私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ヒソカが試験失格になってまで無限四刀流の人を半殺しにしたのはなぜ?

 

ゴンたちが受験した287期ハンター試験では、圧倒的な強さを誇っていたヒソカ。

並みの受験生では全く歯が立ちませんでしたし、試験も余裕で合格してしまいましたね。

 

そんなヒソカですが、前年のハンター試験では失格になっています。

同じく受験していたトンパの話だと、失格の原因は試験官を半殺しにしたこと。

その試験官というのが、「トリックタワー」で登場した無限四刀流の人でした。

 

無限四刀流の人には申し訳ないのですが、彼はヒソカが試験を失格にしてまで半殺しにする必要があったのかどうか微妙な強さなんですよね。

失格になったら1年もブランクができてしまうハンター試験。ヒソカにとってそこまでして傷つける相手だったとは思いにくいです。

 

そこで今回は、

ヒソカが試験失格になってまで無限四刀流の人を半殺しにしたのは何故か?

考察していきます。

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無限四刀流の人とは

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まず「無限四刀流の人」について簡単に説明しておきます。

287期ハンター試験の3次試験「トリックタワー」にて登場した試験官の一人です。

 

4つの剣をジャグリングのように投げて敵を攻撃する「無限四刀流」を得意としていました。

本名は明らかになっていません。

 

試験官として登場しましたが、プロハンターなのかトリックタワーに捕まっていた囚人だったのかはわかりません(武器を持っていたので囚人ではない可能性が高い?)。

 

ゴンたちがハンター試験を受験した前年、ヒソカが半殺しにした試験官というのがこの無限四刀流の人。

顔に大きな傷があり、ヒソカにつけられたもののようです。

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 287期試験までに無限四刀流の練習をし、ヒソカにリベンジしようとしていた様子。

しかし練習虚しく、習得に半年以上かかった無限四刀流をヒソカにあっけなく止められ、今度は殺害されてしまいました。

 

念能力者だったのかどうかも不明。作中屈指の謎多き人物だと言えるでしょう。

 

では無限四刀流の人についての説明はここまでにして、考察を続けていきましょう。

 

 

 

ヒソカは成長見込みがある敵だけ生かす

そもそも何故ヒソカは無限四刀流の人を一度は殺さずに生かしたのかについて考えます。

 

ハンター試験の4次試験中、ヒソカはイルミに「今殺すにはもったいない人だけ生かす」と語っていました。

つまり今後成長する見込みのある敵はトドメを刺さないということです。

 

実際にヒソカは、成長しそうな敵については見逃しまくっています。

ゴン、キルアはもちろん、天空闘技場のカストロも同じですね。

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しかし時間が経ってから再戦し、ヒソカの見込んだ成長をしていない場合は殺害してしまう様子(カストロさんがその例)。

 

無限四刀流の人も一度はヒソカに成長を見込まれて生かされたのでしょう。

ですが約1年経って無限四刀流の人が成長したことといえば、投げる刀が2本から4本になっただけ。

 

これだけでは、ヒソカさんを満足させるに至らなかったようです。

 

ヒソカの受験目的は「殺人の免責」

287期ハンター試験では、最終試験の直前にネテロ会長と受験生が1対1で面談を行いました。

受験目的や戦いたい人物、戦いたくない人物についてネテロが質問し、受験生が答えるという形式です。

 

そこでヒソカは、受験目的を「ハンターライセンスがあると殺人が免責になる場合が多いから」と話してしました。

殺人鬼であるヒソカにとって、ハンターライセンスはこの上なく便利な資格だったわけですね。

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これがヒソカの本心だったのか、そして前年も同じ目的で受験していたのかはわかりません。

ただ、もし同じ目的で受験していたのだとしたら、合格前に無限四刀流の人を半殺しにしてしまうのはせっかちすぎな気がします。

 合格になった後で戦っても良かったのでは?

 

ヒソカにとって、どうしてもその場で半殺しにしなければならない相手でもなかったと思うんですけどね。

 

ヒソカが合格前に無限四刀流の人を半殺しにした理由

前提はこんなところにして、具体的にヒソカが無限四刀流の人を半殺しにした理由を考えていきます。

 

私が思いついた理由としては、以下の3つです。

・286期の試験がぬるかった

・ヒソカにとってライセンスはついで

・286期には青い果実がいなかった

それぞれ説明していきます。

 

286期の試験がぬるかった?

287期ハンター試験の1次試験。ヌメーレ湿原にてヒソカは受験生を殺して回る「試験官ごっこ」を始めました。

理由は試験が簡単すぎて退屈だったから。

 

ヒソカは試験が簡単だと判断すると、手当たり次第に人を殺しまくっちゃうようです。

287期はその場でゴン、クラピカ、レオリオといった才能あふれる逸材たちに巡り合えたので試験官ごっこを終えました。

 

もしそんな人材がいなかったら、287期でもヒソカは受験生だけでなく試験官にまで手を出していたかもしれません。

実際にサトツさんめがけてトランプを投げたり、メンチにメンチ切ってたりしましたからね(両者とも戦わず)。

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286期の試験では、ヒソカさんの退屈がピークになってしまい殺人衝動を抑えられなくなってしまったのではないでしょうか?

で、試験官を相手にしようと手近なところにいた無限四刀流の人を半殺しにし、失格になった。

 

ヒソカにとってライセンスはついで?

ヒソカはハンター試験の受験を「殺人が免責になることが多いから」と語っていましたが、彼は気まぐれで嘘つきな変化系。本心かどうかはわかりません。

 

ネテロに質問されたからその場しのぎに答えただけで、他の目的がある可能性も考えられます。

 

先ほど説明した通り、ヒソカは試験官ごっこと称して受験生を殺害しまくってました。しかし、ゴンとレオリオは「合格」とし、見逃していましたね。

試験だけでなく天空闘技場でもカストロを見逃しています。

 

ヒソカの目的は、というよりライフワークになっていると思うのですが、

「才能のある人材(青い果実)を見つけ、挫折感を与えてさらなる成長を促す」

ことだと思うんですね。

戦いたい相手のストックをたくさん作っておきたいんでしょう。

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そのために、ヒソカは青い果実の集まりそうなハンター試験や天空闘技場に参加しているのではないかと思います。

ライセンスは取れればラッキーだし、取れなくても問題ないくらいに考えていたのではないでしょうか。

 

この考察は次の考察にも関係しますので、話を続けていきます。

 

 

 

266期には青い果実がいなかった

ライセンスをどうしても取りたいわけでないヒソカは、試験に青い果実がいなければその時点で失格になってもいいと思ってそうです。

 

天空闘技場でも、自分に敗北がついて200階クラスから落ちてしまうリスクがあるにもかかわらず、試合に出場しないことがありました。

試験の合格も天空闘技場での勝利もヒソカにとって二の次。それよりも青い果実が見つかるかどうかの方が重要そうです。

 

286期試験では、ヒソカのお眼鏡にかなう青い果実がいなかった可能性がありますね。

強いて青い果実だと思えたのが無限四刀流の人。

 

で、これ以上試験を受けていても無駄だと判断し、とりあえず無限四刀流の人に唾をつけておきつつわざと失格になるために半殺しにした・・・

この可能性も高そうですね。

 

このパターンと最初の「試験がぬるすぎた」の考察合わせて考えると、ヒソカが無限四刀流の人を半殺しにしたのは「青い果実とみなしていた」のではなく、「退屈しのぎにそこそこ強そうな人を傷つけただけ」という印象が強まります。

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よく考えてみれば、刀をぶんぶん投げる人に対してヒソカが高い評価をするとは思えませんよね・・・

 

試験に対する退屈さと人材不足が理由か

私個人の見解として、ヒソカが無限四刀流の人を半殺しにした理由としては、

・286期ハンター試験が退屈すぎた

・青い果実が見つからなかった

この2つが強い理由だと考えます。

 

さらにその前提として、ヒソカはハンター試験に対して

・ライセンスは試験を楽しんで優秀な人材を見つけるついでに取れればOK

と考えている節があるので、合格前に無限四刀流の人を傷つけて失格になっても問題はなかった。

合格よりも退屈な試験を受け続ける方が、ヒソカにとって苦痛だったのかもしれませんね。

 

つまり今回考察したことすべての要素が、ヒソカが無限四刀流の人を半殺しにした理由につながっているのだと私は思いました。

 

ヒソカとしては、青い果実に出会えないまま試験に合格してしまい、次回からの参加資格がなくなってしまうことの方が嫌だった可能性もありますね。

そこで、手軽に殺せそうな無限四刀流の人をターゲットに選んだと。

 

ちゃんと相手を選ぶヒソカさん

正直、最悪死んでしまってもハンター協会的に問題なさそうで、ヒソカさんなら何百回戦っても勝てるであろう微妙な強さの無限四刀流の人。

そんな彼を選んで攻撃しているあたりは、さすがヒソカさんですね。

 

ハンター協会側に大きな損失を出さない範囲で、自分が失格になる方法を選んでいます。

 

おそらく286期試験にもメンチのような星持ちプロハンターが試験官としていたはずです。

星持ちでなくても、プロハンターなら無限四刀流の人以上にヒソカと戦えたことでしょう。

 

にもかかわらず、あえて無限四刀流の人をターゲットとしたヒソカさん!

試験の運営側に配慮した最大限の行動だった思います! 

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287期はヒソカにとって当たり年

ヒソカからすると、286期ハンター試験はいわゆる「ハズレ年」だったのでしょう。

無限四刀流の人を生かさねければならないほど不作だったと。

 

しかし、翌年の287期ハンター試験は大当たりの年だったと思います。

ヒソカのおもちゃがいっぱい見つかりましたからね。

・キメラ=アントと戦えるまで成長したゴンとキルア

・ウボォーギンを一人で倒し、幻影旅団を追い詰めたクラピカ

・ヒソカの親友にして婚約相手のイルミ 

こんな人材たちが集まる試験を、ちょっとした殺意を優先して失格になるのはもったいないですよね。

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作中の描写でも、試験中にヒソカが殺人衝動を押さえ込もうとする描写がありました。

・メンチに殺意を向けるも我慢

・4次試験でクラピカ、レオリオと出会って欲情

これはやはり287期ハンター試験を最後まで残り、青い果実たちの成長を見守りたいという意思があっての行動だったと思うんです。

 

もし287期でヒソカと無限四刀流の人が初顔合わせになっていたら、ヒソカは問答無用で殺していたでしょう。

さすがにゴンやキルア、イルミがいる中で、彼の「刀ぶんぶん投げ芸」はヒソカの感性に全く引っかからなかったと思います。 

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