私の名前はジロギン。
大した話ではないのだが、ある出来事を思い出したので書こうと思う。
私は荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズが大好きだ。
特に2部、4部、7部(スティールボールラン)が好きだ。
それゆえにジョジョに関する記事もいくつか書いている。
ジョジョは劇画タッチっぽい画風とかなりグロシーンも多いので、
読者を選ぶ作品だと思う。女性より男性の指示を多く集めそうでもある。
でも意外にもジョジョの話しをすると知っている人が私の周りに多くて、
飲み会の時などはかどったりするのだ。
ジョジョの特徴といえば、やはり荒木先生の独特なセリフ回しにあると思う。
まず「いまいちピンとこない例え話」。
ジョジョのキャラクターたちの多くが、現状を読者にわかりやすく説明するために
いろんな例え話をしてくれるのだが、それがいまいちわかりにくい。
第3部主人公・空条承太郎が、宿敵・ディオのスタンド能力「ザ・ワールド」を
攻略し、背後から近づいた時のセリフはその最たるものだ。
「背後から近づかれるっていう気分はどうだ?ディオ?
例えると、水中に1分しか潜れない男が、限界1分目で水面に上がろうとした瞬間に
グイッ!と足を引っ張られ水中深くまで引きずり込まれるそんな感覚!」
正確ではないが、こんな感じのセリフがある。しかし本当に意味がわからない。
でもこれがジョジョ風であり、荒木先生流なのだ。
もう一つ大きな特徴として、荒木先生は「じゃ」を「じゃあ」と書く。
例えば
「それはおかしいんじゃあ〜ないか?」
みたいな感じである。アニメでも声優さんがちゃんと「じゃあ」と言っている。
アニメを見ていると自分の喋り方も「じゃ」を「じゃあ」にしてしまいたくなる。
こういう表現が好きな人は間違いなくジョジョ好きだと言える。
ジョジョにだいぶ影響を受けている、もはやスタンド使いだ。
身近な人間以外にもいろんなところにジョジョ好き、いやスタンド使いかもしれないが、は潜んでいるなと感じた出来事がある。
今年の6月くらいのこと。新宿は歌舞伎町での出来事だ。
会社の飲み会の時に同僚にもジョジョ好きが多いことが判明し、
ジョジョの話で盛り上がっていた。
みんなでジョジョっぽい飲み会をしていた。
結構楽しい時間を過ごし、2時間ほど飲んで居酒屋を後にした。
歌舞伎町の街を同僚と歩いていたら、
おそらくキャバ嬢と思われる女性と、その人が働く店のお客さんと思われる男が口論していた。歌舞伎町ではそれほど珍しくない光景だ。
酔っ払いが店でいけないことをして、追い出されたのだろう程度に私たちは思っていた。
しかしその口論は、私たちが思っているものより珍しく、見逃せない光景だったのだ。
口論の最中、キャバ嬢が
「じゃあ〜あんたよぉ〜!!!(怒)」
と口にしたのだ!明らかに「じゃあ」と言っていた!
間違いない、あのキャバ嬢、スタンド使いだっ!!!
と私たちは思った。
ジョジョっぽいキャバ嬢と遭遇したのだ。なんてタイムリーだったのだろう。あのキャバ嬢は絶対にジョジョを読みまくってる。
妙な仲間意識を感じた。
とはいえ口論に割って入りはしなかったが。
意外なところで意外な人がジョジョ好きだということがわかると少し嬉しい。
読者を選ぶ作品であるがゆえに、奇妙な仲間意識が生まれる。
「多分この人とは価値観が近いな」
と思えるのである。
もしかしたらあのキャバ嬢とも分かり合えたかもしれない。
スタンド使いとスタンド使いが引かれ合うように、
ジョジョ好きとジョジョ好きは引かれ合うのかもしれない。
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