私の名前はジロギン。

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【テニスの王子様】氷帝のシングルスの実力No.2は誰なのか?

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部員数200人以上を誇る氷帝学園テニス部。その頂点に君臨するのは、圧倒的キング・跡部景吾(あとべけいご)様です。

中学テニス界トップの実力者である「全国区プレーヤー」に数えられ、その高いテニスセンス・カリスマ性・財力で、部員たちを束ねてきました。

ファンの誰に聞いても、氷帝のNo.1は跡部様と答えるでしょう。

 

では、跡部様に次ぐ実力を持つ氷帝シングルスNo.2は誰なのかというと、難しいところ。

『新テニスの王子様23.5巻』で作者の許斐剛先生は「氷帝No.2はジローくんと忍足くんどっち?」という質問に対し、明確に答えていませんでした。

そこで本記事では、誠に勝手ながら筆者の独断で氷帝No.2は誰なのかを決めてみようと思います。

シングルスの実力No.2は考えにくい氷帝正レギュラー

最初に「現状、氷帝のシングルスでNo.2にはなれないだろう」と思われる正レギュラーを5人ピックアップします。

 

まずはアクロバティックの向日岳人(むかひがくと)くん。向日くんは自称ダブルス専門。作中で描かれた試合も全てダブルスで起用されていました(描写外ではシングルスもやっていたようです)。

しかし向日くんは得意のダブルスですら、青学戦で2連敗。両試合ともスタミナ切れが大きな敗因でした。1つのコートを2人で守るダブルスでもスタミナが保たない向日くんは、シングルスなら相当格下の相手でないとボロ負けしてしまうでしょう。氷帝内だけを見ても、シングルスで向日くん以上のプレーヤーはたくさんいます。

 

次に、氷帝の次期部長・日吉若(ひよしわかし)くん。日吉くんは演武テニスで実力を伸ばしたものの、正レギュラーにはなれず、準レギュラー止まりでした。全国大会ではちゃっかり正レギュラーになっていましたが、当時はシングルスではなくダブルスで起用。日吉くんも体力に課題があるプレーヤーで、シングルスで長期戦になると不利になるという決定的な弱点を抱えています。

 

そんな日吉くんにシングルスで敗北している鳳長太郎(おおとりちょうたろう)くん。鳳くんはペアの宍戸さんからも「スカッドサーブ1本で正レギュラーを勝ち獲った」と言われてますので、テニスプレーヤーとしての総合的な能力はあまり高くないと思われます。

 

そして、U-17日本代表合宿の同士討ちで鳳くんに負けた宍戸亮(ししどりょう)さん。宍戸さんのシングルスの実力は上がったり下がったりが激しく、鳳くんに負けた一方で、全国区プレーヤーの立海大・柳生くんには勝ってます。非常に評価が難しい選手です。

しかし、都大会ではシングルス3に出場し、跡部様、樺地くんに次ぐプレーヤーといった位置付けでしたので、宍戸さんが氷帝のNo.2である可能性はやはり低いかなと。

でも鳳くんと宍戸さんに関しては、ダブルスで真価を発揮するのでOK!

 

最後に、元正レギュラーだった滝萩之介(たきはぎのすけ)くん。部内戦で宍戸さんに1-6で敗れ、以降日吉くんにレギュラー枠をかっさらわれたままなので、やっぱりNo.2にはなれそうにありません。

氷帝シングルスNo.2の候補者

向日くん、日吉くん、鳳くん、宍戸さん、滝くん。この5人と跡部様を除いた正レギュラーの中に氷帝No.2がいると予想します。

つまり氷帝No.2の候補者は、

  1. 忍足侑士(おしたりゆうし)くん
  2. 芥川慈郎(あくたがわじろう)くん
  3. 樺地崇弘(かばじむねひろ)くん

の3人に絞られるということです。

この3人のうち、誰が氷帝No.2にふさわしいのか、考えていきます。

忍足侑士くんがNo.2?

氷帝が誇る天才プレーヤー・忍足くん。「千の技を持つ天才」という異名通り、持ち技が1,000個ある模様(作中では、そのうち1%も披露されていません)。他にも跡部様の必殺技「破滅への輪舞曲(ロンド)」をマスターするなど、忍足くんからは、とにかく技の範囲が広い印象を受けます。ありとあらゆる状況に対応できそうですね。

 

また忍足くんは心を閉ざすことで、表情や仕草からプレーを先読みさせない能力も持っています。超ポーカーフェイスです。ポーカーフェイスでプレーするのは現実のテニスにおいても非常に重要で、特に怒りの感情を抑えることは、自分のプレーを乱さず、相手にプレッシャーをかけることにつながります。このスキルが高い忍足くんは、テニス選手としての基礎能力が高いと言えるでしょう。

 

青学の天才プレーヤー・不二周助くんが青学No.2と言われていることを考えると、同じく天才と言われている忍足くんも氷帝の2番手ポジだと思いたくなります。

しかし、もともと忍足くんはダブルス専門選手(自称)。全国大会の青学戦ではなぜかシングルスに起用されていましたが、出場したのはシングルス3。テニプリの世界では、実力の低い順にシングルス3→2→1と選出するのが一般常識のため、忍足くんはシングルスだと下位認定されていた可能性が高いです。

 

『新テニスの王子様』ではU-17日本代表追加メンバーに選ばれ、決勝前に跡部様と渡り合う活躍を見せましたが、3-6で敗北しています。決して弱くない忍足くんですが、後述する選手と比較すると、やや力不足であることは否めない、というのが個人的な意見です。

忍足くんは、全国時点で桃ちゃんとほぼ同格っぽかったのが足を引っ張っていることもかも……その桃ちゃんは青学だと、シングルス下位メンバーですからね……

芥川慈郎くんがNo.2?

並外れた手首の柔軟性を活かし、どんな体勢でも狙ったところにボレーを打てるジローくん。関東大会青学戦ではシングルス2を務め、先ほどのシングルスの序列でいえばNo.2っぽい立ち位置でした。

そもそもジローくんは初登場時から意味深でしたよね。都大会で不動峰に負け、敗者復活戦に回った氷帝。敗北を決定づけた宍戸さんの代わりとして、秘密兵器みたいな扱いで登場したのがジローくんでした。

そしてジローくんは、リョーマから3ゲーム奪った聖ルドルフの不二裕太(ふじゆうた)くんを1-6で、しかも15分で倒すという強者っぷりを見せつけています。都大会時点でのジローくんは、まさに氷帝No.2の風格です。

 

しかし、関東大会からジローくんの扱いがひどくなっていきます。

初戦の青学戦では、シングルス2で不二くんと対戦。今度は兄貴のほうとバトルとなりましたが、不二の兄貴はジローくんの得意技・マジックボレーを完封。遊び感覚でボコボコに。青学と氷帝のNo.2対決かと思いきや、あまりにも実力差があり、ジローくんNo.2説が、一気に怪しくなりました。

全国大会で青学と再戦した氷帝のオーダーには、ジローくんの姿なし。残念なことにジローくんは、シングルスの枠を失って控え選手にされてしまったのです。ジローくんは自分の試合以外だと応援せず寝ているので、戦績に加えて応援態度の悪さから、重要な青学戦で出禁になったのかも?

このようなジローくんの不遇な扱いを考えると、No.2とは言えないというが個人的な感想です。

樺地崇弘くんがNo.2?

最後は跡部様の側近、樺地くん。身長190cm越えの巨体から繰り出されるパワフルショットにより、単なる脳筋パワープレーヤーだと思われがちな樺地くん。しかし樺地くんはテクニックや戦略立案力も優れており、相手をドロップショットでネット前におびき出し、頭上をロブで抜いてポイントを取るなど、技巧派な面もあります。

また樺地くんのテクニックの高さを裏付けているのが、相手選手のプレーや必殺ショットを吸収し、自在に扱えること。作中では零式ドロップショットや、手塚ゾーンなど、プロ級のテクニックが要求される技をも吸収してみせました。さらに、無我の境地の奥の扉・百錬自得の極みまでマスター。この状態の樺地くんは、全国区プレーヤーの手塚くんを一時的に超えていました。

 

高いパワーにテクニック、無我のオーラまで扱えるポテンシャルを秘めた樺地くんは、氷帝内でも相当な実力者と言えるでしょう。

その一方、U-17日本代表合宿でジローくんと対戦した際は、ジローくんの天性の手首の柔らかさまでは真似できず負けています。ジローくんは樺地くんにとって相性が悪い選手であり、シングルスで再戦したらまたジローくんが勝つかもしれません。

氷帝シングルスNo.2プレーヤーは…?

関東・全国青学戦での戦績や身体能力、技を踏まえると、氷帝のシングルスNo.2プレーヤーは樺地くんというのが、個人的な意見です。

ただし、樺地くんはジローくんと直接対決して負けているので、跡部様ほどはっきりと順位付けできないとも思います。対決すれば、場合によっては樺地くんではなくジローくんや忍足くんが勝つこともある。この3人の実力はどっこいどっこいで、相性次第で勝敗は変わるというのが、氷帝内での評価ではないでしょうか。

 

敗者切り捨ての実力主義を掲げる氷帝では、実力No.1の選手がトップ、すなわち部長。本来なら次期部長である日吉くんがNo.2であり、跡部様が引退した後にNo.1になることが求められるのですが、日吉くんが同期の樺地くんに勝てるビジョンが見えない……