ハンターハンター382話で、カキン帝国の第9王子・ハルケンブルグの能力が明らかになりました。
アーチェリーの世界大会で銀メダル取った過去を持つハルケンブルグさんらしく、念能力は弓矢をモチーフにしていましたね。
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そういえば、もう1人弓矢を念能力にしていたキャラがいたような・・・
そう、ポックル!!
ハンター試験編が終わってから出番がほぼなく、キメラ=アント編で登場したと思ったら作中屈指のトラウマシーン(あっあっあっ)を演じることになったポックルさんです!
能力が少しかぶってしまっているポックルとハルケンブルグですが、
どちらの能力の方が念能力者との戦闘に向いているんでしょうかね?
2人の能力の性能などを比較しながら考察していきます。
- ポックルとは
- 第9王子・ハルケンブルグとは
- 対念能力者を想定する
- 矢を放つ速度はポックルに軍配
- 連射性も「七色弓箭(レインボウ)」の方が高そう
- ハルケンブルグは鎧も生み出している
- 矢が刺されば勝ち、チート・ハルケンブルグ
- ポックルもハルケンブルグも矢に追尾能力はなさそう
- 「七色弓箭(レインボウ)」は念能力者と戦うための能力ではない?
- ヂートゥを忘れちゃダメ!
- まとめ:世界1位はポックルではなさそう
ポックルとは
(出典:HUNTER×HUNTER 5巻54P/冨樫義博/集英社)
う○こみたいな帽子をかぶっている青年です。幻獣ハンターとして未確認生物を追っています。
ゴン、クラピカ、レオリオらと同じく287期のプロハンターです。
試験中は弓矢を武器にし、矢の先に毒を塗るなどしてガチのハンターっぽい戦い方をしていました。
ただ、実力的にはプロハンターになるべきだったのかどうか怪しかったポックル。
最終試験までは自力で生き残ったものの、同期のハンゾー相手になすすべなくギブアップ。キルアには「やる気にならない」という理由で戦いを放棄されてしまうなど、かなり残念にあしらわれていました。
念の習得においても、ハンゾーやクラピカが先行し、ゴン、キルアが追いかける中ポックルは苦戦していたとのこと。
287期の合格者は念や戦闘においてズバ抜けた才能の持ち主ばかりということもありましたが、ポックルはどうしても劣って見えました。
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その後、キメラ=アント編で再登場。ハチ使いの女子・ポンズと他2名の男性ハンターとともにキメラ=アントの兵隊たちと交戦することに。
善戦もむなしく、師団長ザザンの毒針によってポックルは捕獲されてしまいました。
他のハンターも殺害され、ポンズも銃殺されたようです。
ポックルは生まれたばかりのピトーに脳みそをいじくられ、念能力の情報をキメラ=アントたちに漏らし、女王アリのエサになるという末路を辿ることに・・・
主人公の同期ハンターというそこそこ良さげなポジションなのに、この扱いはなかなかひどい・・・ポンズちゃんとイチャついてるからそうなるポックルとしては不本意すぎる最期となりました。
ポックルの念能力「七色弓箭(レインボウ)」
(出典:HUNTER×HUNTER 5巻42P/冨樫義博/集英社)
ポックルの念能力は、オーラを弓矢の形に変えて敵に撃つ「七色弓箭(レインボウ)」。
3本の指を弓に見立て、オーラでできた矢を放つようですね。放出系、変化系あたりを応用した能力かと思われます。
名前に「七色」とついているため、7種類の効果を持つ矢を撃てると思われます。
しかし作中で明らかになったのは2種類のみ
- 赤の弓・・・矢が刺さった部分が発火する
- 橙の矢・・・最速の弓矢
他5種類に関しては不明です。
今回の考察では、この2種類の矢に絞って考察します。
第9王子・ハルケンブルグとは
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年44号/冨樫義博/集英社)
カキン帝国の9番目に生まれた王子です。凛々しい顔立ちで髪も外にはねている、見るからに王子っぽいルックスをしています。
性格はすっごく真面目。部下にナンパさせた女性の皮を剥いだり、ライオンを絞め殺してドヤ顔したり、他の王子の部下を銃撃したり、マフィアのケツモチをしたりする他の王子たちと比べると、だいぶ常識人です。
そんなハルケンブルグですが、飛び級で世界最高峰のミワル大学に15歳にして入学するなど、学力は常識離れしています。
さらに学生時代にアーチェリーの世界大会で銀メダルを獲得するなど、文武両道。これは女性からモテるパターンですね。ハルケンブルグよ、その才能をほんの少しだけでいいから、なんで私に分けてくれなかったんだ!
王位継承戦スタート直後、ハルケンブルグは継承戦を辞退する旨を父・ナスビに伝えるものの却下されてしまいます。もともと争いは好まない性格のようです。
さらに、自身に取り憑いた念獣も継承戦を降りることを良しとしなかったため、ハルケンブルグは覚醒。本気で継承戦に臨むことになりました。
ハルケンブルグの念能力
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年44号/冨樫義博/集英社)
ハルケンブルグのオーラを巨大な弓に変え、自身の考えに賛同する部下たちのオーラを矢に変えて放つ能力です(名前は不明)。
矢で貫かれ者は戦う「意志」を失い、ハルケンブルグの部下として操作されてしまいます。
ただ、矢によって傷を負ったり、命を奪われたりすることはないようです。
矢は防御不可能。ベンジャミンの部下・シカクがカウンター型の能力「遊戯王(カルドセプト)」を発動しましたが、能力を無視してハルケンブルグの矢がシカクに刺さりました。
発動には、矢1発につき部下の肉体1つが必要となります。
操作している部下の人数分しか矢は撃てないものの、ターゲットに当たれば部下にできるので、補充も問題ありません。半永久機関ですね。
ポックルのように、ハルケンブルグの能力も弓矢の経験を反映していると思われます。
世界第2位の実力で放つ弓矢は、確実に敵を貫くでしょう。
対念能力者を想定する
今回はポックルとハルケンブルグの「弓矢」の能力は、どちらがより戦闘向きかを考える戦いです。ですので2人が直接戦い合うわけではありません。
仮想の敵と環境を用意し(オレの脳ん中にさ)、2人の能力の性能を考えます。
条件は以下の通りです。
- 敵は念の基礎(纏、練、絶)と応用技(硬、堅、周、円、隠、凝、流)は習得済み
- 「発」は個人によって様々なので、未習得とする
- ベンジャミンの私設兵よりちょっと弱いくらい
- 遮蔽物の一切ない、広場での戦闘(矢は避けない限り当たる)
- 戦闘開始時点で、敵とは15mほどの距離が空いている
- ポックル、ハルケンブルグは「発」での攻撃のみ可能(矢の能力の強さを競うため)
- ハルケンブルグには10人の部下がいる(部下は攻撃できない)
難しく書きましたが、そんなに深く考えなくて大丈夫です。
この条件でポックルとハルケンブルグの能力を比較してみましょう。
矢を放つ速度はポックルに軍配
ハンターハンターの世界において、スピードはとても重要です。
キメラ=アント編では、ネテロやメルエムは0.1秒よりも早いスピードで攻撃を繰り出していました。
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比較対象が元最強の念能力者とキメラ=アントの王では極端かもしれません。でも初手の攻撃スピードが速いほど、一撃で相手を倒せる可能性が高いのは同じことです。
ポックルとハルケンブルグ、2人の念を使った描写から見ると、矢を放つスピードに関してはポックルに軍配が上がりそうです。
ハルケンブルグの作り出す弓は大型で、矢を引いて放つまでに時間がかかりそう。
一方ポックルの矢は指先で作り出す小型で、放つまでの時間も短いと思われます。
能力発動のタイミングも考えましょう。
ポックルの矢は放った瞬間(橙の矢)、およびターゲットに刺さった瞬間(赤の弓)です。
ハルケンブルグは、ターゲットに矢が刺さり、部下の肉体が消失して初めて能力が発動します。少しラグがありますね。
スピード勝負ならばポックルの「七色弓箭(レインボウ)」が有利でしょう。
連射性も「七色弓箭(レインボウ)」の方が高そう
部下の肉体を犠牲にしなければならないハルケンブルグの念能力は、撃てる矢の本数が決まっています。
何人操れるかわかりませんが、今回の想定では部下の数は10人、つまり10発までです。
ポックルは(オーラの総量がわかりませんが)、オーラがそこを尽きるまで矢を打てます。ハルケンブルグとは異なり、自分のオーラ以外矢を打てる数に影響する要素がありません。
ハルケンブルグの方は部下の肉体を犠牲にしなければいけない時間を考えると、連射性は低そうです。
次の矢を準備する間が、敵が攻撃するスキとなるでしょう。
この点でもポックルの「七色弓箭(レインボウ)」の方が使い勝手が良さそうですね。
ハルケンブルグの矢は防御不可能
ここまで見るとポックル有利の展開です!昔からハンターハンターを読んでいる身としては
「ポックル!ハルケンブルグなんて新参者に負けんじゃねぇ!」
と、古株キャラのポックル氏を応援したくなります。
でも、忘れてはいけないことがありますね。
ハルケンブルグの矢は防御不可能なんです。どんな能力でも防げない、サシでの戦闘では最強クラスの効力を持っています。
ここでポックルの勇姿を思い出してみましょう。
キメラ=アントと対決したポックルは、「赤の弓」で兵隊アリの顔面を焼くことには成功。しかし、「橙の矢」はパイクに一瞬で止められてしまいました。
キメラ=アントは人間を超える身体能力を持っている事は間違いありません。でも当時のパイクたちは念を身につけていませんでしたよね(パイクの能力は念だったのかアリとしての特性だったのかはわかりませんが)。
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念を習得前のキメラ=アントは厄介ではあるものの、念能力者にかかればそれほど倒せない相手ではなかった・・・でもポックルの矢は止められちゃってます。
「七色弓箭(レインボウ)」は相手が念能力者だった場合、避けられるか「硬」「堅」で防がれてしまうかもしれませんね。
「防御できない矢」を撃てる段階でハルケンブルグさんの念は、これまでのポックルが優位だったスピード・連射性を上回るほどの使い勝手の良さとなるでしょう。
ハルケンブルグは鎧も生み出している
ポックルとハルケンブルグは弓矢を能力とするキャラ!
・・・そう思ってこの考察を始めたのですが、ハルケンブルグがオーラで生み出すのは弓矢だけではありませんでしたね。
そう、部下のオーラを鎧(よろい)に変えて自分たちを守っています。
この鎧があれば、相手に先制攻撃されても防げるでしょう。
鎧がどれくらいの固さなのかわかりませんが、相互協力型の能力ということもあり、並の攻撃ではよろいを破れないのではないでしょうか?
つまりこの鎧があることで、私が考察してきたハルケンブルグの能力の弱点、
「発動までに時間がかかるため、相手に先制される可能性がある」
「連射性が低いので、次の矢を撃つまでに攻撃される可能性がある」
両方ともしっかり対策しとるぅぅぅ!!ってことになるのです。
さすが世界最高峰・ミワル大学卒のハルケンブルグさん。ジャパンの私立大学卒の私が思いつくような戦法は、すでに読み尽くしているってわけですか・・・
矢が刺されば勝ち、チート・ハルケンブルグ
矢が刺さった後の効果も見てみましょう。
ポックルの場合、明らかになっているのは「赤の弓」による発火ですね。火がつくだけでも強いとは思います。
一方ハルケンブルグの場合は、「矢がささった相手を操作できる」能力です。
以前、シャルナークがキメラ=アントと戦った際「アンテナをさせば勝ち」と言っていました。シャルナークのような強制型の操作系念能力者は、操作する条件さえ満たせば相手の意識を奪い、戦闘を終わらせることができます。
ハルケンブルグの場合もシャルナークと同じですね。矢が刺されば戦闘は終わりです。
はいチート。操作系のチート能力っぷり全開ですね。
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シャルナーク(あとイルミ)が敵に刺さなければいけないアンテナ(針)は短く、相手に接近する必要があります(イルミは投げても刺せますが)。
相手に接近する以上、反撃を食らうリスクも高いです。
でもハルケンブルグは弓矢によって遠隔でターゲットを狙えますから、反撃されるリスクを下げられます。
しかも矢は防御不可で、カウンター型の念能力も発動しない・・・強すぎませんかね?
ポックルも相手を即死、あるいは一撃で戦闘能力を奪う技があれば・・・
ん?ハンター試験で使ってた毒矢を使えばいいんじゃない?
毒なら、相手の動きを1発で止められ、戦闘能力を奪えるはず!
やっぱり、ハンターハンター世界において毒って強いかも・・・(ゾルディック家除く)
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ポックルもハルケンブルグも矢に追尾能力はなさそう
ポックルの矢もハルケンブルグの矢も、「ターゲットを追尾して突き刺さる能力」はなさそうです。
まぁ仮にも弓矢の名手である2人ですから、能力に「追尾」まで含めちゃったら弓使いの名が廃りますよね。
矢に追尾能力までもたせたら、新しく制約を考えないといけなそうです。
自分の実力でターゲットに矢を命中させられるなら、追尾は不要な能力ですかね。
「七色弓箭(レインボウ)」は念能力者と戦うための能力ではない?
ポックルの「七色弓箭(レインボウ)」が本当に7種類の能力を持っているとしたら、かなりオーラのメモリを割きすぎている気がします。
7種類も作る必要があったのかなと・・・7つも作ってしまったから1つ1つの能力が弱くなってしまったんじゃないかと・・・少し心配になりますね。
そもそもポックルの能力は、念能力者と戦うことを想定に作られていないのかも。幻獣ハンターですからね。
動物を狩る、またはおとなしくさせるレベルの攻撃ができればいいのであれば、念能力者の素早い動きやオーラによる堅い守りを突破する弓矢は必要なさそうです。
むしろ、遠く離れた獲物や海の中の獲物、暗闇に潜む獲物などあらゆる状況でもターゲットを攻撃できるために、7種類の弓矢を生み出すことを優先した可能性もありますね。
だとしたら全然恥じることはないよ!ポックル!
そう、ポックルらしい念能力だと思う!
ハルケンブルグは完全に対人用の能力だからね!念能力者を想定して作られてるからね!土俵が違うよ土俵が!
・・・無理やり競わせてごめんね、ポックルさん。
ヂートゥを忘れちゃダメ!
この記事を書いてて思い出したんですが、キメラ=アント師団長のヂートゥも矢を使ってましたよね。モラウとの戦いで追い詰められた時、突如として具現化しました。
(出典:HUNTER×HUNTER 24巻7P/冨樫義博/集英社)
ポックル、ハルケンブルグと違ってクロスボウ(ボウガン)でしたけど、弓矢のいとこみたいなものです。
ヂートゥの矢についても考察したいのですが・・・さすがにポックル、ハルケンブルグの二大弓矢使いの足元にも及ばないかと。
モラウにも「自分の足より遅い武器作っても意味ない」ってダメ出しされてましたもんね。特別な効力があるわけでも、威力があるわけでもなさそうでしたし。
弓の専門家で、自分の特性や役割を理解した上で能力を作り出したポックルとハルケンブルグ。
とりあえずその場だけ切り抜けられればOK!と考えて能力を作り出したヂートゥ。
さは圧倒的ですね。そうです、念能力はポックルたちの方が上質ですが、元々の身体能力の差でヂートゥが勝ちそうです。
ハルケンブルグもヂートゥのスピードは捉えられないのでは・・・?アーチェリーは動かない的をめがけて打つ競技ですし。
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まとめ:世界1位はポックルではなさそう
ポックルとハルケンブルグ、弓矢をモチーフにした2人の念能力はどちらが実戦向きかというと、
ハルケンブルグ
だと私は考えました。ポックルさんは比較する相手が悪かったですね。チートすぎますもん、ハルケンブルグさん。
実は、
「ハルケンブルグが学生時代、世界大会で唯一勝てなかったのがポックルで、金メダルはポックルが獲っていた」
なんて展開を地味に期待していたのですが・・・ないかもしれませんね。
ポックルさんに花をもたせてあげられると思ったのですが、不本意な結果になってしまいました。
でもポックルさん、私たちはポックルさんの勇姿を忘れないよ!
(出典:HUNTER×HUNTER 19巻168P/冨樫義博/集英社)