286期ハンター試験中に、ヒソカは試験官を半殺しにして不合格になったそう。
その試験官(本記事では「無限四刀流の人」と呼称。新アニメ版だと「トガリ」という名前)は、1年後の287期ハンター試験で復讐者としてヒソカと決闘しました。新しい技を習得して。
その技とは「無限四刀流」。相当苦労して習得した剣術のようです。
そんな無限四刀流ですが、ヒソカはあっさりとマスターし、攻略してしまいました。
高い戦闘能力を持つ者にとっては、さほど難しい芸当ではない様子。
しかも、無限四刀流は無限四刀流の人の専売特許というわけではなさそうなのです。
プロハンターであるメンチも無限四刀流ができそうな描写がありました。
今回は「メンチも無限四刀流できる説」を考察していきます
メンチとは?
287期ハンター試験の二次試験を担当していた試験官の一人。
世界中のあらゆる料理や食材を探し、新しい美味を創出する「美食ハンター」です。
美食ハンターの中でもメンチは数多くの実績を残しているようで、21歳の時点で一ツ星(シングル)ハンターの称号を持っていました。
美食ハンターでありながら、世界屈指の料理人でもあるメンチ。
食へのこだわりは非常に強く、料理の食べ手としてだけでなく、作り手としても高いプライドを持っています。
ただそのこだわりは自分だけでなく、他人にも向いてしまう様子。
試験では「スシ」を作る課題を用意していましたが、メンチは味にもこだわりはじめ、形だけはスシの条件を満たしていたハンゾー作のお寿司にも痛烈なダメ出し。
一時は受験生全員が不合格になりました。
本来は、数少ないヒントから料理を想像する洞察力を判断するための試験だったのですが、メンチの悪い癖が出てしまい途中から「メンチを満足させるスシを作る」ことが目的になってしまった二次試験。
ネテロ会長の指摘がなければゴンもクラピカもレオリオも、この年ではプロハンターになれていなかったかもしれません。
料理人としての腕前も一流のメンチですが、戦闘能力もかなり高い模様。
作中でメンチの戦闘は描かれませんでしたが、
- 試験結果に納得がいかずブチギレた賞金首ハンター志望のトードーを●そうとする
- ヒソカが殺気をビンビンにしてケンカを売る
くらいには強いようです。
それもそのはず。美食ハンターは戦いが専門ではないとはいえど、凶暴な動物の巣に侵入したり、密猟者と戦ったりすることも多いので、自然と戦闘能力も上がっていくのです(他のハンターにも共通する部分ですが)。
無限四刀流とは?
ヒソカに半殺しにされた無限四刀流の人が編み出した剣術。
4本の曲刀を回転させながらブーメランの要領で敵に投げつけ攻撃します。
それだけでなく、無限四刀流の人自身も敵に接近して攻撃。近・中距離の戦闘を可能にしています。
1本の曲刀を回し始めた無限四刀流の人を見たヒソカは「あまり進歩していない」と発言していたことから、元々は一刀流の使い手だったのでしょう。
ヒソカに敗北したことで技を磨き、無限四刀流に昇華させたのだと思われます。
無限四刀流の人は飛来する曲刀を受け止められるようになるまで半年以上かかったとのことですが、ヒソカは少し見ただけで瞬時にマスター。
2本の曲刀をキャッチし、残りの2本を弾き落とすことで無限四刀流を無力化してみせました。
メンチも無限四刀流できる説
ヒソカにあっさりマスターされた無限四刀流ですが、美食ハンターのメンチも無限四刀流を使えそうな描写があるのです。
まずこちらのシーンをご覧ください。
メンチの審査にブチギレたトードーをブハラが吹き飛ばした直後のシーン。
メンチは包丁を用意し、トードーを●そうとしてました。
出典:HUNTER×HUNTER2巻75P/冨樫義博/集英社
左上のコマに注目。
メンチが両手で包丁を回しています。
この動作、無限四刀流の人と全く同じなのです。
出典:HUNTER×HUNTER3巻39P/冨樫義博/集英社
「ギュンギュン」という音まで同じですね
さらに同じページでメンチは4本の包丁を取り出し、ジャグリングのように投げていることが分かります。
出典:HUNTER×HUNTER2巻75P/冨樫義博/集英社
ジャグリングのように4本の刃物を投げる動作も無限四刀流の人と同じ!
出典:HUNTER×HUNTER3巻40P/冨樫義博/集英社
これほどの共通点。偶然にしては一致し過ぎています。
いやメンチと無限四刀流の人の動作が偶然にも一致したのではなく、同じ技を使えると考えるのが自然ではないでしょうか?
無限四刀流はそれほど難しい技ではない?
ヒソカが簡単に攻略したことから、無限四刀流は運動能力・戦闘能力の高い者からするとさほど難しくない技だと思われます。
オーラで身体能力を高めたり、得意系統によってはオーラで曲刀を操れたりする念能力者だったら、さらに難度は下がるでしょう。
もし無限四刀流を「発」にしている念能力者がいたら、メモリの無駄遣い感が否めません。
さらに、シングルのプロハンターかつ念能力者であろうメンチが、はるか格下でおそらく念能力者ですらないトードーを●すために使おうとしていたのが無限四刀流だったとするなら、無限四刀流はその程度の技なのでしょう。
プロハンター級の念能力者からしたら、小手調べの技みたいな。
メンチと同じく念能力者であるヒソカは、そんな無限四刀流をドヤ顔で披露されたわけですから、「無駄な努力」と評価して無限四刀流の人を●してしまうのも仕方ないですね。
メンチは「無限四刀流」なんて名前すらつけてなさそう
ヒソカとメンチの描写を見るに、プロハンター級の身体能力・念能力を有する者であれば無限四刀流は大した技ではないのだと思われます。
もしかしたら、ごく基本的な戦闘技術過ぎて技とすら認識されていないかも……?
無限四刀流の人は「無限四刀流」なんて大そうな名前をつけていましたが、メンチは技名すらつけずに使ってそうですね。
本記事の内容をまとめるならば、メンチは無限四刀流ができるというか、技とすら認識していないレベルで当然のごとくマスターしているといったところでしょうか。
メンチが格下相手に使う技術を、無限四刀流の人は1年かけて習得しドヤ顔していたのだとしたら……悲しいですね……
トッププロハンターとの差は歴然ですな…