私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】熱く燃えるかっこいいバトルシーン10選!

ハンターハンターは、まさに少年漫画らしく、熱く燃えるかっこいい戦闘シーンが多数存在します。

根性と根性のぶつかり合いを描いた真っ向勝負だったり、特殊な能力を駆使した頭脳戦だったりと、「かっこいい」と一概に行っても様々ですが、間違いなく読者たちのハートを燃えたぎらせてくれること間違いなしのバトルばかりです。

 

今回はハンターハンターの熱く燃えるバトルシーン10選を紹介していこうと思います。

実際もっと多いとは思いますが、私の主観での判断になりますので、ご了承ください。

1.ゴンVSハンゾー

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(引用:HUNTER×HUNTER 4巻138P/冨樫義博)

まずは、ハンター試験最終試験のゴンVSハンゾーの一戦です。

このバトルはハンターハンターならではの頭脳戦というよりはゴンとハンゾーの根くらべ的な戦いでした。

 

ゴンの身体能力は受験生の中でもトップクラスに高いものでしたが、ハンゾーはさらにその上を行き、かつ殺人の経験も数多く積んできた戦闘のプロでした(ゴンとハンゾーの6歳の年齢差というのも戦闘力に大きく影響していたとも思いますが)。

 

最終試験のルールは「敵に参ったと言わせた方が勝ち」というルールであり、殺傷することでの勝利は認められませんでした。

ゴンは絶対に参ったと言わないと決心。なんとか参ったと言わせようとハンゾーの拷問に耐え続けました。

 

ハンゾーはゴンの気力に負け、自らギブアップ。ゴンはプロハンターとなりました。

ゴンは実質負けていたのに勝ちになるという奇妙な一戦でした。

しかしこの戦いはゴンの精神の強さとハンターの資質を示すには十分だったと思います。少年漫画らしい戦いでした。

 

あとハンゾーがかなりいいやつだとわかる一戦でもあります。ハンゾーもハンターとしての素質を示す機会にもなったとも思います。

関連記事:【ハンターハンター】ハンゾーはかなり強くなっている!その理由を考察してみた!

ゴンVSハンゾーの戦いが読めるのはコミックス4巻!

 

2.ゴンVSヒソカ

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(引用:HUNTER×HUNTER 7巻158P/冨樫義博)

続いてもゴンの戦いです。やはり主人公の戦いはなんだかんだ言って燃えますよね。

 

ハンター試験時ではヒソカに手も足も出なかったゴンでしたが、念の基礎を学んで挑んだ天空闘技場では、以前とは打って変わり、ヒソカ相手に立ち回ることができていました。

しかし、ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」を使った攻撃でゴンは追い込まれてしまいます。

 

このシーンの良いところは、バンジーガムによって逃げることもできなくなったゴンが、決死の覚悟でヒソカに向かっていくところでしょう。

それを見たヒソカは、ゴンの心意気を改めて評価し、改めて真の敵として認めます。

 

ゴンにとって強大な敵であったヒソカでしたが、そのヒソカにゴンが追いつき始めているんだというところで、ゴンの成長がわかる一戦でもあります。

この時のヒソカさんは超強キャラ感があったんだよなぁ・・・

関連記事:【ハンターハンター】ヒソカに関する記事まとめ!

ゴンVSヒソカの戦いが読めるのはコミックス7巻!

 

3.クラピカVSウボォーギン

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(引用:HUNTER×HUNTER 9巻147P/冨樫義博)

はい、この一戦も外せませんね。ゴンの友人の一人であるクラピカが、宿敵である幻影旅団のメンバー、ウボォーギンに一騎打ちを挑むシーンです。

 

人間を紙屑のように捻り潰し、念能力の「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」の破壊力は地面に数メートルの深さのクレーターを残すほどのパワーを持つウボォーギン。

それまでの敵に比べると飛躍的に強い敵でしたが、クラピカは自身の能力である鎖を使った罠に誘い込み、ウボォーギンの撃破に成功しました。

 

始めは、ウボォーギンに一人で挑むクラピカの判断は無謀とも思えましたが、念能力のバトルでは単純な攻撃力の高低だけが勝敗を決めるのではなく、能力の相性や戦略立てによって有利不利は大きく変わります。

ウボォーギン始め旅団の対策を立てていたクラピカはまさに「念能力者としての戦い」をウボォーギンに挑み、見事勝利しました。ここら辺からハンターハンターの頭脳戦は加速していった感じですね。

 

ウボォーギンは早々に離脱してしまいましたが、多分キメラアント相手でも十分戦えたくらい強かったと思います。

クラピカVSウボォーギンの戦いが読めるのはコミックス9〜10巻!

 

4.クロロVSゼノ・シルバ

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(引用:HUNTER×HUNTER 11巻95P/冨樫義博)

この戦いは私がハンターハンターの全戦闘シーンの中で最も好きなシーンと言っても過言ではありません。

曲者ぞろいの幻影旅団を仕切るクロロと、伝説の殺し屋としてその名を知らぬ者はいないゾルディック家のゼノとシルバとの戦いです。

当時の頂上決戦と言ってもいいと思います。

 

ただ、このバトルはお互いに様子見に近い戦いでした。

同じくゾルディック家のイルミに、ゼノとシルバを雇った十老頭の暗殺を依頼していたクロロは、イルミの任務遂行まで時間稼ぎをすれば実質勝ち(ゼノとシルバは依頼人がいなくなった場合、仕事はしないため)。

ゼノとシルバはクロロを本気で殺す気ではいましたが、クロロの能力が未知数である以上迂闊に攻め込めない状態。結局勝負はつきませんでした。

 

しかし、戦いのテンポと躍動感、そしてまだまだ強さの底を見せないクロロとゼノとシルバの余韻が後を引くバトルです。

決着つかないのに面白いバトルなんて、他の漫画でもかなり少ないと思います。

関連記事:【ハンターハンター】クロロとゼノはどちらが強いか考察してみた!

クロロVSゼノ・シルバの戦いが読めるのはコミックス11巻!

 

5.ゴン・キルア・ビスケらVSレイザー

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(引用:HUNTER×HUNTER 17巻25P/冨樫義博)

グリードアイランド内で行われたレイザーとのドッジボールバトルです。

直接命を取り合うものではありませんでしたが、レイザーのボールはオーラでガードしなければ即死級の威力を誇っていました。

 

グリードアイランドでビスケから修行をつけてもらったゴンとキルアの成長が見られる戦いです。超強いレイザーでもゴンのオーラ量は「怪物」と評するほどでしたので、ゴンの潜在能力の高さもうかがえる一戦となりました。

 

実はレイザーはゴンを本気で殺すつもりというよりは、ゴンの成長を促すために父であるジンの言いつけで戦っていただけでした。

その上でレイザーもゴンの力を認め、本当にスポーツの試合をした後のようにスッキリと終われる勝負だったのもいいところです。

関連記事:【ハンターハンター】グリードアイランドはレイザーのような死刑囚を閉じ込めておく牢獄でもある?

 

この時にゴンの味方をしてくれたヒソカさんはめちゃくちゃ頼りになるんですよね。でも、ここがヒソカさんのピークだったかもしれません……

ゴン・キルア・ビスケらVSレイザーの戦いが読めるのはコミックス16〜17巻!

 

6.ゴンVSゲンスルー

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻8P/冨樫義博)

グリードアイランド編の最大の敵・ゲンスルーとゴンの戦いです。だいぶゴンの戦いが多くなっちゃいましたね。でも相方のキルアはこの時まではいつも冷静で(イルミの針が頭に刺さっていたこともあり)、自分が確実に勝てる勝負以外は避けていました。一方でゴンは実力差のある相手でも果敢に挑んでいく性格をしていたので、燃えるバトルシーンが多いんですよね。

 

師匠のビスケからしても、真っ向から挑めばまず間違いなくゴンが負けるであろう強さを誇るゲンスルー。実際にゴンは片腕を吹きとばされ、喉を潰されるほどの大怪我を負ってしまいましました。

それでもゲンスルーに挑む姿は、やはり今までのゴンです。ハンゾーの時のような勝負をあきらめない気持ちは健在でした。

 

もちろんゴンが普通に戦ったところで勝てなかったので、最終的にはあらかじめ考えてあった罠にはめてゲンスルーを倒すわけですが、初めてゴンの「ジャンケングー」で勝負を決めた戦いでもあります。

 

ゲンスルーも自らを「いかれている」と評するほどクレイジーなキャラでしたが、自分の腕を犠牲にしてでもゲンスルーに一発かまそうとするゴンはさらにクレイジーでした。この辺りからゴンのヤバさが滲み出てきて気がします。

関連記事:【ハンターハンター】ビスケがゲンスルーと戦っていれば余裕で勝てたんじゃない?

ゴンVSゲンスルーの戦いが読めるのはコミックス18巻!

 

7.キルアVSオロソ兄妹

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(引用:HUNTER×HUNTER 23巻74P/冨樫義博)

キメラ=アントたちを多数始末し続けていたキルアでしたが、その中で非常に厄介な敵・オロソ兄妹と戦うことになりました。

 

オロソ兄妹は、妹が具現化したバッジを敵に取り付けることで、兄がダーツをすると、ボードにダーツが刺さった場所と連動して敵の体にダツという魚が刺さる「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」という能力を使ってきました。ダツは体に刺さる瞬間まで見えないので、回避はほぼ不可能な能力です。

 

キルアは能力の正体がダーツに関係しているとすぐに気が付きましたが、能力を止められず、体のあらゆるところにダツが突き刺さってしまいました。

そんな状況下でもダーツの経験から導き出した攻略法と、電気に変化させたオーラによる超反応で「死亡遊戯(ダツDEダーツ)」を打ち破り、オロソ兄妹に勝利しました。

 

キルアが戦闘で追い詰められたのはオロソ兄妹くらいではないでしょうか。

それくらいキルアの勝負はキルアが一方的に勝つものが多いです。

その中で追い込まれたキルアの底力と経験を用いた冷戦な判断が見られた一戦だったと思います。

キルアVSオロソ兄妹の戦いが読めるのはコミックス23巻!

8.ネテロVSメルエム

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(引用:HUNTER×HUNTER 28巻32P/冨樫義博)

この戦いは現状、ハンターハンター世界の頂上決戦と言えますね。クロロVSゼノ・シルバ以上の戦いとなりました。

人間の代表として、何より個として戦いに挑むネテロと、キメラ=アントの王として、種族において最強の存在として戦いに挑むメルエム。互いに背負うものがぶつかり合っていました。

 

「百式観音」で攻撃を続けるネテロの一方で、コムギとの軍儀で相手の「呼吸」をつかむことを学んだメルエムはネテロの癖を見抜き、「百式観音」の突破を目指しました。

過去には最強の念能力者であったネテロでしたが、衰えた現在ではメルエムの方が圧倒的に有利。そんな状況下でネテロは善戦はしましたが、念での戦いでメルエムを撃破することまではできませんでした。

 

ネテロとメルエムの激しいバトルももちろん見所なのですが、ネテロが最後に使った爆弾「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の捉え方がこの勝負の面白いところなんですよね。

「個」としての戦いではキメラ=アントの王に勝てなかったネテロですが、薔薇という「科学力=人類の力」があれば蟻の駆除なんて容易いのだと見せつけているかのうようでした。

 

キメラ=アントも所詮は蟻。人間の総力をかけた力があれば仮に蟻として最強になることが約束されているメルエムでも、子供が蟻を踏み潰すかのように葬れるのだと示していたと思います。

ネテロが薔薇を使ったことで「人類VS蟻」という勝負に転換したと思います。まぁ普通に考えて蟻が人間に勝つのは厳しいですよね。

関連記事:【ハンターハンター】ネテロはほぼ一人でキメラアントを殲滅するつもりだったのか?

ネテロVSメルエムの戦いが読めるのはコミックス28巻!

 

9.ゴンさんVSピトー

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(引用:HUNTER×HUNTER 29巻114P/冨樫義博)

ゴンにとって、自分がハンターを目指すきっかけとなった人物がカイトでしたが、そのカイトはピトーによって殺害され、人形として利用されてしまいました。

カイトの仇としてピトーを敵対視していたゴン。

最終的にピトーにカイトの蘇生を要求しましたが、ピトーの能力では不可能でした。

 

ありとあらゆる感情に支配されたゴンは、すべての念能力を投げ出し、ピトーを倒せる年齢まで自らを成長させ、ゴンさんとなりました。

ゴンさんの異次元すぎるルックスから、ややネタにされることも多いゴンさんとピトーの戦いですが、全てを犠牲にカイトの仇を討とうとしたゴンの覚悟と、それまであらゆるキャラから示唆されていたゴンのヤバさが現れた超印象的なシーンなのです。

 

ピトーもメルエムのために最後まで尽くそうとしましたが、ゴンの潜在能力の前には敗れてしまいました。ピトーは冷酷なまでに多くの人間を殺害してきたと思われますが、ピトーの一途さも心にきます。

 

ゴンの潜在能力はウィングやビスケ、ナックル、モラウも恐れを抱くほど評価していましたが、その正体がゴンさんだったわけですね。

護衛軍を真っ向から倒すのはネテロでも難しいことだったわけですから、そりゃビビります。

ゴンVSピトーの戦いが読めるのはコミックス29巻!

 

10.ヒソカVSクロロ

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(引用:HUNTER×HUNTER 34巻11P/冨樫義博)

ついにヒソカ(と多くの読者たち)が待ち望んでいたクロロとのバトルが天空闘技場にて実現されました。

おそらく同格くらいの強さであろうと思われてきたヒソカとクロロでしたが、蓋を開けてみると・・・ヒソカの完敗という結果になってしまいました。

 

それもそのはずで、クロロは団員たちの能力に加え、ヒソカを打倒するために必要となる能力を盗みまくり、ヒソカ対策をガチガチに固めた上で勝負に臨んでましたので。

一方でヒソカはこれといってクロロの対策などはしていなかった様子。

まるでテスト前に勉強した子としてなかった子の点数差くらいの実力差がついてしまいました。

 

とにかくこのバトルは、これまでのハンターハンターの中でも最も複雑で難解な戦いです。クロロが複数の能力を切り替えながら使い、しかもヒソカにどの能力を使っているか悟られないように言葉によるミスリードもたくさん敷き詰めていました。

読み手としてもクロロの作戦にヒソカ同様踊らされてしまい、何度読んでもいまいち理解できない部分があるほどです。

 

ゼノとシルバという実力者2人相手に、手を抜きながら戦っていたクロロと、自他共に認めるほどの戦闘狂であるヒソカとの戦いともなれば、割と真っ向勝負になるかと思いきや、クロロは身を隠しながら、能力で集団戦をヒソカに仕掛けるような戦いとなっていました。

それでも面白い展開だったとは思うのですが、読者的にはクロロとヒソカのガチタイマンが見たかったという人も多いのではないでしょうか?

関連記事:【ハンターハンター】クロロの素晴らしい体術について紹介する!

ヒソカVSクロロの戦いが読めるのはハンターハンター34巻!

 

やっぱりハンターハンターのバトルは面白い

ということで、ハンターハンターの熱く燃えるかっこいいバトルシーンを10個紹介しました。

正直なことを言うと、もっと紹介したいバトルはあるのです。まだあるのですが、今回は話の大筋に絡み、かつメインキャラクターたちのバトルに限って紹介しました。

 

ただ私としても、ハンターハンターの冨樫先生は、サブキャラクターの描写がとても上手だということはわかっています。今回挙げたバトル以外でもかっこいいバトルはたくさんあります。

 

このほかのバトルについては改めて取り上げたいと思います。「10選」と銘打っておきながら全部のバトルシーンを取り上げてしまいそうです。が、それくらいハンターハンターのバトルはかっこいいものばかりなのです!