私の名前はジロギン。
2020年から年末の恒例番組となりつつある、NHKのドラマ『岸辺露伴は動かない』。
俳優の高橋一生さんが、同作に登場する漫画家の『岸辺露伴』役を演じています。
露伴先生が体験する奇妙な出来事を見事に実写で再現し、そのクオリティの高さから大好評!
大きな地震があったときくらいしかテレビをつけない私も、『岸辺露伴は動かない』はテレビで、オンタイムで見てしまいます。
原作の面白さがあるからこそ実写ドラマも面白いのでしょうが、スタッフや演者のみなさんの努力の賜物でもあるでしょう!
そんな『岸辺露伴は動かない』の展示会が東京・渋谷にて期間限定で開催中!
撮影で使われた衣装や小道具など、制作の裏側を垣間見れる展示会です。
十数年前、『岸辺露伴は動かない』のエピソードの1つ『懺悔室』を読んでから、ジョジョにもハマった私。
ジョジョ好きになったきっかけである『岸辺露伴は動かない』の展示会に、行かないわけがないじゃあないか!
ということで、実際に行ってきました!
個人的に見どころだと感じた部分を紹介します!
露伴先生の書斎
一番の見どころは、やはり露伴先生の書斎でしょう!
撮影で使用されたセットの一部が、会場の最奥にて再現されています。
露伴先生は下書きをせずに原稿を描けるので超速筆!
アシスタントはおらず、書斎にある作業机は露伴先生の分だけ。
漫画の週間連載は地獄のように忙しいと聞きますが、露伴先生はしっかり休日をとり、取材旅行などにも行っています。本当に超人ですね。
書斎は全体的にアンティークで落ち着いた雰囲気。
とても居心地が良さそうです。
飯豊まりえさんが演じる、編集者の泉京香が居座りたくなるのも頷けます。
ここにBGMでジャズなんかが流れていたら、完全にオシャレなカフェですよ。
机の上には、露伴先生が使用している画材道具が!
漫画家さんが使う本物の道具を撮影でも使用しているそうです!
ここで露伴先生の代表作『ピンクダークの少年』が生み出されたのですね……
『岸辺露伴は動かない』の原作だと、露伴先生は『ピンクダークの少年』は描かず、別作品の読み切りの打ち合わせを編集担当者とよく行っている印象ですが。
泉京香と富豪村に向かったのも「短編のネタになれば」という理由でしたよね、建前上は。
ド・スタールの画集がありました!
ドラマでも出てきましたし、原作だと、六壁坂がある山を全て買い取って破産した露伴 先生の手元に残った唯一の財産でした。
お金が入るまでしばらく、友人である康一くんの家に宿泊していたんですよね、露伴先生。
週間少年ジャンプで連載していた人気漫画家が自分の家に泊まるって、信じられない状況ですよ。いいなぁ〜康一くん。
露伴先生のスクラップブック。
「ボツ」と書かれているものが気になりました。天才漫画家の露伴先生でも、ボツにするアイデアや素材があるんですかね。
中身を見てみたいけれど、残念ながら展示品を触ったり舐めて味を確かめたりすることはできません。
衣装や小道具
会場には露伴先生を始め、ドラマで登場したキャラクターたちが身につけていた衣装や小道具なども展示されています。
映像だと見過ごしてしまいがちな細かい部分まで、じっくり見ることができますよ!
1期の露伴先生と泉京香の衣装。
露伴先生の小道具。
ヘアバンドや手帳、Gペン、ペン先型のピアスなど、ここでしか見られない貴重な品々です。
『D・N・A』に登場した片平親子と、泉京香の元カレ・太郎くんの衣装。
太郎くんはドラマオリジナルキャラですね。意味深に登場したので、私は「太郎くんが泉京香を●し、露伴先生とトレッドミルで勝負する流れになるのかな?」なんて思っていましたが、そんなことはなく2期で『ザ・ラン』が実写化されました。
『富豪村』に登場した一究と、『くしゃがら』に登場した志士十五の衣装。
『富豪村』は記念すべき実写化第1話目。泉京花が瀕死になるシーンなどはなく、だいぶマイルドになっていましたが、この1話目が好評だったからこそ2期・3期へとつながったといってもいいでしょう!!
志士十五は小説『岸辺露伴は叫ばない』に登場するキャラクターで、ビジュアルは完全にオリジナルですね。
志士十五の口の中と、ヘブンズ・ドアーで本にされた十五の模型も展示されています。
ごく僅かなシーンのために、ここまでリアルな模型を作るなんて……グレートですよ、こいつぁ。
十五の顔は、演じていた俳優の森山未來さんを模して作ったそうです。
こちらは2期の露伴先生と泉京香の衣装。
露伴先生のGペンシャツはどこで売っているのでしょうかね?露伴先生のオーダーメイドなのかな?
2期で登場したキャラクターたちの衣装。
中央にある乙雅三のスーツは吉良吉影っぽさがあるなぁ……
私がこの衣装を見ている後ろで、お客さんの1人が会場のスタッフさんに、
「吉良吉影もNHKクオリティで実写化してほしい!」
と熱弁しているのが聞こえました。
分かる……私も吉良吉影のような、平穏な暮らしを望むサラリーマンなので、吉良メインの実写ドラマが放送されたら絶対見る……『デッドマンズQ』でも良い……
けれど、幼少期にモナ・リザの手を見て勃●したことから、女の人を●して手だけを持ち歩く異常性癖に目覚め、爪の伸びる長さで●人の占いをする33歳独身カメユーチェーン店勤務、遅くとも夜8時までには帰宅し、夜11時には床につき8時間睡眠をとる、なんかエリートっぽい気品ただよう顔と物腰をしているため女子社員にはモテるが、会社からは配達とか使いっ走りばかりさせられている、これといって特徴のない影の薄い男を、NHKがドラマ化するのは難しいだろうなぁ……
こちらは3期『ジャンケン小僧』の大柳賢と、『ホット・サマー・マーサ』のイブの衣装。
まさか、原作では露伴先生が子供とジャンケンするだけの話が実写化されるなんて思いもしませんでした……なんであのとき、露伴先生とジャンケン小僧は空を飛べたんだろう?
あ、承太郎とDIOも突然飛んでましたね。ジョジョはそういう世界でした。
そして3期の泉京香の衣装。
よく見るとユニコーンですね。
変わったセンスをお持ちでいらっしゃる泉京香。だからこそ、変人と呼ばれることもある露伴先生と上手いこと?関係を構築できたのかも。
ヘブンズ・ドアー!
露伴先生の能力『ヘブンズ・ドアー』で本に変えられたみなさんの1ページ。
キャラクターの個性によって、本にも大きく差があります。
左上、泉京香のファッション雑誌みたいなページは特に個性的ですね!自己愛がすごい。
個人的に気になったのは、ジャンケン小僧の本。
小学生くらいの男の子にしては割と字がキレイ……
「実写化は許さない」は、皮肉が効いてて良いですね。『岸辺露伴は動かない』の実写化が大成功だったからこそ良い味が出る一言だと思います。
……ん?ジョジョ4部の実写映画……?はてさて、何のことだか分かりませんな。
こちらは本は本でも、ヘブンズ・ドアーで生み出されたものではなく、ガチの台本。
基本的に演者やスタッフしか見ることがない貴重な代物です。
ドラマの台本ってこうやって書かれているんだ……と見入ってしまいました。
六壁坂の妖怪
ドラマだと2期目に放送された『六壁坂』で、六壁坂の妖怪の力?で人間の顔がシワシワになるシーンがありました。
その仕組みを展示会で解説しています。
CGではなく、顔の模型を作って家庭用の掃除機で吸引してシワシワを再現していたそうです。
展示会では実物の模型が置かれ、スイッチを押すと掃除機が起動し、シワシワになります。
リアル過ぎる……美術スタッフさんの凄まじい技量がうかがえますね。
リアリティを追求する、露伴先生イズムをスタッフさんも引き継いでいるようです。
アンケートに答えて…ね?答えて…
『岸辺露伴は動かない展』、何と無料で入れちゃいます!一部を除いて写真や動画を撮ってもOK!
実物の衣装や小道具などが間近で見られるのに無料!そして撮影もOKだなんて……だから気に入った!
ジョジョ&岸辺露伴は動かないファンにとっては、出血骨折胃潰瘍腸捻転大サービスですね!
会場に入るとスタッフさんから、スマホで入力するアンケートに回答するようお願いされます。
「だが断る」こともできますが、面倒でなければ回答するのがおすすめです!
アンケートに回答すると、出口で「岸辺露伴は動かないクリアファイル」がもらえます。
「入場無料なのに、クリアファイルまでもらっていいの!?」と、少し申し訳ない気持ちになりますが、くれるってものは病気以外なんでももらっておきましょう!
渋谷で開催されるのは2023年のゴールデンウィークまで(5月7日まで)とのこと!
興味のある方はお早めに!
そして『岸辺露伴は動かない』を知らなかった人は、これを機にぜひドラマや原作も見てみてください!