先日の会社帰りの電車でのことでした。
時刻は20時過ぎ頃。
帰宅ラッシュが一時的に収まって、少し電車がすき始めて頃の時間でした。
人はまばらに乗ってます。
私が乗車した車両は、車いす専用スペースのある車両でした。
シルバーシートがおいてないスペースがある車両ですね。
そこに60代くらいのおばあさんが車いすに乗って座っていました。
そしてうとうとと寝ていました。
「車いすでこんな時間まで外で活動しているなんて大変だなぁ。
お疲れなんだろうなぁ。」
と私は思っていました。
ある駅に到着した際、車いすのおばあさんがハッと目を覚ましました。
私を含めた周りの方々もおばあさんが目覚めたことに気が付き、
「おばあさんはこの駅で降りるのか、ならば道を開けなければ」
という何となく一体感というか、空気感が漂いました。
車いすでは電車から降りるのは大変ですからね。
私立ち乗客が道を開けると、驚くべきことが起こりました。
なんとおばあさんは車いすから立ち上がり、車いすを押して小走りで電車を降りて行ったのです。
えぇぇぇぇぇぇ~っ!
と思いました。特に車いすを必要としている方ではなかったのかと。
車いすに乗っていただけで勘違いしてしまいました。
もしかしたらおばさんは普段車いすを持ち運びしている、
施設か何かで働く方でしたり、知り合いをどこかに預けて、その帰りで車いすを持っていただけだったかもしれません。
見かけで判断してはいけませんね。
何ならそのおばあさん、同年代のおばあさんよりちょっと早いくらいの小走りしてましたからね。
なるべく先入観というものを捨てて生きるようにと心掛けて生きているつもりでしたが、
まだまだ捨てきれてはいなかったようですね。
しかしもし本当におばあさんが車いすを必要としている方だったとしたら諸々の行動が遅れ
おばあさんに迷惑をかけてしまっていたかもしれない。
「物事をきちんと判断する目と心を持ちなさい」といろんな人から言われることが多かったですが、
なるほどこういうことだったのかと思いました。人生いつでも勉強ですね。
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