私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】煽り屋・クラピカに負けなかった猛者たち

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ハンターハンター界の「煽り屋」といえば、そう、クラピカ。

とにかく他人を煽りまくるクラピカの「煽りセリフ」は一級品で、キルアやビスケ、ウボォーギンなどといった手練れたちも怒りを隠せないほどでした。

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しかし、さすがのクラピカといえど相手を100%怒らせることができるわけではありません。

煽りが通用しなかった、それどころか煽り返されてしまった相手もいるのです。

 

そこで今回は、クラピカの煽りに負けなかった猛者を3人紹介します。

クラピカの煽りに負けなかった猛者3人

今回紹介する「クラピカの煽りに負けなかった猛者」は、次の3人です。

  • クロロ=ルシルフル
  • ミザイストム=ナナ
  • ダルツォルネ

この3人はクラピカの煽りを意に介さなかったり、逆に煽り返したり、反論の余地を与えなかったりと、見事に煽り屋・クラピカをかわしてみませした。

 

もっと細かく見れば他にも該当者がいるかもしれませんが、今回はこの3人に絞りました。

各シーンを紹介します。

 

クロロ=ルシルフル

まずは、クラピカの最大の敵であった幻影旅団の団長・クロロです。

 

ヨークシンシティ編の後半。

幻影旅団たちに捕らえられたゴンとキルアを助けるべく、クラピカはベーチタクルホテルで急遽作戦を決行しました。

その作戦とは、ホテルを停電させて旅団の隙を生み出し、クロロを誘拐して人質同士のトレードを持ちかけること。

 

レオリオが運転する車の中で、さらったクロロと会話をするクラピカ。

同胞たちの仇を前にしても、煽り屋精神にブレーキはかかりません。

f:id:g913:20220406165837j:image出典:HUNTER×HUNTER12巻166P/冨樫義博/集英社

「まさか鎖野郎が女性だとは思わなかった」

「……私がそう言ったか?見た目に惑わされぬことだな」

 

ならなんで女装してたんですかね…?

明らかにミスリードを誘っておき、まんまと乗ってきたら煽る。心を揺さぶる。

さすがクラピカさんです。

 

このように、クロロにとって圧倒的不利な状況だったにもかかわらず、彼は冷静そのもの。

なんと、あの煽り屋・クラピカを逆に煽ってみせたのでした。

f:id:g913:20220406165857j:image出典:HUNTER×HUNTER12巻167P/冨樫義博/集英社

「あの娘の占いに、このことは出ていなかった。つまりこの状態は予言するほどのこともない、とるに足らない出来事というわけだ」

 

f:id:g913:20220406165915j:image出典:HUNTER×HUNTER13巻7P/冨樫義博/集英社

「もう一度言ってやろうか?オレにとってこの状態は昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わりない平穏なものだ」

 

f:id:g913:20220406165932j:image出典:HUNTER×HUNTER13巻8P/冨樫義博/集英社

「ニィ」

 

f:id:g913:20220406165949j:image出典:HUNTER×HUNTER13巻13P/冨樫義博/集英社

「最後にウボォーはなんと言っていた?」

「覚えていないな!私の質問に答えろ!」

「ウソだな。だろ?お仲間さん?気持ちはわかる。オレも同じだ。お前に話すことなど何もない」

 

なんという逆煽りラッシュでしょうか。

あの煽り屋・クラピカを完封。

ついにはクラピカに、煽りバトルではご法度である「相手をぶん殴ること」までさせてしまいました。

 

このとき、クロロには最低でも2つの狙いがあったと思われます。

  • クラピカを煽って自分を殺させ、旅団だけが人質をとっている状態にする
  • クラピカが仲間と使命(旅団を滅ぼすこと)どちらを優先するか確かめる

クロロは死ぬことを何とも思っておらず、むしろ自分が死ねば旅団側が有利になると考えクラピカを煽っていました。

もしクラピカがクロロを殺さなければ、その場合クラピカは使命より仲間を優先することが明らかになるため、旅団員たちがクラピカの要求を無視して全員でトレード地点に来ればクラピカを倒せる…と踏んでたわけです。

 

だからこそ怖いもの知らずで煽り屋・クラピカをゴン攻めできたわけですね。

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ミザイストム=ナナ

ジンの抜けた穴を埋めるため、十二支んにレオリオを加入させようとする新会長・チードル。

喜んで承諾したレオリオでしたが、参加の条件としてクラピカも加入させることを申し出ました。

 

そこでクラピカが若頭を務めるノストラード組にやってきた、十二支んメンバー・ミザイストム。

事務所に入って早々下っ端どもに絡まれますが、念能力でやり過ごしました。

 

そこに登場したクラピカ。

ミザイストムは単刀直入に十二支んに参加してほしい旨を伝えます。

もちろん、煽り屋・クラピカがそう簡単にYesと答えるわけがありません。

 

交渉がうまくいかないことを予想していたのか、ミザイストムは即座に、クラピカが仲間の緋の眼を集めていることに言及しようとします。

 

ここでクラピカが、恐ろしく速いスピードで煽りのエンジンをふかしたのでした。

f:id:g913:20220406170011j:image出典:HUNTER×HUNTER33巻63P/冨樫義博/集英社

「ここから先は慎重に言葉を選べ。貴様ら部外者が安易に踏み込んでいい領域ではない。確かに私は仲間の目を探している。だからなんだ?」

 

もう煽りを通り越して脅しになってますね。

ケンカ腰(スラム流)でしか話ができない人そのものじゃないですか…

 

ミザイストムからしたら、いきなり「お前変なこと言ったらブッ飛ばすぞ!」と言われたわけですが、彼もクロロと同じく冷静でした。

 

ミザイストムは、闇サイトで公開された大量の緋の眼の所有者を特定したことをクラピカに伝え、十二支んに加入すれば名前を教えることを提案。

クラピカもこの所有者を調べていたようですが情報を得られず苦戦していた様子。

そんな折、チャンスがやってきた形になりました。

 

結果、クラピカはミザイストムの提案に乗ることに。

自分に有益な情報が手に入るとわかると、すぐに意思を変えるところはイズナビと修行していたときから変わっていないようですね。

 

ミザイストムは大人っぽい対応でクラピカの煽りを意に介さず、見事にすかして見せました。

彼の戦闘力と犯罪ハンターとしての情報力あっての見事な交渉だといえます。

さすがは十二支ん、しかも会長候補にまでなった男といったところでしょうか。

 

ダルツォルネ

クラピカがボディガードとして加入したノストラード組で、護衛団のリーダーをやっていたダルツォルネ。

目立った活躍なく退場となった彼ですが、実はクラピカに煽り負けなかった者の1人です。

 

ノストラード組の採用条件をクリアしたクラピカ、センリツ、バショウ、ヴェーゼに、ダルツォルネは仕事内容を説明し始めました。

説明の中でクラピカがダルツォルネに質問を投げかけます。

「ボスを狙う人物の心当たりは?」

 

それに対するダルツォルネの回答は「ありすぎて答えられない」とのこと。

ネオンは裏社会の人間たちから恨まれており(正確には恨まれているのはネオンの能力を使って成り上がった親父)、命を狙う人物は多すぎるようです。

 

ここでクラピカさんの煽りが炸裂しました。

f:id:g913:20220406170026j:image出典:HUNTER×HUNTER8巻129P/冨樫義博/集英社

「わかってないようなので言い直そう。恨んでいようがいまいが要は実際に行動を起こすかもしれない人物の心当たりだ」

 

クラピカは、敵を想定できた方が対策しやすいと考えて質問したようです。

確かに気になる部分ではありますが、やっぱり言い方に問題がありますね…

上司に当たる人に「わかってないようなので」なんて言ったら確実にブチギレられます。

 

やはりキレたダルツォルネ。

塾の先生が持ってそうな棒をクチャクチャに折り曲げて、クラピカの質問を改めて一蹴しました。

f:id:g913:20220406170050j:image出典:HUNTER×HUNTER8巻130P/冨樫義博/集英社

「敵の姿を勝手に想像するな。近づくもの全てが敵だ」

 

この説明を受けて、クラピカはダンマリ。

納得したのかどうかはわかりませんでしたが、とりあえず煽りをストップさせました。

 

クラピカとダルツォルネの理屈は、どちらが正しいかというと微妙なところ…

この後の展開としては、ノストラード組に関係のない幻影旅団がネオンを狙ってきたので、ダルツォルネの言った「敵の姿を想像しない」ことが大切だったように思えます。

 

しかし、人体収集家でヨークシンで行われるオークションのような高価なお宝が出回る場所に顔を出したがっていたネオンなら、やがては幻影旅団の標的になっていた可能性もありそうです。

全く無関係かというと、そうも言い切れない気もします…

つまりクラピカの「ボスを狙う人物」には幻影旅団も含まれるのかもしれません。

 

ただ、あの場でクラピカがいくらダルツォルネを煽ったところで、ダルツォルネの口から敵の心当たりとして幻影旅団の名前が出たとは考えにくいでしょう。

当時のノストラード組およびネオンと幻影旅団に関係はありませんし、ダルツォルネはクラピカと幻影旅団の因縁も知りません。

そう考えると、ダルツォルネの理屈に軍配が上がるのかな…というのが私の意見です。

 

作中でろくな活躍もせず死亡してしまったダルツォルネさんですから、クラピカさんとの煽り勝負だけでは勝ったってことにしてあげて…ね?

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煽り屋・クラピカも無敵ではない

自覚があるのかどうかわかりませんが、多くの人間を煽り、怒らせてきた煽り屋・クラピカさん。

しかし世の中は広く、まだまだ上には上がいる様子。

 

すでに十二支んとなり、念能力も相当高いレベルにまで極めているクラピカですが、煽りバトルに関してはまだまだ修行が必要なのかも…?

 

これまでクラピカが煽り勝ちしてきたのは、良くも悪くも感情的になりやすい相手ばかりでした。

クロロやミザイストムのようなガチの冷静なタイプ相手に煽り勝負を仕掛けると、勝率は低そうですね。

クラピカ自身が冷静なタイプに見えてかなり感情的なタイプですから、そこを見透かされると煽り負け濃厚になってしまうのかなと思います。

 

でもクラピカはまだ若いです!

今後成長し、経験を積んでいけば煽り屋としてのキレも増していくはず…!

もっとクラピカの煽りバトルが見たいので、あんまり「絶対時間(エンペラータイム)」を使いすぎて寿命を縮めないようおなしゃす!