ハンターハンター385話において、第4王子・ツェリードニヒの守護霊獣がついに能力を発動しました。
といっても、能力の全容はまだ不明(引っ張りますねぇ〜)。部下のテータが体験した現象から推察するしかないようですね。
ということで今回は
ツェリードニヒの守護霊獣(念獣)の能力と今後の展開
を考察してみたいと思います。
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ツェリードニヒの守護霊獣についてわかっていること
まずは、ツェリードニヒに取り憑いた守護霊獣(馬みたいなやつ)についてわかっていることをまとめましょう。
嘘をつくことで対象者にマーキング
早速385話で明らかになった守護霊獣の情報から!
念の存在を知り、テータにレクチャーしてもらい始めたツェリードニヒ。
その最中、テータの教え方とクラピカの証言に食い違いがあることを勘付きました(テータは念習得に半年ほどかかると言っていたが、クラピカは2週間で習得させると言っていた)。
ツェリードニヒはテータに疑念をぶつけますが、テータは「自分の教え方が念習得の早道」と伝えましたね。
でも、この時のテータはツェリードニヒが念の習得に時間がかかるよう画策していました。つまりツェリードニヒの疑問に対して嘘をついたことになります。
この「ツェリードニヒの疑問・質問に対して嘘をつく」という行為が、守護霊獣の能力発動条件の一つになるようです。
守護霊獣はテータの左ほほに傷をつけることで「マーキング」を行いました。
おそらくマーキングをした相手の行動を守護霊獣が監視し、さらに能力発動条件を進めるきっかけにするんでしょうね。
なぜテータの嘘を守護霊獣が見抜けたのかはわかりません。
クラピカの「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」のように、ツェリードニヒが無意識に感じ取った相手の違和感から嘘だと判断できるのかもしれませんね。
言葉と記(しるし)による警告
テータは自然な形でツェリードニヒを暗殺できるように「絶」でオーラを消す修行を始めます。
「絶」状態にすることで、守護霊獣が動く源となっているオーラを絶ち、出現できなくさせるためです。
思惑通り、オーラが出せないツェリードニヒの眉間を銃で撃ち抜いたテータ。しかしツェリードニヒは死んでおらず、暗殺は失敗。
さらに守護霊獣がしゃべりだし(お前しゃべれんのかよ!)、テータに対して言葉による警告を行いました。
その後、意識を失ったテータが目を覚ますと、守護霊獣につけられた傷の周りが変形(肌がウロコのようになっている?)。
これも守護霊獣による能力発動条件の一つのようです。
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年47号/冨樫義博/集英社)
おそらく、マーキングした人間が王子に反逆した場合、守護霊獣が「言葉」と「記(しるし)」によってさらなる警告を行うようです。
マーキングが能力発動の第1段階、言葉と記が第2段階という感じでしょう。
「人間じゃない何か」に変えてて手駒にする?
守護霊獣の言葉による警告は
「次ニ王子ノ質問ニ偽リデ答エレバ オ前ハ人間デナクナル」
という内容でした。
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年47号/冨樫義博/集英社)
そして反逆者を殺すことなく回りくどく生かしていることから、
ツェリードニヒに対して3回反逆(嘘をつく、暗殺するなど)すると、人間ではない何かに変えて意のままに操る
という能力なのではないかと推測できます。
テータの肌の様子からしても、その「何か」にはなりたくない感じがしますね。
ツェリードニヒがやった水見式の水みたいに、クッサくてグジュグジュになってしまうのかもしれません。
ある意味、人間を殺害し仲間にしていたキメラ=アントの習性に近いですかね。
ツェリードニヒも王子である以上、「部下を操る(操作する)」能力を保有しているってことでしょう。
どの王子も能力には操作系の要素を含んでるんでしょうね。
ただツェリードニヒの場合、操られた人間の末路は悲惨なものになると思います。
ハルケンブルグなどとは違った操作系能力ですね。
関連記事:【ハンターハンター】第9王子ハルケンブルグの念能力強すぎ!対処できる念能力者はいるのか? - 私の名前はジロギン。
ツェリードニヒの能力で不明な点
以上の3つがツェリードニヒに取り憑いた守護霊獣についてわかっていることです。
もちろんこれが全部ではありません。まだまだ不明な点があります。
以下の現象は守護霊獣の能力なのか、あるいはツェリードニヒが自分で具現化した「特質系の念獣」によるものなのか・・・判断がつきません。
ここからは推測が多くなりますが、私の考えも合わせて紹介したいと思います。
守護霊獣がゴキブリに気づいたのはなぜ?
第13王子・ワブルの母親であるオイトは、クラピカが同僚のサイールドから盗んだ能力「裏窓(リトルアイ)」でゴキブリを操作。
通気口を伝って他の王子の偵察に向かいました。
関連記事:【ハンターハンター】サイールドの念能力「裏窓(リトルアイ)」はクラピカの役に立ちそう! - 私の名前はジロギン。
その最中、突如ツェリードニヒの守護霊獣が通気口に出現。
ゴキブリを操作していた「裏窓(リトルアイ)」が解除されてしまいました(ゴキブリちゃんは殺されちゃったんでしょうね)。
守護霊獣がオイトの操作していたゴキブリに気づけた理由はよくわかりません。
他の王子の守護霊獣はゴキブリに反応してませんでしたから、ツェリードニヒの守護霊獣特有の能力(性質?)だったのでしょう。
守護霊獣の能力発動条件はツェリードニヒに反抗すること。ツェリードニヒへの悪意などを感じ取った場合も、守護霊獣が動き出すのかもしれません。
特殊なオーラをまとい、ツェリードニヒに近づこうとしたゴキブリの悪意を察知し、攻撃を加えた・・・?こんな感じでしょうかね。
銃殺されたツェリードニヒが生きている
「絶」の修行中、テータに銃殺されたツェリードニヒ。
テータは確実に死亡した瞬間を見ていたはずが、ツェリードニヒは何事もなかったかのように生きていました。
時を同じくして、晩餐会でフルートを吹いたセンリツの音色が船内放送で流れてしまいました。
音色を聴いた人はしばらくの間、行動ができなくなりその間の記憶も無くなってしまう様子。
ツェリードニヒもテータもセンリツの演奏を聴いてしまい、銃殺した直後の記憶がなくなっているんですよね。
つまり、ツェリードニヒが生き返った原因をテータが見られなくなってしまったんです。
せっかくツェリードニヒの能力の正体を明かすチャンスでしたが、センリツの演奏が裏目に出てしまいました。
唯一の救いは、「ツェリードニヒ本人も自分の能力に気が付いていないこと」と、「テータがツェリードニヒを銃殺した痕跡がなくなったこと」でしょうか。
テータの命も救われましたし、現状維持を図ることができました。
なぜツェリードニヒが生き返った(死んでいない)のか。その能力の仕組みはいくつか予想ができます。
- ツェリードニヒの時間だけを巻き戻せる能力
- 守護霊獣がマーキングした人間がツェリードニヒを殺しても、その死は無効になる能力
- マーキングした人間に幻覚を見せる(操作する)能力
ってところでしょうか。
上2つはツェリードニヒが一度死ぬことで発動する能力。
3つ目は死んだように見せかける能力ですね。
よみがえったツェリードニヒがテータの後ろに回り込んでいたことから、「マーキングした人間に幻覚を見せる(操作する)能力」っぽい気がしますね。
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年47号/冨樫義博/集英社)
そもそもテータが操られて幻覚を見ており、ツェリードニヒがいない方向に銃を撃って死んだと勘違いしてしまったパターン。
銃殺の瞬間、テータのほっぺに付いていた絆創膏?が消えているのも怪しい(書き忘れの可能性大)
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年47号/冨樫義博/集英社)
でも、個人的には2番目の能力だと燃えます。
ツェリードニヒの命を狙う者がどんどん手駒となっていき、最終的にツェリードニヒを裏切ろうとする者は誰もいない世界が出来上がる・・・
ジョジョ4部に出てくる吉良吉影のスタンド能力「バイツァ・ダスト」みたいな感じでしょうか。ラスボス感満載です!
関連記事:【ジョジョ】死んだはすの川尻早人がバイツァ・ダストの能力で生きたままなのはなぜか? - 私の名前はジロギン。
「裏切る女が嫌い」と言っているツェリードニヒの様子からも、嘘や裏切り、反逆に対して警戒している節があります。
守護霊獣が反逆者を殺す能力ではなく手駒にする能力ということからも、ツェリードニヒの理想的な国家を作り上げるために生まれた能力なのではないかと思います。
特質系の念獣の能力は?
ツェリードニヒが生き返ったのは守護霊獣の能力なのか、それとも自分で具現化した特質系の念獣の能力なのかも定かではありません。
- 特質系の念獣はまだ能力を使っておらず、ここまでの現象は全て守護霊獣によるもの?
- 守護霊獣の能力はツェリードニヒに逆らう者を操るだけで、生き返ったのは特質系の念獣による能力?
この点については情報が少ないですね。
ただ、ツェリードニヒがよみがえった現象は、第2王子・カミーラの能力「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」と似てませんか?
「百万回生きた猫(ネコノナマエ)」も術者が死んでから能力が発動し、術者を生き返らせるものでした。しかも特質系の能力。
関連記事:【ハンターハンター】ベンジャミンとカミーラの念能力についての考察 - 私の名前はジロギン。
ツェリードニヒが本当に死んでおり、能力によってよみがえったのだとしたら、同じ特質系の念獣の能力だった可能性があります。
守護霊獣の能力をより確実に発動させるための補助能力として特質系の念獣が生まれた・・・?
というパターンを予測してみたのですが、ツェリードニヒの守護霊獣の能力って正直、彼自身の性格に合ってない気がするんですよ。
ツェリードニヒは部下にナンパさせた女性を殺して楽しむサイコ野郎。
「自分に逆らったら人間ではない何かに変えて操作する」って、ツェリードニヒの性格を反映しきれてないように思えます。
しかも、嘘さえつかなければさほど脅威ではない能力ですし(霊獣の顔は怖いけど)。
ツェリードニヒの残虐性・危険性を表すのであれば、具現化した念獣の方はより攻撃的な能力であるべきかなと思います。
ハルケンブルグのように初手で相手を攻撃し操作できる能力者もいる中で、後出し的な能力では太刀打ちできません。
特質系の念獣は超絶危険な攻撃向きの能力だと期待したいですね。
今後の展開を予想
385話のストーリーやツェリードニヒの能力が明らかになったことで、これからの展開もいくつか予想できるようになったと思います。
ここからも私の考えが多めですが、今後起きそうな展開を考察してみます。
センリツは一時的にツェリードニヒの護衛に?
ツェリードニヒは部下に命令し、船内放送でフルートの音を流したセンリツを自室へ「招待」させていました。
上位王子の招待に対し、下位王子およびその護衛が断った場合、宣戦布告とみなされる可能性がありますよね。
ですのでセンリツはツェリードニヒの招待を受けて1004号室(ツェリの部屋)に向かうことになると思います。
センリツが護衛しているカチョウも死んでしまいましたし、センリツの任務はほぼ終了です。
だとしたらクラピカに情報を流すためにツェリードニヒに接触を図ろうとするのではないでしょうか?
関連記事:カチョウ・フウゲツの念獣の能力判明!カチョウは第2の念獣となる? - 私の名前はジロギン。
ツェリードニヒがセンリツを招待する目的としては、以下のようなものが考えられます。
- テータの念の教え方が正しいかセンリツに確認し裏付けを取りたい
- センリツに「発」について質問したい(ツェリはまだ念能力者の「発」を見ていない)
- 音色を聴いた人間を行動不能にするセンリツを部下にしたい
- 部下にすると同時にカチョウの戦力をダウンさせたい(ツェリはカチョウが死んでいると知らない)
ツェリードニヒからすると、確実に「発」が使えるとわかっているのはテータとセンリツ、クラピカくらいですからね。
クラピカを呼ぶのは危険そうですから、センリツに念の確認をとりたいんでしょう。
もしツェリードニヒの質問にセンリツが嘘をつけばマーキングできますから、結果的に部下にすることも可能(ツェリードニヒ自身はこの発動条件に気づいていなさそうですが)。
テータに次ぐ手駒としてセンリツにフラグが立ってますね。
ツェリードニヒは幻影旅団も「招待」する?
ツェリードニヒがセンリツを部屋へ招待するのは、単純に好奇心からでもあるでしょう。
ツェリードニヒは念の習得にも前向きでしたし、興味があるものはすぐに取り入れたくなる好奇心の持ち主のようです。
ということは、現在ツェリードニヒが手を焼いているエイ=イ一家のモレナ。そのモレナを幻影旅団が殺害した場合、感謝と好奇心から幻影旅団も自室に「招待」しそうですよね。
ノブナガは、「モレナを殺害したことでツェリードニヒに感謝されるかもしれない」と言っていました。
この予想通り、ツェリードニヒが自ら旅団の目的としている第1層へと招き入れる可能性が出てきました。
関連記事:【ハンターハンター384】幻影旅団VSマフィア?今後の展開をいくつか考察! - 私の名前はジロギン。
センリツ経由でクラピカが幻影旅団の存在を知る?
幻影旅団がブラックホエール1号に入り込んでいることをクラピカは知りません。
十二支んのミザイストムがイルミとカルトに遭遇したことで幻影旅団の存在に気づいたものの、クラピカには伝えませんでした(クラピカさんは忙しいので)。
しかし、ツェリードニヒがセンリツと幻影旅団を招待し、双方とも承諾した場合、センリツが旅団の存在に気づきます(クロロもセンリツと面識があるので気づくかもしれません)。
センリツがどういう判断をするかはわかりませんが、クラピカに旅団の存在を伝えることも考えられるでしょう。
センリツを通してクラピカは幻影旅団の存在に気がつくかもしれません。
幻影旅団も守護霊獣にマーキングされる?
幻影旅団がブラックホエール号に乗った目的の一つは王子のお宝を盗むこと。しかし、ツェリードニヒの前で正直に「盗みにきた」とは言わないと思います。
凶悪そうな守護霊獣も旅団には見えますし。
しかし、適当に嘘をつけば守護霊獣にマーキングされてしまう・・・
ツェリードニヒに招き入れられた結果、旅団メンバーもマーキングされてしまう可能性は高そうです。
クロロの能力でツェリードニヒの守護霊獣と念獣を奪う?
マーキングを解く、あるいはツェリードニヒに守護霊獣・念獣の力を使わせないための方法として考えられるのは「クロロが守護霊獣も念獣も盗んでしまうこと」でしょう。
例えばクロロが、モレナを殺した代わりにツェリードニヒの能力の詳細を教えるよう交渉する。
現状、ツェリードニヒは守護霊獣も念獣も能力を理解していませんが、今後気づき始めれば教えてくれる可能性があります(全部は無理でしょうが)。
しかしこうすれば、クロロの「盗賊の極意(スキルハンター)」で能力を盗む条件「念について質問し、相手が答える」をクリアできます。
そのあとは、ツェリードニヒを気絶させるなりなんなりして(恐ろしく速い手刀の出番か?)、「本の手形に手を合わせる」などの工程を1時間以内に行えば、ツェリードニヒの能力を盗めるはずです(守護霊獣を盗めるかどうかはわかりませんが)。
ツェリードニヒの守護霊獣は2回まで反逆のチャンスが残されてますから、猶予はあります。ツェリードニヒの護衛は念能力者が少ないので、旅団なら余裕で制圧できるでしょう。
こう考えるとやっぱり、ツェリードニヒの特質系念獣の方は攻撃用の能力であるべきだと思うんですよね。自衛ができませんから。
無力化したツェリードニヒとクラピカが交渉?
幻影旅団がツェリードニヒの無力化に成功したのであれば、センリツはこれをチャンスと見るでしょう。
クラピカに連絡を取り、幻影旅団のことや一連の出来事を説明する。そしてクラピカがツェリードニヒと接触するチャンスになるはず。
クラピカは命を取るつもりはなさそうなので、交渉して緋の眼を取り戻すでしょう。
ただ、どうやってクラピカがツェリードニヒに接触するかは難しいところ。
その時に他の王子たちが生きているのか、旅団メンバーは何人いるのかなどによってクラピカが直接ツェリードニヒに近づけるかどうかも変わります。
センリツを介して遠隔で交渉を行うか、幻影旅団によるツェリードニヒの無力化にクラピカも協力するのか・・・この先は現在の情報では考えるのは難しそうです。
さいごに
いずれにせよ、今回の考察はだいぶ先の話になると思います。
まだその段階まで行ってませんからね。
- ツェリードニヒが自分の能力に気づく
- 幻影旅団がモレナとヒソカを殺害する
- 他の王子たちの死者が増える
少なくともこれらの事柄が完了しない限りは、発生しない展開です。
・・・まぁそもそも私の妄想にすぎませんから、考察通りになる確率も低いですが。
385話はツェリードニヒの能力をちょっと見せるだけで終わってしまいましたね。
いやはや、なかなかストーリーが進みませんなぁ・・・
しばらくはこんな感じで、王子たちの能力披露が続きそうです。