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【ハンターハンター】陰獣・蚯蚓の強いと思えるシーンまとめ

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世界各国のマフィアが所属するマフィアンコミュニティー。そのトップである十老頭が選抜した武闘派マフィアで構成された実行部隊が陰獣(いんじゅう)です。

コミュニティーを攻撃する念能力者の排除や、その他一般マフィアでは対応できない事案が発生した際に、陰獣が出動します。

本記事でフォーカスする蚯蚓(みみず)は陰獣の一人。初登場から数ページで死亡し、幻影旅団員・ウボォーギンの咬ませ犬になった印象が強い彼ですが、実はかなり強かったと思える描写がちらほら。

そこで本記事では、陰獣・蚯蚓が強いと思えるシーンを改めてまとめます。

陰獣の蚯蚓(みみず)とは

蚯蚓は、全身に一切毛が生えていないスベッスベの肌と長身が特徴的な男性です。パンツしか履いておらず、ゴレイヌさんがその場にいたら「何なんだこの変態ヤローは!」と罵声を浴びせていたに違いないファッションセンスをしています。

「蚯蚓」という名前が本名なのかは不明ですが、コードネームの可能性が高いでしょう。

陰獣はマフィアンコミュニティーでも数少ない念を使える者たちで、蚯蚓も例に漏れず念能力者。能力名は判明していませんが、地面の中を自由に動き回り、地中では人間離れしたパワーを発揮できる能力を持っています。おそらく身体能力を高める強化系に属する能力でしょう。

 

作中で蚯蚓は、マフィアンコミュニティーが主催するオークションを襲撃した幻影旅団を始末するために、同僚の病犬(やまいぬ)・蛭(ひる)・豪猪(やまあらし)とともに登場しました。

マフィアを虫ケラのように殺しまくるウボォーギンに対し、蚯蚓は地中から奇襲。顔面にパンチをお見舞いします。パンチ一発でウボォーギンをノックアウトすることはできず、指がバキバキに折れた上カウンターを食らってしまいましたが、ウボォーギンの腕をつかみ、地中に引きずりこむ作戦に切り替えました。

健闘虚しく蚯蚓はウボォーギンの必殺技「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃したことでこの世を去ったものの、一時はウボォーギンを抑え込むパワーを披露し、多くの読者の印象に残る活躍を見せてくれたのでした。

蚯蚓の強さ

改めて思い返すと、蚯蚓は念能力者、特に強化系の能力者としてかなりレベルが高かったのではないかと思えるのです。

ここからは、蚯蚓の強さを示すシーンをまとめます。

鋼の肉体を持つウボォーギンにパンチでダメージを与える

地中から飛び出てウボォーギンを奇襲した蚯蚓は、顔面に鉄拳をぶち込みました。蚯蚓のパンチを食らったウボォーギンは「効いたぜ」と一言。

致命傷を与えるには至らなかった蚯蚓ですが、ウボォーギンに少なからずダメージを与えていただけでも実はすごいことなのです。

ウボォーギンは筋肉モリモリマッチョマンなフィジカルエリートで、さらに体をオーラで強化しています。その強度は鋼そのもの。ハンドガンで撃っても傷一つつきませんし、ライフル弾でも軽い痛みを与えるのが限界。戦車も一発でオシャカにするスーパーバズーカ砲の火力でようやくダメージを与えることができますが、それでも軽い火傷程度で、ウボォーギンの命を奪うにはほど遠いあり様。

このように銃火器が通用しないウボォーギンに対し、蚯蚓は素手で傷を負わせました。蚯蚓は、ノブナガいわく「強化系を極めた」ウボォーギンに匹敵しそうなパワーを持っていると考えられます。

 

ちなみに、オーラを全く使えない「絶」状態のウボォーギンを殴ったクラピカは、「生身のお前と強化した私の拳とでは、やや私の攻撃力の方が勝っているようだ」と言っていました。ウボォーギンの体は、オーラで強化しなくてもそれだけの硬さを誇っているのです。

蚯蚓が殴ったときのウボォーギンはオーラを使えている状態で、体の強度はMAXだったはず。それでもダメージを与えた蚯蚓のポテンシャルは凄まじい……

地中に入ればウボォーギンが動けなくなるほどのパワーを発揮する

ウボォーギンから反撃のパンチを顔面にもらい、眼球が飛び出るほどの重傷を負った蚯蚓。しかしその程度でダウンするようでは、陰獣の一角は務まりません。

蚯蚓はウボォーギンの腕をつかむと、自身の体を地面に一瞬で潜り込ませ、ウボォーギンを地に這いつくばらせる体勢で拘束しました。

蚯蚓は、パワー自慢のウボォーギンが動けなくなるほど強い力で地中に引きずり込むことができたのです。

おそらく蚯蚓の念能力には「地面の中にいるとパワーが上がる」というような制約がかかっているのだと思われます。それにしても、そんな軽めの制約でウボォーギンの身動きを封じるとは恐ろしい……クラピカはウボォーギンでも動けなくするほどの鎖を具現化するために「幻影旅団以外には使用できない。もし使用した場合、自分が死ぬ」という命懸けの制約までかけたというのに……

 

強化系は攻守のバランスが良くて最も戦闘に向いている系統。その上でちょっとした制約をつけるだけで幻影旅団の戦闘員を上回るパワーを発揮できる。強化系がいかに強い系統か、蚯蚓の活躍を見ることで痛感します。

幻影旅団打倒を目指していたクラピカが水見式を行った際に「強化系が理想だった」と言ったのにも納得です。

「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を食らっても即死しなかった

ウボォーギンの動きを封じ、仲間たちが攻撃する絶好のチャンスを作り出した蚯蚓。

ここまでは良かったのですが、ウボォーギンは本気の「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を蚯蚓が潜む地面に向かって放ちます。その威力は、地面に深さ・半径ともに十数メートルはあろうクレーターを残すほど。

蚯蚓は「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃し、跡形もなく吹き飛んだ……かと思いきや、わずかな力を振り絞って脱出していました。

命からがら逃げ出した蚯蚓は、残りの陰獣メンバーに救援要請を出し絶命。結局死んでしまいましたが、小型ミサイルと同等の威力がある「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃して即死しないだけでも凄まじい耐久力です。

 

念能力者は強化系以外でもオーラで体の強度を高めることができ、一般人より遥かに防御力は上。しかし銃火器並みの威力がある攻撃を完全に防ぎ切ることは難しく、火力の高い武器によっては致命傷を負う危険性があります。

ウボォーギンがライフルやバズーカで撃たれても死なかったのは、彼の鋼のような肉体と強化系のオーラがあってこそ。並みの念能力者なら、銃弾一発受けることでさえもハイリスクなのです。

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念能力は万能ではありません。「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」ほどの攻撃を防ぎ切れる念能力者は、世界に数える程度しかいないと思われます。

ウボォーギン自身、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」を防御できるのは強化系くらいと言及していましたが、強化系念能力者であっても高い習熟度に達していなければ「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」で粉々になってしまうでしょう。

防ぎ切ることはできないまでも、即死しなかった蚯蚓……それだけで高い評価に値すると思います。

蚯蚓は強化系念能力者としてかなりレベルが高い

ウボォーギンにダメージを与え、動きを封じ、「超破壊拳(ビッグバンインパクト)」が直撃しても生き残る……蚯蚓は攻撃力・防御力ともに非常に高く、強化系念能力者としてかなりハイレベルな使い手だったのではないでしょうか。

さすがに幻影旅団の戦闘員に勝つことは難しいと思いますが、例えば天空闘技場でなら余裕で200階クラスまで到達し、ヒソカ、クロロ、ゴン、キルアとの対戦を避ければフロアマスターになれる可能性さえあると思えます(完全な妄想)。

 

作中前半で退場となったウボォーギンが、キメラ=アント編が終わった今でも読者の多くに「強かった」という印象を持たれ続けているのは、陰獣、特に蚯蚓が強かったからこそだと思うのです。

陰獣はマフィアンコミュニティーから選抜された武闘派ですから、やはり弱いわけがありません。ただ、登場初っ端の相手がウボォーギンというのが最悪だった……クラピカのような幻影旅団特攻の能力無しでウボォーを倒すには、キメラ=アント護衛軍並みの強さが必要な気がします。