私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】個人的に感動する名場面ベスト6!!

ハンターハンターといえばシリアスシーンや残虐シーンが有名だと思います。
ファン層もそういうのが好きな方が多いと思いますので、必然ですよね。


しかし、ハンターハンターには感動できる、心温まるシーンも多いのです。
そんなに有名なシーンや目立ったシーンではなくても、ちょっと涙がこぼれ落ちそうになるシーンが数多くあります。

 

今回は筆者が個人的に感動した名場面をランキング形式で紹介したいと思います。

各シーンの大まかな解説もしていきます。

 

本当に個人的に感動したシーンもあれば、上位のシーンは思い出しただけで涙が出てしまう名場面です!

ちょっと中途半端ですが、6位からスタートします!

第6位:「信じて、受け止めてくれる?」

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このシーンは感動したという方、多いのではないでしょうか?

幻影旅団のメンバー、パクノダの死亡シーンです。


クラピカに人質に取られた幻影旅団団長クロロ。クラピカはクロロと、旅団に捕えられたゴン、キルアとのトレードを提案する。

本来旅団メンバーたちは旅団の掟に従えば、トレードに応じずクロロが殺されても、その後でクラピカを殺し新しい団長を立てればこの一件は終わりのはずでした。

クロロ自身もそのように団員たちが行動すると思っていましたが、思惑が外れてしまいます。

 

しかし誤算がありました。

クロロは自分が想像していた以上に団員達から信頼されており、クロロを助けようとする動きを団員たちは見せてしまったのです。

結果、クロロは旅団に戻れず、パクノダはクラピカの情報を団員に伝える代わりに、「律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン)」の効力で、死亡してしまいました。


簡単に人を殺める旅団は仲間に対しても冷たい対応をするのかと思いきや、人一倍仲間思いな集団でした。

そんな思いが込められたシーンというか、とにかくパクノダはクロロのこと大好きだったんですよね。

 

「自分には人質としての価値はない」と悲しい言葉を言い放ったクロロと、その思いとは逆行するかのようにクロロを大切に思っていたパクノダ。

双方の想いが成し遂げられたようで、現実として思いが通じきらなかったパクノダの悲哀が感じられるシーンです。

またパクノダの想いを組んであげる旅団メンバーも良い味出してるんですよね。

 

パクノダのシーンはコミックス13巻で読めます!

 

 

第5位:「何故 オレはまだ生きてるんだ!?」

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私がハンターハンターで最も好きなキャラクター、団長の手刀を見逃さなかった人が死ぬシーンです。

当ブログではかなり団長の手刀を見逃さなかった人を贔屓目に語ってきてますので、説明不要かと思いますが、念のためこのシーンについて解説します。


幻影旅団暗殺のためにヨークシンシティに集められた殺し屋の精鋭たちの中に団長の手刀を見逃さなかった人はいました。

殺し屋たちが集まったビルの中にはすでに旅団の団長クロロが潜伏。クロロは一人ずつ殺し屋たちを消していく中で、団長の手刀を見逃さなかった人に対しては、血の道標べを残し、1対1の戦闘をするためにおびき出しました。

殺人中毒者同士が惹かれあったのです。

しかし団長の手刀を見逃さなかった人はクロロに惨敗し、殺害されてしまいました。


やはり好きなキャラクターが殺されてしまうのは悲しいことですね。

もう理由はそれだけです。好きなキャラクターの死ということで。

あれ?これ残虐シーンじゃないか?まぁいいか、私は悲しかったし。

はい、個人的なランキングということですので、こういうシーンも入ってきますよ~。

 

他にもこんな具合で、当ブログでは団長の手刀を見逃さなかった人を応援しています。

 

www.g913-jiro.com

 

団長の手刀を見逃さなかった人の活躍が読めるのは、コミックス11巻!!

 

 

第4位:「今すぐ君を・・・壊したい・・・♡」

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このシーンは涙が出る感動というより、文字通り「感動=感情が大きく動かされた」熱いシーンです。

ゴンの実力をヒソカが認めたシーン。主人公が目標達成するというのは漫画の名場面ですよね!ヒソカの顔芸によって感動とは程遠くなってますが・・・


天空闘技場においてヒソカとの決闘に挑んだゴン。

「ヒソカの顔面に1発ぶち込む」という目標を達成し、ヒソカも本気でゴンを敵と認めます。

しかし実力の差は歴然で、ゴンはヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」の前に手も足も出ない状態でした。打つ手はないと思われた中でもゴンはヒソカに積極的に攻撃を仕掛けます。

そのゴンの心意気に触れ、ヒソカは本格的にゴンの実力を認めるのでした。


おかしいな・・・ゴンの努力が実を結んだ感動するシーンのはずなのに・・・ネタシーンになってしまっている。

冷静に見ると感動的な場面のはずが、度重なるヒソカの奇行により台無し?になってます。

でもヒソカはピエロでありますので、感動的なのは似合ってません。

ヒソカと絡むとついつい感動できなくなってしまいますが、ハンターファンなら「凝」を使って本質を見抜けるはず。

 

ヒソカの顔芸が見られるのはコミックス7巻!!

 

 

第3位:「逢えるといいな、その者と」

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キメラ=アントの王・メルエムが、同じくキメラ=アントのウェルフィンに放った一言です。

メルエムがキメラ=アントではなく人に近づいている様子が垣間見れるシーン。

 

後述しますが、メルエムはネテロとの決闘以前の記憶を失い、幾度となく軍儀を打ったコムギのことも忘れていました。

護衛軍のプフはこれをチャンスと取り、これ以上メルエムが軍儀、そしてそれ以上にコムギにゾッコンにならないよう、コムギの存在を隠し通そうとします。

しかし、メルエムと出会い、その圧倒的な威圧感に押され得たウェルフィンからコムギの名前が出てしまい、メルエムはコムギの存在を思い出します。

 

メルエムはコムギに恋してしまっていたようです。何よりもコムギが大切だと感じたメルエムは、隠していたプフを咎めることなく、以前のような傍若無人な態度をとることも無くなりました。

さらにウェルフィンからは「俺の王はジャイロだ!」と、メルエムを真っ向否定する言葉を吐かれますが、メルエムは動じず、ウェルフィンに人として生きる道を進めました。

 

これまでのメルエムからは想像もつきませんでしたし、もしメルエムが人間だったのならば、とても心やさしき王になっていたのかもしれないと感じさせるシーンです。

緊迫のシーンから、柔らかなメルエムの心を除くことになる、ちょっと温まる感じもありますね。

あとメルエムも恋するってわかるほっこりするシーンでもあります。

メルエムでも恋するんだから、恋するってことは何も恥ずかしくないんだぞ!中学生諸君!

第2位:「この瞬間のために生まれてきたのだ・・・!」

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このシーンはもう王道です。感動のシーンですよね。もういっちょメルエムのシーン。

メルエムがなぜこの世に生を受けたのか自分なりに答えを導き出す場面です。


ネテロとの死闘後、護衛軍ユピー、プフの力で一段と強くなって蘇り、間違いなく最強となったメルエム。

その力は人間世界にとって脅威であり、キメラアント繁栄という目的達成のために使うべき能力をメルエムは手に入れました。

しかし、メルエムはネテロが死に際に使った「貧者の薔薇(ミニチュアローズ)」の爆破の衝撃でそれ以前の記憶を失っていました。

 

メルエムは失った記憶を求め、無意識に葛藤するも、前述のウェルフィンの言葉をきっかけに忘れていたコムギの存在を思い出します。

ヒマつぶしのために始めた「軍儀」というゲームの世界チャンピオンのコムギに、メルエムは1回も勝てませんでした。

次第にメルエムは本気で軍儀に打ち込むようになり、さらにコムギとの軍儀の時間を楽しむようになっていました。


メルエムが自身の死に際に望んだことは、人間を攻撃し、キメラアントを増やすことではなく、コムギと軍儀を打つことでした。

心からコムギとの軍儀を楽しんだメルエムは「この瞬間のために生まれてきたのだ」と確信し、息を引き取ります。


桁違いの力を持ち、恐ろしい蟻の王であったはずのメルエムが、見下してきた人間の誰もが抱きそうな感情を手にして死ぬシーンです。

あっけないようで、このギャップが心を打ちます。

以前2ちゃんねるか何かで、キメラ=アント編は「軍儀を通してメルエムが虫(蟻)から人(儀)になる物語」という考察を見たときは、なるほどなと思いました。

第1位:「あれ?何だコレ?」

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このシーンは間違いなく1位!誰が何と言おうと1位!!

そんなに派手なシーンではないのですが、ここを超える感動シーンはありません!


メルエムや護衛軍が死亡し、生き残ったキメラ=アントたちはそれぞれの行き場を探し始めました。

生き残ったキメラ=アントの多く(メレオロン、イカルゴ、ウェルフィンなど)は人間の記憶を取り戻し、人間世界の中に溶け込んで生きていくことになりました。

その中で人間の記憶を取り戻していなかったザリガニ型のキメラ=アント、ブロヴーダは、自身の役割として、キメラアントになったものの、人間の記憶を保持していたレイナをイカルゴとの約束で故郷に帰してあげることにします。

レイナは人間の時の記憶こそあれど、見た目はキメラアント。一人で故郷の村へ帰れば村人たちに殺されてしまう可能性があります。

そこでブロヴーダが護衛を兼ねてついていくことになりました。


案の定レイナとブロヴーダは村人たちから怪物扱いをされてしまいます。

しかし、レイナの母親だけは、レイナのことに気が付き迎え入れます。

ブロヴーダはレイナを村へ送り届け、自身の役割を終え、どこかに立ち去ろうとしますが、レイナに村人とご飯を食べることを提案されます。そしてブロヴーダは涙をこぼしたのでした。

 

ハンターハンターのシーンでは珍しく、激しい戦闘も難解な駆け引きも、念能力すら登場しないシーンです。

しかし、こういう何気ないシーンなのに、非常に感動してしまいます。

行き場のなくなったブロヴーダに居場所ができたことが、現代社会を生きる多くの人々が求めている真の救いに似ているような気がします。

みんな自分の居場所を求めて生きています。そんな中で「ここにいてもいいんだよ」なんて言われたら、とても幸せな気分になれますよね。

もしかした私自身も自分の居場所を求めているんだなと実感し、自分感情を投影してしまいまいした。このシーンが一番泣いてしまいます。今も書きながら涙ぐんでました。

個人的にブロヴーダとレイナのシーンが最も感動する名場面だと思っています!

 

第1〜3位まですべて読めるのがコミックス30巻!

超感動のストーリーてんこ盛りってことですね!

 

 

キメラ=アント編は特に感動できる場面が多かったですね。

強大な力を持つキメラ=アントが、人間たちと同じような感覚を持ちはじめ、小さな幸せに対して心動かされるシーンを見ていると、こっちまで感動してしまいます。

大きなことではなく、小さなことの中にこそ大切なものが詰まっているんだと自覚できる瞬間って、なんだかいいですよね。

100均で買った洗濯バサミなのに、気がついたら10年使っていた時のような感動があります。


これが冨樫先生の手法なのかも・・・読者を感動させる手法なのかも・・・

完全に術中にはまってしまいましたね。最近涙を流してないなって時は、これらのストーリーを読んでみてください。でも5位と4位はオススメしないかな。