の強さや魅力について紹介する!
カルト=ゾルディックとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻132P/冨樫義博)
イルミの弟(妹?)にあたります。一人称は「僕」なのですが、女性物の着物をきているので、性別ははっきりしていません。僕っ娘の可能性もあります。
ゾルディックの家族ではありますが、現在は家を離れて幻影旅団に入団している模様。「兄さんを取り戻すために強くなる」という目的で旅団に入ったようですが、真意は不明です。
念で紙を操り、敵を攻撃します。恐らく操作系の念能力者です。
敵をなぶる癖があり、まだまだ戦い方には未熟な点も多いですが、単独でキメラアントの兵隊を撃破するなど、並の念能力者を超える力を10歳そこそこで身につけています。
マフィア側にイルミが苦戦するような強敵はいなかった
幻影旅団がケンカを売ったマフィアンコミュニティーは、全世界のマフィアが組する巨大な組織でした。
マフィアの資金力は膨大で、恐らく一人暗殺を依頼するだけで十数億〜数十億ジェニーはかかるであろうゼノとシルバに対して幻影旅団(この時点でウボォーギンがクラピカに殺害されていたので最大で12人)の抹殺を依頼するほどでした。ですので雇おうと思えば強い奴も金で雇えたと思います。
しかし、結局マフィア側の最大戦力はゼノとシルバで、他は団長の手刀を見逃さなかった人や陰獣など、旅団やイルミに全く歯が立たないであろう人物ばかりでした。
任務で敵対したとしても、ゾルディック家は互いに殺し合うことはしないと思います。イルミも「家族は殺さない」とキルアに言っていましたよね(故に家族ではない、家族と思っていないアルカは殺すという意味合いでしたが)。
ゼノ、シルバの任務も十老頭の護衛ではなく幻影旅団の抹殺でしたので、イルミに十老頭が暗殺されそうになっても止める義理はありません(報酬はもらえなくなってしまいますが)。ですのでゼノ、シルバ、イルミが遭遇したとしても殺し合いはしなかったでしょう。
マフィア側にイルミが苦戦する強敵は皆無でした。だからマハとカルトを連れ出す必要もなさそうです。
家族内指令(インナーミッション)だった?
ゾルディック家には「家族内指令(インナーミッション)」と呼ばれるルールがあります。
「家族それぞれの考え方や方針が異なった場合、あえて意見を統合せず、自分が望むやり方を通すために最大限に努力する」というものです。
(引用:HUNTER×HUNTER 31巻113P/冨樫義博)
・・・ちょっと難しいですが、「家族それぞれやりたいようにやろうぜ!でもやるからにはマジでやれよ!」みたいな感じですね。
作中では何でも願いをかなえてくれるものの、大きなリスクがあるナニカ(アルカ)を巡って意見が分かれ、キルアとイルミが激突しました。
イルミが十老頭を暗殺した時も家族内指令(インナーミッション)が発動していた可能性があります。クロロの依頼を請けたイルミと、マフィアの依頼を請けたゼノとシルバ。家族内で意見が分かれたと判断できます。
同じ家族が敵対する組織それぞれの依頼を請けるのは、望ましくない気がします。でもあえて両方の依頼を請けることで、どちらが先に依頼をこなせるか、イルミ対ゼノ、シルバで勝負していたのではないでしょうか?
幻影旅団の暗殺はさすがのゼノとシルバといえど達成は困難です。過去にシルバは旅団員と戦ってだいぶ苦戦したようですし、クロロとも決着はつかなかったみたいですからね。
【ハンターハンター】シルバVSクロロはどのような戦いだったのか?考察してみた!
しかし、イルミとしては1人では心もとなかったため、まともに暗殺の仕事をこなせるマハとカルトに協力を仰いだ(キルアは家出中、ミルキはオークションに向かった、アルカは幽閉中、母・キキョウは・・・お留守番かな?)と考えると合点がいきそうです。
家族同士で殺し合うことはないですし、イルミが勝てばクロロからの報酬が入り、ゼノ、シルバが勝てばマフィアからの報酬が入るので、ゾルディック家としてはどちらもメリットがあります。
これならばマハとカルトもイルミの協力要請を断る必要もないですよね。イルミに協力する形で、マフィアを葬りながら十老頭を暗殺したのでしょう。
プロハンターを警戒したため
これも理由になると思います。プロハンターが十老頭の護衛をしている可能性があったため、イルミも味方が必要だったのではないでしょうか。
先述の通り、マフィアの資金力があればプロハンターでも雇うことはできたでしょう。
さすがに最強の念能力者だったネテロが動くことはないでしょうが、星持ちのハンターが動く可能性は十分にありました。
十二支んやビスケなどが護衛についた場合、イルミ一人では太刀打ちできそうにありません。
そのため、過去にネテロと同等の強さだったとされるマハと、10歳ほどにしてキメラントを倒せるカルトに同伴してもらったのでしょう。これなら相当強いプロハンターが護衛についていない限り、問題なく任務達成できそうです。
ただ、マフィアを襲撃した旅団メンバーがゼノ、シルバと戦ったクロロ以外ほぼ無傷だったことを考えると、マフィア側にいたプロハンターはクラピカ、センリツ、バショウ、リンセンくらいだったのかもしれませんね。マフィア最強の武闘派集団が陰獣程度でしたし。
せっかくひいおじいちゃんと弟(妹)についてきてもらったイルミでしたが、取り越し苦労でした。
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授業参観みたいな?
これは完全に想像ですが、イルミの仕事っぷりを見るためにマハとカルトが来たのかもしれません。まるで授業参観のように。
マハはすでに高齢で、ゾルディック家の出来事にはほぼ関与していないみたいですが、やっぱり玄孫の働きっぷりはきになるところですよね。
カルトは、暗殺者として一番真面目に働いている兄のイルミの仕事を見るのが(ゾルディック家的に)教育に良さそうです。加えて実戦経験にもなるので、お母さんのキキョウに行かされてそうですね。
こんな感じで、定期的に家族のうち誰かの仕事に同行して、見て学ぶみたいなことはやってそうです。
キメラアント編のシルバは、戦いをほぼ空から見ていただけでしたが、あれはゼノの仕事っぷりを見て、学びに来ていたのかもしれません。人型のキメラアント発生という例外的な事件でしたし。
【ハンターハンター】キメラアント編のシルバは何をしにやってきたのか?
クロロはマハとカルトの分の報酬も払ったのか?
クロロとしては、イルミに依頼した案件なので、報酬もイルミの分だけ払っているつもりだと思います。
クロロとカルトの繋がりがいつからできていたのかはわかりませんが、カルトが旅団に入団したのはこの数か月後ですし、そもそもクロロとイルミが知り合ったのは、イルミの話ではハンター試験後のようですので(ヒソカの方がクロロより付き合いがちょっとだけ長いと言っており、ヒソカとイルミはハンター試験で出会った)、カルトとヨークシン以前に付き合いがあった可能性は低いかと。
だからカルトがイルミに協力しているかはどうか確認する方法はイルミの自己申告しかありません。
【ハンターハンター】カルトはどういう経緯で幻影旅団に入団したのか?考察してみた!
マハはすでに暗殺者としての活動をやめてそうですし、年齢的にもクロロとは差がありすぎて接触することはほぼなかったんじゃないかと思います。
でも、イルミもプロですし、取引では嘘をつかないのがゾルディック家のポリシーみたいですので、正直に自分の分だけ請求してそうです。
今後の仕事に関わることですからね、お金に関しては真面目に管理していると思います。
カルトは実戦経験を積むため、マハはライフワークとしてきたと思えば、お金がかかってなくても働いてくれそうですし。
まとめ
ということで、私なりに考えたイルミが十老頭暗殺にマハとカルトを連れてきた理由は、
・家族内指令(インナーミッション)に勝利するため
・プロハンターを警戒していたため
・授業参観
だと思いますが、上2つが有力です。
ゼノとシルバ、そしてイルミが逆の立場でも面白い展開になってそうでしたね。
ゼノとシルバは十老頭の暗殺に行き、イルミ、マハ、カルトがクロロと戦うみたいな。
さすがのクロロもゾルディック家3人相手はキツイでしょうね。しかもマハはネテロ級の強さを持っているという話ですから。瞬殺される可能性すらあります。
自分の中でもイルミがマハとカルトを連れてきた理由がいまいちまとまらなかったので、こうして書いてみることで・・・ああー!なんかスゲースッキリした!・・・イルミの野郎・・・こんなもの差し込んでやがった・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 21巻129P/冨樫義博)