ジョジョシリーズには名前もないし、登場コマ数も数コマだけだし、登場してもしなくても同じ、にもかかわらずなぜか印象に残ってしまうモブキャラが多数登場します。
その中で、おそらく最も有名であり、モブキャラ好きの私の心をつかんで離さないキャラクターがいます。
それが4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する。
吉良の同僚
です!
こいつの登場シーンは非常に少ないのですが、異常なまでの存在感を放っています。私としては見逃せないキャラクターなのです。
そこで今回は
吉良の同僚の魅力
を語っていこうと思います!
吉良の同僚とは?
4部の舞台となるS市杜王町。その杜王町にて連続殺人を働いていた、4部最大の敵・吉良吉影。
その吉良吉影が勤めていた「カメユーデパート」にて共に働いていたのがこの「吉良の同僚」です。営業職なのか、事務職なのかなどは一切分かりません。
吉良をお昼ご飯に誘おうとした新入社員の女の子たちに吉良のことを説明すると同時に、当時初登場だった吉良の情報を読者にも伝えるという役割を果たしました。
特に名前などはなく、スタンド能力もない(と思われる)完全なモブキャラですが、このワンシーンが非常に有名になりました。
このワンシーンの存在感というか、違和感が、吉良の同僚の魅力を促進させています。まさに「奇妙な」魅力のあるモブキャラなのです。
吉良について詳しすぎる
上記画像にある通り、吉良の同僚は異常に吉良のことについて詳しいです。
私もサラリーマンとして会社勤めをしていますが、会社の同僚についてここまで語れるかっていうと・・・正直自信はないです。
年齢とか結婚しているかどうかはわかりますが、「情熱を持って働いているか」とか、「エリートっぽい気品漂う顔と物腰をしているか」なんてところまではよくわかりません。
吉良の同僚の主観なのかもしれませんが、だとしても相当吉良のことを注目してないとここまで堂々と語れませんよね。
社内の気になる女性社員とかだとしたらわからなくもないですが、同性で、しかも目立たないように暮らしていた吉良をここまで観察している吉良の同僚・・・
一体同僚は普段何をしているのか、何の目的で吉良を把握しようとしていたのか、ミステリアスな魅力があります。
吉良を遊びには誘っている
吉良は承太郎が調査した結果「友人も恋人も家族もいない」という結果が出ていました。
作中でも、吉良はプライベートで誰かと遊んでいるような感じはありませんでしたね(殺した女性の手とはデートしてましたが)。
吉良の生活の基本は「殺人」ですので、情報が漏れないように人付き合いも極力避けていたと思います。
しかし吉良の同僚の言葉に「『どこかに行こうぜ』って誘っても楽しいんだか楽しくないんだか・・・」という部分があります。
「誘っても」なので実際にどこかに行ったのかどうかはわかりませんが、少なくとも吉良の同僚は吉良と遊ぼうという意志は見せていたということですね。
会社の同僚を友達とするかどうかは分かれるところですが、吉良の同僚は吉良とプライベートでの交流を持とうとしていたようです。
吉良は女性にモテますので、他の女性社員を遊びに誘うためのダシに使おうとしていたのかもしれません。
けれど、「楽しいんだか楽しくないんだか・・・」というセリフから、「少なからず吉良にも楽しんでほしい」という気遣いがあって、遊びに誘っているようです。
社内で誰ともコミュニケーションを取ろうとしない寂しげな吉良を気遣って遊びに誘ってあげる吉良の同僚・・・妙に優しい男でもあります。
吉良の同期?
あまりにも吉良について詳しすぎる吉良の同僚。そして遊びにも誘っていることから、吉良と同期入社の社員なのではないかなと思います。
私も会社の人と遊ぶことはたまにありますが、基本的には同期入社の社員と遊ぶことが多いです。
先輩や後輩まで誘って遊ぶということは非常に少ないですね。まず先輩だと誘いにくいですよね。
吉良の同僚の見た目からしても、吉良と同じ30代くらいな感じですので、同期入社だったと思われます。
同期を常日頃から観察していて、気を遣って遊びにも誘ってあげる・・・
ちょっと気持ち悪いですが、こんな同期がいたら嫌な仕事も楽しくできそうですね。
なんというか、サザエさんのマスオさんとアナゴさんみたいな、そんな良い感じの関係ができていそうです。
吉良が行方不明になった後の同僚の気持ちを考察
吉良は4部後半に差し掛かる直前、仗助たちの追跡を逃れるために、自らの顔や身分を偽り「川尻浩作」として生活を始めます。
関連記事:【ジョジョ4部】吉良吉影がなりすました川尻浩作の仕事は?年齢は?考察してみた! - 私の名前はジロギン。
原作での言及はありませんでしたが、アニメで、吉良は元いたカメユーデパートでは「行方不明になった」とされていたシーンが追加されていました。吉良が死んだことも伝わっていたようです。
吉良は女性社員からモテていたようですので、吉良がいなくなったことによって悲しむ女性社員は多かったかもしれません。
しかし最も悲しんだのはこの吉良の同僚ではないでしょうか。
吉良のことを常日頃から見ており、楽しくなるようにと気を遣っていた吉良の同僚・・・吉良の同僚にとって吉良は生きがいになっていたかもしれません。
同期入社をして、それ以来長きにわたって付き合いがあった吉良がいなくなってしまったことで、吉良の同僚はひどく絶望。
その絶望がスタンド能力を発現させ、時を巻き戻すスタンド「キラークイーン バイツァ・ダスト」を超える時間操作能力を身につけ、吉良が生きていた時間まで時間を巻き戻し・・・なんて続編を考えたくなってしまいます。
関連記事:【ジョジョ】死んだはすの川尻早人がバイツァ・ダストの能力で生きたままなのはなぜか? - 私の名前はジロギン。
まとめ
所詮は会社の同僚というだけの関係であるにもかかわらず、すらすらと吉良の情報を話す吉良の同僚は、おそらく吉良のことが大好きだったと思います。
新入社員に吉良のことを知って欲しくて、家で吉良の情報を暗記し、流暢に話せるように練習していたとしたら可愛らしいですね。
いや、逆に吉良に変な奴が寄り付かないよう吉良の同僚はブロックするべくあえて吉良の評価を下げるネガキャンをしていたのかも・・・
たったワンシーンですが、ここまで吉良を知っている吉良の同僚、彼については謎が多く、色々と想像してしまいます。
本当にどうでもいいキャラクターなのですが、こういう、自転車についてるブレーキの遊びみたいな、作品の味が出る部分に私は魅力を感じてしまいます。
吉良の同僚はその最たるキャラクターです。
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