私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、ウォーキング(散歩)の記録などを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】アイザック=ネテロ元会長の強さや魅力について紹介する!

 

かつて最強の念能力者であり、最高のハンターとも称された、

ハンター協会元会長のアイザック=ネテロ

 

何かと謎が多いまま命を落としてしまいましたが、

今回は作中に判明した限りで

ネテロの強さや魅力

について紹介しようと思います。

 

 

 

 

アイザック=ネテロとは?

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(引用:HUNTER×HUNTER 27巻159P/冨樫義博)

 

ハンター協会の元会長として、全プロハンター達の頂点に立つ人物でした。

一見するとチョンマゲ頭の小柄でお気楽そうなおじいちゃんです。

人を食ったような性格をしており、ネテロの言うことはどこまで本気なのかわからず、

周りの人間は振り回されっぱなしでした。

 

年齢は、作中時間で20年くらい前に100歳と言っていたそうですので、

120歳前後と見られていました。

しかしこれもネテロが自称しているだけで本当かどうかわかりません。

 

そんなネテロですが、半世紀ほど前は最強の念能力者と呼ばれていました。

後述しますが、ネテロの念能力「百式観音(ひゃくしきかんのん)」は、

最強の名にふさわしく、それまで登場したどの能力よりもはるかに高い威力を誇りました。

 

ネテロが本気で戦う時は

「心」Tシャツ

を着用しますが、あまり見た者はいないようです。

 気分的な問題なのでしょうが、念能力には精神も関係してくるので、

こういった願掛けのようなものも以外と重要なのです。

 

 

キメラアント討伐作戦には部下のモラウとノヴを連れて自ら前線に立ち、無数のキメラアントを葬りました。

最終的に、ネテロはこれまで出会ったこともないほど強大な力を持っていたキメラアントの王・メルエムと一騎打ちを挑み、死亡しました。

 

周囲の人間を振り回してきたネテロでしたが、

死後、ネテロを惜しむハンター達は多く、

ネテロはハンター達にとっても絶対的な存在だったのだと明らかになりました。

 

 

ネテロの強さ

念能力「百式観音」

ネテロの強さの真髄といえば、やはり念能力の

「百式観音(ひゃくしきかんのん)」

です。

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(引用:HUNTER×HUNTER 27197P/冨樫義博)

 

ネテロの背後から出現した100本の腕を持つ観音像が、

ネテロの動きに合わせて腕を振り、敵を攻撃します。

 

その威力は凄まじく、硬い外殻を持つキメラアントの中でも、もっとも硬いと思われるメルエムにダメージを与える程でした。

作中の表現では、1発当たりでメルエムに与えるダメージは微々たるものだったようですが、

並みの攻撃ではメルエムにダメージを与えることすら不可能です。

相手が硬すぎただけで、人間相手に放てば、1発で即死するレベルの攻撃でしょう

(強化系の念能力者であれば耐えられる可能性はありますが)。

 

さらに恐ろしいことに、ネテロの百式観音は破壊力のある一撃を、

目にも留まらぬスピードで数百発〜千発以上打ち込むことができます。

そのスピードは、後述しますが、ネテロの狂気の修行のたまもので、

メルエムやピトーといった人間離れした反応速度を持つ者ですら、

目で追うのがやっとでした。

 

百式観音で攻撃する際に、ネテロは合掌して祈りを捧げなければなりません。

本来ならば戦闘において無駄な動きであるはずの合掌ですが、

ネテロ場合、合掌→攻撃の動作自体が異常なスピードで行われています。

 

念の発動から攻撃まで0.1秒かからないピトーですが、

ネテロはピトーが攻撃するまでの間に、さらに速い速度で攻撃可能でした。

しかも

「そりゃ悪手だろ、蟻んコ」

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(引用:HUNTER×HUNTER 25巻75P/冨樫義博)

 

というセリフまで残して・・・かっこええ! 

  

さらに百式観音から様々な技が繰り出されます。

 

壱乃掌(いちのて)

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(引用:HUNTER×HUNTER 27160〜161P/冨樫義博)

 

1本の腕を振り下ろし、敵を殴ります。

メルエムには効果的なダメージになりませんでしたが、

人間相手なら即死する威力です。

 

参乃掌(さんのて)

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(引用:HUNTER×HUNTER 27巻200〜201P/冨樫義博)

 

2本の腕で敵を挟み込みます。

こちらもメルエムは受け止めましたが、人間なら即死でしょう。

 

九十九の掌(つくものて)

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(引用:HUNTER×HUNTER 2813P/冨樫義博)

 

百式観音の腕で無数の張り手を打ち込みます。

メルエムも張り手のスピードには対応できず、

致命傷にならずとも、ダメージを受けていた様子です。

(九十九の手と後に紹介する零の掌は「乃」ではなく「の」と表記されています)

 

零乃掌(ゼロのて)

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(引用:HUNTER×HUNTER 28142〜143P/冨樫義博)

 

敵の背後から現れた観音が、2本の慈愛に満ちた掌で敵を包み込み、

ネテロの渾身の全オーラを光弾に変えて観音の口から敵に向かって打ち出す、

無慈悲の咆哮です。

百式観音の最強技であり、ネテロの奥の手でしたが、

メルエムを倒すまでには及びませんでした。 

 

 

念を使わなくても強い

主人公のゴン達が受験した287期ハンター試験中において

責任者を勤めていたネテロは退屈しのぎにゴンとキルアにボール遊びを提案しました。

ネテロの持つボールを奪うだけの簡単な遊びです(ネテロは逃げるだけ)。

 

当時念の存在すら知らなかったなかったゴンとキルアでしたが、

2人とも世界中の猛者が受験するハンター試験の中ではトップクラスに運動能力が高く、

キルアに至ってはすでに暗殺者としてゾルディック家の仕事をこなしている程強かったです。

 

そんな2人相手でもネテロは念すらも使っていない様子で、軽く扱っていました。

さらに、ネテロは素の状態でも異常な体の強度を誇るようで、

 

キルアが全力でネテロの足を蹴ったが、ダメージを受けたのはキルアの方

ゴンがネテロの腹に頭突きしようとしたがネテロ曰く「二発目でゴンの頭が壊れる」

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 2104P/冨樫義博)

 

基本的な体の作りからして、ネテロは人間離れしていました。

 

 

全盛期は作中の倍以上の強さ

作中の描写だけ見ても、プロハンターですら簡単に仕留めきれないキメラアントを、

ウォーミングアップをかねて数十匹惨殺し、

キメラアントの王・メルエムと互角に渡り合うという怪物のような強さだったネテロ。

 

しかし本人曰く、全盛期は半世紀以上前、つまり50年以上前のことで、

キメラアント編の序盤では、当時の半分以下の力になっているかもしれないとのことでした。

 

この時はピトーにすら勝てるかわからなかったほどでしたが

(これも本人談でしたが、師団長のコルトの見解としても、ネテロより護衛軍の方が強かったようです)、

岩山の頂上で数日にわたって牙を研ぎ澄まし(修行?)、

再度現れた時にはピトーをあしらうほどの強さを取り戻していました。

 

 

ネテロがどれだけ強さを取り戻せたのかはわかりませんが、

少なくとも全盛期ほどの力は戻ってなかったと思います。

 

私たちが見ていたネテロよりさらに強かった全盛期ネテロ・・・

もしかしたらメルエムすらも倒せていたかもしれませんね。

(プフとユピーを食べて復活したメルエムは倒せないと思いますが)

 

人知を超えた強さを見せたネテロ。

この強さの裏には、狂気に満ちた修行の存在がありました。

 

 

 

ネテロの修行の成果

一日一万回感謝の正拳突き

ネテロ 46歳 冬

当時のネテロは、ハンターというより武道家だったようです。

この時のネテロの心情としては、すでに肉体と武術の限界に達していたと考えてたようです。

つまり、伸び悩んでしまったんですね。

年齢的にも46歳ですから、本来は武道家として引退していておかしくない年齢です。

 

そこでネテロは、今まで自分を育ててくれた武道に感謝を示すため、

山にこもって一日一万回感謝の正拳突きの修行を自らに課しました。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 25巻90P/冨樫義博)

 

気を整え、拝み、祈り、構えて、突く・・・

これを毎日一万回繰り返していました。

最初は18時間かかった正拳突きでしたが、ネテロは50歳を超えるまで続けたところ、

一万回つき終えるのに1時間もかからなくなり、

祈る時間の方が増えていきました。

 

 

 

怪物が誕生した

山を降りたネテロは、道場破りのような形で名のある武術家に勝負を挑んでいたようです。

しかし、修行を終えたネテロの正拳突きは、突いた音よりも遥かに速く、

音を置き去りにしました。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 25巻95P/冨樫義博)

 

この時に道場の師範をやっていた人物は、涙を流し、

看板を差し出し(多分ご飯もおごって)、ネテロの弟子になりました。

拳一つで戦わずとも勝てる領域になってしまったネテロ・・・

怪物が誕生しました。

 

涙を流した師範は、ネテロに観音の姿を重ねたようですので、

感謝の正拳突きの最中に百式観音も念能力として発現したものと思われます。

 

 

ネテロは努力家

おそらくネテロは、才能のある武道家ではなかったと思います。

伸び悩んでいたみたいですし、ハンター試験の時のボドロみたいな感じかと。

 

 

ネテロ自身も改めて強くなろうとして正拳突きを始めたわけではありません。

あくまで感謝の気持ちを武道に伝えたかっただけです。

しかし、正拳突きという武道において基本的な動作を狂気に任せて行った結果、

最強の武道家となってしまいました。

 

本人にその気がなかったとしても、ネテロは無意識に並々ならぬ努力をしてしまったんですよね。

しかもきちんと結果まで突いてきているという凄まじさ。

偶然と言えばそれまでなのですが、ネテロはゴンやキルア以上に努力をして強くなった人なのです(ゴンとキルアは作中公式の天才ですけどね)。

 

 

 

会長としてのネテロ

かなりの無茶振り

ビスケ曰く、ネテロは人が悪いことで有名だったそうで、

平気で達成困難なことを無茶振りしてきました。

 

例えば、キメラアント討伐チームに参加するためには

「1ヶ月以内にナックルとシュートから割り符を奪え」という条件を

ゴンとキルアに課したネテロ。

 

しかし、当時のゴンとキルアではナックル、シュートには到底及ばず、敗北してしまいました(キルアはイルミの針による洗脳がなければシュートに勝てた可能性もあり)。

 

そもそもゴンとキルアがナックルシュートに勝てるようになるまで、1ヶ月という猶予期間は短すぎました。

グリードアイランドでゴンとキルアの師となり、2人のことをよくわかっているビスケが指導した分、それなりに戦えましたが、

ネテロの出した条件が無理難題すぎたんですよね。

 

こういうネテロの無茶振りはゴンとキルアだけでなく、協会のハンター達全員に及んでいたようです。

会長の権力使いまくりだったんでしょうね。

(ビスケも、「練」が1時間も続かなかったゴンとキルアに対し、持続時間を10分伸ばすのに1ヶ月かかるとわかっていながら、3時間持続させようとしていたので、大概ですが)

 

 

会長としての決断

自分の好き勝手な行動をし、掴みどころのなかったネテロ。

しかし、キメラアント討伐作戦時のネテロは違いました。

 

確かにネテロは、武道家としてメルエムとの一騎打ちに臨みました。

最強となったネテロは、気づかないうちに、負ける可能性が高い勝負に挑むことを忘れてしまっていたんですよね。

それを取り戻すための戦いでもありました。

 

ある意味これはネテロのわがままで、作戦を練ればもっと安全にメルエムや護衛軍達を倒せる余地はありました。

それでも自分でメルエムを倒したかったネテロを誰も止められず、

一騎打ちに臨んだ結果、ネテロは敗北しました。

 

ただ、その敗北はネテロとメルエムの「個」をしての勝負の結果です。

キメラアント討伐作戦は人類とキメラアントという「群」の戦いでした。

ネテロは自分に仕掛けた「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」を起動。

自分の死をもって、数キロ範囲に及ぶ爆発と毒でメルエムと護衛軍を始末しました。

「群」としては人類、いやネテロの勝ちでした。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 28152P/冨樫義博)

 

わがまま放題だったネテロでしたが、最後は会長として、作戦遂行を選びました。

そもそも討伐作戦自体がハンター協会のさらに上の組織(この組織については謎)からネテロに下されたものでしたので、

ネテロもわがまま言うだけではすまなかったのです。

 

「駆除の手段は問わない」とのことで、ネテロは一騎打ちの場で自爆することを選びました。

 

このままキメラアントを野放しにしていたのでは人類が滅びてしまう。

それを食い止められるのはハンター、そしてハンター協会会長である自分だけ。

 

そんなネテロの思いが、薔薇には込められていたと思います。

 

 

愛されていたネテロ会長

ネテロの死後、新たなる会長を決める選挙が行われましたが、

それにあたり、ネテロを惜しむ者がたくさんいました。

 

泣きわめく十二支んのギンタ

表には出さずとも会長が好きだったチードル

ネテロに蘇って会長をやって欲しいと言っていたリンネ=オードブル

(リンネは若い頃にネテロとともに暗黒大陸に行っていたようなので、付き合いは長そう)

 

などなど・・・

十二支んの面々は、会長に気に入られるため、

割り振られた動物をモチーフにした服を着る者が多数で(整形までする者も)、

基本ネテロが好きでした。

 

さらに、散々ハンター協会をおちょくるかのようにかき乱してきた副会長のパリストンも、ハンター協会を去る時には悲しげな表情を浮かべていました。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 32104P/冨樫義博)

 

ネテロもパリストンの振る舞いにはだいぶ手を焼いていたようでしたが、

それをネテロ自身楽しんでいて、パリストンもネテロくらいしか遊び相手はいないと考えていたので、持ちつ持たれつだったようです。

 

キメラアント編で見せた会長としてのネテロの決断、

ああいう姿を近いところで見てきたハンター協会委員たちにとって、

ネテロは絶対的な会長で、愛すべき存在だったのだと思います。

 

 

 

息子・ビヨンド=ネテロがいるということは…

新たなる会長がチードルに決まったところで、

ネテロの息子を名乗る男が登場しました。

ビヨンド=ネテロ

です。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 32196P/冨樫義博)

真偽のほどはわかりませんが、ビヨンド=ネテロが演説をする姿は、

十二支んの面々からするとネテロの演説そのものだったようです。

このことからも養子などではなく、実の息子の可能性が高いと言えます。

 

十二支んのミザイストムの話では、

ネテロは「天涯孤独」と語っていたらしく、家族はいない様子でした。

しかし、実の息子がいたとすると・・・

 

ネテロも人並みに恋をしていたってことですかね!?

 

奥さんは誰なんでしょうかね・・・?

やっぱり一緒に暗黒大陸に行っていたリンネでしょうか・・・?

 

飄々としてるネテロですが、実は恋をしていて

やることもやっていたということでしょうね。

ネテロのかっこいい姿を見れば、惚れちゃう女子も多そうです。

 

 

まとめ

それではネテロの強さや魅力についてまとめます

最強と称された念能力「百式観音

素でも強靭な肉体

全盛期は作中の倍以上の強さ

一日一万回感謝の正拳突き

会長としての決断力や人望

といったところでしょう。

 

ネテロは確かに強いですが、それを表に出したり鼻にかけたりしないのもいいところですよね。

あまりに表に出さないものだから、戦闘狂のヒソカまで毒気を抜かれ、

戦うのをやめてしまうほどでした。

 

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(引用:HUNTER×HUNTER 4121P/冨樫義博)

 

武道家として、ハンターとして、そして会長として、文句ないほど最高だったネテロ。

私もネテロの勇姿には感動してしまい、

ゆくゆくはネテロのようなおじいちゃんになりたいな・・・なんて考えてしまいます。

 

そのためには46歳になったら一日一万回感謝の正拳突きやらなくちゃならないのか・・・

やっぱりネテロみたいになれなくていいや!

 

ということでアイザック=ネテロ元会長の紹介でした!