幻影旅団でも貴重な能力を持ち、重要な役割を担っていたシャルナークとコルトピ。
その2人を殺害したヒソカを幻影旅団の面々は追っています。
暗黒大陸に向かうブラックホエール1号内では、王位継承戦の他にヒソカと幻影旅団の「死の鬼ごっこ」が進行中です。
ヒソカ探しに手を焼いている幻影旅団ですが、
カルトの能力を使えば楽に見つけられるのではないか?
と思うのです。
幻影旅団がカルトの能力でヒソカを探さない理由について考察してみました。
カルトについて簡単におさらい
今回の考察を進めるにあたり、カルトのことを簡単におさらいしておきます。
まだ幼いものの、すでにゾルディック家の一員として暗殺の仕事をこなしてきたカルト。
作中では、ヨークシンシティ編でイルミに協力し、マフィアのトップ・十老頭の暗殺任務に参加していました。
しかし、グリードアイランド編ではゾルディック家を抜け出して幻影旅団に加入。
ヒソカが抜けた後釜として入ったようです(団員No.4)。
以降は幻影旅団員として活動。キメラ=アントの討伐にも協力的でした。
カルトも他の旅団員とともに、暗黒大陸へ向かうブラックホエール1号に乗船。
新メンバーとして入った兄のイルミと行動をともにし、ヒソカを探しています。
カルトからすると、ヒソカと何か因縁があるわけではありません。
イルミの目的(ヒソカ暗殺)達成のためか、幻影旅団の復讐に協力するためか・・・その真意は不明です。
関連記事:【ハンターハンター】ミザイストムがカルトの幻影旅団入りを知っていたのは何故か?
カルトの探索能力について
カルトが高い探索能力を持っていることについては、グリードアイランドで明らかになりました。
クラピカがクロロにかけた念を解除するため、除念師を探していた幻影旅団とヒソカ。
ネオンの予言などを参考にするとグリードアイランド内に除念師(アベンガネ)がいるとのことでしたが、なかなか見つからない状態が続いていました。
しかし、途中から旅団に入団したカルトがアベンガネを発見。
アベンガネも除念師であることを隠しながらゲームをプレイしていたようですが、カルトによって暴かれました。
この時カルトは、アベンガネを見つけた方法を「どうやったかは言えない」と言っていました。
詳細は不明ですが、カルトには高い探索能力があると推測できます。
関連記事:【ハンターハンター】アベンガネはクロロの除念後に旅団入りしたのか?
キメラ=アント編で見せた能力=探索能力か?
作中では、カルトの探索能力と思われる念能力が登場しました。
流星街に侵入したキメラ=アント師団長・ザザンの軍団を幻影旅団が討伐するシーン。
ザザンを探すためにバラバラに分かれた旅団メンバーの様子を、カルトが盗聴していた能力です。
紙の切れ端をつけた人の周辺の音を聞ける能力と見ていいでしょう。
この能力を使えば、アベンガネを見つけた時のような人探しもできそうです。
例えば、街ゆく人に紙の切れ端をつけまくり、アベンガネが接触した人物、あるいは本人の会話を盗聴する。
これで除念師であるヒントがつかめるでしょう。
この能力をブラックホエール1号の中で使えば、大勢の人間の中からでもヒソカを発見できそうです。
幻影旅団がヒソカ探索にカルトの能力を使わない理由
カルトがキメラ=アント編で使った能力が、「言えない」と言っていた探索能力だと決めるには根拠がありません。
ただ、それだけ探索に向いた能力を持っていると思われるカルト。
そしてカルトが幻影旅団に入団できたのもその能力のおかげである可能性が高いです。
にもかかわらず、旅団はカルトの能力を使ってヒソカを探さないのはなぜなのでしょうか?
私は次の5つの可能性を考えました。
関連記事:【ハンターハンター】カルトはどういう経緯で幻影旅団に入団したのか?考察してみた!
1.ヒソカを見つけた人が戦っていいルール
ブラックホエール1号内でのクロロとマチの会話。
その中でクロロは「早い者勝ちだ。(ヒソカを)見つけたものが殺る」と言っていました。
今回は、ヒソカを見つけた人が早い者勝ちで戦っていいルールとなっているようです。
もしカルトの能力を使ってヒソカを見つけたとしても、それはカルトの手柄になってしまうのでしょう。
もしカルトの能力を使ってヒソカを探すなら、クロロがシズク、ボノレノフと組んだようにカルトと組んで、自分がヒソカと戦う約束をしなければならないと思われます。
ただ、幻影旅団的にはカルトと手を組みにくい面もあると予想できるのです。
2.ゾルディック家とヒソカのつながり
手を組みにくい面というのが、ゾルディック家とヒソカのつながり。
正確に言うと、イルミ、カルトとヒソカのつながりです。
イルミはヨークシンシティの時、幻影旅団の裏でヒソカと手を組み暗躍していました。
この事実を旅団メンバーが知っているかはわかりません。
しかし、イルミが団員に自己紹介した時、ヒソカからヒソカ自身の暗殺を依頼されていることについて言及していました。
つまりイルミは、ブラックホエール1号が出航する以前にヒソカとやりとりしていることになります。
もしかしたらイルミとヒソカが結託していて、ヒソカに有利な状況で戦えるよう旅団をおびき出す作戦を企てているかもしれません。
さらにイルミとカルトが兄弟であることも旅団は知っています(これもイルミが言及)。
カルトもヨークシンシティでヒソカとイルミが入れ替わる際に協力しており、その姿をフランクリンとボノレノフに目撃されています。
旅団メンバーからすれば、イルミ、カルトはちょっと怪しい存在でしょう。
これが理由で、カルトが有用な能力を持っていたとしても、すんなり手を組む気になれない可能性があります。
関連記事:【ハンターハンター】クロロはヨークシンでヒソカとイルミが協力してたのを知ってるのか?
3.カルトの能力使用料が高額
ヨークシンシティでイルミがヒソカに変装する際、イルミはお金を取っていました。
暗殺者として一流のイルミはビジネスマンとしても一流。お金を取れるチャンスを見逃しません。
このようなイルミの気風をカルトも受け継いでいるとしたら、能力を使う時はお金を取られる可能性も…?
マチもヒソカの腕を治した時、右腕5000万、左腕2000万ジェニーを要求してましたね。
旅団メンバー同士でもお金のやりとりは発生してそうです。
マチの場合、幻影旅団の活動外で能力を使ったのでお金を請求したとも考えられますが。
もしカルトが能力の使用料を要求してきたら、ものすごい額になりそうですね。
ただでさえ暗殺を数十億ジェニーで請け負っているゾルディック家。
能力をちょっと使うだけでも数千万は下らなそうです。
4.団員の気遣い
幻影旅団のメンバーは、お互いに知らない奥の手となる念能力を持っています。
初期メンバーだったパクノダも、クロロ以外に数年以上隠していた能力があり、よほどの理由がない限り見せたり教えたりはしないようです。
あのノブナガさんですら未だに「4mの円」以外の能力を見せていませんから、団員同士デリケートな部分として踏み込まないようにしているのではないでしょうか。
カルトもそういう能力を持っていると考えている団員たちは、気遣って使うように言わないのかもしれません。
キメラ=アント編ではフィンクスがこのような気遣いをカルトに見せていました。
ただ、今回は幻影旅団にとって有事のことですので、クロロがカルトに能力を使うよう命じるのではないかと思います。
クロロもカルトがアベンガネの発見に大きく貢献したことは知っているはずですので。
そうしないのはやはり、カルト、イルミとヒソカのつながりを警戒してのことなのかもしれません。
5.その他に使えない制約や条件がある
その他に考えられることとしては、能力の制約ですね。
カルトの探索能力はかなり優秀そうですから、何か強い制約をかけてそうです。
パッと思いつく限りでは、以下のような制約があると思われます。
あるいはヒソカがカルトの能力を知っている可能性も。
イルミがうっかりしゃべっちゃいそうです。
1,2,5が濃厚か
今回挙げた、「幻影旅団がカルトの能力を使わない理由」5つの可能性の中では
1.ヒソカを見つけた人が戦っていいルール
2.ゾルディック家とヒソカのつながり
5.その他に使えない制約がある
あたりが濃厚ではないかと思います。私個人の見解ではありますが。
特に1と2ですかね。
クロロとしては、ヒソカとつながりのありそうなイルミとカルトはあえて泳がせているのかも。
この真相を明かすには、イルミとヒソカとの間でどのような取引があったのかが重要になりそうです。
イルミの言う通りであればカルトの能力でヒソカを探すのが手っ取り早いでしょう。
ただ、もし嘘だとしたらヒソカの思う壺になってしまうことも考えられます。
イルミ…カルト…ヒソカ…
彼らの素性が明らかにならないと、幻影旅団はカルトの能力に頼るわけにもいかなそうです。
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