私の名前はジロギン。
アナタには「世界が滅ぶ日だとしても行きたい飲食店」がありますか?
私にはあります。否、「あった」と言った方が正しいですね。
それが「らーめん破顔」というお店。
店名に「らーめん」とついていますが、汁なしの油そばがメインのお店で、東京・練馬区の桜台という辺鄙な場所にありながら、土日は開店前から十数人が並ぶ、知る人ぞ知る人気店でした。
太くて食べ応えのある、魚粉のかかった麺。
煮卵やサイコロ状のお肉、ネギにノリが入って、並盛700円前後というリーズナブルさ。
一口食べただけで幸せに包まれ、疲れが吹っ飛ぶ逸品でした。
私はこのらーめん破顔を、およそ9年前、21歳のころに知り、以来虜になってしまったのです。
多い時は週3くらいで通い、「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたら「らーめん破顔の汁なし油そば」と応えるぐらいハマり続けていました。
そんならーめん破顔が、2023年2月末をもって閉業してしまったのです……Twitterを見て知りました。
実際にお店があった場所に行ったら、すでに改装?の工事が始まっている様子。
どうやら本当に閉業してしまったようです。
らーめん破顔があった桜台という場所は、21歳で大学生だった私が住んでいた場所から歩いて5分くらいの地域だったため、足繁く通うことができました。
しかし社会人になってから引っ越し、同じ都内ではあるものの桜台までは電車を使わないと行けないエリアで生活を始めたため、当時と同じペースで行くのが難しくなっていました(それでも月1回くらいは行っていたのですが)。
そこに追い打ちをかけるようにやってきたコロナ禍。当初は外出もなるべく控えるような呼びかけが国全体で出されていましたから、さらにらーめん破顔に行く頻度が減ってしまったのです。
最後にらーめん破顔に行ったのは……少なくとも半年以上前ですね。
ふと「また行こう」と思った矢先、閉業していたなんて……ショック過ぎる……
最後にもう一杯だけ、食べておきたかったなぁ……もっと早く行っておけばなぁ……と、今は心が強い後悔に支配されています。
ホームページがないにも関わらず、人気店だったらーめん破顔。
コロナ禍で最も規制が厳しかった2020〜2021年あたりを乗り越えられたのも、全ては「おいしいから」に他なりません。
そんな破顔を見て私は、「いくら派手に広告を打とうが、サクラを雇って繁盛しているように見せかけようが、結局おいしい店には人が集まるし、そういう店が生き残るのだ」と思っていました。
しかし今となっては、この認識は慢心だったのだと感じます。
飲食業界は生存競争が激しく、景気の良し悪しの影響をモロに喰らう。どの店にも永遠の安寧などなく、破顔も例外ではない。
長い間愛され続けた破顔は、いつまでも在り続けるお店だと思っていましたが、私はとんでもない勘違いをしていたのです。
「いつまでも あると思うな 親と金」なんてことわざがありますが、私はここにらーめん破顔も追加したい。らーめん破顔も永遠ではなかった。
いま自分を取り巻く人、物、店、職場、カマキリ……すべてのものに終わりが来る。
その終わりがいつ来るかは分からないから、今あるうちにやるべきこと、伝えたいことはしっかり済ませておく。
まさからーめん破顔から、こんな大切なことを教わるなんて、思ってもみませんでした。
もしアナタにも懇意にしている店があるならば、その店があるうちに行って、私のように後悔しないようにしてください。
そしてアナタの来店がその店の売上・利益につながり、1日でも長く存続することにつながるかもしれません。
……はぁ……本当に破顔はなくなってしまったのか……
もしチャンスがあるならば、らーめん破顔復活のために私ができることは何でもやりたい……
らーめん破顔同士たちよ!今こそ力を合わせるときなのでは!?
私が『世界最後の日でも行く』と誓っていたラーメン破顔。
— ジロギン@考察系Webライター&はてなブログ (@akiramenaiuta) May 23, 2023
数カ月行ってなかったが、最近閉店してしまったらしい…
実際に自分の目で確かめるまで信じないが、もし真実だとしたら本当に復活してくださいお願いします何でもしますからぁ!!