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【ハンターハンター】ビノールトは敵がスキンヘッドだったら能力が使えないの?

 

実は今までほとんど考察していなかった「ビノールト」に関する考察です。

髪の毛を食べた人の身体的な情報を知ることができるビノールトの能力「切り裂き美容師(シザーハンズ)」。

ただ、世の中髪が生えている人ばかりとは限りませんよね?

 

例えば、ハンゾーのようなスキンヘッドの人が敵だった場合「切り裂き美容師(シザーハンズ)」の発動条件を満たせません。

意味のない能力、まさに「無能」となってしまいそうですが、どうなのでしょうか?

 

考察していきたいと思います。

 

 

 

 

ビノールトとは

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(引用:HUNTER×HUNTER 14161P/冨樫義博)

 

ゴン、キルア、ビスケがグリードアイランド内で出くわしたプレイヤーの一人です。

美容師のような衣装をした細身の男で、ハサミを武器にして戦います。

 

賞金首ハンター(ブラックリストハンター)として活動しているプロハンターなのですが、ビノールト自身も賞金首という異色の経歴を持っています。

好きな食べ物は人肉で、食人鬼としても知れています。特に22歳女性の肉が大好き。

解体屋ジョネスをもっとやばくした人って感じですね。

 

関連記事:【ハンターハンター】解体屋ジョネスはなぜ死刑ではなく懲役刑に服していたのか?

 

ビノールトは、グリードアイランドに入ったばかりのゴンとキルアよりも実力は上でした。

まだ未熟だったとはいえ、暗殺の技術をたくさん持ち、念を使えるようになったキルアでさえも、ビノールトの攻撃に恐怖していたことから、かなりの実力差があったと思われます(すぐ追い抜かされましたけどね)。

 

しかし、ビスケの敵ではありませんでした。後述する念能力で、ビノールトはビスケの真の実力に気がつき「武闘家として」勝負を挑むも、何もできず完敗(「ハサミで戦ってたくせに武闘家だったの!?」っと思ってしまうシーンですね)。

 

そして大ダメージを食らったにもかかわらず、ゴンとキルアの修行相手として利用されてしまいました(しかもこの後2週間くらい休まず修行が続くという地獄中の地獄)。

 

見るからに危険人物のビノールトですが、子供の頃には悲しい経験をしています。

当時スラム街に住んでいたビノールトは、ある日、お金持ちそうなカップルの落とした財布を拾ってあげました。

しかし、ビノールトのみすぼらしい見た目から、カップルはビノールトが財布を盗んだのだと勘違いし、暴行。ビノールトにとっては善意を示したはずが、痛ましい惨事となってしまったのです。

この過去が、ビノールトの性格を歪めてしまったのかもしれません・・・

 

ビノールトは最終的に「自首する」と言い残し、ゴン達の元を去りました。

その後は不明で、グリードアイランドから抜け出したか、他のプレイヤーに殺されたかは誰も知りません。



ビノールトの念能力「切り裂き美容室(シザーハンズ)」

ビノールトの念能力は「切り裂き美容師(シザーハンズ)」

「シザーハンズ」といえば、ジョニー・デップさん主演の有名映画ですね。私も子供の頃「シザーハンズ」が大好きで、56回くらい見ました。

 

念の系統は特質系(だと思われます)。能力は、「ハサミで切った髪の毛を食べることで、その人物の身体的な情報をすべて知ることができる」というもの。

 

髪の持ち主でさえ気がついていない肉質や病気、遺伝的体質までわかるという、個人情報だだ漏れな能力ですね。

 

この能力でビノールトはビスケの情報を得ました。そしてビスケの実年齢は57歳のババ・・・おねーさまであることと、鍛え抜かれた肉の持ち主であることに気がついたのです。

 

髪を食べるという、なかなか変わった趣向をしてらっしゃいますね、ビノールトさん。

もし相手の髪の毛が油でベトベトだったらどうするんでしょう・・・?

 

まぁ、髪の毛が好きなビノールトさん的に、油でベトベトな髪の毛は「ラーメン二郎」みたいな感じなのかもしれませんね。

胃がもたれるけど、たまに食べたくなるみたいな。

 

ビノールトに関する情報はこんなところで、考察を進めたいと思います。

 

 

髪の毛以外の体毛でも効果は発動するのか?

もし「切り裂き美容師(シザーハンズ)」が髪の毛以外の毛を食べても発動できるのならば、ハンゾーのようなスキンヘッド相手でも効果は発動できそうですね。

ヒゲや腕毛、すね毛などでもOKならば、やや使い勝手が良くなると思います。

 

敵をハンゾーに限定してしまうと、体毛を切るのすら難しそうですが(ハンゾーの身のこなしは念なしでも非常に高かったですし、そもそもハンゾーは忍者コスチュームなので体も衣服で覆われています)、並みのスキンヘッドならば、体毛を切ることくらいできるでしょう。

ビノールトは念能力者であり、戦闘に慣れている賞金首ハンターですからね。

 

ただビノールトの話では、「切り裂き美容師(シザーハンズ)」の効果は「愛用のハサミで髪を切った相手の情報を知ることができる」というものでしたので、やはり髪の毛でないとダメなのではないかと思います。

制約ですね。

 

どこの毛でもいいとしたら、念能力としての効果が弱くなっちゃいそうです。そのため髪の毛限定にしているのではないかと想定できます。



 

 

ビノールトはスキンヘッドと戦わない?

ビノールトは髪を切れないスキンヘッドの敵と戦わないかもしれませんね。相性の問題で。

 

ビノールトの能力の戦闘における使い方としては、相手の体の弱点を見抜いてそこを攻撃するというものでしょう。こうすれば、ビノールトが戦闘を有利に運べますね。

それができないスキンヘッドの場合、ビノールトは戦いを挑むことすらしないのではないかと思います。

 

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」の能力を使わなくてもわかるほど格下ならば、戦うかもしれませんけどね。

一応ビノールトは賞金首ハンターですので、任務としてスキンヘッドの賞金首と戦うこともあるでしょう。

それ以外の快楽殺人のためにスキンヘッドの人は狙わないのではないでしょうか。

 

ビノールトが好んで襲う22歳の女性でスキンヘッドの人はそういませんし、対スキンヘッドを想定していない能力なんだと思います。



ビノールトは男の髪は食べない?

ビノールトが好きなのは22歳女性の肉ですから、そもそも男を狙うことすらしない気もします。だから男の髪を食べることもないと。

 

それに、ゴンとキルアと戦ったときも、髪を切って食べようとはしませんでしたよね?

ビノールトにも食べたい髪、食べたくない髪があるのかもしれません。

 

女性はトリートメントを欠かさないという感じで、髪に課金しまくっている人がたくさんいます。

私は食べたことがないのでわかりませんが、ビノールト的には女性の髪の方が美味しいのではないかと・・・

 

太麺好きか細麺好きかみたいな差もありそうですね。男性は髪が太くてゴワゴワしている人も多いので、ビノールトの好みではないのでしょう。



ビノールトの能力は戦闘で役立つ?

作中の描写のみで考えると、「切り裂き美容師(シザーハンズ)」ってあまり戦闘向きではないように思えます。

ビノールトの相手がビスケで、あと圧倒的に実力差があったというのもそう見える理由かもしれません。

ただ、相手の身体的特徴がわかったところで、明確な弱点となる病気や怪我をしていなければあまり意味はないのではないかとも思います。

ビスケには弱点らしき弱点がありませんでしたし。

 

しかも相手の髪を切って食べるという行動は、戦闘においてリスクが高いです。

ハサミで髪を切れる範囲まで相手に接近し、切った髪を食べるスキを作ってしまいます。

ハンターハンターの世界の戦闘は0.1秒を争う超高速の世界です。そんなやり取りの中で髪を食べるのは、致命的なリスクとなるでしょう。

 

ビスケは「相手に必ず一発は攻撃させる」という考えを持っていたので、ビノールトも髪を切るチャンスがあったのだと思います(そもそもビスケがビノールトをゴン、キルアの修行相手にするつもりで、殺す気はなかった可能性もあります)。

 

相手がビスケじゃなかった場合、強者相手では髪を切るチャンスすら与えてもらえなさそうです。

それに結局ビノールトの戦い方って、ハサミで攻撃するか素手で殴り合うかしかなさそうなので、弱点が分かったところで戦い方は変わらないと思います。

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」はビノールトの戦闘において、それほど役立たなそうです。

 

 

 

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」は趣味の能力?

念能力は、必ずしも戦闘に役立つものばかりではないです。

例えば、ネオンの「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」は、占いの能力です。戦闘能力はほとんどなく、ネオンの趣味や好きなことが大きく影響した念能力でした。

 

関連記事:【ハンターハンター】ネオン=ノストラードさん、死亡【悲報】

 

ビノールトの「切り裂き美容師(シザーハンズ)」も、趣味のための能力なのではないでしょうか。

あくまでも食べたい女性の身体的な情報を読み取り、美味しい肉かどうかを見極めるための能力。本来戦闘に使うべき能力ではないと。

 

でなければ、相手に近づいて髪を食べるなんて動作を、戦闘中にやるとは思えません。ましてやビノールトはプロハンター。戦闘での無駄な動きが命取りになることくらいは重々承知しているはず。

 

ビノールトは通り魔のような殺人鬼で、趣味で女性を狙う時に「切り裂き美容師(シザーハンズ)」使うということでしょう。

一方的にターゲットを狙う時でないと、あまりにスキが多すぎるが悪い能力ですからね。

 

ビノールト自身も美容師みたいな格好をしているので、自分が勤めていた美容室にやって聞いたお客さんに対して能力を使っていたのかもしれません。

美容室って完全に動きを拘束されますから、美容師ならば髪を切るのも食べるのも余裕です(担当してる美容師が、切った自分の髪を食べ始めたら驚異ですね)



「切り裂き美容師(シザーハンズ)」で八つ裂きにする?

戦闘向きではない「切り裂き美容師(シザーハンズ)」ですが、初登場時のビノールトは

「八つ裂きにしてやるか…オレの切り裂き美容師(シザーハンズ)で…」

と言っているんですよね。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 14149P/冨樫義博)

 

八つ裂きにするっているのは、文字通りの意味で考えると「体をバラバラにする」ということです。

髪を切って食べることで情報を知る「切り裂き美容師(シザーハンズ)」は、八つ裂きにする能力ではないはず・・・

 

ここら辺は認識の問題なのかなと思います。

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」の、髪を食べて情報を知るのは付加価値のようなもので、ハサミ(おそらく念で強化した)で攻撃することも含めて「切り裂き美容師(シザーハンズ)」と呼ぶのかもしれません。

 

だとしたら、スキンヘッド相手にも付加価値を発動できないだけで、無意味な能力というわけでもなさそうです。

スキンヘッドの人が相手でも、ハサミで攻撃することはできますからね。

 

 

 

まとめ

ではまとめます。ビノールトがハンゾーのようなスキンヘッドと戦う時、「切り裂き美容師(シザーハンズ)」は役立つのかというと、

 

・髪を切れないので能力は発動できない

・相手の情報が分かってもビノールトの戦い方に変わりなし

・そもそも戦闘に向いている能力ではない

・相手の情報がわかるのはおまけみたいなもの

・ハサミで切れれば相手が誰でも能力で戦っていることになる

 

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」をハサミで攻撃する能力と判断するならば、スキンヘッド相手にも能力を使っていることになる。

しかし、髪を食べて相手の情報を把握できるという能力は使えないため、能力のすべてを使うことはできない。

といった感じでしょうね。

 

「切り裂き美容師(シザーハンズ)」はあくまで「ビノールトの変態性サポート能力」ってところでしょう。

逆にビノールトじゃなかったらこんな能力不必要というか、あまり使いたくない能力だと思います。

能力を盗めるクロロでも「この能力はいらないや…」って思いそうです。

 

たくさんの人間を殺害し、肉を食べてきたビノールトさん。

言葉通り自首してくれていると良いのですが・・・グリードアイランド内で「爆弾魔(ボマー)」かフェイタン、フィンクスあたりに殺されてそうです。