ハンターハンターの作中において、人間離れした強さを誇る幻影旅団のメンバー。
それぞれが高い基礎戦闘能力を備えているだけでなく、念能力により人智を超えた戦闘を可能にしています。
今回、そんな幻影旅団に挑むのが、神奈川県にある立海大付属中学校・男子テニス部副部長の真田弦一郎(さなだげんいちろう)くん。
テニスの王子様の世界では「日本中学テニス界の皇帝」と呼ばれる、れっきとしたテニス選手です。
……いや、逆ですね。それぞれの能力を考えると、真田くんの前に幻影旅団は壊滅してしまう可能性があるのです。幻影旅団が真田くんに挑む側です。
今回は、真田弦一郎くんに勝てそうな幻影旅団メンバーはいるのか、考察します。
勝負のルール
真田くんはテニス以外に居合道も得意としており、真剣を扱えます。
今回はテニスの試合ではなく戦闘のため、真田くんにはラケットの代わりに真剣を装備して戦ってもらいます。
さすがの真田くんといえど他人の命を奪った経験はないでしょうが、新テニスの王子様におけるテニスの試合は「命の奪り合い」。実際に死者も出ています。
そんな環境に身を置く真田くん。相手が残酷な盗賊団ならば、バリバリに殺意全開で対戦に臨むことでしょう。
対戦ルールは以下の通り。
- 場所は天空闘技場
- 1対1
- デスマッチルールで、相手を殺した方が勝利
真田くんに挑む幻影旅団メンバーは、作中初登場時点のメンバー(ウボォーギン、パクノダ、シャルナーク、コルトピが生存しており、ヒソカがNo.4として団員になりすましている状態)とします。
では考察していきましょう。
真田くんの「雷」による光速移動に反応できないと話にならない
冒頭でも書いたとおり、幻影旅団メンバーの大半が、真田くんに勝てる可能性が極めて低いのです。
真田くんには「風林火陰山雷」という6つの究極奥義があり、このうちの1つである「雷」を使うことで、真田くんは雷の速度で動くことができます。まず人間が反応できるスピードではありません。
テニスの王子様および新テニスの王子様には「高速」移動により残像(分身)を生み出す選手はいても、真田くんのように「光速」で動くことができる選手は他にいません。
ハンターハンターの作中にも人間離れした速度で動くキャラクターが多数登場します。が、雷の速度で動く描写があったキャラは未だゼロ。
近いところでいえば、復活後のメルエムが発動した「円」による移動は、真田くんの「雷」に匹敵するかもしれません。
しかしメルエムは、作中で上澄みも上澄み。純粋な素速さでメルエムの能力に敵う使い手は、少なくとも幻影旅団にはいません。
旅団の大半のメンバーが「雷」で移動する真田くんを捕らえられず、刀で首を刎ね飛ばされてしまうと思われます。
- クロロ→他人から盗んだ念の中に真田くんを無力化する能力があるかもしれないが、「本を具現化→ページを開く→能力を発動」というプロセスに時間がかかり、「雷」に対処できず首を刎ね飛ばされる
- ヒソカ→まず相手の攻撃を受けようとしがちなヒソカと、常に真剣勝負な真田くんは相性が悪く、初手で真田くんが全力の「雷」を発動し、首を刎ね飛ばす
- フェイタン→純粋なスピード勝負で真田くんの「雷」を上回れず、首を刎ね飛ばされる
- ボノレノフ→踊っている間に「雷」で接近され首を刎ね飛ばされる。さらに「雷」のスピードは音速を遥かに上回るため、ボノレノフは能力を発動できても真田くんに攻撃を当てられない
- マチ→カワイイけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
- シャルナーク→頭がいいけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
- シズク→ナイスバディだけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
- フランクリン→念弾を連射できるけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
- パクノダ→クロロと幼い頃からの親友だけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
- コルトピ→トイレでウ●コをするけれど「雷」のスピードを超えられず首を刎ね飛ばされる
ちなみに「雷」は連続で使用することが可能ですので、1対1でなくても真田くんが圧倒的に有利です。
また真田くんは毎朝の稽古により、抜刀スピードも超人化しています。真剣をラケットに持ち替えると、いつスイングしたか肉眼で捉えることはできません(風林火山の風)。
ラケットよりも真剣の方が重い分、スイングスピードは落ちるとは思いますが、「雷」による光速移動からの「風」による抜刀を見切るのは至難の業でしょう。否、不可能でしょう。
強化系ならチャンスはあるかも?
「雷」により光速で動き回る真田くんに弱点があるとしたら、攻撃力は常人並みという点でしょうか。
真田くんの真剣による攻撃を受け止められる防御力の持ち主であれば、真田くんの初撃を受け止め、対抗できる可能性があります。
すなわち、体の硬度をオーラにより極限まで高められる強化系なら、真田くんの攻撃を受け止め反撃が可能ということです。
幻影旅団で強化系といえば、ウボォーギン、フィンクス(推定)、ノブナガですね。
中でも、元から鋼鉄の肉体を持つウボォーギンを刀で傷つけることはまず不可能。切ろうにも、刀の方が先に折れてしまうと思われます。
フィンクス、ノブナガは生まれ持った肉体は常人並みなので、オーラによりどれほど強化できるかによって勝敗が変わりそうです。
ウボォーギンに次ぐ腕力を持つフィンクスは、オーラによる身体強化能力も相当でしょう。
ただし、反撃に「廻天(リッパーサイクロトロン)」を使う場合、腕をグルグル回すという致命的な隙を作ってしまいますし、オーラを腕に集めるので他の部位の防御力が著しく下がってしまうと思われます。
これは光速で動く真田くんに「殺してくれ」と言っているようなもの。
フィンクスは真田くんによる初撃は防げたとしても、二撃目以降で命を取られてしまう恐れがあります。
ノブナガは「発」次第で真田くんと互角に戦える可能性があります。
ネットで噂されているとおり、ノブナガの「発」が「円(半径4m)に入ったものをオート&超スピードで切り裂く」というものであれば、真田くんの初撃を「纏」で防ぎ、「円」を発動して二撃目以降を刀で防ぐという戦い方ができそうです。
この場合、ノブナガと真田くんの戦いは長期戦になりそうですね。ノブナガのオーラが底をつくのが先か、真田くんの両膝がイカれてしまうのが先か……
ウボォーギンとノブナガならワンチャン勝てる?
もし幻影旅団が真田くんに挑んだ場合、多くのメンバーがやられてしまうでしょうが、ウボォーギンとノブナガなら勝てる可能性が残されていそうです。
特にウボォーギンは勝率がかなり高そうですね。持ち前の鋼の肉体は、真田くんの斬撃を全て防いでしまうでしょうから。
ただ真田くんの「雷」は、ラケットに持ち替えれば打ったボールが電気を帯びます。
「雷」の打球を打ち返そうとした手塚くんのラケットのガットが焼けこげていたので、ボールが帯電していたのはほぼ間違いなし。
電気は体の硬さに関わらず、人体を流れていきます。さすがのウボォーギンでも雷そのものを防ぐことはできないはず。
実は真田くんは、刀ではなくラケットとボールを使った方が強い可能性すらあるのです。
こうなると、真田くんが幻影旅団を壊滅する未来しか見えない……っていうか、普通の中学生が何で盗賊団に勝てる能力持ってんの!?