私の名前はジロギン。
ごく稀に世間をにぎわすことのある「ターボばあちゃん」。
自動車で走っていると、おばあちゃんが己の足を使って走ってきて、追い抜かされるとその車は事故に遭ってしまう…という都市伝説です。
その速さから、自動車などのスピードを出す部品の「ターボ」という名がつけられているようです。
ターボばあちゃんが走るスピードには諸説あり、そのスピードごとに、
・40キロばあちゃん(ばばあ)
・60キロばあちゃん(ばばあ)
・80キロばあちゃん(ばばあ)
・100キロばあちゃん(ばばあ)
などと呼ばれることも。
人類最速と呼ばれるウサイン・ボルトの走る速さが、平均時速36〜37キロほど。
つまりターボばあちゃんは、最低でもウサイン・ボルト以上のスピードを出せるということになります。
そこで、私の頭にこんな考えが浮かんできました。
全盛期のターボばあちゃんってもっと速かったんじゃね?
ということで考察してみます。
- ターボばあちゃん(ターボばばあ、ジェットばばあ、100キロばばあ)とは
- ターボばあちゃんの全盛期は肉眼でとらえられないほど速かった?
- 肉体が衰えたことで人間に発見されるようになった?
- 怪異になったことで超常的な力を得た可能性も?
- ターボばあちゃんに遭遇するその日まで真相は薮の中
ターボばあちゃん(ターボばばあ、ジェットばばあ、100キロばばあ)とは
まず、ターボばあちゃんの都市伝説の概要からお話しします。
冒頭でも触れたとおり、ターボばあちゃんにはさまざまな呼び名がある(目撃地やばあちゃんのスピード、走法によって異なる)のですが、本記事では「ターボばあちゃん」で統一させていただきます。
特に「ばばあ」呼びはやめてきます。失礼ですからね。
自動車を走らせていると、窓を何者かに叩かれる。
音のする方を見ると、老婆が自動車に並走している。
時速数十キロは出ているであろう自動車に、生身の体で並走できる老婆なんているはずがない。
老婆はさらにスピードを上げて、自動車を追い抜いていく…
これがターボばあちゃんの概要です。
諸説あり「ばあちゃんは四つん這いで走る」「ターボばあちゃんを目撃した(追い抜かされた)自動車は事故に遭ってしまう」などの形で伝わっていることもあります。
そんなターボばあちゃんは、兵庫県の六甲山あたりでよく目撃されるようです。
ターボばあちゃんの全盛期は肉眼でとらえられないほど速かった?
常人離れした脚力を誇るターボばあちゃん。
おばあちゃんになってこのスピードなのだから、全盛期はもっと凄まじいスピードだったのではないでしょうか?。
誰しも、若いころの方が肉体が研ぎ澄まされているはず。
足の速さも、10〜20代がピークだったという人が多いと思われます。
ターボばあちゃんが人間なのか、あるいは年齢という概念が当てはまらない怪異なのかは分かりません。
もしターボばあちゃんにも人間のように若い時代があったとしたら、ばあちゃんになった現在よりスピードははるかに上だったと考えるべきでしょう。
肉体が衰えたことで人間に発見されるようになった?
また、私はこうも思うのです。
「ターボばあちゃんは全盛期を終え、スピードが落ちたから人間に発見されるようになった」
のではないかと…
ターボばあちゃんの亜種は日本各地で目撃情報があり、呼び方も若干異なります。
しかし、全てに共通しているのは「ばあちゃん」であること。
「ターボ幼女」「ターボロリ」「ターボねえちゃん」「ターボ熟女」などという名前の都市伝説(怪異の噂)は出回っていません。
きっとその理由は「ターボ若年層は、人間が視認できない速度で走っているから」ではないでしょうか?
「ターボ幼女」「ターボロリ」「ターボねえちゃん」「ターボ熟女」たちは肉体が若炒め、人間に視認できない超高速で動ける。
もしかしたら、私たちが感じる突風は、彼女たち「ターボ若年女性」が走ったことで生まれた風なのかもしれません。
そして、彼女たちが歳をとり、肉体が衰えてスピードが落ちたとことで「ターボばあちゃん」として人間に認識されるようになった…
このように考えると「各地で高速で走る"ばあちゃん"が確認される理由」と「全盛期のターボばあちゃん、肉眼ではとらえられない説」がつながってくるのではないでしょうか?
怪異になったことで超常的な力を得た可能性も?
ここまでの私の考察ですが、もしターボばあちゃんが「ばあちゃんになって怪異化したことで俊足を手に入れた」のであれば、話が変わってきます。
ターボばあちゃんの全盛期はばあちゃんになってからであり、若いときは普通だった可能性も考えられるでしょう。
あるいは、そもそもターボばあちゃんに若いときなんてなかったかもしれません。
ターボばあちゃんは「ターボばあちゃん」として生まれ「ターボばあちゃん」として生き、走り回っている。先ほど少し触れた年齢の概念がない怪異という可能性も…
かなり謎の多いターボばあちゃんですから、私たちの常識で測ることすら論外な存在であっても不思議ではありませんね。
ターボばあちゃんに遭遇するその日まで真相は薮の中
やはり、真相を探るにはターボばあちゃんに遭遇し、本人から話を聞くしかないでしょう…
自動車に乗ってターボばあちゃんとイニシャルDばりのドライブバトルをし、勝利すれば、
私の走りを上回るヤツは初めてじゃ…どれ、何か1つ質問に答えてやろう?そのために私と張り合っていたんじゃろ?
話がわかるじゃねぇか。早速アンタが何者か教えてくれよ、ばばあ。
ばばあ……?ターボとお呼び!ターボと!!
みたいな流れで、なんやかんや教えてくれるかも…?
あるいは、肉眼ではとらえられないターボ若年女性たちをなんとか捕まえて、存在を証明するしかないですね。
ただ彼女たちはターボばあちゃんの比ではないスピードで動いてますから、捕まえ損なえば猛スピードではねられ「死」は確実。
ばあちゃんとの勝負に勝つか…若年層を捕獲するか…
どちらもリスキーではありますが、ばあちゃんとの勝負に勝つ方がやや現実的ですかね。
そうと決まれば早速ドライブじゃい!……でも10年以上クルマ運転してにゃい…ターボばあちゃんより運転が怖い…高速道路が怖い…