カキン帝国第14王子・ワブルの警護を務めるクラピカ。そのクラピカの元には念の講習を受けに他の王子たちの護衛が20人以上やってきています。
さらに同じ部屋には、護衛たちを「11人いる!(サイレントマジョリティー)」の能力で殺害し始める暗殺者も潜んでいます。
何なら、船に乗った時点からかなりギリギリの中を戦い続けてきているクラピカ。
弟子が常人ではまず乗り切れないであろう状況下に置かれているにもかかわらず、
まだ特に何もしていないイズナビ師匠!
今回は、ブラックホエール1号乗船直前から、乗船後のイズナビ師匠の動向を振り返ります(コミックス35巻あたりまで)。
イズナビとは?
出典:HUNTER×HUNTER 35巻13P/冨樫義博
クラピカに念能力を教えた男性のハンターです。山奥で約半年弱ほどクラピカに念の手ほどきをしていたものとみられます。
初登場時は柔道着姿、再登場した時はジャージ姿。ファッションへのこだわりがほぼ0であることをうかがわせます。
いや、いつ何時でも戦えるように動きやすい服装でいる、生粋の戦闘マニアの可能性もありますが、真相はわかりません。
修行中のクラピカは、とにかく幻影旅団を倒すための能力が欲しく、イズナビの言うこともあまり聞いていない様子でした。
しかし、イズナビはクラピカに「制約と誓約」「人指し指の能力は作らずに取っておき、他4本指の能力で足りないものを作れ」という2つの有能アドバイスを残していました。
クラピカはそれらについてはきちんと聞いており、ウボォーギンを単独で倒したり、王位継承戦でも不利な状況にありながら、立ち回れるだけの力を身につけました。
有能さを発揮するクラピカ。これもひとえにイズナビ師匠のおかげといえるでしょう。
しかし、いざブラックホエール1号に乗ってからのイズナビ師匠はというと・・・
乗船前はすごくかっこいい
王子の護衛のためにクラピカに呼び出されたイズナビ師匠。
クラピカとイズナビ師匠の回想シーンでは、イズナビ師匠は「なんかよくわからないけどいいアドバイスくれるおっさん」って感じで、有能オーラがありました。
再登場した時もその有能さは健在で、王子たちが出していた護衛の求人を冷静に分析していました。
出典:HUNTER×HUNTER 33巻99P/冨樫義博
「何か」があってその対応策って感じがアリアリだな・・・
なんかかっこいい!
核心には触れていないけど、正しいことを言っている・・・有能さが溢れ出してますよね!
こういうわずかな違和感からその裏にある大きな目的や意図に気づくキャラは私は大好きで、すごくかっこいいなと思うのです!
さすがイズナビ師匠ですわ!
クラピカは「師弟関係(一応)」なんて言ってたけど、優秀な師匠じゃん!照れる必要ないじゃん!
第8王子・タイソンの護衛につくも・・・
イズナビ師匠が護衛につくことになったのは、第8王子・タイソンです。
出典:HUNTER×HUNTER 35巻41P/冨樫義博
ブ・・・美に前向きな女性の王子で、自分の護衛たちはイケメンばかり(右端の護衛、ウイングさんに似てる)。
悪い王子ではなく、自分の考え方に共感する人を増やし、みんなで幸せになることを考えています(一応)。
タイソンは自分についた念獣のことを「天使」だと思い込んでいたようですが、実際はトカゲのような生き物でした。
それを伝えようにも、王子の気分を害する恐れがあるイズナビ師匠は、
出典:HUNTER×HUNTER 35巻41P冨樫義博
妖精(寄り)と伝えます!
うん、まぁ・・・仕方ないですよね!
念は精神面が大きく作用するので、タイソンを怒らせたら念獣がどんな能力を発動するかわからないですからね!気を使ったんでしょう!
ビスケならストレートに事実を報告しそうですけどね。
本来は報連相はちゃんとやった方が良んじゃないかなと思いますが、ここはイズナビ師匠、冷静な判断を下しましたね!
でもなんだか、ここからあの威厳たっぷりだったイズナビ師匠のイメージが崩れ始めました・・・
若者とおしゃべり
タイソンの護衛についてからというもの、イズナビ師匠はずっと護衛仲間である若者としゃべってばかり・・・
いいのか?弟子のクラピカが寿命削って護衛しているのに、あんたはそれでいいのか?
なんとなくクラピカが「師弟関係(一応)」って言ってた理由がわかってきたような気がしなくもない・・・
まぁイズナビのところに情報はすべて入ってきてないみたいですし、とりあえず護衛対象のタイソンが無事ならばイズナビの仕事上、何も問題ないです・・・
でもちょっとこれはどうなのよ・・・と思ったのが、タイソンから「経典」を渡された時のこと。
出典:HUNTER×HUNTER 35巻116P/冨樫義博
読んでおいた方がいいんじゃない?
念って精神面や性格が反映されるから、思いっきりタイソンの性格がモロ出しの経典なら、読んでおいた方が、なんとなく念獣の詳細がつかめるんじゃない?
どうせ暇なんだから、若手としゃべってる暇があったら読んでおいた方が役に立つんじゃない?イズナビ師匠!?
と思ってしまうワンシーンでした。
こんな感じでいまいち全体的な戦況もタイソンの能力もつかめていないイズナビ師匠。なるべく早くに把握していた方が有利に運べ、王子も自分も生き残りやすくなるはず・・・
実はその裏で、イズナビ師匠なりに念獣の能力のヒントを掴もうとしているのかと思いきや・・・
出典:HUNTER×HUNTER 週刊少年ジャンプ2018年13号/冨樫義博
いや自分で分析しようよ!
ビスケとかハンゾーとかは王子たちの念能力を探ろうとしるよ!!
なんかよくわけのわからない若者に頼るのはやめとこうよ!
しかも彼、あんまりやる気なさそうだしさ!
何をやっておるイズナビ師匠!
あんたは人に念を教える立場のハンターなんだから、シングルとかダブルの称号持ってるクラスの使い手なんじゃないの!?
さすがに余裕ぶっこきすぎじゃあないのかい!?
それとも、まだ全然余裕で居られるくらいの念能力を有しているということなのでしょうか・・・
でも、分析くらいしといた方がいいですよね。
そしてもう一人・・・
第7王子・ルズールスの護衛についたバショウは・・・
出典:HUNTER×HUNTER 35巻115P/冨樫義博
仲良しになっちゃった!
一緒に合法ハーブ吸っちゃってるよ!
不良高校の放課後校舎裏かな?
王子によって職場がブラックかホワイトか、かなり分かれるみたいですね。
まとめ:イズナビ師匠の本気はこれから(のはず)
とりあえず今の所何もしていないイズナビ師匠。
しかし、私はイズナビ師匠は有能なハンターだと信じたいですね!
曲がりなりにも、クラピカに念を教え込んだ人物ですからね!
しかも全く念を使えない状態から半年で旅団相手に立ち回れるくらいの実力まで引き上げてますから、これは指導者としても相当優秀なはずですよ!
・・・でも、教えるのはうまいけど、本人はそんなに強くないみたいな、「名コーチ」みたいな感じかもしれませんね・・・?
でも信じたい!イズナビし師匠はこの後、状況を一転させるような能力を使ってくれるはず!