私の名前はジロギン。
あなたは「虫」は好きだろうか?うんうん、なるほど。
虫に対して嫌悪感を抱いている人は多いだろう。足は6本もあるし、突然現れるし、確かに気持ち悪いなと感じてしまう要素は盛りだくさんだ。私はゴキブリでも素手で掴めるくらいの「虫耐性」はあるのだけれども、ゴキブリのことは好きではないし、蚊などの血を吸ったり皮膚が腫れたりする系の虫も嫌いだ。幼い頃、栃木県の片田舎で虫と戯れて育った私は自分のことを「虫好き」だと思っていたが、それはカブトムシとか、クワガタムシとか、ツマグロオオヨクバエとかといったカッコよかったり、危害を加えない虫に対して好きと言っているだけだったようだ。嫌いな虫もたくさんいる。
カブトムシに対してカッコいいという印象を抱く方は多いだろうが、一方でそんなカブトムシにすら「気持ち悪い」と感じる人もいる。あのカブトムシにですらアンチが少なからずいる。ゴキブリなんてアンチからの支持が99.999%くらいだ。
でも、私は「蝶々(ちょうちょうorてふてふ)」に関しては、非常にアンチが少ないと思うのだ。虫が嫌いという人ですら「でも蝶々なら大丈夫!」という人も多いと思うのだ。他の虫のように足も6本あるし、突然現れもするというのに。
そこで今回は
蝶々が虫なのに嫌われない理由
を6つ考えてみた!以下の6つの事柄が要因となって、同じ虫でも蝶々にはアンチがほとんどいないのだろう。
その1 キレイな羽の模様
蝶々の中には事情にキレイな羽を持つ種がたくさんある。例えばオオムラサキなんていう蝶々は、非常にキレイな青い羽の色をしている。
(Wikipediaより引用:オオムラサキ - Wikipedia)
蝶々が羽ばたいている時はこの模様がキレイに映り、目を引く。この蝶々の羽の美しさを求めて、世界各地を回ったり、標本にして何年間も保存したりしている人もいるほどだ。それだけ蝶々の美しい羽の色は人間を魅了する。
本来は鳥などの天敵を追い払うために使われたりする羽の色なのだが、そういう危険なものにほど人間は魅了されてしまうのかもしれない。美しいバラにはトゲがあるみたいな・・・違うかな?
その2 可愛いやつもいる
蝶々の中には小さくて可愛いやつもいる。例えばモンシロチョウなどは小さくて白くて、ぱたぱたと飛んでいて可愛い。素手で捕まえられそうなくらいぱたぱたと飛んでいる。可愛い。
(Wikipediaより引用:モンシロチョウ - Wikipedia)
女性でもモンシロチョウに対してなら全然嫌悪感がないのではないだろうか。例えば終電を逃した彼氏でもなんでもないベロベロに酔っ払った男性と、モンシロチョウ、どちらかを家に上げないといけないとしたら、モンシロチョウを選ぶ女性が多いだろう。それくらい可愛いくて好感度も高い。
ちょっと家に入ってきてしまってもモンシロチョウなら
「はいはい窓からお逃げなさい。もう人間の世界に紛れ込んじゃだめよ〜」
と逃がしてあげたくなる。ゴキブリなら発見次第即滅殺なのに。
その3 飛び方が儚げ
先のモンシロチョウの例ではないが、蝶々は全体的にぱたぱたとゆっくり、まるで滑空する花びらのように飛んでいる。蝶々たちの気持ちとしては
「地に落ちてなるものかぁ〜!地面には危険な虫たちがたくさんいる!上へ上へと目指すんだ!期末試験前の優等生のように!」
と思って必死こいて飛んでいるのだけれども、その飛び方は今にも落ちそうで、人間にとっては儚く、それが美しく見える。こうなると蝶々の飛んでいる様を見た私たち人間は
「上下する 蝶の羽ばたき 儚げに 我が一日の 血圧の如し」ジロギン
などと短歌を詠みたくなってしまうほどだ。蝶々が羽ばたくだけで人間は心動かされてしまうのだ。
他の虫、例えばゴキブリなどは飛び方が直線的で気持ち悪い。なんというか、「合理的すぎて気持ち悪い」のだ。これは買い物をした時に「色々寄り道しながら買い物をするのが健全」と思ってしまい、「目的のものを買って即帰るのは合理的だけれども寂しい」と思ってしまう感情に近い気がする。
その4 人間に危害を加えない
蝶々は基本的に人間に対して危害を加えることはない。血を吸うこともないし、毒を吐くこともない。そういう意味で平和的な虫である。ただ花の蜜を吸っているだけで、人間に何も仕掛けてこないお利口さんだ。見た目の良さと温厚さが相まって蝶々は嫌われない。これを人間に例えると、「イケメン+優しい=超モテる」という構図と同じだろう。
ちなみに、ゴキブリだって何もしてこない。血を吸うわけでもないし、毒を吐くわけでもない(汚いところにいるので、直接触ると病気を媒介することはあるかも)。ただ圧倒的なビジュアルの悪さが原因で非常に嫌われている。同じように人間に例えると。「ブサメン+優しい=モテない」という構図になる。
なんでなんだろうね。優しくしてげてるのに、顔が悪いだけでモテないなんておかしいよね。
その5 アクセサリーのモチーフにもなる
蝶々を模したアクセサリーって結構多いのではないだろうか?私は男なのでそんなにアクセサリー類に詳しくはないのだが、たまにパーティなどで蝶々をモチーフにしたアクセサリーやブローチ的なものをつけている女性を見かけることがある。パーティなどではぼっちになってしまう私だが、そういうところはちょくちょく観察している。
関連記事:大人数の飲み会でぼっちになっても耐えられる8つの鉄則 - 私の名前はジロギン。
あ、こういうやつのこと!
こういうのをつけている女性もいる。やはり蝶々に対してなら嫌な思いもしないのではないだろうか?もしかしたらその女性が
「私は虫の女王。女王アリや女王蜂すらもひれ伏すインセクト・クイーンなのよ!」
という可能性もあるが、普通に虫が苦手という方でも、蝶々型のアクセサリーをつけることに嫌悪感はないのではないと思うのだ。蝶々のイメージがアクセサリーやブローチのモチーフに採用され、さらにアクセサリーやブローチになることで蝶々のイメージアップにもなってると思う。相乗効果というやつだ。
その6 イケメンとの親和性が高い
蝶々の羽がね、これがまたイケメンと相性抜群なのだ。
私の好きな漫画『ハンターハンター』に登場するキメラアントのシャウア=プフ。彼は人間の背中に巨大な蝶々の羽が生えた、聞くだけではちょっと気味の悪いキャラなのだが、実物は・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 26巻48P/冨樫義博)
(引用:HUNTER×HUNTER 26巻49P/冨樫義博)
少しわかりにくいかもしれないが、プフはイケメンなのだ!先日書いた『ハンターハンターのイケメンだと思うキャラランキング』にもランクインさせていただいた、イケメンなのだ。
関連記事:【ハンターハンター】個人的にイケメンだと思うキャラクターランキングベスト7! - 私の名前はジロギン。
イケメンに蝶の羽が生えるとなんともマッチしてしまう。イケメン要素が付加されるだけで、何事も評価が上がってしまう。蝶々もイケメン効果でだいぶ評価が上がっていると思うのだ。
一方で・・・
ここまで蝶々が嫌われない理由について紹介してきたが、一方で蝶々に限りなく似ているはずの「蛾(が)」はだいぶ嫌われている。
なぜ蛾は嫌われるのだろうか。理由は簡単。そう。「見た目が気持ち悪いから」。
人間というのは大体の物事を見た目で判断するのだ。中身じゃない。見た目なのだ。それは蝶々も蛾も人間に対しても同じ。結局見た目がいい奴が、良い評価を受けるのだ。
エーミール「そうか、つまり君はそういうやつだったんだな。」
まとめ
それでは蝶々が嫌われない6つの理由をまとめると、
その1「キレイな羽の模様」
その2「可愛いやつもいる」
その3「飛び方が儚げ」
その4「人間に危害を加えない」
その5「アクセサリのモチーフにもなっている」
その6「イケメンとの親和性が高い」
これらの理由があると私は考えた。
蝶々のヤツもうまいもんだ。もしこれらの蝶々の特徴が
「人間という生物界最大の脅威に命を奪われないように、キレイだ、可愛いだなどと思ってもらうために進化したもの」
だとしたら、私たち人間は蝶々の術中にはまってしまっていると言えるかもしれない。まぁ標本にしたがる人もいるけれども、蝶々を積極的に始末しに行くような人は見たことがない。蝶々としては対他の虫、対鳥などに集中できるということだ。
・・・なんだろう、あんまりにも蝶々ageが過ぎるので、帳尻を合わせるために蝶々sageも行っておくことにする。閲覧注意とだけ言っておこう。