関東大会1回戦で青学に敗退した氷帝学園。
全国大会に進むには、関東大会で上位6位までに入る必要があるのですが、氷帝は早々にトップ争いから外れてしまったのです。
しかし、全国大会の開催地が東京都であり、東京の学校が「開催地枠」として1校だけ選ばれることになりました。この枠で氷帝は何とか全国大会に出場できることに。
そして全国大会準々決勝で、氷帝は青学と再戦。リベンジマッチとなりましたが、結果は3-2で青学の勝利。氷帝は青学に2連敗してしまいました。
しかし、青学との戦いは毎回接戦になる氷帝。勝てるチャンスは充分にあったと思うのです。
そこで今回は、以前投稿した「氷帝が青学に勝つためのオーダーを考える(関東大会編)」に続き、全国大会で氷帝が青学に勝つためのオーダーを考えていきます(青学側のオーダーは原作のまま固定とします)。
同じような記事を2回も作っていますが、私はそれほど氷帝のことが好きなわけじゃ…わけじゃ…帝…氷帝!氷帝!氷帝!氷帝!勝つのは氷帝!負けるの青学!
シングルス3:忍足侑士(原作通り)
全国大会は関東大会までとややルールが変わり、試合順がシングルスから始まり、ダブルスと交互に行う形式になりました。
そのため、団体戦の初戦はシングルス3からです。
シングルス3に出場するのは、千の技を持つ天才・忍足侑士くん。対戦相手は、青学の2年生レギュラー、桃ちゃんこと桃城武くんです。
この試合は原作の通り、忍足くんに勝利してもらいます。
桃ちゃんは山籠りの修行で、対戦相手の心理を見透かすほど洞察力を鋭く研ぎ澄ましました。原作での忍足くんとの試合序盤は、桃ちゃんが忍足くんの思考を読み、4-0と大幅リード。
しかし、中盤から忍足くんは自分の心を閉ざすことで、桃ちゃんのプレーを完封。
途中で桃ちゃんはパワーを上げますが、忍足くんが6-4とそのまま逆転勝利。
実力はほぼ拮抗した戦いだったと思いますが、桃ちゃんの洞察力を完封できる忍足くんは相性が良すぎます。
桃ちゃんが全力を出しても、スコアだけ見れば1ゲームも取れずに忍足くんに逆転されていることからも、忍足くんの方が実力はやや上だったと考えるべきでしょう。
もしシングルス3に不二くんが出場していたら、多分忍足くんはボロ負けしてたでしょうね…
ダブルス2:跡部・樺地ペア(原作から変更)
続くダブルス2には、氷帝最強の跡部様を起用。ペアには跡部様を信頼している樺地くんを選びました。対戦相手は青学の安定ダブルス乾・海堂ペア。
後続の青学オーダーを考えると、このダブルス2で勝ち星を上げられるかどうかが、氷帝の団体戦勝利に大きく影響します。
ここで全力で勝ちにいかないと、後半に行くにつれて青学の方が有利に。原作通り、向日・日吉ペアという余り物長期戦という弱点丸出しの2人を出すのは危険です。
そのため、跡部様と樺地くんという氷帝トップの実力であろう2人にダブルスをやってもらいます。
跡部様と樺地くんはイギリスに留学していた頃からの付き合いで、信頼関係は抜群。
ダブルスでもその関係性はプラスに働くでしょう。
また、樺地くんを乾くんに当てることで、氷帝側はサービスゲームを有利に運べます。
樺地くんが乾くんの超高速サーブ「ウォーターフォール」をコピー。
さらに跡部様には、着弾後にイレギュラーバウンドを起こし全く跳ねない「タンホイザーサーブ」があります。
この2つのビッグサーブを合わせることで、氷帝は自分たちのサービスゲームをキープし続けることが可能。
乾くんもオリジナルの「ウォーターフォール」があるので、乾くんのサービスゲームはキープし続けられるでしょう。が、海堂くんにはサーブ技がありません。青学側は海堂くんのサービスゲームをキープするのが難しくなります。
もし乾・海堂ペア得意の持久戦に持ち込まれても、相手はあのスタミナお化け・跡部様。無限に続くタイブレークでも耐え抜くであろう跡部様なら、乾・海堂ペアにもスタミナ勝ちできるはず。
跡部・樺地ペアを乾・海堂ペアに当てるのは、氷帝にとってかなり有利なオーダーになると思います。
跡部様、樺地くんというシングルスの主力をダブルスで使うのはかなり思い切った選択ですが、それくらい後続で氷帝が勝つのは厳しいのです。
シングルス2:日吉若(原作から変更)
シングルス2には、氷帝の次期部長・日吉若くんが出場。青学最強・手塚くんとの試合に臨んでもらいます。
当時の日吉くんでは、手塚くんに手も足も出ないでしょう。1ポイント取れるかすら怪しいくらい実力差があります。
そう、この試合は捨て試合です。
正直、怪我が治った上に「百錬自得の極み」「才気煥発の極み」も使える手塚くんに勝てるプレーヤーは、氷帝にはいません。
原作では樺地くんが良い勝負をしましたが、雨により手塚くんのプレーをコピーできなくなり敗北。
雨が降らなければ勝てていた可能性もありますが、そうなれば手塚くんは「百錬自得の極み」&「才気煥発の極み」の重ねがけ、さらには零式サーブで試合を決めにきた可能性があります。
何より、青学の選手を上回るパワーや技術を持つ樺地くんを、勝てる可能性の薄い手塚くんに当てるのはもったいない……
関東大会では手塚くんに勝った跡部様ですが、全国大会での手塚くんは当時と比較にならないほと強くなり、跡部様でも勝てるかは分かりません。
それに跡部様の新技「氷の世界」は、相手選手の死角を突く技ですが、手塚ゾーンでボールの軌道を変えられると無効化されてしまいます(リョーマが実践)。
跡部様の新技は、手塚くんと相性がめっぽう悪いのです。
ということで、氷帝の次期部長である日吉くんに「部長はどれくらい強くあるべきか」を経験してもらうべく、青学の部長・手塚くんと対戦し、その強さを感じてもらいましょう
でもこれで良いのです。日吉くんという新芽を育てるための機会として、シングルス2を活用します。
この敗北が日吉くんの糧になる。と、それらしいことを言ってみる
ダブルス1:宍戸・鳳ペア(原作通り)
ダブルス1は、やはりこのペア以外に考えられませんね。氷帝最強の宍戸・鳳ペアです。対戦相手は、青学ゴールデンペア。
ゴールデンペアとまともに試合ができる氷帝のダブルスは、宍戸・鳳ペア以外にいないでしょう。原作でも互角の勝負をし、結果、勝利しました。
終盤、ゴールデンペアが「同調(シンクロ)」に目覚めてからは追い込まれかけましたが、宍戸・鳳ペアは退くことなく真っ向から戦い続けました。
大石くんの手首がまだ完治していなかったことが勝敗に直結しましたが、大石くんの手首に負担がかかるくらい拮抗した試合ができた、宍戸・鳳ペアの粘り勝ちと考えることもできます。
作中の描写から、もしゴールデンペアが「同調(シンクロ)」に目覚めていなければ、宍戸・鳳ペアがそのまま勝てた可能性が高そうなことからも、宍戸・鳳ペアにゴールデンペアを押さえ込んでもあります。
この時点で氷帝がシングルス3、ダブルス2、ダブルス1で勝利できていれば、そのまま団体としても勝利確定です。
シングルス1:向日岳人(原作から変更)
今回考えたオーダーでは、氷帝は前半戦に戦力を集中させ、シングルス1まで試合を回さないことを想定しています。
つまりシングルス1は……すみません捨て試合です。残りの正レギュラー、ムーンサルト殺法の向日くんを採用します。対戦相手は青学のスーパールーキー・越前リョーマ。
向日くんが勝てる確率……0%!!
跡部様、樺地くん以外に、リョーマに勝てそうなシングルスプレーヤーは、氷帝にはいません。
リョーマではなく、不二くんが出場したとしても同じ。あと1人強力なシングルスプレーヤーがいないことが、青学と氷帝との大きな差なのです。
今回のオーダーでは、氷帝側はシングルス1に誰が出ても勝てる見込みはないので、とりあえず余っている向日くんをエントリーします。
もうボールを打ち返そうなどと考えず、コート内でピョンピョンジャンプしてくれるだけで良いです。
向日くんではなくジローくんを起用し、コート内で寝ててもらってもOK!
全国大会の青学戦で氷帝が勝つオーダー完成!
これにて、全国の青学戦で氷帝が勝つオーダーが完成しました。
- シングルス3:忍足侑士(勝利)
- ダブルス2:跡部・樺地ペア(勝利)
- シングルス2:日吉若(敗北)
- ダブルス1:宍戸・鳳ペア(勝利)
- シングルス1:向日岳人(敗北)
このオーダーはシングルスを捨ててダブルスを強化している傾向があります。
シングルスでの勝利は初戦の忍足くんのみ。
おそらくですが、青学はシングルス3に樺地くんが出てくると考え、樺地くんのパワーに対抗できるパワープレーヤーである桃ちゃんをシングルス3に置いたのでしょう。
もし順当にシングルスの実力順で不二くんがシングルス3に出てきていたら、忍足くんも敗北。このオーダーだとシングルス3敗で、氷帝が負けることになってしまいます。
やはり氷帝は、シングルス陣が手薄……宍戸さんをシングルスに復活させる手もありますが、そうすると今度は宍戸・鳳ペアという最強ダブルスが組めなくなってしまいます。
あるいは忍足くんが、関西にいるいとこの謙也くん経由で、四天宝寺の誰かを氷帝に転校させてもらえれば何とかなるかも……?
ジローくん、日吉くんはもう少し強い設定でも良かったと思うのだ