今回は、ハンターハンターのキャラで私が大好きな3人、クロロ、ヒソカ、イルミに関する考察です。
ヨークシンシティ編にて。幻影旅団のNo.11・ウボォーギンがクラピカに殺害されました。その後任としてイルミが幻影旅団入りしたのが明らかになりましたね。
クラピカは他にも団員のパクノダを殺害、団長・クロロの念を封じ込めるなど、幻影旅団相手に大健闘。その裏には、団員のふりをして情報をリークしていたヒソカの協力がありました。
さらにヒソカはイルミとも手を組んで幻影旅団を翻弄。
直接的ではないにせよイルミはヒソカに協力し、幻影旅団にダメージを与える手伝いをした形になるでしょう。
現在、クロロを始めとする幻影旅団はヒソカ狩りを決行。偶然か必然か、目的を同じくするイルミも旅団に入団したようです。
一時的とはいえヒソカに協力していたイルミの入団を認めたクロロ。何もおとがめなしでいいのか気になります。
もしかしたらクロロは
ヨークシンでヒソカとイルミが協力関係だったことを知らないのでしょうか?
その点について考察したいと思います。
- クロロ=ルシルフルとは
- ヒソカ=モロー(モロウ)とは
- イルミ=ゾルディックとは
- クロロがヒソカとイルミの協力関係を知らない可能性
- カルトも入団している
- 頭のいいクロロなら察しはついてそう
- 前任者を倒せば幻影旅団に入れるシステム
- イルミの能力はシャルナークの上位互換
- イルミはプロハンター
- ゾルディック家とのコネクション
- クロロはイルミに入団条件を設けてそう
- まとめ
クロロ=ルシルフルとは
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年15号/冨樫義博/集英社)
盗賊集団『幻影旅団』のNo.0で団長を務める男性です。一時期は鼻に異常をきたしていましたが、以前の超絶イケメンに戻りました。
クラピカにかけられた念を解除できる除念師探しに協力してくれたヒソカの願いを受け、天空闘技場で決闘。
互角の勝負になるかと思いきや、完璧なまでにヒソカの対策を練っていたクロロが圧勝する形となりました。
その後、クロロに協力していた旅団メンバーをヒソカが殺害したことでブチギレ。
ヒソカが忍び込んでいるとも思われるブラックホエール1号内に旅団全員で乗り込み、再度戦おうと探索を始めています。
クロロとイルミはヨークシンシティでの事件より前から知り合いだった様子(でもヒソカの方が少しだけイルミとの付き合いが長い)。
イルミを団員に迎え入れるに当たっても、完全に初対面ではありませんでした。
念能力は「盗賊の極意(スキルハンター)」。条件をクリアすることで対象者の念能力を奪い、自分の能力として使うことができます。
ヒソカ=モロー(モロウ)とは
(出典:HUNTER×HUNTER 34巻18P/冨樫義博/集英社)
神出鬼没の殺人鬼です。幻影旅団のNo.4でしたが、本人は入団したつもりはなく、クロロと戦うためだけに3年ほど団員のふりをしていました。
ヨークシンシティでは、クロロと戦いの場を設けるためクラピカに協力。しかし、クラピカがクロロの念を封じ込めてしまっために、全力で戦い合えないことからヒソカはその場での戦いを断念しました。
その後、グリードアイランドで見つけた除念師・アベンガネをクロロの元へ案内(本当はイルミの弟・カルトが見つけた)。その報酬としてクロロと念願の対決が実現しましたが、完敗。そして死亡(死後の念で復活)。
クロロとの再戦、そしてクロロの戦力を削ぐために旅団メンバーの全滅を目論んでいます。
念能力は2つ。オーラをゴムとガムの性質に変化させる「伸縮自在の愛(バンジーガム)」と、平面上に1000個以上の質感(紙やインク、肌など)を再現する「薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)」。
これらの念能力とトランプを使って、奇術のような戦い方を得意としています。
イルミ=ゾルディックとは
(出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年15号/冨樫義博/集英社)
伝説の暗殺一家・ゾルディック家の一人です。超一流の暗殺者として仕事をしています。
クロロともヒソカともビジネス上の関係を持っており、特にヒソカとはイルミからも仕事の協力を依頼するほど親密だった模様(本人たちは認めなさそうですが)。
弟のキルアにとってイルミは、暗殺の技を教え込んだ張本人であり恐怖を感じる存在。
作中ではキルアの脅威として現れることが多かったイルミですが、アルカ(ナニカ)の問題が明るみになるまでストーリーの根幹に関わることは少なかったです。
幻影旅団に入った理由は、ヒソカが自らを暗殺する依頼をし、それを引き受けたため。同じくヒソカの首を狙う旅団に入ることで、姿を隠すヒソカに近づきやすくなると考えたのでしょう。
イルミの念能力は、針を刺した人間を操作する能力。針からイルミの強力なオーラが注入され、針が刺さった人間は「針人間」としてイルミの命令を聞く人形と化します。
念能力の名前は不明です。
その他にも、自前の針を自分や他人に刺して骨格を変えたり、変装したりもできます(これは念能力なのか、イルミの持っている技術なのかも不明)。
こんな感じで、考察を始めていきましょう。
クロロがヒソカとイルミの協力関係を知らない可能性
ヒソカがイルミと協力した時、クロロはクラピカに捕まって人質となっていました。
クロロ救出を考える幻影旅団メンバーたちの裏で、ヒソカはイルミに連絡を取り作戦を決行。
ヒソカになりすましたイルミが旅団のアジトに残り、ヒソカが脱出しました。
この作戦が行われた事実を知っているのは、張本人のヒソカ、イルミ、そこに協力したカルト、ヒソカから直接「変装の得意な友人がいる」と聞いたパクノダの4人でしょう。
しかし、パクノダはその友人が誰かはヒソカから聞いていないので、イルミのことは知りません。
クラピカからクロロが解放されたパクノダは念能力「記憶弾(メモリーボム)」旅団創設メンバーに自分の記憶を託して死亡。
もしヒソカとパクノダの会話も記憶に含まれていたのならば、他のメンバーも「ヒソカに協力者がいた」という事実だけは知っている可能性があります。
イルミとクロロ以外の旅団が初対面だったことを考えても、まずパクノダの記憶からイルミのことは伝わっていないと言えるでしょう。
パクノダから渡された記憶の話が、他の団員からクロロに伝わっているとしても、ヒソカの協力者がイルミだったという情報は伝わっていないはずです。
ですのでクロロは、ヒソカとイルミが協力関係にあったと知らないかもしれません。
カルトも入団している
先ほどちらっと話しましたが、ヒソカの作戦にはカルトも関わっています。
カルトはヒソカと一緒にいたフランクリン、ボノレノフの注意を引く役割をしました。一応、旅団を混乱に追い込んだ一人でもあるんですよね。
そんなカルトも幻影旅団にすんなり加入しています。やはりクロロは、ヒソカの裏切りにカルト、およびイルミが関わっていると知らない可能性が高いですよね。
だからすんなりイルミも旅団員にしてしまったと。
頭のいいクロロなら察しはついてそう
でも、これだとクロロがイルミ&カルトのゾルディック兄弟に泳がされすぎている気がしてなりません。クロロファンの私としては、クロロの肩も持ちたいところ。
実はクロロはイルミがヒソカに協力していたと気づいていたんじゃないでしょうかね?
クロロがヨークシンの時点でイルミの能力をある程度知っていたのなら、イルミが変装してヒソカになりすませることも予想できたでしょう。
除念の時にクロロとヒソカは接触しているので、その時にヒソカがイルミの話もしているかもしれません(カルトが入団していたことなどをきっかけに)。
・・・まぁ、実を言うとクロロがイルミとヒソカの関係に気づいてようが気づいてなかろうが、イルミを仲間にした理由の考察はできてしまうのですがね。
ここからは、クロロがイルミとヒソカの関係を知っていたとしても仲間に引き入れるであろう理由についても考察したいと思います。
前任者を倒せば幻影旅団に入れるシステム
幻影旅団の主な入団条件は、
- 入団希望者が前任者を倒す
- クロロがスカウトする
などですね。
おそらくクロロが設けたルールだと思います。この「入団希望者が前任者を倒せば入団決定」というシステムに考察のポイントがあります。
このシステムからクロロは、団員が「どんな能力を持っているか」を重視しているようです。仲間意識以上に、より有能な団員を集めて旅団存続を第一に考えています。
ウボォーギンが死んだ時のように涙することはあれども、もし他に優秀な人材がいたら採用する気満々でもあるのでしょう。
現にウボォーギンの死後、クラピカを探していたマチが「団長は鎖野郎(クラピカ)を仲間にしたがっている」と言っていました。
これはマチの勘ではありますが、マチの勘はよく当たると旅団内でも評判なので、クロロはそう思っていた可能性は高いのかなと。
さらに、クロロ自身はクラピカに報復する気はあまりなく、ウボォーギンを死に追いやったマフィアを攻撃しただけで撤退しようとしていました(実際はオークションの宝を奪うことが最優先の目的)。
やはり、仲間との絆以上に合理的な選択を取るタイプだと思われます。
実際、一時的にではありますがヒソカのような見るからに裏切りそうな輩も仲間に入れてたくらいですからね。ヒソカの人間性以上にその実力を買っていたのでしょう(結局ヒソカは旅団メンバーには馴染めず、任務をずる休みしまくっていたようですが)。
イルミが有能だということはクロロもわかっているので、ヒソカと協力関係にあって、未だにつながっているかもしれなくても仲間に引き入れたのでしょう。
イルミの能力はシャルナークの上位互換
ヒソカが殺害したシャルナーク。彼の念能力「携帯する他人の運命(ブラックボイス)」はアンテナを刺した人間をケータイで操る操作系の能力でしたね。
条件を満たすと他人を操作できるという意味では、イルミの能力と似ています。
しかし、イルミの能力はシャルナーク以上に使い勝手がいいです。
例えば、シャルナークは人を操作するとき、ケータイを使わなければなりません。一方でイルミは針を刺して声で命令を下せば操作できるようです。
操作するときの作業はイルミの方が圧倒的に少ないですよね。
さらに、シャルナークはアンテナを2本しか持っていません。つまり、最大で操れる人数も2人でしょう。
一方イルミは、自分の体に刺している針だけでも数十本あります。つまり数十人単位で操ることも可能ということでしょう(イルミのオーラ量次第で数の限界があるかもしれませんが)。
イルミの能力は、シャルナークの抜けた穴を補って余りあるんですよね。
しかもイルミは死体も操れるようなので、その点でも幻影旅団の情報処理部隊として役立つでしょう(シャルナーク以上の戦闘力もありそうですし)。
なんなら、クロロもイルミの能力を欲しがりそうです。
これらの点から考えても、クロロ的にイルミを仲間に引き入れるメリットがあるんですよね。
イルミはプロハンター
イルミがシャルナークの役割を果たすのは能力だけではありません。
イルミもシャルナークと同様プロハンターです。つまりハンターサイトにログインし、あらゆる情報を探ることができます。
クロロもハンターサイトにアクセスできるようですが(プロハンターかどうかは不明)、自分以外にも情報を集められる人材は欲しいところでしょう。
立ち入り禁止区域に入るためにもハンターライセンスは役立ちますし。
イルミはシャルナークほど旅団に貢献してくれなさそうですが、ハンターライセンスを持っている団員が1人いるというだけでも安心感は違います。
ゾルディック家とのコネクション
これも忘れてはいけませんね。ゾルディック家とのコネクションです。
コネクションというよりは、幻影旅団をゼノ・シルバに狙わせにくくなるという点でイルミを仲間にするメリットがあるでしょう。
カルトは少し置いとくとして、イルミは仕事として幻影旅団に協力しています。仕事人であるゾルディック家が、家族の仕事を邪魔するとは考えにくいです。
ということは、イルミが在籍中に旅団がゾルディック家に狙われる可能性は低くなるでしょう。
クロロはシルバと過去に2回も戦ってますし、ゼノとも戦っています。結局勝負はつきませんでしたので、クロロは引き続き警戒しているはず。
ゾルディックの子供達を引き入れたことで、幻影旅団の戦力をあげつつ守ることにもなると予想できます。
クロロはイルミに入団条件を設けてそう
クロロも無条件でイルミを入団せさせてない気がしますね。
条件を設け、より幻影旅団に有利に働くようイルミを使う予定だと思います。あまりに自由にさせておけば、ヒソカの裏切りのような二の舞になりかねませんし。
考えられる条件としては
- ヒソカ殺害が成功した後も幻影旅団に在籍する
- 団員全員集合の任務は最優先
- 幻影旅団のルールはイルミにも適用(団員同士のマジギレ禁止など)
- ヒソカに協力した場合、イルミも殺害対象(ヒソカとイルミの関係をクロロが知っていたら)
って感じでしょうかね。
クロロも只者ではないですから、イルミに裏をかかれないよう対策を練ってそうです。
まとめ
個人的な意見になってしまいますが、
クロロはヒソカとイルミの関係を知った上でイルミを仲間に入れた
という方が、誰の格も下げない展開になるのかなと思います。
クロロも、さすがにヒソカのような裏切り者をこれ以上入団させたくないはず。イルミの素性も把握した上で、それ以上のメリットを感じて入団を認めている・・・と考えたいですね。
これでイルミにも裏切られたら、これまで築いてきたカリスマ・クロロの名折れです・・・
クロロもヒソカもイルミも好きなので、「3人ともさすがだな」と思えるような展開を希望です。
いやはや、この3人は謎が多いので考察もはかどりますな。