私の名前はジロギン。
昨日の日中、ふと公園に立ち寄った。そしてメロンパンを貪り食べていた。
仕事の合間のほんの息抜きだ。決してサボっていたわけではない。きちんとやることをやった上で時間が余ってしまったのだ。息抜きは大事だよ。
昨日はだいぶ寒かったが、日差しの中にいればポカポカしていて気持ちよかった。このまま横になって眠ってしまいたいくらいだったが、さすがに仕事中だからそうもいくまい。
私は日差しを浴びて公園の中にある、なんか座れるようになっている岩に座っていた。
日差しを気持ちよく感じていたのは、何も私のようなサラリーマンだけではない。
公園によくいる動物、そう「鳩」も日差しを浴びてポカポカしていたのだ。
その光景があまりにも可愛かったので写真に収めておいた。
ほらね?ちょっと小さいけど見えるかな?
自分の羽毛にうずくまって寒さをしのいでいる。しかもきちんと日の当たるところでだ。
鳩にこんな可愛い一面があったなんて思わなかった。まぁ鳩はそこそこ可愛いけれども、これはなかなか、動物好きにはたまらない光景だ。
鳩もこんな風に寒さをしのいでいるのかと、日差しで温まった体以上に心の方が温かくなった。
いいなぁ…自前の羽毛。
私も首の辺りから羽毛生えてこないかなぁ…寒くなったらそこに顔を埋めて寒さを耐えしのぐ…
でもあれだ、なんかクシャミが止まらなくなりそうだな。それに食べたものとかが羽毛についてベトベトしそう。
着脱式の羽毛が首から生えてこないかな…それならマフラーでいいか。そういえばマフラー買ってないな。後で買っておこう。みんなはもう買ったかな?
鳩の写真を撮るスーツ姿の私は周りから見たらヤバい奴だったことだろう。
でも私と同じようにうずくまる鳩の写真を撮っていた女性もいて、ちょっと安心した。
自らの羽毛にうずくまる鳩…そしてそれを撮影する女性…なんていうか、平和だ。私の脳内にある理想の平和像が具現化されていたような気がする。
あの鳩を撮っていた、平和を司る女性に声をかけてみたかったなぁ…
ジロギン
「やぁ、お嬢さん。あの鳩可愛いですよね。あんなに小さくなっちまって…でも、お嬢さんの方が8倍可愛いですよ。もし良かったら一緒にご飯食べませんか?美味しいハンバーガー屋さんがあるんですよ。マクドナルドって知ってますか?」
女性
「きもっ。」
あれおかしいなぁ…悪い結末しか見えないなぁ…けど、あの時は仕事中。そんな邪なことをやっていてはいけない時間だ。それにそんなことする勇気が私にあるか?いやないっ!
ということで私の妄想はそこで終了した。
この写真の他にも何枚か鳩の写真を撮っていたが、その最中、膝の上に置いていたメロンパンを狙って他の鳩が私の膝の上に乗り、メロンパンをついばんできた!
何なんだこの鳩たちは!なんでこんなにアグレッシブなんだ!
自らの数倍の大きさはある人間に対して果敢に挑んでくるとは!彼らを突き動かしているのは、食欲…いや違う!これは
私が勝手に鳩を撮影したことによる怒り!
この鳩たちのメロンパンをついばむという行為は、撮影料として対価を支払えという鳩からの怒りの通達だ!
盗撮はダメなのだと鳩に教えられてしまった。
よからぬ妄想をしたり、鳩を盗撮したり、何てことをしているたんだ私は。
ダメだダメだ、さぁ!仕事仕事っ!今日は仕事に集中っ!
つっといて定時には帰る。
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