2019年、第1回目のハンターハンター考察です!
今回は、意外に謎な点が多い幻影旅団の入団条件について考察したいと思います。
作中では、ヒソカがクラピカにした説明のみしか語られていませんが、それ以外の方法で入団したメンバーがいそうです。
また、「入団志望者が在団員を殺したら交代で入団」というルールにも謎が残っています。
これらの点について考察しました。
幻影旅団の入団パターン
まずは、幻影旅団の入団パターンについてまとめます。
作中のシーンから、主に以下の3パターンがあると考察しました。
クロロが勧誘する
幻影旅団員は、団長のクロロ含めて13人で構成されています。
この人数より多くなることはなく、欠員が出た場合はクロロがどこかから新団員を勧誘してくるとのことです。
シズクやコルトピといった創設メンバーではない団員の中には、クロロが勧誘してきた者もいるでしょう。
クロロが勧誘する基準は謎ですが、
- 幻影旅団に匹敵する戦闘力を持っている
- 幻影旅団の活動に役立ちそうな念能力を持っている
といった者を採用するのではないでしょうか。
その時々で必要とする新メンバーの能力も変わるでしょうから、クロロも明確な基準を作って勧誘しているわけではないと思われます。
自分から入団を希望する
次のパターンは、新団員が自分から入団を希望するというものです。
ヒソカはこの方法で幻影旅団に入ったみたいですね。
この場合、幻影旅団のルールとして「在団員を殺害し、交代で入団する」ことが決められています。
少なくとも、旅団員レベルの力を持っていることが入団条件になるようです。
しかし、この「自分から入団を希望する」パターンには、戦闘を必要としないケースもあると予想できます。
イルミが入団した時のように、旅団で欠員が出た場合の入団希望は、クロロの意思だけで認められているようです。
イルミは「ヒソカの依頼で幻影旅団に入団した」と団員たちの前で言っていましたね。ということは、
イルミがヒソカから入団依頼を請ける
↓
イルミがクロロに接触し、入団を希望
↓
クロロが許可し、団員全員の前で発表
というような流れで入団したのでしょう(画像みたいな軽い感じで入団したわけではないと思いますが)。
クロロとしても団員が必要な状態で、イルミレベルの人間が入団を希望したのならばそのままOKしてしまうのではないでしょうか。
ヒソカの代わりに入団したカルトもイルミと同じようなパターンだったのかもしれませんね。
【ハンターハンター】クロロはヨークシンでヒソカとイルミが協力してたのを知ってるのか? - 私の名前はジロギン。
現団員の推薦?
最後のパターンは、作中にシーンはあったものの、結局クロロが決断しなかったので正式なパターンかわからないものです。
ただ、可能性としてあげておきます。
団員の一人であるノブナガは、旅団のアジトに連れられたゴンとキルアを気に入り、クロロに入団を推薦していました。
ヒソカがクラピカに話した入団条件の中には、「現団員からの推薦」という制度はありませんでしたね。
ですが、ノブナガが推薦していたことを考えると、ヒソカが知らないだけで過去にこのようなパターンで入団したメンバーもいるのかもしれせん。
ノブナガはダダをこねることもあるようなので、ゴン、キルアの推薦についてもワガママを言っていただけの可能性もありますが。
「在団員を殺しての入団」について考察
ここまであげた入団パターンの中で、1つ謎が多いパターンがあります。
それが、画像2-1「自分で入団を希望(戦闘あり)」ですね。
ヒソカ以外にも幻影旅団員を殺害したキャラはいます。しかしクロロから、彼らが入団することについては全く話が上がっていませんでした。
団員を殺害した時に入団が認められるケースと認められないケースの違いは何なのでしょうか?
考察していきます。
ヒソカ以外に団員を殺害したキャラ
まずは、作中で明らかになっている「ヒソカ以外に幻影旅団員を殺害したキャラ」をあげましょう。2人います。
1人目は、旅団にクルタ族の同胞を殺され、盗まれた「緋の眼」の奪還を狙うクラピカ。
団員No.11ウボォーギンを真っ向勝負で撃破しましたね。
【ハンターハンター】ウボォーギンはクラピカに大声で攻撃すれば勝てたのか? - 私の名前はジロギン。
2人目は、過去に元団員No.8(シズクの前任者)を仕事で暗殺したシルバ(その後、クロロとも戦った模様)。
元No.8はどんな人物だったのか、シルバとクロロがどのような戦闘を行ったのかは謎です。が、シルバが息子たちに「旅団には手を出すな」と忠告するくらいには過激な戦いをしたものと思われます。
【ハンターハンター】シルバVSクロロはどのような戦いだったのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。
クロロが入団を判断する基準は?
では、現団員を殺害した者をクロロが入団させる基準を考えましょう。
・・・と言いたいところですがその前に、旅団員を殺したヒソカ、クラピカ、シルバの違いについて考えなければなりません。
その違いとは、「旅団員を殺した目的」です。
- ヒソカ→旅団に入るため(クロロと戦うため)
- クラピカ→旅団を壊滅させるため
- シルバ→暗殺の仕事のため
このような目的の違いがあります。
この3人を分類すると、以下のようになります。
ヒソカは入団を希望。クラピカ、シルバは入団する気が全くありません。
この3人に限らず、旅団員の命を狙う人間はこの2つに分類されるでしょう。
入団を希望しない者は能力を盗む?
次に、「入団希望で団員を殺害して者」と「それ以外の理由で殺害した者」を、クロロがどのように扱うのか考えます。
入団志望者については、幻影旅団のルール通り入団を許可するでしょう。
幻影旅団のルールは絶対。団長のクロロであっても例外ではありません。
それに、現在の団員よる強いメンバーを入れられれば、旅団の強化につながります。
問題は、入団以外の目的で団員を殺害した人をどう扱うかですね。
このヒントは、ウボォーギンを殺害したクラピカを探していたノブナガとマチのセリフにヒントがあると思います。
クロロからは「鎖野郎を連れてこい」とだけ命令されていたノブナガとマチ。
この場合、幻影旅団のルールでは「生死は問わず、手段は好きに」だそうです。
このルールからノブナガは
「鎖野郎(クラピカ)を殺した状態でクロロの元へ連れて行く」
と考えていました。
ノブナガはクロロの考えを汲み取ったというよりは、クラピカが親友のウボォーギンを殺したことへの恨みを優先させていたものと思われます。
一方でマチは
「クロロは鎖野郎の能力を欲しがっているから生け捕りの方がいい」
と考えていた模様。
超人的な戦闘力を持つウボォーギンを仕留めたクラピカの能力を、クロロは「盗賊の極意(スキルハンター)」で盗みたがっていると予想していたみたいですね。
【ハンターハンター】クロロはクラピカの能力を盗もうとしていたのか?考察してみた! - 私の名前はジロギン。
マチがこのように考えた理由は、過去にもクロロが団員を狙う敵から能力を盗んでいたためだと思われます。
一応、陰獣の梟からも能力を盗んでましたし。
以上のことを元に、クロロは在団員を殺害した「入団志望者」と「志望しない者」に対して以下のような扱いをするのではないかと考察しました。
旅団を倒すほどの人間は、そのままメンバーに加えらればベスト。
それができないなら、クロロが「盗賊の極意(スキルハンター)」で能力を盗めれば、有益な能力を所有できるのでOKという考えなのではないでしょうか。
さらに、入団志望以外の目的で在団員を暗殺した人間は、旅団に対する危険人物の可能性も高いです。
うかつに入団させるよりも、能力だけ盗んだ方が安全に旅団の強化が可能というのも画像のように判断する理由だと思います。
そのため、クロロは作中でヒソカ、クラピカ、シルバに対して以下のように対応したのでしょう。
シルバがNo.8を殺害後にクロロと戦った時、クロロは報復と能力の窃盗を同時にやろうとしていた可能性がありますね。
ヨークシンシティでゼノ(及びシルバ)の能力を盗むつもりで戦っていたことからも、どうしても盗みたかったのかも。
報復する、しないの基準は?
さて、もう1つ考えたいのは、幻影旅団が団員を殺害して人間に対して「報復をする、しない 」の基準についてですね。
先ほどのシルバのように、団員が殺害された場合、クロロや旅団全員が報復に乗り出すようです。
作中だと、ウボォーギンを殺した鎖野郎が所属するとみられるマフィアンコミュニティーを襲ってましたね。
シルバとクロロとの間にどのようなやりとりがあったかは不明です。ただわかっていることとして、鎖野郎(クラピカ)については入団の意思を確認する前に襲撃していました。
この報復のルールについても、イマイチわからない点が多いです・・・
おそらく、幻影旅団が報復する、しないの基準については以下のようなルールがあるのではないかと考えました。
基本的には報復をするのだと思います。
その報復の中で対象者の能力が使えそうだとわかればクロロが盗むのでしょう(団員が連れてくることもあり)。使えなければそのまま殺害してしまうと。
大した能力を持っていない場合、どっちみち仲間にしても、旅団としては不釣り合いな可能性が高いですからね。
ただ、この報復のルールについては明確なものはなく、状況に応じて変わるのだとも思います。それは以下の点から考えられます。
- ノブナガだけが鎖野郎への報復を訴えていた
- ヒソカの占い(ニセモノ)で鎖野郎が危険だとわかったら報復を開始
- パクノダ殺害についてクラピカに報復はしない(パクノダの意思を優先)
だいぶブレブレですよね。団員の意見なども反映した上で報復するかどうかを決めている節さえあります。
「とりあえず報復はするものの、状況に応じてやるかやらないかは変わるし、能力を盗む意味での報復も含まれる」
っていうあいまいな感じなのでしょう。ほぼ「ルールはないに等しい」ですね。
そして、マフィアに対するウボォーギンの報復について。
もともとマフィアを攻撃してオークションの宝を盗む予定だったので、そのついでだったとも考えられます(最初に、フランクリンがオークションの客とマフィアを殺戮して宝を盗む計画を実行していたことからも)。
クロロはマフィアと旅団の戦いを「ウボォーさんへの鎮魂歌」と言ってましたので、報復というよりはお葬式に近かったのかも。
戦闘の中で鎖野郎を見つけ出そうとしていなかったことからも、報復だけを目的とした攻撃ではなかったのだと考えられます。
一方で、シャルナークとコルトピを殺害したヒソカや、放っておくと旅団が半分になるとわかった(勘違いした)クラピカに対しては報復を即決行。
幻影旅団全体が危険にさらされる相手や、見るからにヤバい敵については、「入団」に関するルールは適用外になるのでしょうね。
さすがのクロロも採用は難しい?
幻影旅団の入団条件については、このような感じではないかと思います。
まだ明らかになっていないルールもありそうですが、現在わかっている情報をまとめると上記のようになるでしょう。
ヒソカが加入する前まで、幻影旅団はうまいこと回っていたようです。
しかし、その後はヒソカやらイルミやら、明らかに悪だくみをしているメンバーを加入しなければならなくなったクロロ。
旅団としてもいろいろルールは設けているものの、完璧な人材を雇うのは一筋縄ではいかない模様。
ただでさえ旅団は個性的なメンバーばかりで、あらゆる殺し屋や賞金首ハンターからも狙われている状態。
組織として維持していくだけでも大変そうなのに、新団員の採用までやらなければならないクロロ団長の苦労は計り知れません。