ハンター試験を受ける資格は基本的に誰にでもあり、来るもの拒まずな感じがあります。大量殺人鬼であるヒソカもプロハンターになれましたし、ビノールトも殺人鬼でありハンターです。ハンター試験受験中は犯罪者でも捕まることはないという制度でもあるのでしょうか、ブラックリストハンターを前にして犯罪者たちが堂々と受験し、合格しています。
こんな感じで「いやいや今のうちに捕まえちゃおうよ」と思うキャラでもハンター試験を突破しハンターライセンスを持っています。まぁヒソカは手を出すと返り討ちにされてしまう可能性も高いですが。
そして、明確には語られていなかったのですが、幻影旅団団長クロロもハンターライセンスを持っていると思われる描写があったのです。そこで今回は
クロロはハンターライセンスを持っているのか?
を考察したいと思います。
クロロとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 12巻39P/冨樫義博)
本名:クロロ=ルシルフル。幻影旅団の団長を務める青年です。流星街で育ち、これまでにありとあらゆるものを盗んできた盗賊であり、その正体は未だ謎な部分が多いです。幻影旅団としての活動をしている時以外は消息不明になってしまうようで、クロロを執拗に付けねらうヒソカですら居場所をつかめないほど、一切の痕跡を絶ってしまいます。
個性的で時に仲間割れさえしてしまう旅団メンバーをまとめる圧倒的なカリスマ性を持ち、団員からの支持は非常に厚いです。メンバーはみんなクロロの事が大好きです。
念能力は特質系の「盗賊の極意(スキルハンター)」で、条件を満たせば他人の念能力を盗み、自在に扱うことができます。
クロロがハンターラインセンスを持っていると思われる描写
ヨークシンシティ編にて、クラピカの正体を探る旅団はかつてクルタ族を襲撃し「緋の眼」を盗んだことを思い出し(このクルタ族と旅団との事件の詳細はまだ不明な部分が多いです)、「緋の眼」を欲しがっているとみられる人体収集家であるネオンの身辺からクラピカを洗い出そうとします。
世の中のありとあらゆる情報が載っている「ハンターサイト」にネオンのボディーガードたちの情報も掲載されていたのですが、この時にクロロはハンターサイトにアクセスし、ノストラード組のボディーガードメンバーを調べているのです。
(引用:HUNTER×HUNTER 12巻81P/冨樫義博)
ハンターサイトはハンターライセンスがなければアクセスすることができないセキュリティ万全のサイトです。ということはクロロもライセンスを持っているのではないか・・・?と考えたわけです。
シャルナークは持っている
同じく幻影旅団員であるシャルナークはハンターライセンスを持っています。シャルナークもハンターサイトにアクセスしノストラード組について調べている描写があります。この時にライセンスを手にしています。
(引用:HUNTER×HUNTER 9巻115P/冨樫義博)
さらに新会長選挙編では、最初の投票時に欠席者の中にシャルナークの名前がありますのでシャルナークはプロハンターであり、ハンターライセンスを持っています。
(引用:HUNTER×HUNTER 30巻207P/冨樫義博)
ただクロロに関しては明確な証拠がないんですよね。この選挙の時も欠席者の中にクロロの名前はなかったですし、投票していたとしたらヒソカも投票所に来ていたので鉢合わせて面倒なことになることを考えれば、クロロがきちんと投票しているとも考えにくいです。
不正アクセスした?
ハンターサイトは厳重なセキュリティーがかけられており、外部からのアクセスはほぼ不可能です。それだけ重要な情報が載っているサイトであり、さらにハンターライセンスを持っていても閲覧できない情報もあるほどです(ジンに関する情報は大統領クラスの権限がなければ閲覧できないようになっていました)。ノストラード組の情報はライセンスさえあれば調べられる程度の情報だったようですが、そもそもハンターサイトにライセンスなしで入り込む方が至難の技です。念能力が使ればなんとかなるというわけでもないです。
もしクロロがハンターライセンスを持っていなければ、不正アクセスしてハンターサイトに入り込んだと考えるしかないです。クロロは頭がいいのでできなくもなさそうですが、ヒソカが受験しても捕まらないならハンター試験を受けてサイトの閲覧資格だったりその他の権利を得た方が簡単ですしメリットも大きそうです。クロロほどの実力と頭があればハンター試験合格くらい余裕ですよね。
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ウボォーに受験を勧めるシャルナーク
先ほどの描写で、シャルナークはウボォーギンに対して
「ウボォーも取ったら?ハンターライセンス」
とハンター試験を受験しライセンスを取ることを勧めています。ライセンスを取っていた方がいろいろ便利であることは認めているようです。このシャルナークの言い草からも旅団としてハンターライセンスは持っておいて損はないという考え方をしています。だとしたら団長であるクロロも持っていると考えておかしくはないのかなと。クロロが幻影旅団だとバレたくないためにシャルナークだけに受験させ、ライセンスによっておたらされる権益を旅団としての活動に使わせていたとしても、シャルナークは本名で受験していますのでそのうち幻影旅団だと足はついてしまいます。どうせばれるのならばクロロも受験してライセンスを持っておいた方がお得ですよね。
別名義で受験した?
ただ、やはり旅団であることがばれることやそれによってハンターに狙われるのはクロロとしては避けたいところですよね(まぁたいていのハンターであればクロロの方が強いですが)。そう考えると身分を偽って受験した方がバレにくそうではあります。思えばイルミはギタラクルとして受験してましたよね。そしてそのまま合格していました。ということはハンター試験は身分を偽って受験しても問題ないということです。だいぶガバガバですね。
関連記事:【ハンターハンター】なぜイルミは「ギタラクル」としてハンター試験を受けていたのか? - 私の名前はジロギン。
クロロもイルミ同様身分を偽り、別名義でライセンスを持っている可能性があります。ただ、作中でクロロはヒソカと戦うにあたり天空闘技場に参加したようですが、その時は本名で出場していましたね。実況のお姉さんにフルネームで呼ばれてました。特に変装もしてませんでした。天空闘技場は非常に有名な闘技場ですから、もちろんブラックリストハンターや警察などにもその存在は認知されていることでしょう。そんな場でも本名で出場してますので、クロロ的には全然隠れるつもりはなかったみたいです。
しかしヒソカの話ではクロロは旅団として活動する時以外は消息不明のようですから、クロロは別名義でライセンスを取って、ハンターサイトの履歴からもクロロが使ったかどうか探れないのであれば、ヒソカの話とも合ってくる気がします。天空闘技場は出場すればどのみち顔バレするので本名を晒しても構わないという判断だったのかもしれません。それかヒソカに探られたくないがためだけに別名義でハンターライセンスを取った可能性も・・・?
クロロはハンターライセンスを持っている?
以上のことから考えると、私は
クロロはハンターライセンスを持っている
と思います。ただヒソカなど厄介なストーカーに狙われる可能性もあるので
別名義でハンター試験を受験した
のだとも思います。クロロ名義ではないライセンスを持っていると。これならばハンターサイトにアクセスできたこと、選挙時にクロロの名前がなかったこと(クロロの別名義は明らかになっていないので書いても読者にわからないため省いた)、ヒソカがクロロの消息をつかめないことなどが繋がってきます。
そういえばハンターは原則として別のハンターの命を取ることや戦闘の対象にすることってできないんですよね。悪いことをしていた時以外は。幻影旅団がマフィアを攻撃後コルトピの能力でフェイクの死体を作った時、世界に広い情報網を持つマフィアンコミュニティーでもクロロの顔は知らなかったようですし、他のメンバーについても、事前にオークションの宝を盗みに来たメンバーのみ顔バレしましたが、情報はなかったようです。ということはヨークシンシティ編までの間に旅団メンバーの正体は不明だったと考えられます。クロロやシャルナークが旅団であることも他のハンター達にはしれれていなかったのだと思います。そのため、悪さをしていない(していることを知らない)以上、プロハンター達はクロロもシャルナークも捕まえることはできません。だから幻影旅団は「プロハンターでも迂闊に手出しできない」と言われていた・・・?なんて考察もできそうですね。