私の名前はジロギン。

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【ハンターハンター】陰獣全員がスーパーバズーカ砲を装備していれば幻影旅団に勝てた説

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マフィアンコミュニティのトップ・十老頭が誇る実行部隊・陰獣。

陰獣は10人の武闘派念能力者によって構成され、コミュニティの最高戦力ともいえる存在でした。

 

ヨークシンシティでマフィアンコミュニティが主催したオークションを幻影旅団が襲撃した際は、陰獣が出動。幻影旅団の一部メンバーと戦闘になりましたが、悲しいことに全滅してしまいました。

 

同じ念能力者でも、レベルが違い過ぎた陰獣と幻影旅団。

この戦力差を埋めるには、陰獣全員が「戦車も一発でオシャカにしちまうスーパーバズーカ砲」を装備すれば良かったのではないか、幻影旅団にも勝てたのではないか……そんな淡い期待を抱いてしまうのです。

 

そこで今回は、「陰獣全員がスーパーバズーカ砲を装備していれば幻影旅団に勝てた説」について考えていこうと思います。

陰獣のメンバーは、こちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

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戦車も一発でオシャカにしちまうスーパーバズーカ砲とは

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出典:HUNTER×HUNTER9巻29P/冨樫義博/集英社

ウボォーギンの圧倒的なパワーにより、蹂躙されるマフィアたち。

そんな戦況を打破するべく、マフィアの1人が取り出したのが、戦車も一発でオシャカにしちまうスーパーバズーカ砲。

ただのバズーカ砲ではありません。「スーパー」バズーカ砲です。

見た目からはどこらへんが「スーパー」なのかは分かりませんし、本来バズーカ砲は戦車を破壊するために使うものなので、「一発で戦車をオシャカにする」のも特別なわけではないでしょう。でも、とにかく「スーパー」なのです。

 

人間に対して使うには過剰な破壊力を持つスーパーバズーカ砲に対して、ウボォーギンは「悲しいぜ、オレはたかが戦車と同じ評価かよ」と言い放ち、受けて立つ気満々。

スーパーバズーカ砲の弾は見事ウボォーギンに命中しましたが、命まで奪うことはできませんでした。

 

その後、ウボォーギンはマフィアをほぼ殲滅。増援として駆けつけた陰獣の蚯蚓・病犬・蛭・豪猪の4人も殺害しました。

残りの陰獣である梟とその他メンバーもやってきましたが、幻影旅団の前に壊滅してしまったようです。

スーパーバズーカ砲の威力は申し分ない

何の成果も上げられなかったスーパーバズーカ砲ですが、威力としては申し分ないと思うのです。

ただ、撃った相手が悪かった。常人離れした体格と鋼の肉体を持ち、強化系の念を高いレベルで習得しているウボォーギンだから、有効打にならなかったのです。

 

ウボォーギンの体は、拳銃程度では傷一つつきません。貫通力のあるライフル銃でも、頭に喰らったのはウボォーギンは「痛ぇ〜」くらいのリアクションで、ほとんどダメージを負っていませんでした。

またクラピカとの戦いで「束縛する中指の鎖(チェーンジェイル)」で縛られ、強制的な「絶」状態にされたウボォーギンですが、その状態でも、オーラで強化したクラピカの拳の方が攻撃力で「やや上回る」くらいの堅強さをみせました。

ウボォーギンがまともにダメージを喰らったのは、同じ強化系であろう蚯蚓のパンチと、病犬の噛みつき攻撃くらいでしたね。

 

そんなウボォーギンですが、スーパーバズーカ砲の直撃を喰らった際は「さすがにかなり痛えな」と発言。着ていた服は吹き飛び、皮膚も焦げついていました。

並の攻撃ではビクともしないウボォーギンに、僅かではあれどダメージを与え「かなり痛い」と感じさせたスーパーバズーカ砲の威力は、割と高い方なのではないかと思えるのです。

ウボォーギンだから耐えられただけで、他の幻影旅団メンバーなら死んでいたか、もっと大ダメージになった可能性があります。

 

もし陰獣、特に念による攻撃の威力が低そうな蛭・豪猪・梟あたりは、攻撃手段としてスーパーバズーカ砲を持参しても良かったのではないかと思うのです。

マフィアンコミュニティが陰獣全員分のバズーカ砲と弾を所持していたかは分かりませんが、お金は十分に持ってそうな組織なので、調達は可能かなと

銃火器は念能力者にも有効

ちなみに、念能力者相手でも銃火器は通用することが明らかになっています。

 

クラピカが乗り込んだブラックホエール1号内には、カキン帝国の王子とその護衛が多数乗船。護衛たちは皆、拳銃を所持しています。

クラピカは護衛たちの拳銃にも警戒しており、特に45口径の拳銃やマシンガンなどを警戒している様子。

火力の高い銃や、瞬間的に何発もの弾を撃ち込める銃などは、念能力者でも対処が難しいのでしょう。

 

身体能力を強化することが得意な強化系なら耐えられるかもしれませんが、それでもやはり限界はあると思われます。

ウボォーギンは元々のフィジカルが強過ぎる、例外中の例外と考えるべきでしょう。

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問題は幻影旅団メンバーに当てられるかどうか

強化系から離れた系統(操作・具現化など)に特化していて、フィジカル面は並の人間に近い幻影旅団メンバーが相手なら、絶大なダメージを与えられていたかもしれないスーパーバズーカ砲。

しかし、威力が高い武器があれば幻影旅団に勝てるかというと、そんな簡単な話ではありません。

幻影旅団に攻撃が当たるかどうかも考える必要があります。

 

オーラを自在に操れる念能力者は、強化系でなくても自身の身体能力を向上させることができます。これにより、人間離れした力を発揮可能です。もちろん腕力だけでなく、脚力(スピード)も高められます。

幻影旅団の面々も、目にも止まらぬスピードで動くことが可能なはず。ただでさえ銃火器は動くものに当てるのは難しいというのに、その対象が念能力者だったら当てるのは至難の業。

体の強さに自信があり、強化系だったウボォーギンだから真っ向から受けてくれたものの、そうでない旅団メンバーはスーパーバズーカ砲の弾を避けることに集中すると思われます。

いくら威力のある攻撃でも、当たらなければどうということはないのだ…

フェイタンが鬼門

陰獣と幻影旅団が戦った際、幻影旅団側にはフェイタンがいました。

フェイタンはキメラ=アントのザザン戦で、いくつもの残像が生まれるほどのスピードで動いていましたよね。間違いなく超人的なスピードです(しかも、これでもフェイタンは体が鈍っていて本調子ではなかったとのこと)。

 

残像ができるほどのスピードで動くフェイタンに、ズーパーバズーカ砲を当てるのは困難。当たったと思ったらそれは残像で、次の瞬間には首を刎ね飛ばされていても不思議ではありません。

そんなフェイタンが現場にいた以上、陰獣がスーパーバズーカ砲を持っていたとしても大した役に立たなかったかも?

陰獣の念能力で動きを封じればチャンスはある?

陰獣がスーパーバズーカ砲の威力を最大限に発揮するためには、幻影旅団に確実に弾を当てられる状況を作ることが重要になるでしょう。

つまり、幻影旅団の動きを止めることです。

 

陰獣には、動きを止める、あるいは鈍らせるのに有効な念能力を持つメンバーがいました。

  • 蚯蚓→敵を地中に引きずり込む
  • 病犬→牙に仕込んだ毒で体の自由を奪う
  • 豪猪→体毛を硬質化して敵にまとわりつく
  • 梟→「不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)」で敵を包み込む

彼らの念能力で動きを止めている隙に、他の陰獣たちがスーパーバズーカ砲を一斉発射すれば、幻影旅団の1〜2人くらいは仕留めることができたかも?

ただし、幻影旅団側も複数名で戦っていたので、誰かが捕まったらフォローに入る可能性が高く、そう簡単にスーパーバズーカ砲を撃ち込める状況は作れなかったかもしれませんが。

 

ウボォーギンのときしかり、フェイタンのときしかりで、幻影旅団が「誰か一人が戦って、負けたら他のメンバーが交代する」みたいな方針で陰獣とも戦ってくれれば、チャンスはありそうです。

スーパーバズーカ砲があっても勝てる可能性は低いか?

今回の考察、全体的にスーパーバズーカ砲に対する私の期待が大き過ぎる感が否めません。

あのウボォーギンに「かなり痛い」と言わしめたズーパーバズーカ砲のことを、どうしても高く評価してしまう自分がいるのです。

 

しかし、威力の高い銃火器があれば幻影旅団を壊滅できるのであれば、そもそも幻影旅団はここまでの脅威になっていないでしょう。

いくら銃火器が揃っていたところで、幻影旅団クラスの念能力者相手では大したアドバンテージにはならないと思われます。

陰獣がそれぞれスーパーバズーカ砲を持ってきたとして、全部ウボォーギンが受け止めてしまえば、他の団員にはダメージになりませんし、弾を装填している間にフェイタンあたりに殺されてしまうでしょう。

スーパーバズーカ砲の有無だけでは、陰獣勝利の世界線には辿り着けそうにない…