私の名前はジロギン。
先週の土曜日に街コンに行ってきた。
先日ちょっとだけ紹介したよく遊ぶ大学の後輩とともに行ってきた。
今回はその後輩からのお誘い。
前回行った街コンは芳しくない結果に終わってしまったが、懲りずにノコノコ行く…それが男ってもんだ。
今回こそは何かチャンスがあるかと思い、期待していた。
しかし人生っていうのは数奇なもので、アクシデントは必ずやってくる。
残念なことに前回を上回るほど悪い結果に終わってしまった。
その一部始終をご紹介したいと思う。街コンに行こうと考えている方に、
「こういうこともあるんだ」と頭にいれて頂くきっかけになると嬉しい。
前回の街コンは立食形式のパーティに1人で参加したが、初めてだったことと、それによりパーティの雰囲気に気圧され、
何もできず、敗戦してしまった。一方的にボコボコにされたワンサイドゲームだった。
そこで今回は座って話す形式の街コンに参加した。15分おきに男性側が席を移り、別の女性たちとまた会話をするという形式。
これを5回ほど繰り返す。男女4~5人ほどのテーブルでお話をする。これなら確実に女性と話すできる時間が取れる。立食式よりチャンスは多い。
さらに後輩からのすすめで、今回は「謎解き街コン」なるものを選んだ。
「謎解き街コン」とは、お酒を飲む前に、同じテーブルになったメンバーで運営側が用意した数問のクイズを解き、親睦を深めてからパーティを始めるというタイプの街コンだ。
普通とはちょっと違う街コンであるため、私も「もしかしたら今回こそは…?」と考えていた。
私たちが案内された席は、椅子が5つあった。私たち男性2名に、女性が2名、あと1人分男性か女性かが座るということになる。
多分男だろう。街コンはだいたい男の方が多くなるから。
案の定残り1枠にやってきたのは男性だった。しかも見た感じすごいチャラそう。年齢は25歳で私の1歳上。
私も後輩もチャラいタイプは大の苦手で、嫌な予感がしていたのだが、やはりこのチャラい男によって私たちの街コンが非常に掻き乱させることになるのだった。
今回この男性のことは便宜上「チャラ男」と呼ばせてもらう。
初っ端からチャラ男の行動は目立った。
クイズを1人で解き始め、
「俺この問題すぐ出来たよ!簡単じゃん!余裕だよ!」
と「俺できるアピール」が凄まじい。こういうのはみんなで解いていくものなのに。
そうやって会話を楽しむものなのに、ことごとくチャンスを潰していくチャラ男。
お酒を飲み始めてからも、
「俺は今こういう仕事をしててー!」
とか、
「俺チャラい?見た目ほどチャラくねーよ!人見知りだよ!」
とか、自分のことしか話さない。ひたすら自分のことばかり。
こちらが別の話題を提案しても、それを遮って自分の話をしてくる。
さらにその話も特に何が面白いというわけでもない。ただ自分語りあるのみ。
一緒のテーブルで話しているのだから、男同士もある程度協力しなければ盛り上がらないのは当然。
1回15分ほどの貴重な話の場をこのチャラ男についての話を聞くだけで終わってしまった。
確かに他の男のことなんて興味ないし、ライバル同士だから蹴落とさなければならないのだが、ここまであからさまだと、こちらとしても気分は良くない。
席移動の時、後輩と「あのチャラ男と一緒の席になるのだけはやめておこう」と打ち合わせし、別の席に移動。
今度は私と後輩と女性2名の4名で話した。
やはり盛り上がった。ちゃんとお互いに質問し合い、各々話すことができた。
こういう会をやりたかったのだと、満足のいく形になった。
しかしここから!次の席移動の時からが最悪だったのだ。
なんとチャラ男が私たちの元に戻ってきた。
そしてまた自分語りを始めた。女性に対してガツガツ質問していたが、私たちには一向に興味を示さない。
また、先程よりもお酒が入り、もうチャラ男のペースは止まらなくなっていた。
私たちの不満はだんだん怒りに変わっていった。
わかった。こいつ、他の席で無視されてこっち戻ってきたな。
ていうかこいつが1人で街コン来てること自体、こういう風に自分のことしか考えていないから、周りの人間からも嫌われて、誰も一緒に行ってくれなくなったんだな。
私たちはそう考えるようになっていた。
もし私の後輩がこのチャラ男のような人間だったら絶対に街コンなんていかないし、
遊んですらいないと思う。
その後2回ほど席移動があったが、チャラ男はずっと私たちについてきた。その後もずっと自分語り。
私たちはそれほどガツガツしていないため、このチャラ男にとっては毒にならず、かつ自分のコミュ力の高さをアピールできる格好の比較対象にもなる。
私たちはチャラ男の出汁にされていたわけだ。
女性が私たちに気を遣って「もっと喋って良いんだよ!」と私たちに言ってくれたこともあったのだが、
それに便乗してチャラ男も「そうだよ、もっと喋って良いよ!」とか言ってきた。
私と後輩もさすがにこれには腹が立ち、
「あんたのせいで喋れねーんだよ!うるせえよ!もうあんた1人で喋ってろよ!」
と怒っていた。特段ケンカにはならない程度に怒っていた。
大したことではないのだが、女性としては楽しくなかっただろうなと思う。
多くの街コンではパーティ中に男女共相手の印象を紙に書き、好みの相手を第3希望まで記入、それを運営が集計、最後にマッチングしたカップルを発表する。
今回の街コンも同じ形式だった。
完全にチャラ男に掻き乱された私たちがマッチングすることはもちろんなかった。
しかしあのチャラ男もマッチングしていなかった。
お前あれだけ邪魔しといてマッチングしてないとかどうなってんだよ!
せめてお前はマッチングしとけよ!
俺らの屍を超えて行けよ!!
とまた頭にきてしまったが、「女性たちが真っ当な判断をしてくれたのだ」と、むしろ喜ぶべきことなのだとも感じた。
あのチャラ男にだいぶ掻き乱され、私たちの街コンは幕を閉じた。
今回の街コン後、私は連絡先を交換した女性に連絡はしなかった。
これも前回の教訓。自分のモチベーションが低い状態で女性と遊べたとしても互いに時間の浪費になってしまうので、遊びの誘いなどはしなかった。
後輩は遊ぶ約束をしていたようだった。お相手はあのチャラ男がいなかった席でお話した女性。後輩と2人でだったらなぁ・・・と思うが、終わったことを後悔しても仕方がない。
まぁその席は楽しかったし、それで十分だ。8000円位かかったが、まぁいいだろう。
今回街コンにおける敗因の大部分はあのチャラ男にあると思うのだが、
序盤でチャラ男に強く言い、どこか別のテーブルに追い出さなかった私たちにも非はある。
あまり人のせいにするもの良くない。
また、チャラ男ほどでなくても女性に対してもっとガツガツした方が街コン自体も楽しめるなとも思った。
でも一方で、今回の街コンにおける最大の教訓として、
ガツガツし過ぎてる男は女にドン引かれ、嫌われてマッチングしない
ということも学んだ。
今回のチャラ男はその典型的な例だ。反面教師としてだが、良い事例に出会えた。
ガツガツするべきではあるのだが、ある程度のところでブレーキを踏まないと事故る。
あのチャラ男はアクセルベタ踏みだったため、うまくマッチングしなかったのだろう。
私にとって1つ、失敗を回避するための事例を得ることができた。
恐らくチャラ男は、初めて会う女性に対してもガツガツできていたということから、相当数の街コンに参加し場慣れしていると思われる。
ということは、それだけ失敗もしているし、でも挫けてもいないということだ。
苦い思いをさせられたが、チャラ男のその行動力と精神力は称賛に値する。敬意を表したい。
彼はまた今日もどこかで街コンを掻き乱しているかもしれない。
2回ほど街コンに参加したわけだが、私に街コンは向いていないのかもしれないなと感じ始めている。
また別の方法を試さなければ。
クリスマスまであと少し…