各国の腕自慢たちが集まり、強さを競い合う天空闘技場。
戦いに勝つほど上の階に挑戦でき、上層階ほど対戦相手も強くなっていきます。
参加者のレベルは念を使えない一般の格闘家から、幻影旅団レベルのヒソカまで様々。
ゴンとキルアの戦績で見る限り、天空闘技場を勝ち上がるには「念の修行開始〜基本を修めたレベル」くらいの実力が必要だと思われます。
強すぎる使い手もいない印象です。
そんな天空闘技場にチャレンジするのに、ちょうど良さそうな強さの人がいました。
出典:HUNTER×HUNTER 11巻54P/冨樫義博/集英社
団長の手刀を見逃さなかった人です。
彼の絶妙な強さは、天空闘技場のチャレンジャーとしてピッタリではないでしょうか。
そこで今回は、団長の手刀を見逃さなかった人が天空闘技場に挑戦したらどこまで勝ち上がれるのか?を考察します。
団長の手刀を見逃さなかった人の強さ
まずは団長の手刀を見逃さなかった人の強さからまとめます。
彼の実力と天空闘技場のレベルとを比べて、どこまで勝ち上がれそうか考えていきましょう。
「団長の手刀を見逃さなかった人って誰だよ!脳内の隅々を探しても思い当たらねーぞ!」という方。
彼について簡単に説明するなら、幻影旅団の暗殺を目的に十老頭が雇った殺し屋の一人です。
クロロが放った手刀を監視カメラ越しに見切るほどの眼力を持っていました。
それだけの人。
念は習得済み
クロロが用意した「血の道標」を嗅ぎ取り、サシでの勝負に挑んだ団長の手刀を見逃さなかった人。
殺人中毒者である彼の気質は、幸か不幸か、血の痕跡までも見逃せなかったようです。
クロロと戦う寸前、団長の手刀を見逃さなかった人は体にオーラを纏っていました。
出典:HUNTER×HUNTER 11巻60P/冨樫義博/集英社
つまり、団長の手刀を見逃さなかった人が念を習得していることは間違いない様子。
彼は、全員が念能力者であろう陰獣を全滅させた幻影旅団を始末するために雇われた殺し屋です。念を使えなければ雇われてすらいなかったでしょう。
しかし、団長の手刀を見逃さなかった人の「発」は明らかにされず。
どのレベルまで念を習得しているのかはわからないまま地獄へと旅立ちました。
少なくとも、念の基本は身につけていたことでしょう。
天空闘技場を勝ち上がれる最低限の力はあったと思われます。200階までは堅そうです。
シルバとゼノになんとか対抗できそう(クラピカ談)
殺し屋たちが集まった部屋で、クラピカは団長の手刀を見逃さなかった人をこのように評価していました。
「(シルバとゼノに)なんとか対抗できそうなのは…この2人か」
2人のうち1人が団長の手刀を見逃さなかった人です。
伝説の暗殺者とも名高いゾルディック家に対抗できそうなんて、かなり高い評価をもらっています。
これだけで、とても強そうに思えますよね。
このクラピカの評価、果たして正しかったのかどうか…
この後紹介しますが、団長の手刀を見逃さなかった人はクロロに手も足も出せず惨殺されています。
一方クロロは、ゼノ曰く「本気で戦ったらどちらが勝つかわからない」レベルの使い手。過去にはシルバとも戦って生き延びています。
つまり実力的にクロロはシルバ、ゼノと同格(あるいはそれ以上)。
そのクロロに全く敵わなかった団長の手刀を見逃さなかった人。
ゼノ、シルバともかなりの実力差があったのではないでしょうか。
クラピカが言う「なんとか対抗できそう」というのは、「シルバ、ゼノの放つプレッシャーに臆することなく意見できそう」くらいの評価だったのかもしれません。
関連記事:【ハンターハンター】シルバ、ゼノのフィギュアレビュー
クロロがサシで勝負を挑まれる程度には強かった
団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロの念能力「密室遊魚(インドアフィッシュ)」に体を食いちぎられ死亡。かなりむごい最後を迎えました。
クロロが無傷だったところを見ると、かなりの実力差でねじ伏せられたのだと思われます。
ただ、団長の手刀を見逃さなかった人と他の殺し屋たちとでは殺され方に違いがありました。
他の殺し屋には、クロロに背後から一瞬で殺された者もいます。つまり戦闘すらさせてもらえなかったということです。
団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロがわざわざ血の道標で誘き出し、サシで勝負を仕掛けています。
このことから、クロロは「血の道標にかかるやつは、サシで戦いたいと思うくらいの実力者」という認識だったのでしょう(シルバ、ゼノが引っかかることを期待していたのかもしれませんが)。
クロロが血の道標にかかる使い手とサシで戦おうと思っていた理由は色々と予想できます。
・シルバ、ゼノクラスの殺し屋と戦うための準備運動をしたかった
・強い(便利な)能力を盗みたかった
どちらにせよ団長の手刀を見逃さなかった人は、クロロがサシで戦おうと思うくらいには実力があり、そこらの殺し屋よりは強いと言えそうです。
関連記事:【ハンターハンター】クロロはどうやって団長の手刀を見逃さなかった人の存在や力量に気がついたのか?
天空闘技場のレベル
次に、天空闘技場のレベルも簡単にまとめます。
作中で天空闘技場を勝ち上がっていたのがゴンとキルアの描写しかないため、主に2人の当時の実力を参考に、強さのレベルも予想したいと思います。
あとは、カストロやヒソカもレベルを測るための指標になりそうです。
関連記事:【ハンターハンター】天空闘技場の観客は念が見えなくても試合を楽しめているのか?
200階までは念習得前のゴンでも苦戦しない
200階クラスまでは念能力者もほぼおらず、念習得前のゴンでも苦戦することなく突破できました。
当時のゴンは試しの門を開けられるくらいのパワーを持っている超人でしたが、念能力者には到底及ばないレベル。
それでも苦戦しなかったので、200階までは念なしでも勝ち上がれると予想できます。
6歳で挑戦したキルアは、8歳で200階まで到達していました。
キルアはゾルディック家が誇る天才ですが、幼少期の修行に使われるレベルが200階までの強さといったところでしょう。
ある程度の使い手であれば、200階までは余裕なはず。
もし念を使える状態で挑戦したなら、基本技術だけでオーバーキルできてしまいそうです(キルアvsズシのようなパターンもありますが)。
もちろん、戦闘向けに念を鍛えた場合に限ります(ネオンのようなケースで勝つのは難しい)。
200階クラスもそれほど強い念能力者はいない
200階クラスになると、念を使えないと話にならないほどレベルが上がります。
ヒソカは、念習得前のゴンとキルアを門前払いしていましたね。
しかし念能力者として見ると、200階クラスのメンツはいまいちと言いますか、未熟な使い手が多い印象です(ヒソカはプロハンターレベルの使い手で、200階クラスでも遊んでいたので論外とします)。
例えば、200階クラスで9勝1敗だったカストロ。戦績だけで見ればかなり強い印象を受けます。
ただ念は独学だったようで、強化系なのに具現化・操作系を鍛えてしまうというミスを犯していました。
結果、念を使いこなせずヒソカに見限られ、遊び殺されることに。
そんなカストロでもヒソカ以外には負けなしだったことを考えると、200階クラスは念を少し使えれば勝てる闘士がほとんどということでしょう。
実際にギド、サダソ、リールベルトは、念の基本を覚えたゴンとキルアに歯が立ちませんでした。
そもそも卑怯な手で新人から勝ち星を上げようとしていた時点で実力はお察しですね。
200階クラスに挑むには念が必須ですが、高いレベルで習得している必要はない。そんなの印象です。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカはカストロの成長をもっと見守っても良かったのでは?
フロアマスタークラスの実力は不明だが…
200階で10勝すると、さらに上の階にいるフロアマスターに挑戦できます(バトルオリンピアに参加できる)。
このフロアマスターは原作に登場しておらず、どれくらいの実力なのかはわかりません。
明確にフロアマスターという肩書きを持っているのはヒソカとクロロのみ。
映画「The LAST MISSION」で、ズシもフロアマスターになっていましたが、あの作品には「怨」などの原作にない設定が出てくるので、今回の考察には含めないこととします。
出典:HUNTER×HUNTER 34巻8P/冨樫義博/集英社
では、フロアマスター全員がヒソカとクロロレベルなのかというと、そうは言い切れないと考えます。
プロハンターでも手が出せないほど危険な盗賊・幻影旅団として活動していた2人。
ヒソカは、シングルハンターであり賞金首ハンターのブシドラを余裕で始末できる実力者。
クロロはシルバとゼノを相手に手を抜きながらでも渡り合える戦闘スキルを持っています。
武闘家としても念能力者としても、この2人はレベルが高すぎです。
こんな実力者がフロアマスターとしてゴロゴロいたとしたら、カストロも自信たっぷりな発言はできないでしょう。
出典:HUNTER×HUNTER 6巻153P/冨樫義博/集英社
ガクブルでおしっこを漏らし、サダソのように天空闘技場から逃げ出してもおかしくありません。
フロアマスターは200階の闘士より強いものの、幻影旅団やトッププロハンターレベルの使い手ではないと思われます。
関連記事:【ハンターハンター】クロロの素晴らしい体術について紹介する!
団長の手刀を見逃さなかった人はどこまで勝ち上がれる?
では、団長の手刀を見逃さなかった人の強さ、および天空闘技場のレベルから彼が挑戦したらどこまで上がれるか予想します。
私は、団長の手刀を見逃さなかった人は、
200階クラスで8勝
くらい勝ち上がれるのではないかと思います。
念能力者のため200階までは余裕。200階でもサダソのような、あまり強くない闘士に負ける可能性は低そうです。
仮にもシルバ、ゼノになんとか対抗できそうであり、クロロがわざわざサシで戦ったほどの男ですからね。
えせ念能力者たちより実力は上でしょう。
ただ、200階にはヒソカやキルアのような戦闘・暗殺ガチ勢もいます。
このような真の実力者に当たったら、団長の手刀を見逃さなかった人も断腸の思いでしょう。
先ほどは「念能力者として微妙」と評価したカストロですが、実はヒソカと初めて戦った際、彼はダウンを奪い3ポイント取るなど大健闘しています。
ヒソカはわざと攻撃を受けるところもありますが、それでもヒソカと渡り合えたのはすごいことです。
カストロは格闘家としてかなり高い素質を持っており、強化系のトレーニングをしていたらヒソカともっと善戦できた可能性もあります。
そんなカストロでさえ勝ち上がれなかった200階クラス。
団長の手刀を見逃さなかった人は強いといえど、クロロに手傷負わせられないレベルではフロアマスターになるのはおろか、200階で10勝するのも厳しそうです。
ガチ勢との戦闘を避けて、勝てそうな相手とだけ勝負していれば10勝できるかも…?
どっちみち、200階を突破できるかどうか微妙な実力ではないでしょうか。
天鼓闘技場200階クラスでそこそこ勝てるけど、ガチ勢には勝てない。
これが団長の手刀を見逃さなかった人に対する私の印象です。
あなたはどのように予想しますか?
ぜひ、あなたの脳内天空闘技場で団長の手刀を見逃さなかった人を戦わせてみてください。