私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

フィギュアを買おうとすると脳内にいるもう一人の自分がブレーキを踏む話

私の名前はジロギン。

 

ここ半年ほど、最低でも週1回はオタクの聖地『中野ブロードウェイ』に行っています。

当ブログをお読みいただいている方ならお分かりかと思いますが、もちろんお目当ては、そう、

ハンターハンターグッズ!

 

ハンターハンターのグッズは数が少なく、特にキャラクターフィギュアは、一度売られているのを見かけたら、次はいつお目にかかれるか分からないほどレアモノ(極端)。

今まで見たことないハンターハンターフィギュアを入荷している店はないか…と、毎週ハイエナのように中野ブロードウェイをさまよっているのです。

 

……しかし、最近大きな問題を感じています。

それがタイトルにあるとおり、

フィギュアを買おうとすると脳内にいるもう一人の自分がブレーキを踏む問題

 

「これは今まで見たことないフィギュアだ…あ あ あ あ もうも我慢できね…買うよ?買うよ?買うよ?」

と思っても、脳内の私が

ヤメロ…高額なフィギュアを見たらできるだけ離れろ…

とささやき、購買行動にブレーキをかけてしまうのです。

おかげで最近、趣味の1つである「ヲタ活」が満足にできずにいます…

全て自分自身でかけている呪縛が原因なんですけどね…

 

この呪縛ですが、何の理由もなく自分に言い聞かせているわけではありません。

きちんとした原因があるのです。

 

さかのぼること1ヶ月半ほど前。

私は大学時代の後輩2人と、とあるバーに入りました。

大学を卒業して以来、何年も会っていなかった2人で、2人とも知らぬ間に結婚したり子供が生まれたりと数々のライフイベントをこなしていました。

 

特にお祝いもしてあげられていなかったので、私は2人を奢ることにしました。

しかし、これこそが脳内ブレーキという呪縛を生み出すきっかけだったのです。

 

その時の会計は、なんと12万円

2〜3時間ほど飲んだだけだったのですが、まさかの12万円

そう、その店はガッツリぼったくりバーでした。

 

店員さんに

「これって12万ウォンですよね?」

と聞いてみましたが、「円です」と即答。

後輩たちに「全て奢る」とカッコつけて言ってしまった手前、お金を出してもらうわけにもいかず、私は震える手で財布からクレジットカードを出したのでした。

 

そんなことがあってから、お金の使い方に呪縛がかかってしまっている私。

フィギュアを買おうとすると、異常なほど冷静になってしまいます。

 

ブロードウェイに行く前は、

「自分の好きなハンターハンターという道くらい、スピードメーター振り切るくらいアクセル踏もうぜぇぇ!生まれつきのスピード狂なのさ〜♪Wow Wow Wow Wow Crush!♪」

と自分を鼓舞し、鋼の翼で駆け抜ける気持ちでいっぱいなのですが、ショーケースに入っているフィギュアを目の前にした途端、アクセルを踏むどころかクリープ現象で走行しており、気がつけば完全に停車しているのです。

 

「いいじゃないか!フィギュアの1つくらい!普段、軽自動車のように質素な生活してるんだから!」

と、自分に言い聞かせてみても、

フィギュアって飾っておくだけでしょ?それに何千、何万円も払う意味ある?見るだけならお店に並んでいるのを眺めてればいいじゃん。

と、趣味がフィギュア集めの人に言ってはいけないセリフで自分にブレーキをかけてしまいます…

こんなにしっかりかかるブレーキは、私の脳内ではなく現実の自動車に実装されるべきではないでしょうか?

 

しかも近頃は、フィギュアたちまで私に買われることを拒否する言葉を語りかけてくるようにさえ感じるのです。

例えば、

「あっ!クロロのフィギュアだ!クロロは好きなキャラだから、多少高くても買う価値ある!」

と思っても、クロロのフィギュアが

「しんどー。ありゃ生活できねーわ。」

と語りかけてくる…

そうだ、私は12万円を使ってしまったんだ…しかもぼったくりバーに…

12万円なんて1ヶ月の生活費に相当するぞ…

あ〜!クロロ欲しいのに!現実が邪魔をする!

 

そして

「おっ!イルミ!欲しいな〜!」

と思っても、イルミのフィギュアが

「いいよ、でも有料。」

と語りかけてくる…

そうだ、ゾルディック家がらみで発生するお金は高額なんだ…有料っていうのは一般人がどうこうできる金額じゃない…

くそぉ〜イルミのグッズはレアなのにぃ〜!

 

さらに

「ヒソカのフィギュアだ!しかも1,200円!?これなら買えるぞ!」

と思っても、ヒソカのフィギュアが

「やっぱり便利、ボクの『薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)』♠︎本当の金額は、0を2つ隠していて120,000円さ♣︎」

と語りかけてくる…

やめてくれぇ〜12万円の傷をトランプでえぐるのはやめてくれぇ〜

 

さらにヒソカのフィギュアは続ける。

「イジワル手品師の死神クイズ…❤︎キミはぼったくりバーで12万円を払いましたが、お釣りに含まれるお札は何枚でしょう?

答えはお死枚 チャンチャン❤︎」

 

バンジーガムのように12万円に粘着するのはやめてくれぇ〜!!

まだ生活まで終わらせたくないんだぁぁぁ!!!

 

そして最後に辿り着くのは、やはり主人公のゴン。

「ゴンは優しいから、フィギュアの価格も良心的…よし、ゴンなら1つと言わず2つでも3つでも買えるぞ!」

と思っても、ゴンさんのフィギュアが語りかけてくる

「もうこれで終わってもいい…だからありったけ(の金)を」

駄目だ!そんな!もうこれ以上そんな金!一体!この先!どれほどの…(生活苦を味わうことに)!

 

こうして何も買わず、ブロードウェイを放浪するだけの日々が過ぎています。

厄介な呪縛で、解くまでにまだ時間がかかりそうです。

 

ただ1つ、この呪縛にかかって良かったことがあります。

「ぼったくられるのがボクで良かった…あのバーの牙は、後輩たちにも届き得た」