私の名前はジロギン。

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【ヒトコワ】戸締りを怠ると

私の名前はジロギン。

 

今回は内藤 高貴(ないとう こうき:仮名)さんという男性から聞いたお話を紹介します。

約11年前、内藤さんが中学2年生の時に遭遇した出来事です。

 

口論と不注意が招いた危機

学校で英語の授業を受けていた内藤さん。

その日は、期末テストが返却される日だった。

 

英語は得意科目でかなり自信があり、結果は92点。決して悪くない点数だった。

しかし、自分より英語ができないと思っていた友人が96点をとっており、内藤さんは悔しさを感じた。

 

自宅への帰り道、内藤さんは少しでも英語の勉強になればと、目に映るものを頭の中で英語に変換しながら歩いていた。

床屋はbarbar、コンビニは正確に言うとconvenience store、といった具合。

そうこうしているうちに、内藤さん一家が住むマンションが見えてきた。

内藤家は3階にあり、帰り道からベランダが見える。

 

そこには内藤さんの父親の姿があった。洗濯物を干している。

今日は休みを取ったと言っていたことを思い出した。

夫婦共働きの家庭で育った内藤さんには、日中に父親が洗濯物を干している姿が新鮮に映った。

 

内藤さんが気づいたのは父親の姿だけではなかった。

どこからか、男女が口論しているような声が聞こえる。

内容まではわからなかったが、日本語ではなさそう。

声がする方向は、洗濯物を干す父親がいるベランダに近い感じがする。

 

すると、隣の部屋の窓に男性の姿が見えた。

東南アジア系の人で、上半身は服を着ておらず、ジーパンを履いているのがかろうじて見える。

男性は窓を開けると、何かをベランダに放り出した。

 

それは女性だった。

女性は黒くて長い髪をつかまれ、まるでゴミでも捨てるかのように乱雑に放り出された。

女性も東南アジア系の人。衣類を何も身につけておらず、激しく泣き崩れている。

そんな女性を、男性は部屋の中から見下ろしていた。

窓はカギがかけられており開かない様子。女性は何度も窓を叩いていた。

 

ただ事ではないと感じた内藤さん。

隣で洗濯物を干している父親に向かって、

「お父さん!!すぐに警察を呼んで!早く!!」

と叫んだ。

 

父親は内藤さんの声に気づき、

「どうした?なんで警察を?」

と返答した。

 

女性は内藤さんと父親のやり取りが聞こえたのか、内藤さんに向かって「Help!!」と泣きながら絶叫。

内藤さんは自分の知っている英語を頭から絞り出し、

「Wait a moment!」

と叫んだ。

 

このやり取りを聞いていたのは女性だけではない。

女性をベランダに放り出した男性も同じだった。

男性は内藤さんを睨みつけると、部屋の奥へと消えた。

 

父親は内藤さんに

「警察を呼ぶにも何があったかわからないと説明できない!教えてくれ!」

と叫んだ。

 

内藤さんは

「隣で女の人が裸でベランダに締め出されてる!警察を呼んだ方がいい!」

と返した。

 

その時、父親の背後から隣の部屋にいたはずの男性が現れた。

 

「後ろっ!!!」

内藤さんはこれまでで一番大きな声を出した。

 

父親が振り向くと、男性は「まずい」といった感じの表情を浮かべ、部屋の奥へと走っていった。

 

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その後、女性は警察に保護された。

男性とは交際関係にあり半年前から同棲していたが、徐々に暴力を振るわれることが増えたらしい。

内藤さんたちは隣で暮らしていたが、男女とは生活リズムが大きく異なっており、そのような事情に全く気づかなかった。

 

男性はというと、父親と目があった後に逃げ出し、その日の夜に近所のインターネットカフェを利用しようとしていたところを警察に見つかった。

男性は「警察を呼ばないよう説得するために内藤さんの部屋に向かったが、玄関のカギが開いていたので中に入った」と語ったという。

 

普段、誰よりも早く家を出て他の家族を送り出す習慣のなかった父親は、カギを閉め忘れていたのだ。

 

父親に危害が及ばなかったから良かったものの、内藤さんは男性の言葉が信じられなかった。

女性を暴行していたような人だ。もしかしたら口止めのために父親をベランダから突き落としていたかもしれない。

 

それの一件以来、内藤家では戸締りを徹底するようになった、と話してくれた。

※ご本人や関係者に配慮し、内容を一部変更しています。

 

戸締りの強化は犯罪に巻き込まれるリスクを下げる

内藤さんの話を聞いた私は、決して他人事ではないなと思いました。

というのも、以前暮らしていた家で玄関のカギをかけ忘れたまま出かけてしまったことが4〜5回あるのです。

 

「金目のものなど全く持ってない奴が住みそうなオンボロアパート」だったおかげか、空き巣には遭いませんでしたが、帰ってきてカギが開いていた瞬間はゾッとしたものです。

 

ネットの発達で犯罪が複雑・高度化した現在でも、空き巣のようなシンプルな犯罪がなくなったわけではありません。

戸締りの強化は犯罪に巻き込まれるリスクを下げます。

内藤さんの例もありますので、私も家の戸締りを徹底しようと改めて感じました。