タイトルにある通り、今回は幻影旅団メンバーの強さランクを考えてみました。
単行本36巻時点で生存しているメンバーはもちろん、過去に在籍していたメンバーや「偽りの卯月」ことヒソカも含めたランクです。
基本的に原作の描写をもとに強さを考え、ランク付けしています(アニメオリジナルの描写は含めません)。
一個人の考えなので「なんか意味わからん妄言吐いてる奴がいるわ」くらいの広い心でお読みいた抱けるとうれしいです。
- 【個人的】幻影旅団メンバーの強さランク
- SSSランクのキャラについて
- SSランクのキャラについて
- Sランクのキャラについて
- Aランクのキャラについて
- Bランクのキャラについて
- Cランクのキャラについて
- Dランクのキャラについて
- 幻影旅団の強さ考察は尽きない
【個人的】幻影旅団メンバーの強さランク
SSSランク:クロロ、オモカゲ
SSランク:ボノレノフ、ウボォーギン
Sランク:イルミ、ヒソカ、フェイタン
Aランク:フランクリン、フィンクス、カルト
Bランク:マチ、ノブナガ、元No.8、シャルナーク
Cランク:シズク
Dランク:パクノダ、コルトピ
同じランクのキャラは強さにほとんど差はないと思っていますが、左側に置いたキャラほどやや強い(同ランクの中では有利に戦える)というイメージです。
個々のキャラについて、なぜその位置にランクインさせたのか説明していきます。
SSSランクのキャラについて
まずは幻影旅団の中で最上位の強さを誇るキャラから!
私はクロロとオモカゲをランクインさせました。
クロロをランクインさせた理由
やはりトップは団長のクロロだと思います。ここだけは異論を認めない!
作中で描かれた戦闘シーンを見れば、その強さは明らかでしょう。
- 過去にシルバと戦って生存している
- ゼノ・シルバ2人を相手に舐めプする
- ヒソカをほぼ無傷で完封
- ゼノ・シルバになんとか対抗できそう(クラピカ談)な団長の手刀を見逃さなかった人を含む暗殺者たちを全滅させる
人間キャラの中でトップクラスの実力者たちと戦っています。
その強さの秘訣は、なんといっても念能力「盗賊の極意(スキルハンター)」でしょう。条件さえ満たせば、実質どんな能力でも使える念能力です。
相手の能力を知っていれば対抗できる能力を集めることも、ヒソカを完封したように複数の念によるコンボを組むこともできます。
元々、盗んだ能力を使うには具現化した本を開いて右手に持つ必要がありました。しかし「栞のテーマ(ダブルフェイス)」によって本を閉じた状態でも能力が使えるように。
また「発動に両手が必要な能力を扱える」「2つの能力を同時に発動できる」といったメリットも追加されました。
クロロは「栞のテーマ(ダブルフェイス)を作ったことで厄介な制約が増えた」と言っていましたが、初披露となったヒソカ戦では鼻がおかしくなった以外に目立った制約は見られません。
ズルいとすら思える能力ですね。
メタ的なことを言えば、クロロがどんな能力を使っても「過去に盗んだ」で通用するわけで、冨樫先生のさじ加減で作中最強にもなってしまうキャラだと思います。
ネテロやメルエムと渡り合える能力を持っている設定にもできてしまうでしょう。
チート級の能力を持つクロロは、他の団員と比べても強さは頭1つ、いや3つくらい抜けているのではないでしょうか。
能力だけでなく体術のレベルが高いという点も見逃せません。
クロロと戦ったシルバ、ヒソカともクロロの体術を見て高く評価しています。
能力に頼りすぎず、基礎戦闘力の向上を怠らないところにもクロロのしたたかさが見えますね。
オモカゲをランクインさせた理由
ヒソカの前任者に当たるキャラクターです。
ヒソカはオモカゲを倒して入団した(フリをした)のですが、実は戦ったのはオモカゲの作った人形でした。
オモカゲは生きており、暗躍したのが映画ハンターハンター「緋色の幻影(ファントムルージュ)」です。
正直、今回のランキングでオモカゲを含めるかどうか迷いました。
映画オリジナルのキャラで原作には一切出てきません。
今回ランクは」「原作の描写でのみ強さを決める」という主旨のため、原作に登場しないオモカゲをどうするかと悩みました…が、「特別枠」という形で含めることにしました。
一応、元メンバーという設定ですからね。
オモカゲについては「もし強さランクに入れるならここ」みたいな感じで、別枠としてお考えいただければと思います。
オモカゲの能力は「盗賊の極意(スキルハンター)」並みにチート。
映画では幻影旅団のコピー人形を作り出し、それぞれの念能力まで再現していました。
人形は本人の目が入らないと真の強さを再現できないようですが、それでも「劣化版・幻影旅団」を作り出せるのはチートすぎる……!
重い制約もありませんし、こんなキャラが原作で出てきたらバランスブレイカーすぎます。
オモカゲと戦うということは、実質的に幻影旅団全員と戦うことになりかねませんので、SSSランクにしました。
旅団メンバーはクロロを除くと一系統の能力を極めている場合が多く、特化した強さはありますが汎用性に欠ける部分が目立ちます。
複数の能力を使って対処できるクロロでないと、全力のオモカゲとやりあうのは難しいでしょう。
ヒソカさんを完全なるピエロにした張本人・オモカゲ…でも確かに強い…なんかくやしい…
SSランクのキャラについて
クロロ、オモカゲに次ぐ強さのキャラとして、私はボノレノフ、ウボォーギンがランクインすると考えました。
ボノレノフをランクインさせた理由
ボノレノフは、キメラ=アント戦で見せた念能力「戦闘演武曲(バト=レ・カンタービレ)」の強さが際立っています。身体中の穴で奏でた音を戦闘力に変える能力ですね。
「序曲(プロローグ)」はキメラ=アントの兵隊にすらダメージを与えられませんでしたが、次に発動した「木星(ジュピター)」の威力は桁違いでした。
キメラ=アントを巨大な音の塊で押し潰し、地面に巨大なクレーターを残すほど。
旅団メンバーが見せた能力の中でもトップレベルの威力・範囲を誇る攻撃技ではないでしょうか。
さらにボノレノフの恐ろしいところは、これらの技が音速で繰り出される点。
音を攻撃力に変えているので、スピードも音と同じ速度を維持したままのようです。音よりも速く動けるキャラでないと回避は不可能でしょう
ハンターハンターにはさまざまな達人たちが登場しますが、音を置き去りにできるキャラは流石にごくわずかです。
音速で高火力・広範囲の攻撃を繰り出す…そして踊って音を立てる以外の制約がなさそうなボノレノフ…強すぎぃぃ!
能力のお披露目相手が、硬い体表を持つキメラ=アントだったためあまり目立ちませんでしたが、人間相手なら瞬殺できる能力でしょう。
ボノレノフの能力を知っていて、踊っている時を狙わないと音速の攻撃がバンバン飛んできそうです。
ウボォーギンをランクインさせた理由
最初、ウボォーギンは1つ下のランクにしようかとも思ったのですが、おそらくSランクキャラの攻撃は全力のウボォーギン相手だとほぼ通らないだろうと考え、SSランクにしました。
やっぱり、戦車もお釈迦にするスーパーバズーカを手で防いで「かなり痛ぇな」で済ませてしまう防御力はおかしいですよね…
念能力者といえど拳銃は有効な攻撃手段になることが、ブラックホエール1号内での描写で明らかになっています。
なのにバズーカが効かないなんて…異常すぎぃ!
ウボォーギンに対してまともに効いた攻撃は、
- 蚯蚓のパンチ
- 病犬の噛みつき
- 豪猪の体毛針
- クラピカのパンチ(強制「絶」+拳でオーラ強化)
くらいでしょうか(陰獣も強くない…?)
体毛針は刺さりはしたもののダメージにはなっていなかったので、ウボォーギンには強化系能力者の攻撃でないとまず効かないと考えるべきでしょう(蚯蚓と病犬は能力から強化系と予想。クラピカは当時「絶対時間(エンペラータイム)」で強化系の精度を100%まで引き出し中)。
そしてウボォーギンを語る上で忘れてはいけないのが「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」ですね。初披露の時のインパクトはひとしおでした。
直撃した蚯蚓は1発で瀕死、地面には深さ10メートルはあろうクレーターが残っていましたね。
威力だけで見れば、ボノレノフの「木星(ジュピター)」を上回るのではないでしょうか。
強化系らしく攻撃・防御のバランスが取れ、それぞれが作中でもトップクラスであるウボォーギン。幻影旅団の中でも最上位クラスの強さだったと思います。
団員たちから信頼を集めていたのも、うなずけますね。
かなり序盤で退場したキャラなのに、いまだに強キャラなウボォーギン…すごい…
もしボノレノフとウボォーギンが戦ったらどちらに軍配が上がるかというと、個人的にはボノレノフではないかと思います。
その差は攻撃の射程ですね。
近距離型のウボォーギンに対し、ボノレノフの攻撃射程はおそらく音の届く範囲。かなり遠くまで攻撃可能だと思われます。
その上で「木星(ジュピター)」のような威力が出せるため、ウボォーギンはかなり不利なのではないでしょうか。
この考えから、ボノレノフを左側に置きました。
Sランクのキャラについて
ボノレノフ、ウボォーギンに続く強さのキャラとして、イルミ、ヒソカ、フェイタンをランクしました。
正直、ここのランク付けはかなり迷いました…!
3人とも一長一短と言いますか、誰が強いかを決定づける根拠が見つからないし「相性次第ではSSランクのキャラにも勝てるのでは…?」というのが正直なところです。
完全に個人的な考えですが、Sランクに位置づけた理由を説明します。
イルミをランクインさせた理由
イルミは能力がとにかく強いです。敵に針をさせれば操作でき、勝ち。一撃必殺の能力です。
しかも後述するシャルナークとは違い、イルミはその針を少なくとも数十本(体に刺している本数だけでも)所持しています。
1本でも刺さったらアウトな針を、離れた位置から何十本も投げられることを考えると、イルミの強さがわかるかと思います。凶悪ですね。
また周囲に人がいる環境であれば、針で他人を操作して集団戦を仕掛けることも可能です。
クロロがヒソカに対して行った人海戦術に似たようなことを、イルミの能力があれば1人でできるということになります。
ヒソカは集団を相手にするのが苦手なわけではないと思います(ハンター試験でも多数の受験生を相手にしてましたし)。しかしそれは、意識がある人間集団が相手の話。
クロロが「人間の証明(オーダースタンプ)」で操作した人形たちは恐怖心がないため、臆することなくヒソカに向かってきました。これにはヒソカも苦戦していた様子。
出典:HUNTER×HUNTER 34巻/58P/冨樫義博/集英社
イルミの針が刺さった「針人間」は感情を失います。相手が誰であっても攻撃する戦闘兵です。
複数名を一度に攻撃できる or 遠隔攻撃ができるキャラでないと、クロロ戦のヒソカと同じ末路を迎えそうです。
一撃必殺持ちであること、集団戦に持ち込むなど戦術の幅が広いことを考え、イルミを一番左側に置きました。
ただし、ボノレノフとウボォーギンが相手だとイルミはやや不利ではなかと思います。
ボノレノフとの戦いは中〜遠距離戦になると思いますが、音速で攻撃できるボノレノフの方が圧倒的に有利でしょう。
イルミといえど、音速の攻撃を避けること、およびボノレノフの攻撃を上回る速度で針を投げることは流石に難しいはず。
ウボォーギンに対しては針が刺さるんでしょうかね…?
キメラ=アント並の硬さがあったウボォーギンに針攻撃は効かないのでは?と考えて、イルミはこの位置です。
ヒソカをランクインさせた理由
ヒソカは同ランクのイルミ、フェイタンのような一撃で勝負を決めるような攻撃手段を持っていません。
「伸縮自在の愛(バンジーガム)」の応用力が強みですが、やはりこれだけだと旅団の最上位陣に勝つのは難しいというのが私の考えです。
実際、作中ではクロロにやられてしまいました(クロロはヒソカ対策をバッチリ積んでいましたが)。
他にヒソカの強みがあるとすれば体術でしょうか。基本的にヒソカの戦闘スタイルは体術とトランプを使った接近戦です。
この体術に関しても旅団内でずば抜けているかというと難しいところ…
クロロの動きを見切れていませんでしたし、ウボォーギンほどの攻撃力・防御力はありません。
また新メンバーのイルミはゾルディック家で訓練を積んできています。体術のレベルもかなり高く、ゼノ、シルバ、クロロと同格かもしれません(描写がないので憶測の域を出ませんが)。
決して弱くはないものの、突出した強さがないという点が、ヒソカをこの位置にランクした理由です。
ヒソカをフェイタンより左に置いたのは、フェイタンにとって決定打となる「許されざる者(ペインパッカー)」の発動前に仕留められる可能性があるため。
「許されざる者(ペインパッカー)」は、カウンター型の能力だと思われます。キメラ=アント師団長・ザザンに対して発動後、フェイタンが「もう少しワタシにダメージ与えてれば楽に死ねた」と言っていたためです。
出典:HUNTER×HUNTER 22巻/95P/冨樫義博/集英社
どうしても後出しの能力になってしまうので、問答無用で一撃必殺の攻撃をされたら、フェイタンはかなり不利だと思われます。
イルミのような能力者が相手だと、カウンターなんてまずできません。
ヒソカはトランプを使って相手の首を掻き切ることができるため、一応、一撃必殺も可能です。
さらにフェイタンはサボり癖があるのか、長生き何トレーニングを怠っていて、ザザン戦では本調子ではなかった様子。シズクやシャルナークが指摘していました。
残像を生むほど素早い動きをしていましたが、非戦闘員の彼らから見ても明らかなくらい微妙な状態だったのでしょう。
フェイタンの体が「なまてるね」状態なら、ヒソカにも勝ち筋があると思われます。
ただ、ヒソカの方にも致命的な舐めプ癖があります。フェイタンの出方を待っている間に後ろを取られ致命傷を負わされる可能性も否めません。
この2人の「癖」が一長一短である最大の理由です。戦い方にかなりムラがあり、相手のと相性や、その時の調子によって勝敗が変わりそうです。
そういった強さの揺れを除外するとしたら、ヒソカ、フェイタンともSランクが妥当なのではないかと思いました。
フェイタンをランクインさせた理由
このままだとフェイタンが弱いみたいな印象を与えてしまいかねませんので、良い部分も紹介しましょう。
もしフェイタンを一撃で仕留めきれなかった場合、「許されざる者(ペインパッカー)」の威力が上がって、相手は不利になるどころか即死します。
これはヒソカ相手に限った話だけでなく、上のランクのボノレノフやウボォーギンに対しても同じです。
特にウボォーギンの「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」は注意が必要かも。
直撃したはずの蚯蚓は即死せず生きており、戦線離脱して援軍を呼ぶくらいの力は残っていました。
蚯蚓でも生存できたことを考えると、フェイタンのレベルなら「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃しても耐え切る可能性があります。
その場合「許されざる者(ペインパッカー)」の威力はザザンに対して発動した時とは比較にならないでしょう。
さらに「太陽に灼かれて(ライジングサン)」は温度による攻撃のため、ウボォーギンの硬さも無関係。フェイタンの勝利となります。
昔はウボォーよりフェイタンの方が強いと考察していた気がする…
そして、もしフェイタンがクロロのように体を鍛え続けていれば、ウボォーギンやボノレノフ以上の強さになれるかもしれません。
それでもイルミのような一撃必殺持ちの操作系に対して不利なのは変わりませんが…
ハンターハンターのバトルは能力の相性によって結果が変わるってそれ一番言われてるから!
Aランクのキャラについて
Aランクのキャラは、戦闘員の中位にあたりそうなメンバーを入れています。
フランクリンとフィンクスはかなりいい勝負をしそうで、その少し下にカルトが位置するのではないか、というのが私の予想です。
フランクリンをランクインさせた理由
フランクリンは遠距離攻撃を得意とする放出系能力者です。
「俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)」という素晴らしいネーミングの念能力で、両手の指から念弾を連射します。
「威力が上がる気がする」というだけの理由で指を切り落としているサイコっぷりもたまりません。
フランクリンの極太フィンガーから発射される念弾の威力はかなりのもの。
トチーノの念能力「縁の下の11人(イレブンブラックチルドレン)」で生み出した風船黒子を簡単に突き破りました(本当に威力強いのか…?)
フランクリンの強みは、遠距離から一方的に攻撃できることでしょう。敵の能力の射程外から安全に攻撃することも可能です。
特に接近戦を得意とする強化系に対しては、この強みを最大限に活かせるはず。幻影旅団内で言えば、ウボォーギンや次に紹介するフィンクスに対して有利に立ち回れるでしょう。
ただ念弾の能力が微妙なため、バズーカを防ぎ切るウボォーギン相手にはあまりダメージを与えられなそうではありますが…
また素早い動きを得意とする敵だと、そもそも念弾が当たらないという可能性もありそうです。
残像を生み出すスピードで動くフェイタンに当てるのは至難の業でしょうし、中途半端にダメージを与えると「許されざる者(ペインパッカー)」の餌食。
このことを考えると、フランクリンはSランク以上のメンバーに勝てる確率は低いのではないかと思いました。
そのほかにフランクリンの強みがあるとすれば、身長2mを超える大男であり強化系に隣接する放出系の使い手ということでしょうか。
仮に接近戦になっても、そこそこ戦える可能性があります。
素早い動きができそうな体つきではないものの、威力の大きい一撃を見舞ってきそうです。
フィンクス相手に有利に立ち回れ、ある程度接近戦もできそうなことから、Aランクの1番左に置きました。
フィンクスをランクインさせた理由
強化系能力者で、フランクリンとは対照的に接近戦をメインとしているフィンクス。
旅団の中で歴代2位のパワーを誇る(腕相撲ランキングより)ことを考えると、強化系としてかなりレベルの高い使い手でしょう。
ただ、フィンクスはどうしても「ウボォーギンの下位互換」感が拭い去れません…
パワーもウボォーギンより下…
念能力「廻天(リッパーサイクロトロン)」は腕をグルグル回さないと威力がでない…
15回回しても、キメラ=アントの兵隊を粉々にする威力で見劣りする…
腕グルグルは、かなり致命的だと思います。
ハンターハンターのバトルは0.1秒を争う世界。そんな中で悠長に腕を回すのは「攻撃してください」と言っているようなものです。
だからこそ威力を生むための制約として成立しているのでしょう。しかしウボォーギンの「超破壊拳(ビッグバンインパクト))」はノーリスクで、さらに高い威力が出せます。
「廻天(リッパーサイクロトロン)」は、課題が多い能力ではないでしょうか。
ネテロの祈り並みのスピードで腕をグルグルできたらかなり強そうですが、このままなら「発」を使わず、フィンクスが素の身体能力と念の基礎技術だけで戦った方が強いかもしれません。
また、これまでの描写を見る限りフィンクスは純粋な強化系ファイターという印象です。
それだけでも攻守のバランスはいいので強いとは思いますが、クロロやイルミのような搦め手を使う能力者にはめっぽう弱いはず(ここもウボォーギンと同じ)。
そのためSランクの下に位置しました。
カルトをランクインさせた理由
この次に、将来有望なカルトを位置付けました。
幼いならがもゾルディック家の一員として暗殺ミッションに参加し、幻影旅団にも加入できたカルト。
しかし、他のメンバーとは実力差を感じている様子。ザザンと戦うフェイタンを見て悔しい思いをしていました。
カルト自身はまだまだ修行が必要だと感じているようですが、私の印象としては他のメンバーと比べて劣っているとは思いません。
すでに真ん中くらいに食い込める力はあるのではないかなと。
カルトはまだ幼いこともあり、ゾルディック家でトレーニングしていたといえど身体能力だけを見たら、旅団の中でも非戦闘員レベルでしょう。
しかし念能力がかなり有用であり、紙を操り攻撃する能力はキメラ=アントにも通用する威力でした。
しかも「獲物をなぶる悪い癖」を出せるくらいに余裕の勝利。
戦った相手は違えど、シャルナークやシズクがキメラ=アントにやや苦戦していたことを考えると、カルトは非戦闘員よりは高い力を有していると考えていいのではないでしょうか。
ただ、戦闘経験が浅い分、そこがフランクリン、フィンクス及びその上のメンバーたちに劣る部分ではないかと思います。
Bランクのキャラについて
ここからは、非戦闘員(クロロが情報・処理部隊と表したメンバー)も入ってきます。
強さというより、念能力の有用性を評価されているメンバーのため、Aランクまでの戦闘員とは実力差が大きく開くイメージです。
Bランクにはマチ、ノブナガ、元No.8、シャルナークを位置付けました。
ね?非戦闘員が多いでしょう?
ノブナガ……あっ……
マチをランクインさせた理由
マチの能力はサポート向きです。
オーラを変化させて作った「念糸」を使って、作中では以下のようなことをしていました。
- 切断されたヒソカの腕をつなげる
- 攫われたウボォーギンに糸を結んだ針をつけて追跡
- 捕らえたゴンとキルアの腕を縛る
また念糸は攻撃にも使えます。「死体を操って銃撃する」「敵の首を吊る」などの使い方をしていました。
念糸は1トンの重さにも耐えるそうで、かなり応用が効きますね。
また腕相撲ランキングではマチは6位。クロロを上回る結果で、女性だけだとNo.1。
上位にはウボォーギンやフランクリンのような人間離れした巨体メンバーがいることを考えると、マチは一般人レベルとは比較にならないほどの力自慢だということがわかります。
マチのマッスルエピソードはこれだけではありません。
ベーチタクルホテルでキルアにおっぱ胸のあたりを刺された時、筋肉の収縮を使ってキルアの腕を固定しました。
キルアもかなりのパワーがあります。ハンター試験直後に試しの門の3の門(重量16トン)を開けていました。当時は念を習得してもっと力を上げていたはず。
そのキルアが動けなくなるほどですから、マチの力の異常さが分かります。
またその際、キルアに「刺すなら首」とアドバイスしていました。幼いながらも元プロの暗殺者であるキルアに対してです。
このことからマチは、戦い(殺し)に関する深い知識も持っていることがわかります(しかも首をしっかりガードしていました)。
旅団ではサポートに回ることの多いマチですが、これだけのパワーや知識があり、 念糸を戦闘にも応用していることから「戦闘員寄りの非戦闘員」というのが私の印象です。
そのため、バリバリの戦闘員たちに次ぐ位置にランクインさせました。
ノブナガをランクインさせた理由
ノブナガ…非戦闘員ではないノブナガ…特攻のノブナガ…
旅団内での役割だけを見れば、Aランク以上にいるべきキャラでしょう。
しかし作中の描写を見ると、Bランクあたりが妥当ではないか?と思えてしまうのです。
- 素の殴り合いではいつもウボォーギンにボコられてた(本人談)
- 非戦闘員のシズクに「足手まとい」と評価される
- 腕相撲についてマチ(変化系)に「強くもないけど弱くもない」と言われる(ノブナガは強化系)
- 念の基本しか使えなかったゴンに腕相撲で負ける
- 念の基本しか使えなかったゴンとキルアに逃げられる
- 非戦闘員のシズクに不意打ちとはいえ一撃で気絶させられ、数時間目覚めない
- 「円」(半径4m)しか能力を使っていない
これだけを見ると、Bランクでも高い気がしてしまうあまりいいところがないノブナガ。
まともに倒した敵は、アマチュアハンターのスクワラくらいでしょうか(しかも3対1の超有利な状況で)。
作中の描写だけではAランクのキャラと互角に戦えるのかも危ういところ。マチにも及ばないように感じます。
ただしノブナガには「まだ隠された能力」がある可能性を忘れてはなりません。
ノブナガは念の応用技術である「円」以外に能力を使っていません(2021年時点)。
「円」は固有の能力である「発」とは異なり、鍛えれば誰でも習得できます(得意、不得意の差はあり)。
つまりノブナガは、幻影旅団で唯一「発(必殺技)」を使ってないわけです。
もしかしたらめちゃくちちゃ強い「発」を隠していて、それを発動したら幻影旅団の特攻と呼ばれることも納得できるかもしれません。
その可能性に賭けて、Bランクにしました。
ノブナガさんがんばえー!!
元No.8をランクインさせた理由
元No.8とはシズクの前任者であり、作中では存在のみ言及された未登場のキャラです。
ヨークシンシティ編から3年ほど前にシルバが暗殺しています。
この位置にランクインさせたのは完全に私の予想であり、もっと上の可能性も、下の可能性もあります。
どのような描写から予想したのか説明します。
まずは元No.8との戦闘後と思われるシルバの姿。
シルバは大きな怪我を負っている様子はなく、クロロとの戦闘に入ったと見られます。
出典:HUNTER×HUNTER 11巻/117P/冨樫義博/集英社
その後、何らかの形で勝負が決し、ゾルディック家の屋敷で息子たちに「旅団には手を出すな」と伝えています。この際も無傷そうでした。
いかにシルバといえど、戦闘員の上位メンバーと戦ったとしたら、無傷では済まないのではないでしょうか。
元No.8から受けた傷が癒えてからクロロと戦ったのかもしれませんが、ウボォーギンやシャルナーク、コルトピの死亡直後に報復をしているクロロが、そんな時間を与えるとは考えにくいです。
そのことから、元No.8はシルバが無傷で倒せるくらいの実力者(非戦闘員)の可能性が高いのではないかと。
あるいは、シルバはターゲットである元No.8の不意をついて暗殺した可能性もあります。しかし、やはり元No.8が旅団上位クラスの実力者だとしたら、そうやすやすと不意打ちされるとは考えられません。
ただ、非戦闘員になると話は別。
例えば、コルトピはウ●コ中にヒソカに不意打ちされ死亡しています。
シルバは元No.8を不意打ちできた(負傷するような戦闘にはならず倒せた)ことから、元No.8はバリバリの戦闘員ではない可能性が高いと予想しました。
もう1つの理由が、No.8の後任がシズクという点。
シズクは旅団における情報・処理部隊の1人で、戦闘はしますが専門ではありません。
そのことから、元No.8も情報・処理に向いた能力者だったのではないかと考えました。
カルトはヒソカの抜け番として入団しNo.4を、イルミはウボォーギンの団員No.11を引き継いでいます。
ヒソカ、ウボォーギンとも役割は戦闘員だったと思われ、それを戦闘(暗殺)を得意とするゾルディック兄弟の2人が引き継いだことを考えると、団員ナンバーごとに役割が決まっているのではないでしょうか。
死亡したシャルナーク、パクノダ、コルトピという情報・処理メンバーの番号を避けていることからこのように予想しました。
最後に、非戦闘員の暗殺にわざわざシルバが赴いていることと、シルバの「割りに合わない仕事だった」「旅団には手を出すな」が元No.8の強さを踏まえての発言だった可能性も考え、非戦闘員の中では強い方のBランクにしました。
元No.8に関しては直接的な描写がほとんどありません。ぜひあなたの考えもお聞かせください。
シャルナークをランクインさせた理由
シャルナークはイルミと同じく一撃必殺ができる操作系念能力者です。
敵にアンテナを刺せれば勝負が決まります。
また自分にアンテナを刺すことで「自動操作モード」になることも可能。
オーラ量が爆発的に増え、キメラ=アントの兵隊を一瞬でバラバラにしました。
この部分だけを見るとシャルナークはもっと上のランクにしてもいいと思えます。
ただ、シャルナークは情報・処理がメインで、戦闘は専門外のようです。
キメラ=アントとの戦いでは手傷を負い、油断して一時的に捕まってしまいました。
戦闘員たちはキメラ=アントを軽々倒してたことを考えると、旅団のトップ集団とは明確な実力差があると思います。
さらにシャルナークの念能力「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」で使えるアンテナは2本。つまり他人を操作できるのは最大で2人までということになります。
ヒソカは「メールの一斉送信で2人を同時に操れる可能性もある」と分析していましたが、イルミは同時に何人もの針人間を操作していました。シャルナークの能力はイルミの劣化版と言えるでしょう(能力名は超かっこいいですが)。
自動操作モードになったシャルナークはかなり強いと思いますが、これは最終手段であり、本人も積極的に使うつもりはない様子。筋肉痛になりますし。
また発動後、ケータイが喋っている時間が大きなスキになるため、先手を取られると力を発揮する前にやられてしまうというリスクもあります。
一撃必殺があり、自動操作モードで戦闘力を高められるシャルナーク。
しかしそもそもの戦闘力があまり高くないことから「非戦闘員の中ではやや強い方」くらいの位置付けが妥当ではないかと思いました。
Cランクのキャラについて
Cランクはシズクのみです。
シャルナークをCランクに下げようかとも思いましたが、自動操作モード時の強さを考えるとシズクとは一線を画すのではないか、というのが私のイメージ。
シズクにはあれだけの攻撃力・スピードを生み出す手段はなさそうなので、戦闘の評価の高さではシャルナークに軍配が上がるのではないかと思いました。
情報・処理部隊であるシズクですが、戦闘シーンは意外と多め。
愛用の掃除機「デメちゃん」でノストラード組のイワレンコフとヴェーゼを撲殺。
そしてクモ型のキメラ=アント・パイクとサシで戦闘し、苦戦しながらも仕留めました。
イワレンコフの強さがどれほどかは不明でしたが、ヴェーゼはクラピカやバショウ、センリツと一緒に組に入ったことからプロハンターレベルの実力者だったと思われます。
それでもシズクの前では手も足も出ず敗北。ヴェーゼが戦闘タイプではなかったことも敗因だとは思いますが、ただ念が使えるレベルのプロハンターではシズクにすら敵わないのでしょう。
シズクも常人離れした強さの持ち主です。
シズクの攻撃方法の中でかなり凶悪なのが、デメちゃんによる「吸血」。
パイクは全身につけられた傷から血を吸い尽くされて死亡しました。
デメちゃんは生き物は吸い込めませんが、生き物の血はいけるみたいです(ここら辺はシズクのさじ加減のため、かなりガバガバですね)。
「相手に複数の傷をつければ勝ちが決まる」というのは、かなり強い攻撃だと思います。
ただ、シズク本人の戦闘能力はそれほど高くない様子。
戦闘員たちには遠く及ばなそうですし、腕相撲ランキングも下から数えた方が早いことから、パワーもないと思われます(それでも利き腕と逆の手でゴンと張り合えるレベル)。
相手がシズクより強い場合、吸血しようにも「傷をつける」というハードルを越えるのが大変そうです。
さらにデメちゃんで殴ることが基本の攻撃手段だと考えると、シズクの強さは旅団の中でも下の方ではないかと考えました。
Dランクのキャラについて
Dランクにしたのは、パクノダとコルトピです。
この2人は能力から見ても完全にサポートタイプ。
クロロもこの2人に関しては戦闘ではなく、幻影旅団全体の活動を支える上で重宝していたように思います。
単純な強さだけで魅力を語れないパクノダとコルトピですが、今回の趣旨に沿って2人の強さについても紹介します。
パクノダがランクインした理由
触れた人間の心を読むパクノダ(結局、能力名はわからないままですね)。
対象者に触れるだけという制約の弱さの割にとんでもないブッ壊れ能力です。
仮に頭の中で別のことを考えたとしても無駄無駄無駄ァ!
パクノダは思考を読んでいるのではなく原記憶を引き出すため、対象者の記憶にあることは何でもわかります。しかも一瞬で。
情報・処理にピッタリすぎるパクノダさん。能力がサポートに特化している分、攻撃には応用できなさそうでした。
ただし、リボルバー式の拳銃を具現化できるため、攻撃に使える念が全くないわけではありません。この銃で射撃も可能です。
とはいえ、この銃は本来「記憶弾(メモリーボム)」に付随する能力で、他人に記憶を与えるための道具にすぎません。特別な能力はなく、実物の銃と変わりはないでしょう。
銃は念能力者にも有効打になりますが、幻影旅団クラスだと話が別。当てることすら難しい使い手たちです。
意外にもパクノダは182cmと高身長のため、接近戦が得意な可能性もありますが…キルアに腕を折られゴンの蹴りで歯を折られていることから、仮に強くても戦闘員レベルではないと思われます。
コルトピがランクインした理由
最後を飾るのは、我らがウ●コルトピさん。
そのあっさりすぎる去り方に、涙ではなくトイレを流した読者も多いとか。
コルトピは能力だけでなく、外見からしても戦闘タイプとは思えません。
非常に小柄な上、前髪で顔を隠し視界を遮っています。
これでは筋肉バキバキの念能力者たちと渡り合うのは厳しいはず。
やはり、コルトピの真髄はパクノダと同じくサポート。
「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」で作るコピーは、幻影旅団の活動でも、クロロvsヒソカの戦いでもしっかり役立っていました。
コピーするものによっては、コルトピも戦えるようになるかもしれません。
例えば、上空から巨大ビル50棟のコピーを降らせたら大抵の敵は倒せるはず。
ただし、このような使い方ができるのかかどうかは作中で描かれていないため、私の妄想に過ぎません。
作中描写だけで見れば、コルトピは完全な非戦闘員でしょう。
旅団がマフィアンコミュニティを攻撃した際も、コルトピが何をしていたかは描かれませんでしたし…(ヒソカと同じでサボってたのかも)
同ランクのパクノダを左に置いた理由は、念を攻撃につかえるかどうかの差があるためです。
パクノダは銃撃が可能ですが、コルトピの能力が戦闘に使えるかどうかは不明。
そしてコルトピ自身のフィジカル面から、パクノダの方がやや戦闘向きではないかと考えました。
幻影旅団の強さ考察は尽きない
私の妄想も入りまくった幻影旅団の強さランクを紹介しました。
ここまでお付き合いいただいたこと、本当に感謝いたします。
幻影旅団の強さ考察は何年も前から語られていますが、いつまでも尽きませんね。
ハンターハンターが私たちファンを何年も楽しませてくれている1つの要因だと思います。
まだ真の能力を隠しているキャラもいますからね。イルミなんて、最初期から登場しているのに未だに強さの全容が不明です。
この記事を書いている時点で、ハンターハンターの休載期間は3年を超えています。
ブラックホエール1号に幻影旅団が載っていると判明し、興奮していたらもう3年。ハムスターなら寿命を迎えています。
そろそろ幻影旅団の活躍が見たいです、冨樫先生……
幻影旅団の強さランク決定版!みたいなのを作るためには、原作が進むしかないんです……マスター冨樫、どうかよろしくお願いします。