ハンターハンターに登場する「幻影旅団」は、宝を盗むためなら人の命を奪ってもなんとも思わない凶悪な集団として描かれています。が、実際のところメンバーの多くが流星がで育った幼なじみのようで、子供の時から一緒に時を過ごしてきた仲良し集団みたいな感じもあります。
団長のクロロを始め、全員が仲良し・・・なのかと思いきや、何やら旅団メンバーと揉めまくっている団員がいるみたいですね・・・
誰かというと、そう、ノブナガです。
作中でノブナガは幻影旅団メンバーとかなり揉めています。困ったものですね。
旅団は団員同士が揉めたらその場でコイントスをし、当たった方の意見を優先するというルールがあるのですが、このルールが適用された場面を見るとノブナガが関連していることが多かったです。
そこで今回はノブナガがどれくらい幻影旅団メンバーと揉めたのかをまとめてみました。
- ノブナガ=ハザマとは?
- フランクリンと喧嘩
- マチと小競り合い
- フェイタンともコイントス
- クロロに突っかかる
- ヒソカを殺そうとする
- フィンクスも斬ろうとする
- もともとウボォーギンともよく喧嘩していたノブナガ
- ノブナガさんは揉め事を起こしちゃうくらい熱い人だから
ノブナガ=ハザマとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻183P/冨樫義博)
本名:ノブナガ=ハザマ。団員No.1。サムライのようなちょんまげに刀を帯びた男性です。幻影旅団の創設メンバーにあたり、流星街出身とみられます。
ヨークシンシティ編ではゴンのことを気に入り旅団に入団するよう促し続けましたが、見事に振られ続け「これだから強化系は!」と強化系を俯瞰視するような発言を繰り返していました。が、ノブナガも強化系のようです。
さらにゴンとキルアの策にはめられるなど作中ではなかなか活躍の場に恵まれませんでした。
居合抜きを得意としており、スクワラの首を一瞬で切断していました。ただノブナガに関しては旅団メンバーで唯一「発」が不明です。
「円」は使っていましたが、「円」は念の基本技術の応用技で、「発」とはまた別物になります(しかも半径4mしか探れません。それがノブナガの限界)。
ネット上では「円に入ったものを超高速で斬り裂く」、「円の中のものなら何でも斬れる」、「ノブナガの命令に違反したものを瞬時に斬る」などの予想がされていますがいまだ不明。
フランクリンはノブナガの能力について「タイマン限定」と言っていましたので、1対1の場面で使うような能力であるようです。
それではノブナガの揉めているシーンを振り返ってみましょう
フランクリンと喧嘩
(引用:HUNTER×HUNTER 8巻151P/冨樫義博)
ノブナガは初登場時からすでにフランクリンと揉めていました。
理由がまた微妙なもので、「ヒソカが強いかどうか」というようなものでした。
ノブナガはヒソカに対して「(戦いの)腕がいい」「バンジーガムはよくできている」などと高評価をしていた一方で、フランクリンはヒソカを「たいしたことねぇ」と下に見てました。そんな見解の相違を理由に喧嘩が勃発。結構ガチめの殴り合いをしていました。
後述しますが、ノブナガはそんなにヒソカと仲が良いわけでもなさそうです。
ノブナガがフランクリンにキレたのは、フランクリンに「たいしたことねぇヒソカを高く評価しているお前もたいしたことねぇ」と言われたと感じたからでしょうね。荒々しい初登場となりました。
マチと小競り合い
ウボォーギンがクラピカに殺害されたのち、旅団メンバーは2人1組に分かれてクラピカの捜索を始めました。ノブナガはマチとともに行動。
ウボォーギンとノブナガはいつもタッグを組んで戦っていた仲でもあったため、ノブナガはクラピカに対して殺意を抱いていました。
マチはむしろクロロがクラピカを仲間にしたがっていると考えていました。
旅団のルールだと、現団員を殺害した場合旅団の入団資格が与えられるためです。そういう意味でクラピカを始末したいノブナガと、(クロロの考えを推測すると)クラピカを生け捕りにしたほうがいいと考えるマチとで意見の食い違いが出てきました。
ただ両者の考えは各自の身勝手や憶測に過ぎなかったので、お互いに「意見を押し付けるな」と揉めてしまいました。
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻110P/冨樫義博)
さすがにノブナガもマチが女の子であるためか、フランクリンのように殴り合いはせず、コイントスでどちらの意見を優先するか決めていましたね。
結果マチの意見が通りました。
・・・あまり関係ないんですが、この時の寝癖ガンガンのマチも可愛いんですよね。
フェイタンともコイントス
ノブナガはマチ、フィンクス、パクノダとともに尾行していたゴン、キルアの捕獲に成功。クラピカに関する情報を聞き出そうとします(この時ノブナガ達はクラピカとゴン達との関係は知らず、ゴンとキルアも旅団メンバーの言う「鎖野郎」がクラピカだとは知りませんでした)。
突如としてゴン相手に腕相撲を始めたノブナガは、最後に本気を出したゴンに敗北します。
その様子を見ていたフェイタンが瞬時のゴンの腕をとり、爪を剥がそうとしました。
しかしそれを制止したノブナガ。ノブナガはゴンの性格や言動にウボォーギンに近いものを感じ、旅団に引き入れようと考えていたのです。
一方でフェイタンはゴンを拷問しクラピカの正体を聞き出そうとしました。
多分フェイタンの拷問を受けたらゴンは死んでいたでしょう。
またも意見が食い違い、ノブナガは揉め事の火種を産みました。
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻167P/冨樫義博)
そしてフェイタンとコイントスをすることに。マチとフェイタンのコイントスは同じ日の出来事です。さすがに1日のうちで揉めすぎな気がしますよノブナガさん。
実際この時、フェイタンがゴンに拷問をすれば、鎖野郎=クラピカだと気がついたキルアがゴンを助けるために、正直に説明していた可能性もあったんですよね。
フェイタンの行動はノブナガにとって有益な行動だったのですが、みすみすチェンスを逃してしまいました。
クロロに突っかかる
旅団メンバーがマフィアンコミュニティーを襲撃し、ウボォーギンの報復をしたのち、オークションのお宝も全て回収。目的を果たした旅団はクロロの命でヨークシンシティを離れるつもりでした。
しかし、ここで素直に「うん」と言わないのがノブナガさん。
ノブナガはウボォーギンの本当の仇はクラピカ自身であり、クラピカを探し出して始末するまではヨークシンシティを離れるわけにはいかないとクロロの命令に背く態度を見せました。
(引用:HUNTER×HUNTER 11巻177P/冨樫義博)
言うことを聞かないノブナガに対してクロロはネオンから盗んだ「天使の自動筆記(ラブリーゴーストライター)」で、団員たちの1ヶ月後の運命を占い、「このままヨークシンに残れば団員が半分死ぬ」という結論を提示することでノブナガを抑え込もうとしました(結局ヒソカの嘘の詩によって、今ヨークシンを離れると団員が死ぬという結果も出たため、クロロは残ることを決断してしまいましたが)。
自分の意見に反するのであれば団長だろうが嚙みつく。なかなかの暴れん坊ですね、ノブナガは。
ヒソカを殺そうとする
クロロがヨークシンシティを離れるつもりでいた一方で「ヨークシンシティに残る」という意味で、ノブナガとヒソカの意見は一致していました。
しかしヒソカの嘘の詩の中で「霜月の秘密(ウボォーギンの念能力の情報)を赤眼の客(クラピカに)売った」と書いてあったため、ウボォーギンの仇を討ちたいノブナガとしては、ヒソカもウボォーギンの死に大きく影響した要因でした。
そのため斬りかかりヒソカを殺そうたのです。結局クロロに阻止されましたけどね。
(引用:HUNTER×HUNTER 12巻34P/冨樫義博)
初登場時はヒソカのことを買っていたように見えたノブナガですが、事と次第によっては斬り掛かるくらいにはヒソカと仲が良くはなかったようです。
まぁヒソカは旅団メンバーの大半から嫌われているみたいですから、これはノブナガが怒っても仕方ないですね。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカが作中でいろんなキャラから嫌われすぎて悲しい - 私の名前はジロギン。
フィンクスも斬ろうとする
改めてゴンとキルアを捕まえてベーチタクルホテルでクラピカを誘い出すべく、団員が揃うのを待っていたノブナガ、クロロ、マチ、コルトピ、シズク、パクノダ。
しかしクラピカの策にはまりクロロがさらわれ、交渉人に選ばれたパクノダはクロロを無事に助け出すべく、クラピカの言いなりに単独行動に出てしまいました。
そこにやってきたフィンクス、フェイタン、シャルナークは「団長が死んでもクラピカを殺すのが幻影旅団のルール」とし、パクノダを追跡しようとします。
一方でノブナガらは「クロロを生かすためにパクノダに単独行動をさせることを認める」という考えで対立。
特にフィンクスとノブナガの対立が激しく、ノブナガはフィンクスに対して刀を抜こうとまでしていました。
(引用:HUNTER×HUNTER 12巻180P/冨樫義博)
もうこれでもかってくらい揉め事を起こすノブナガさん。仲間に手をあげそうにないシズクもさすがにこの時ばかりはノブナガを殴って気絶させました。
もうこれ以上ノブナガは揉め事を起こしちゃダメですよね。正直ヨークシンを離れていればこの事態は避けられましたからね。(ヒソカの策略もありましたが)ノブナガがわがままを言わなければクラピカと関わることもなくなり、パクノダもクロロもそのままの状態で旅団を維持できました。
もともとウボォーギンともよく喧嘩していたノブナガ
フランクリンの話では、ノブナガは遅刻ばかりで、時間に厳しいウボォーギンといつも喧嘩していたそうです(ウボォーギンは絶対に遅刻をしない、見た目からは想像もつかないほど内面は出来た人間のようです)。
まぁ悪いのは遅刻してくるノブナガですよね。そんな感じで作中以前からノブナガは揉め事が多かったようです。クロロも手を焼いてそうですね。
ただノブナガはウボォーギンと喧嘩してもいつもボコボコにされていたそうなので、しかるべき罰は受けていたってことで、少しは反省していた・・・と思います多分。
ノブナガさんは揉め事を起こしちゃうくらい熱い人だから
自分以外の人と長い期間接したり、一緒に生活するようなレベルになってくるとだんだんと相手の嫌なところが見えてきて揉め事に発展してしまいがちです。
家族ですらそうなります。なので友達くらいのレベルなら長時間一緒にるとそのうち嫌だと感じるところが出ても当然だと思います。
ただ、ヨークシンシティ編ってたかだか数週間の出来事なんですよね。その中でノブナガの揉め事発生率は異常な高さだと思います。
描かれていないだけでノブナガはほぼ毎日団員の誰かと喧嘩していたに違いないでしょう。コルトピとかボノレノフとかは、ノブナガのようなすぐに熱くなるタイプは嫌いそうです。
幻影旅団メンバー自体十数年の付き合いになるでしょうから、お互いに嫌なところも知り尽くしてしまっており、ノブナガはその嫌な感情を爆発させてしまうのかもしれませんね。
ウボォーギンに対しては旅団メンバーもかなり高評価で、戦闘においてもウボォーには皆一目置いているようでしたし、誰もウボォーを悪く言う描写はありませんでした。
ただノブナガに関しては何かと揉め事を起こし、その中で悪く言われたり、低い評価をされたりしていました。シズクからも足手まとい扱いされてましたし。
(引用:HUNTER×HUNTER 10巻186P/冨樫義博)
多分これはウボォーとノブナガの団員に対する接し方の差でしょうね。ウボォーは時間にも正確で、団員たちとも仲よさそうでしたから、みんな評価が高かったのでしょう。
ノブナガを反面教師に、コミュニティーに属する人は揉め事を起こさないようにしましょう。
あと地味に気がついたのですが、ノブナガが揉め事を起こす際にフランクリンが「やめねぇかノブナガ」って制止しているシーンが多いんですよね。絶対フランクリンはノブナガのことをあまり良く思っていないのかも・・・?
ノブナガ初登場は8巻!でも最初から喧嘩・・・