私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】ビスケがゲンスルーと戦っていれば余裕で勝てたんじゃない?

 

ハンターハンターのグリードアイランド編で、ゴンたちの最後の敵として立ちはだかったのがゲンスルー率いる爆弾魔(ボマー組)でした。

ちょうど3人同士のチーム編成だったことから、ゴンたちはバラバラに別れてそれぞれサシの勝負に持ち込みました。

 

ゴンがゲンスルー、キルアがサブ、ビスケがバラと戦闘

ゲンスルーとの勝負でゴンは片腕を失い、もう片方の腕もギリギリつながっている状態。さらに喉も潰されるという危険な状態まで追い込まれました。

ゲンスルーはボマー組の中で飛び抜けて強かったのですが・・・

ビスケがゲンスルーと戦えば余裕で勝てたんじゃない?

と思います。

 

そこで今回はビスケがゲンスルーに余裕で勝てると思う根拠を集めてみました。

 

 

 

 

ビスケとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 14巻148P/冨樫義博)

 

本名:ビスケット=クルーガー。ストーンハンターと呼ばれる宝石などを探すハンターで、星を2つ持つ「ダブルハンター」でもあります。

天空闘技場にてゴンとキルアに念の指導をしたウィングはビスケの弟子にあたります。

 

見た目はゴンたちとそれほど年の変わらない少女といった感じですが、実は年齢57歳のベテランハンター。真の姿はいつも隠しています。

 

ゴンたちとはビスケがグリードアイランド内にある「ブループラネット」という宝石を探すためにゲームに挑戦したことをきっかけに出会いました。

高い才能を持ちながらもまだまだ念能力者として未熟な部分があるゴンとキルアを見て、ビスケは自分が育て上げようと奮起した様子。

おかげでゴンとキルアはゲーム開始時とは比較にならないほど強くなりました。

 

ビスケの念能力は「クッキィちゃん」と呼ばれる女性の念獣(?)を具現化し、ビスケのオーラを特殊なローションに変化させマッザージを行うというもの。

各種美容効果や凄まじい勢いでの疲労回復などが見込めるサポート系の能力です。

 

そしてビスケが真の姿になると体格は数倍にまで大きくなり筋肉隆々になります。

この姿で殴るとたいてい相手を殺してしまうそうで、ビスケの持つ高い念の基礎技術と組み合わせるだけで高威力の攻撃を繰り出せます。

 

 

ゲンスルーたちは舐めてかかっていた

ゲンスルーたちは、もちろんゴンたちがグリードアイランドを生き残れるくらいの実力や知恵を持っていることはわかっていたものの、所詮は子供だと舐めきっている様子でした。

 

まぁ普通に考えれば12〜13歳くらいの子供相手に大人が負けるということはそうそうないです。

現にゲンスルーに至ってはゴンを瀕死の状態に追い込んでいましたし、ゴンも作戦を練っていなければまず敗北するだけの経験の差、実力の差があることは重々承知していました。

 

ただ、サブはキルア(しかもほぼ両手を使えない)に真っ向から挑んで手を抜けれて負けてましたし、バラもビスケに「強い」とは言われておりましたが、真の姿のパンチ一発で気絶してました。

結局はこの油断がゲンスルーたちを敗北に追いやったわけでして、もしゲンスルーの相手がゴンの何倍も強いビスケだったら即負けていたことでしょう。

 

 

 

「一握りの火薬(リトルフラワー)」が効かない

ゲンスルーの能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」は掴んだものを爆発させる能力です。

リトルフラワーを防ぐにはオーラの攻防力移動を使い、ゲンスルーに掴まれた体の部分に瞬時にオーラを集めて防御する必要があります。

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻57P/冨樫義博)

 

ゴンはオーラの攻防力移動がまだまだ未熟だったものの、ゲンスルーのリトルフラワーをオーラで防御し、軽傷程度に威力を減らすことができていました。

ゴンですら防御できるということは、オーラの攻防力移動をほぼ完璧に使えるビスケであればゲンスルーのリトルフラワーもほぼ完璧に防ぎきったことでしょう。

 

さらにビスケの真の姿の時の体格や腕の太さ、これらを考えるとまずリトルフラワーの火力では吹き飛ばなさそうです。

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻37P/冨樫義博)

 

リトルフラワーは顔面に直撃しても念能力者であれば即死することはない比較的威力の低い技です。

とするとオーラの移動を完璧にマスターし、屈強な体を持つビスケにはほぼ無力でしょう。

 

「命の音(カウントダウン)」を使っても、爆発までに1時間近くかかるのと、強制的に爆発させるにはサブ、バラの協力もいるので、1対1の状況では即効性がありません。

爆発までにビスケに解除条件である「ゲンスルーの体に触れて『ボマーつかまえた』と言う」を満たされてしまうと思います。

 

ということでビスケ相手では、ゲンスルーの念能力はほぼ封じられたも同然です。

 

 

ゲンスルーも接近戦タイプ

ゲンスルーは念能力を使うにしても使わないにしても接近戦を挑むしかないです。特に武器になりそうなものも持っていませんでしたし。

ただ体術にもかなり自信があるようで、当時のゴンでは完全に手も足も出ないほど圧倒されてしまいました。

 

しかしビスケは殺人鬼かつプロハンターであるビノールトを、念を使わず一瞬で叩きのめしました。

死にはしなかったものの、明らかにビノールトは重傷を負ってましたね(ビスケ曰く念を使ってたらビノールトは死んでいた模様)。

 

グリードアイランドに入れるレベルのプロハンターですら圧倒する体術を誇るビスケ。しかもそれは子供の姿での話です。真の姿になれば大抵の敵を一発で殴り殺してしまうそうなので、ビスケとしても接近戦は望むところ。

 

ゲンスルーも真の姿で殴った場合、一発では死ななかったにしても、バラと同じような感じになっていたことでしょう。

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(引用:HUNTER×HUNTER 18巻34P/冨樫義博)

 

ビスケは一発で相手を殺してしまうことから、記念に相手に自分を一発攻撃させるようにしているそうです。が、そこでゲンスルーがビスケを一撃で仕留められる技を出さない限り勝てなさそうです。

 

しかしゲンスルーには一撃必殺になる技はない・・・死にましたね。

 

 

 

バラ相手ならゴンでもいい勝負をしそう

サブとバラについては「発」を使用した描写はありませんでした。

単純に使わなかっただけなのか、それともゲンスルーの仕掛けた「命の音(カウントダウン)」を強制的に爆破させる「解放(リリース)」にオーラの容量の大半を割いているのか、それはわかりません。

 

ですが、ゲンスルーよりはサブ、バラの方が弱いことは明らかです。

キルアはサブ相手に常時余裕で、手を怪我していたもののいろいろ試しながら実験を兼ねて戦っていたくらいでしたからね。

当時のゴンとキルアの実力差はキルアの方が上という感じでしたが、それほど大きく開いていたわけではないと思います。

 

一方でサブとバラの実力がほぼ同じくらいだったとすると、ゴンもバラ相手なら余裕とは言えないまでも、互角以上に戦えていたのではないかなと思います。

そしてキルアは作中通り余裕勝ちビスケもゲンスルーを先述の感じで倒し、被害を最小限に抑えて勝利できたと思います。

 

まぁ主人公が敵の親玉と戦わないってわけにもいきませんけどね。

 

 

ビスケがゲンスルーと戦わなかった理由

ゴンはゲンスルーと戦い大怪我を負いました。もし作戦がうまくいっていなければ間違いなく死んでいたことでしょう。

それでもビスケがゲンスルーと戦わなかった理由は2つあります。

 

1つはゲンスルーたちが各々の戦う相手を決めていたからです。ゴンたちと会う前にゲンスルーたちは、

ゲンスルー→ゴン

サブ→キルア

バラ→ビスケ

と戦う相手をすでに決めていました。

まぁゴンが事前にゲンスルーに対して「俺が相手になる」と挑発していたこともありましたし。

それに乗るかどうかはゲンスルーたち次第でしたが、乗ってきました。

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(引用:HUNTER×HUNTER 17巻183P/冨樫義博)

 

基本的には交渉してカードを奪うつもりでしたが、強行手段に出ることも想定のうちだったのです。その場合は1対1の状況に持ち込む予定でした。

 

ゲンスルーたちとしてはゴンの挑発しようがしまいが自然な判断と言えますね。

やっぱり子供とはいえ男の子の方が力も強かったりするわけですから、一番強いゲンスルーがゴンかキルアと戦うのは当然ですか。

まぁ実は女の子(子ではないですね)のビスケが異常なまでに強かったというオチなのですが。

 

ゴンたちの作戦だけでなく、ゲンスルーたちの作戦もあったので、ゴンとゲンスルーが戦うのをビスケが割り込む形で阻止するのは難しかったと思います。

これが1つ目の理由です。

 

もう1つの理由は、想像になりますが、ビスケがグリードアイランドがゴンを育てるためのゲームだと理解していたからだと思います。

 

ゴンはゲンスルーに対して挑発しましたが、本来ならば危険性を考えてゲンスルーとゴンを戦わせるべきではないです。

作戦は練るつもりだったとはいえゴンが殺される可能性大でしたので。

 

ビスケは恐らく、ゲンスルー戦を、ゴンのグリードアイランドでの修行の集大成をして利用したのでしょう。

そうすることがグリードアイランド本来の使い方であるとビスケは気がついていたと思います。だから自分は戦わずゲンスルーとゴンを当てたと考えられます。

この2つが理由ですね。

 

 

 

まとめ

実のところ、当時のグリードアイランド内でビスケとサシで勝負して勝てそうなのって

レイザー、ヒソカ、幻影旅団戦闘員(フェイタンとか)くらいしかいないんですよね。

 

いや、ヒソカと旅団メンバーに関しては微妙ですね。

ビスケって言ってみれば念を超高度に扱えるようになった、旅団ではこと戦闘において全員から一目置かれていたウボォーギンみたいなものです。

さらに頭も使えるし、経験もあるしっていうオプション付きのめちゃくちゃ強いハンターなんですよね。

 

ビスケの専門が戦闘でないにせよ、ビスケに勝てそうなキャラは作中全体を見ても限られています。

正直グリードアイランドはビスケと組んでおけばほぼ負けることはない状態でした。

ゲンスルーが弱いというよりビスケが強すぎなんです。

 

ビスケはその後、キメラアント編序盤で、再度ゴンたちに修行をつけるためにパームに呼び出されました。

修行が終わったと同時にすぐに帰ってしまいましたが、ビスケもキメラアント討伐に参加していたらめちゃくちゃ強い戦力になったと思います。

護衛軍と戦えたかというとちょっとわかりませんが、師団長クラスなら倒せたと思います。

 

また回復能力もあるので、連戦で疲れていたモラウを癒してあげるくらいのことはやってほしかったですね、後方支援的な役割として。

 

そういえばビスケもクラピカの依頼で暗黒大陸に乗り込んでいます。

賢いビスケなので命知らずな行動はしないと思いますが、ビスケ以上の怪物・・・いや危険な生き物がたくさんいそうなので、ビスケといえど通用するかはわかりませんね。

 

ビスケの強さ爆発のハンターハンター18巻!!