私の名前はジロギン。

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【ハンターハンター】四大「幻影旅団員を倒した者」シルバ、ヒソカ、クラピカ、貝

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熟練のプロハンターでも迂闊に手を出せない、超危険な盗賊集団・幻影旅団。

全員が念能力を高いレベルで習得しており、十数年にわたって捕まることなく活動し続けています。

しかし、作中にはそんな幻影旅団のメンバーを打ち負かした者がちらほら。

そこで本記事では、ハンターハンター400話までに判明している、幻影旅団員を倒した3人と1匹を紹介します。

シルバ=ゾルディック

まずはキルアのお父さん、シルバ=ゾルディック。キルアの話ではヨークシンシティ編の3年ほど前、仕事で幻影旅団の一人を暗殺しているそう。同時期にシズクが旅団に加入しているので、シルバが暗殺したのはシズクの前任者である元団員No.8だと思われます。

任務後のシルバは「割に合わない仕事だった」とボヤき、息子たちに「旅団には手を出すな」と指示。キルアいわく「割に合わない」とは、「報酬に見合わないくらいターゲットが強かった」という意味で、敵を賞賛していることとイコールなのだそう。

暗殺一家・ゾルディック家で生まれ育ち、家長を務め、殺し屋としても念能力者としてもベテランであろうシルバが手こずる。それくらい幻影旅団は強いのだと示しているシーンですね。

ただ、シルバは元No.8の団員を暗殺した際にクロロとも戦っているようなので「(団員を暗殺すると激強のクロロが報復に来るから)割に合わない」と言っていた可能性も考えられます。

 

ヨークシンシティ編でシルバは、父(キルアの祖父)であるゼノとともにクロロと再戦。接近戦でクロロを捕らえたゼノごと念弾で吹き飛ばそうとしましたが、直前にイルミから連絡が入り、あえて狙いを外しました。

クロロはイルミに、シルバとゼノを雇ったマフィアンコミュニティーの権力者・十老頭の暗殺を依頼。イルミが先に暗殺を完了させたことで、シルバとゼノの依頼人はいなくなり、仮にクロロを始末したとしても誰もお金を払ってくれません。シルバとゼノは金にならない殺しはしない主義であるため、クロロの殺害を諦めたのでした。

このときのクロロは、あわよくばシルバとゼノの能力を盗もうと手を抜いて戦っていたため、追い込まれていたかというとかなり微妙なところ。もしクロロが全力を出していたら、シルバ・ゼノとも死んでいたかもしれません。

ヒソカ=モロウ

続いては、神出鬼没の奇術師・ヒソカ=モロウ。元団員No.4のメンバーと交代で加入したと自身の口から明かしていました。実は入団したフリをしていただけでしたが。

映画『緋色の幻影(ファントムルージュ)』で、元No.4の団員はオモカゲという人物だと判明。ヒソカはオモカゲと戦って殺し、幻影旅団に加入したようでしたが、実はオモカゲは死んだふりをして旅団を抜け、自身の作戦のために暗躍していたのでした。

もし『緋色の幻影(ファントムルージュ)』の設定が正式なものだとしたら、幻影旅団に入った時点でヒソカは団員の誰も倒して(殺して)いないことになります。

 

しかし、その後ヒソカはコルトピとシャルナークを殺害。戦闘員ではないと思われる2人を、しかも奇襲した形ですが、しっかり命を奪っています。やはりヒソカも幻影旅団を倒した数少ない人間の一人……

クラピカ

3人目はクラピカ。同胞のクルタ族が幻影旅団に壊滅させられ(たと思われる)、復讐を誓ったクラピカはプロハンターになり、念能力を習得して幻影旅団の打倒を目指していました

最初のターゲットは団員No.11のウボォーギン。クラピカは対幻影旅団用に開発した「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」が、パワー自慢のウボォーギンに引きちぎられないかテストするため、彼に狙いを定めたのでした。

他にも、クラピカが最初に戦ってるのを見た団員がウボォーギンだったこと、ヒソカから念能力の詳細を教えられたのがウボォーギン(とシズク)だったことも理由ですね。

 

人間離れした巨体をオーラで強化し、地面に巨大なクレーターを残すほどのパワーがある「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を得意とする、ゴリッゴリの強化系戦闘員だったウボォーギン。そんなウボォーギンのパワーに、クラピカは「絶対時間(エンペラータイム)」で自身の強化系オーラの精度を高めることで対抗。そして具現化した鎖の能力で翻弄し、「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」でウボォーギンを追い詰めます。

「他の団員の居場所を吐く」というクラピカの命令を無視したウボォーギンの心臓を鎖が握りつぶし、クラピカが勝利。クラピカもまた、幻影旅団を倒した者に数えられることになりました。

 

その後、幻影旅団に人質に取られたゴンとキルアを救うべく、クラピカはパクノダと交渉。センリツ、レオリオの協力で捕らえたクロロと、ゴン・キルアのトレードを持ちかけます。その際にパクノダの心臓にも鎖を刺し、「自分の情報を仲間に伝えない」という制約を課しました。

しかしパクノダが自らその制約を破ったことで、クラピカの知らないところでまた一人、旅団員が命を失うことに。

 

クラピカは恨みのある幻影旅団相手といえど、殺人を犯すことに対し強い嫌悪感を覚えた様子。またゴンなど仲間たちを危険にさらしたくないという思いもあってか、今は幻影旅団を抹殺することではなく、旅団によって奪われた仲間たちの緋の眼を全て回収することを目標にしているようです。

最後は貝。貝もある旅団員を、殺しはしないまでも、強いトラウマを植え付けるくらい追い込みました。その旅団員とは、団員No.1のノブナガ=ハザマさん。

ブラックホエール1号内で、カキン帝国のマフィア・エイ=イ一家のアジトを発見したノブナガ・フェイタン・フィンクスの3人。アジトに潜入する直前、一時協力中のシュウ=ウ一家若頭・ヒンリギが、潜入者が発信機を飲み込むことでアジトの場所を特定する作戦を提案します。

ヒンリギは自身の念能力「てのひらを太陽に(バイオハザード)」を発動。「てのひらを太陽に(バイオハザード)」は、機械などを性能そのままに生き物へ変えることができる具現化系の能力。発信機を生牡蠣(生き物)に変えて、飲み込みやすいようにしました。

 

ヒンリギが具現化した生牡蠣を見て、一瞬で顔が青ざめたノブナガさん。過去に一度、貝を食べてひどく当たったことがあるらしく、それ以来、貝類が食べられなくなったのだそう。

熟練のプロハンターでも手が出せず、裏社会でその名を知らぬ者などいない幻影旅団。そんな旅団で「特攻役」に選ばれ、これまでに多くの戦闘を重ねてきたであろうノブナガさんが、一目見ただけで恐れてしまう貝……かつてノブナガさんを相当追い込んだのでしょう。きっと何日も嘔吐と下痢を繰り返させ、寝込ませ、死を覚悟させたに違いありません。

命を奪わないまでも、ノブナガさんに一生残るトラウマを植え付けた貝。ある意味、死よりも辛い仕打ちを与えています。

彼か彼女か分かりませんが、この貝も「旅団を倒した」と認定して良いでしょう。

今後も「幻影旅団を倒した者」が増える…?

団員全員がA級の賞金首で、何かと命を狙われることが多いであろう幻影旅団。とはいえ、あまりにも強すぎるので余程の命知らずでない限り勝負を挑もうとはしないでしょう。

しかし、幻影旅団が現在乗り込んでいるブラックホエール1号内には、プロハンターの中でもトップである十二支んや、ジン、ビスケといった間違いなく強い念能力者が多数。実際にウボォーギンを倒しているクラピカも乗船していますし、ヒソカも船内でクロロとの再戦および幻影旅団の殲滅を狙っています。

はたして、これからも「幻影旅団を倒した者」として、貝と並ぶ猛者が増えるのでしょうか……?