現在当ブログで考察を行っている「ハンターハンター」と「NARUTO」。
私が10代の頃は少年ジャンプで両作品を読みまくってました(ハンターハンターは読みまくるっていうペースで連載してませんでしたが・・・)。
2つの作品を読む中で、少し気になっていたことがあり、今回はそのことについて記事を書こうと思います。それは・・・
キルアとサスケの共通点が多い!
ということです!
後述していきますが、子供ながらに当時からあまりにも設定が似通っているなと思うポイントが多かったのです。
冨樫先生の方が先にハンターハンターの連載を再開しており、岸本先生自身が影響を受けた作品に「ハンターハンター」を上げているほどですので、おそらく岸本先生はキルアを意識してサスケのキャラ設定をしたのではないかなと思います。
でもパクったというわけではなく、両先生とも対談したり、寄稿しあったりしているので、合意の上なのではないかなと思います。
そこで今回は
キルアとサスケの共通点
を紹介していこうと思います!
キルア
(引用:HUNTER×HUNTER 13巻111P/冨樫義博)
サスケ
(引用:NARUTO 44巻21P/岸本斉史)
主人公の親友でありライバル
キルアはハンターハンターの主人公・ゴンの親友です。作中時間では出会ってからまだ1〜2年ほどしか経ってませんが、お互いに同年代の子供が少ない環境で育ってきたため、出会いからすぐに意気投合し、常に行動を共にしてきました。
ゴンとキルアは親友である同時に修行中などはお互いを意識し、どちらが早く成長できるかを競い合うライバル的な存在でもありました(キルアの方がトントン拍子で成長していた感じがありましたが)。
サスケに関しても主人公・ナルトとは一応親友関係にあります(中盤はだいぶ仲が悪かったですが)。
サスケも立場としては主人公の親友キャラということでしたが、サスケの方が親友というよりライバル色が強かったように思えます。
しかし作中序盤、ナルトとサスケが第7班で一緒のチームとして活動していた頃は、ゴンとキルアのようにお互いを意識し合いながら修行し、相互に実力を高め合う仲でした。
キルアとサスケのキャラ位置は完全に同じです。
まぁ主人公の一番近い友でありライバルでもあるキャラは他作品でも必ずと言っていいほどいますので、かぶることがあっても不思議ではないでしょう。これ以外にも共通点はたくさんあります。
天才肌
キルアは暗殺一家・ゾルディック家の中でもさらに暗殺の天才という設定があります。作中では敵を一瞬の隙に倒したり、正直ゴンよりもだいぶ強く描かれていました。
サスケも木の葉隠れの名門・うちは一族の末裔で、アカデミー時代は非常に優秀で天才と称されてきました(序盤はキルアほど戦闘慣れしてはいませんでしたが、見習いの中での天才でしたので仕方がないですね)。
ハンターハンターもNARUTOも修行パートがあるのですが、キルアとサスケは天才肌なので、努力型で不器用なゴン、ナルトよりサクサク成長していく描写がありました。ここら辺も共通点です。
戦いの名家出身
先の項目内容と被るのですが、キルアは最強の暗殺一家ゾルディック家の一員です。
暗殺と戦いは違うものの、キルアは並の使い手程度なら正面切って戦っても瞬殺できるほど高い戦闘技術を持っています。
そういう意味では戦いの名家出身と言っていいでしょう。
サスケはうちは一族の者です。うちは一族は木の葉の里創生に関わった傭兵の一族で、はるか昔から戦いの中で生きてきた一族でもあります。
さらにその瞳には「写輪眼」を宿し、敵の攻撃を見切ったり、動きや術をコピーしたり、目を見た相手を幻術にかけたりなど、戦闘に向いた能力を有していました。
サスケはうちは一族の源流にもなった「大筒木インドラ」が生まれ変わった存在でもあるので、うちは一族の能力を最も色ごく受け継いだ戦闘の才能抜群の天才でした。
このようにキルアもサスケも戦いにおける名家の出身ということで共通しています。
兄のトラウマ
キルアにもサスケにも怖いくて強い兄がおり、2人とも兄に対してトラウマを抱えています。
キルアは兄のイルミに対してトラウマを抱えています。
イルミはキルアを暗殺者に育てるための教育に携わっていたようで、キルアの頭に念の針を刺すことでキルアの行動を制限、矯正し、暗殺者としての成長を促していました(具体的には不可解な攻撃を受けたら距離をとらせたり、強い敵と戦ったら逃げることを最優先させたりと、キルアを守るための教育を施していましたが、それは逆にキルアの成長の妨げにもなっていました)。
(引用:HUNTER×HUNTER 5巻12P/冨樫義博)
イルミの教育は非常に歪なものだったようで、キルアはハンター試験中にイルミと対峙した時、異常なまでに動揺し、全く動けなくなってしまうほどでした。
キルアは兄イルミに対して大きなトラウマを抱えていたようです(念の針を取ったことでだいぶ緩和されたようですが、それでもイルミに対する恐怖心はキルアの中に若干残っているようです)。
一方サスケも、兄のイタチにトラウマを抱えていました。
兄のイタチの才能は、天才とされたサスケをはるかに凌ぐものでした(本当はサスケの方が化け物じみた才能を持っていたのですが)。
サスケは幼い頃から天才の兄と比べられ、コンプレックスを感じていました。
それのみならず、イタチは自分の家族やうちは一族全員をサスケ以外殺害し、サスケにも万華鏡写輪眼で幻術をかけるなど、凄惨な行為を働きました(本当はうちは一族が里に対して計画していたクーデターを阻止するためにした仕方のない行動であり、イタチはサスケにとって優しい兄のままでしたが、昔のサスケはそのことを知りませんでした)。
このイタチの行動はサスケに大きなトラウマを与えました。
(引用:NARUTO 44巻16P/岸本斉史)
兄にトラウマを抱える弟という点でもキルアとサスケは同じなのです。
電気使い
キルアとサスケの能力や技も似ています。それは彼らが「電気を使って戦う」という点です。
キルアは念能力として電気を使います。キルアは暗殺の訓練の一環で幼い頃から強力な電流を浴びて生活してきました(家庭の事情でね)。なので電流を浴びてもほとんどダメージがなく、電気と自身のオーラを混ぜる修行にも耐え、電気を操る念能力を身につけました。
単純に相手に電気を流して痺れさせたり、自身の反応スピードを上げて超高速移動を可能にするなど、電気の性質を応用して、戦闘に役立てています。
(引用:HUNTER×HUNTER 13巻129P/冨樫義博)
サスケは得意忍術「千鳥」が電気の性質を持っています。
もともと千鳥はチャクラを手に集めて突くだけの術でしたが、実は雷の性質変化を用いた術で、バチバチ鳴るのは電気が流れているからという設定になりました。
関連記事:【ナルト】「千鳥」はバチバチうるさいのになぜ「暗殺用の忍術」なのか? - 私の名前はジロギン。
(引用:NARUTO 44巻168P/岸本斉史)
サスケ自身最初に得意としていたのは火遁系忍術で炎使い感があったのですが、作中後半では千鳥を派生させた術を多用し、立派な電気使いになっていました(それでも火遁系忍術や天照など炎を駆使して戦うことも忘れていませんでしたが)。
親友の声が同じ
キルアとサスケの親友、すなわちゴンとナルトのアニメ版の声が同じなのです(ハンターハンターは旧アニメ版です)。竹内順子さんという声優さんが演じています。
ジャンプ作品の「元気で純粋な男の子」キャラは結構な確率で竹内順子さんが演じていますね。メタ的な感じになってしまいますが、親友の声が同じなのです。キルアもサスケも気がついてはいないでしょうが。
クールで天才肌な主人公の親友兼ライバル
ということでまとめるとキルアとサスケの共通点は
- 主人公の親友でありライバル
- 天才肌
- 戦いの名家出身
- 兄にトラウマを植え付けられる
- 電気使い
- 親友の声が同じ
です。6個共通点がありましたね。これは結構なキャラ被りじゃないかなと思います。
正直に言うとハンターハンターとNARUTOはストーリー的にも似てまして、他にも
- 主人公たちが試験を受ける(ハンターハンターは「ハンター試験」、NARUTOは「中忍試験」)
- 主人公たちでは手も足も出ない犯罪集団が登場する(ハンターハンターは「幻影旅団」、NARUTOは「暁」)
- 序盤に薄気味悪い強敵が登場する(ハンターハンターは「ヒソカ」、NARUTOは「大蛇丸」。ちなみにヒソカは幻影旅団を脱退し、大蛇丸も過去に暁を脱退しているという点も似ていますね)
という点があります。まぁこじつけようと思えばいくらでもこじつけられてしまいますけどね。
それに先述の通り冨樫先生も岸本先生も仲が良いようですので、お互いに良い意味で影響し合いながら作品を書いていたのかもしれません。
まるでゴンとキルア、ナルトとサスケのように。
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