グリードアイランド編で登場したゲンスルーは、5年に渡って自分が「爆弾魔(ボマー)」であることを隠し、暗躍していました。
カードを集めた仲間たち(ハメ組)に、念能力「命の音(カウントダウン)」で爆弾をセット。
自力で除念したアベンガネを除く全員が爆散してしまいました。
爆弾をセットするためには、ゲンスルーが「爆弾魔(ボマー)」という言葉を言いながら対象者に触れる必要があります。
確実に致命傷を与えるために、爆弾は胸や腹あたりにセットされている者が多かったです。
ただ、その中に「頭に爆弾をセットされた者」もいました。
出典:HUNTER×HUNTER 15巻57P/冨樫義博/集英社
ゲンスルーは仲間たちとの雑談中に爆弾をセットしていたようですが、おじさん大人の男同士が頭を触りあうような会話って、ほぼしないと思います。
果たして、ゲンスルーはどうやって爆弾を頭にセットしたのでしょうか。
考察していきます。
ゲンスルー「命の音(カウントダウン)」の能力
まずは、ゲンスルーの念能力「命の音(カウントダウン)」について簡単に振り返ります。
「ゲンスルーに説明してもらったから、オレは振り返る必要なんてないぜ!」
というアベンガネさんは、次の項目まで読み飛ばして大丈夫です。
「命の音(カウントダウン)」はゲンスルーの能力というより、仲間であるサブ、バラを含む爆弾魔(ボマー)3人で操る能力です。
ゲンスルーが「爆弾魔(ボマー)」というキーワードを口にしながら対象者に触れると、その場所に見えない爆弾がセットされます。
作中では、ハメ組メンバーとの会話の中であえて体を触り、爆弾をつけていたようです。
そしてゲンスルーが能力の説明をすることで、爆弾が起動する仕組みでした。
爆弾は心拍数とともにカウントダウンが進み、平時ならおよそ1時間で爆発します。
ただ、爆弾魔(ボマー)3人が揃うことでカウントダウンがゼロになる前に起爆も可能です。
最初この能力は、ゲンスルーがカードの交渉を有利に進めるために使用したと思われました。
しかし、ゲンスルーには交渉する気など全くなく、用済みになった元仲間たち全員を葬るための能力でした。
ゲンスルーはどうやって頭に爆弾をセットしたのか?
頭にセットした爆弾が起爆すれば、ほぼ確実にその者の命を奪えるでしょう。
セットする場所としてはうってつけです。
しかし、日常生活で相手の頭を自然な流れで触れるのは難しいように思われます。
ハメ組のメンバーも念能力者ですので、不自然に触ろうものなら「念の発動条件ではないか?」と怪しむ者もいるはず。
何より、ハメ組はほとんどが成人男性で構成されていました。
成人になって相手の頭を触る機会があるでしょうか……
いや、かなり少ないはず!!
少なくとも私は、成人を超えてから同年代以上で同性の他人の頭を触った記憶がほぼありません。
では、ゲンスルーはどうやって頭に爆弾をセットしたのでしょうか。
可能性を考えていきます。
褒める時に頭をなでなでしてつけた
真っ先に思い浮かんだのが「頭をなでなでする」です。
相手を褒めるときに頭をなでることがあります。
ゲンスルーも何らかの成果を上げた仲間に対して
「おー!素晴らしいね!よしよし!いい子いい子!本当にいい子!もうなでなでいっぱいしちゃうからねー!よしよしよしよしよしボマーよしよしよし」
って感じでなでなでして、爆弾をセットしていたのかも……?
いや〜〜これはヤバすぎる!!!
ゲンスルーが爆弾魔(ボマー)であること関係なくヤバすぎるし、怖すぎる!!!
小さな子どもやペットに対してやるならまだわかりますが、おじさんがなでなでしながら褒めてくることなんてまずありません(ゲンスルーはおじさん…じゃないか)。
例えば、会社の上司からなでなでしながら褒められることがあるでしょうか……?
私の社会人生活6年間の中では、一度もありません。
こんなことをしていたら、ゲンスルーが怖すぎて仲間たちの方から離れてしまいそうです。
爆弾セットの目的が果たせなくなってしまいます。
失敗した時のノリで叩いてつけた
反対に、何か失敗した仲間にノリで頭を触り、爆弾をセットした可能性も考えられそうです。
「おいおい!お前何やってんだ!今回ばかりは助かったが、相手が爆弾魔(ボマー)だったら頭吹っ飛ばされてたかもしれないぞ!」
なんて言いつつ、仲間の頭を小突いて爆弾をセットする……
まだこちらの方が自然に思えます。
「頭吹っ飛ばされてたかもしれない」と言いながら、本当に頭吹っ飛ばすための爆弾をセットしているという皮肉も効いて、いい感じです。
あるいはプーハットのように
「爆弾魔(ボマー)に気をつけろよ。お前も頭の中身ぶちまけないようにな…」
くらいなテンションで頭を触れば、自然につけられる……?
出典:HUNTER×HUNTER 15巻56P/冨樫義博/集英社
いや、これは私個人の考えではありますが、ストレートに頭を触られそうになったら、よほど気を許した相手でないと拒絶してしまうと思います。
しかし、ミスして気分が落ち込んでいる時だったら、頭を触られてもそれどころではないので許してしまうかもしれません。
関連記事:【ハンターハンター】もしゲンスルーがコミュ障だったら「命の音(カウントダウン)」の威力上がりそうだよね?
髪を切る時につけた
大人になって他人から頭を触られる機会があるとしたら、髪を切る時でしょうか。
美容師さんは髪を切る際に、頭を触ることが多いはず。
もしゲンスルーが仲間たちの散髪係をしていたとしたら、頭に触っても違和感はなさそうですよね。
爆弾魔(ボマー)の話をしながら髪を切れば、髪型をセットしながら爆弾のセットも可能でしょう。
しかし、作中でゲンスルーのハサミさばきを見ることはできませんでしたし、そもそもゲンスルーが散髪係だったのかどうかも不明。
妄想の域を出ない考察ですね。
ちなみに、髪を切るキャラクターといえば同じグリードアイランド編に登場したビノールトがいます。
彼なら散髪係に抜擢されそうですが、ハメ組ではなく単独で行動していたようでした。
デコピンでつけた
「命の音(カウントダウン)」で爆弾をセットする際、ゲンスルーが一瞬でも体に触れればいいのであれば、デコピンでもセットできそうです。
デコピンとは、相手のおでこを指先で軽く弾く罰ゲームのようなものです(地域によって名称が違う?)。
例えば、ゲンスルーが仲間内で「爆弾魔(ボマー)ジャンケン」などのゲームを流行らせます。
「ジャンケンで負けたらデコピンされる」くらい簡単なルールでOK。
「ジャンケンポン!ボマーでしょ!ボマーでしょ!はい勝った〜!お前爆発〜!おでこ出して〜!『ボマーには気をつけろよ!』(デコピン)」
みたいな感じで仲間をデコピンしまくれば、怪しまれることなく爆弾をセットできたでしょう。
ただ、このゲームはとても不謹慎です。
仲間内で爆弾魔(ボマー)の犠牲者が出ている状態でやるには不向きすぎるゲームでしょう。
さすがのゲンスルーといえど、こんなゲームは流行しないと見て実行すらしなかったかも……
寝ている時につけた
ゲンスルーは5年もの間、身分を偽り続けて仲間と生活し続けてきました。
その間に、仲間に接触できるチャンスはいくらでもあったと思います。
特に寝ている時は大チャンスでしょう。
日常生活で相手が起きている時に頭を触るのは難しいかもしれません。
しかし、寝ている時であればほぼ無防備。こっそり近づいて頭を触るのも簡単です。
問題があるとすれば、グリードアイランドに入れる者はみんな念能力者ということでしょうか。
寝ている最中も油断はできません。わずかな気配を察知して起きてしまう可能性があります。
ゴンとキルアは、ビノールトとの修行中、寝ていてもビノールトの動き気づいてすぐに目を覚ましていました。
特に、完璧な状態でない「絶」で動こうものなら、格上の相手は寝ていても察知できてしまうようです。
出典:HUNTER×HUNTER 14巻194P/冨樫義博/集英社
ハメ組のメンバーはそれほど高いレベルの念能力者ではなかった様子。
アベンガネの考察では、60人以上で戦ってもゲンスルーに勝てないとのことでした。
ゴレイヌとビスケが加入しなかったことも考えると、念を独学で身につけたアマチュアレベルの使い手ばかりだったのでしょう。
ゲンスルーが「絶」を使ってオーラを消せば、自分よりレベルが低い上に寝ている能力者に近づくのなんて容易そうです。
それが難しそうな相手(頭の切れるアベンガネや、ゲンスルーの背後を取ったジスパーなど)に対しては、胸や腹といった触れやすい場所に爆弾をセットする……
このような形で爆弾をセットする場所を変えていたという可能性もありそうです。
ノリ or 寝ている時の可能性が高い…?
ここまでに挙げた考察の中で、個人的に最も可能性が高そうだと思うのは、
・仲間が失敗した時のノリで頭にセットした
・寝ている時に頭にセットした
の2つです。
特に夜間、仲間たちの大半が寝ている時は実行しやすかったと思います。
「解放(リリース)」を発動した時、ゲンスルーは
「解放してやったぜ…くくくくく、恐怖からな」
と言っていましたから、寝ている相手に爆弾をセットする時は
「おやすみだぜ…くくくくく、永遠にな」
なんて言っていたかもしれませんね。
シャレにならないおやすみです。
それにしても、ハメ組は60人以上いて、誰一人としてゲンスルーを倒すことはできなかったのでしょうか。
仮にも全員が念能力者だったわけですし、いくらゲンスルーが強いといえど、全員で挑めば取り押さえることくらいはできたんじゃないでしょうか……?
全員アベンガネのようなサポート系能力者だったのかも……?
あるいは、アベンガネがゲームクリアのために策を練ってハメ組を逆にハメたとか……?
ゲンスルーひとり(もしくは爆弾魔の数人)がカードを大量に持っていた方が、ハメ組60人以上を相手にするより回収が簡単だと考えて「60人でも返り討ちにされる」と言った……?
う〜ん、ここも気になる点ですね……考察せねば!