私の名前はジロギン。
メロンパンナちゃんのお姉ちゃんにあたるロールパンナちゃん。
顔を包帯で覆い隠し、リボンで戦うパン戦士の一人です。
しかしアンパンマンの味方というわけではありません。敵対することしかできない「悲しき運命」が2人の周りをうず巻いています。
アンパンマンもロールパンナちゃんも本当な仲良くしたいはずなのですが、長年解決できないままです。
そこで今回は、
ロールパンナちゃんとアンパンマンは仲良くなれないのか?
というテーマで考察していきます。
- ロールパンナちゃんとアンパンマンが敵対する理由
- 申し訳なさを感じるロールパンナちゃん
- ロールパンナちゃんとアンパンマンが仲良くするには?
- 2人は敵対する運命
- ジャムおじさんはロールパンナちゃんを治せないの?
- 時には敵であり味方でもある関係がベスト?
ロールパンナちゃんとアンパンマンが敵対する理由
アンパンマンと敵対する理由はロールパンナちゃんの生い立ちにあります。
ロールパンナちゃんは、メロンパンナちゃんの「お姉ちゃんがほしい」という希望により、ジャムおじさんの手で作られました。
メロンパンナちゃんの方が先に生まれているのですが、アンパンマンワールドには「先に生まれたら姉、後に生まれたら妹」という概念がないようです。
当初、ロールパンナちゃんは優しい性格になる予定でした。「まごころ草」の花粉と、メロンパンナちゃんの「メロンジュース」をパン生地に混ぜることによって。
しかしロールパンナちゃんの作成途中に問題が発生。ばいきんまんが「ばいきん草」のエキスをパン生地に混ぜ込んでしまったのです。
結果、誕生したロールパンナちゃんには悪の人格「ブラックロールパンナ」が出現。 さらにばいきんまんが「アンパンマンは敵」と教え込んだことで、ロールパンナちゃんはアンパンマンを前にするとブラックロールパンナに豹変するようになってしまいました。
ロールパンナちゃんとアンパンマンが敵対する理由は、ばいきんまんにあったわけですね。
申し訳なさを感じるロールパンナちゃん
ただ作中の描写を見るに、ロールパンナちゃんの善の人格(普段の人格)はアンパンマンとの戦いを望んではいない模様。
悪の人格「ブラックロールパンナ」が目覚め、攻撃的になってしまうことに対して申し訳なさを感じているようです。
申し訳なさはアンパンマンにはもちろんのこと、自分を姉と慕ってくれるメロンパンナちゃんやクリームパンダに対して強く感じているのだと思います。
凶暴な自分が傷つけてしまうのではないかと心配しているんでしょうね。
そのせいか、ロールパンナちゃんはパン工場で生活することはなく「くらやみ谷」という場所で暮らしています。
ロールパンナちゃん自身も、もう一つの人格に苦悩しているようです。本当はアンパンマンやメロンパンナちゃんと仲良くしたいんでしょうね。
ばいきんまんは「悪さはするけど憎めないヤツ」という印象でしたが、ロールパンナちゃんの一件に関しては、やりすぎな気がします・・・
ロールパンナちゃんとアンパンマンが仲良くするには?
仲良くするのは難しそうなロールパンナちゃんとアンパンマン。
でも、もしできるとしたらどんな方法があるのか、考えていきましょう。
ばいきん草のエキスを投与させない
ロールパンナちゃんの「ブラック化」は、ばいきん草のエキスの効果が薄まるにつれておさまります。
つまりロールパンナちゃんがいまだにブラック化しているということは、ばいきんまんがエキスを投与し続けているということでしょう。
ならば、エキスの投与ができないようばいきんまんをやっつければいい!
・・・と思ったのですが、ばいきんまんは多少痛めつけられたところで悪事をやめるタマじゃありませんね。
何度やられてもまたアンパンマンに挑む精神力は、素晴らしささえ感じます。
そんなばいきんまんに 「これ以上ロールパンナちゃんにばいきん草のエキスを投与するな!」 なんて言っても聞く耳持たないでしょうね。
しかもやっつけられないんじゃ、他に手立てなし・・・
心も体も不死身のばいきんマン。彼をどうにかしてロールパンナちゃんを正常に戻すのは無理でしょう。
メロンジュースを投与し続ける
もう1つ「ブラック化」を防ぐ方法があります。それはメロンパンナちゃんの「メロンジュース」です。
ブラックロールパンナ状態の時にメロンジュースを摂取すると、ブラック化がおさまります。
つまり、ロールパンナちゃんに点滴などでメロンジュールを投与し続ければ、アンパンマンを前にしてもブラック化しなくて済む!
そして2人は仲直り!!
・・・でもずっと点滴をし続けないといけないなんて、ロールパンナちゃんの生活がめちゃくちゃ不便になること間違いなし。
しかも、メロンパンナちゃんもジュースがなくならないよう届けなければならないので、2人にかかる負担が大きすぎます。 現実的な方法ではないですね。
2人は敵対する運命
もし、ロールパンナちゃんが生まれた後でアンパンマンといざこざが発生し、仲が悪くなってしまったのであれば関係の修復はできないこともないでしょう。
話し合いなどでお互いの誤解をとけば元通りになるはずです。
しかし、ロールパンナちゃんは生まれながらにしてアンパンマンを敵視するようインプットされています。「細胞レベルでアンパンマンを絶対仕留めるウーマン」になってしまっているわけです。
言い換えれば、ロールパンナちゃんはアンパンマンと敵対することを運命付けられて生まれてきてしまったということですね。 この運命だけはどうやっても変えられないでしょう。
また、アンパンマンワールドの住人たちはそれぞれ役割を与えられ、それに従って生きています。
例えば、アンパンマンがばいきんまんと戦うのはそういう役割だから。そしてばいきんまんが何度やられても悪さをするのはそういう役割だからなのです。
お互いにこの役割を放棄してしまうと、存在意義がなくなってしまいます。そのため2人は敵対し続けているのです。
ロールパンナちゃんがアンパンマンと敵対することも、アンパンマンワールドのシステムによって与えられた彼女の役割なのだと思います。
ばいきんまん同様、アンパンマンとの関係を正すことはロールパンナちゃんの存在意義を失う結果になってしまうことでしょう。
ジャムおじさんはロールパンナちゃんを治せないの?
ジャムおじさんにもロールパンナちゃんを治すのは無理だと思います。
ロールパンナちゃんのもう一つの人格は、生まれながらに身につけたもの。つまりロールパンナちゃんの生まれ持った性格の一つ。
これを変えるというのは、アンパンマンの性格を変えることと同じでしょう。
アンパンマンは顔を変えることはできても、根本の性格は変わりません(心は体に宿っているから?)。
もしロールパンナちゃんの顔も取り替えられたとしても、アンパンマンの性格が変わらないのと同じ理屈でダークな人格を取り去ることはできないはず・・・
取れる手立てがあるとしたら、ロールパンナちゃんを一から作り直すことですかね。
しかしそうしたら、見た目は同じに作れても中身はロールパンナちゃんでなくなってしまいます。
それでは、妹であるメロンパンナちゃんが悲しむでしょうね。
いかにジャムおじさんといえど、メロンパンナちゃんを傷つけることはできないと思います。
時には敵であり味方でもある関係がベスト?
私個人の見解として、ロールパンナちゃんがアンパンマンと和解し、味方になる可能性は限りなく0に近いと思います。
それがアンパンマンワールドにおいて、ロールパンナちゃんに与えられたロール(役割)。あのワールドの住民たちは、各自に与えられた役割から逃れられることができません。
しかし、ロールパンナちゃんはアンパンマンにとって完全に敵というわけでもありません。
時には敵、時には味方・・・そうこれはまさに
「ドラゴンボール」でいうところの悟空とベジータ
「ルパン三世」でいうところのルパンと銭形のとっつぁん
「ハンターハンター」でいうところのゴンとヒソカ
みたいではありませんかっ!
普段は主人公と敵対関係にありながらも、本当はお互いに認め合っていて、ピンチになれば助け合う・・・
こういう絶妙な関係を維持してくれた方が、アンパンマンとしてもロールパンナちゃんとしてもかっこいいなと思います。