当ブログでは漫画考察として主にハンターハンターの登場キャラクターや念能力などについてフォーカスして記事を書いています。が、今回は別の形で漫画考察をしたいと思います(考察という表現は合っていないかも知れませんが)。
漫画の中でもバトルシーンが多く含まれる少年漫画には、かなりの確率で爆弾を使うキャラクターが登場します。
爆弾使いはバトル漫画には必要不可欠と言っても過言ではないキャラクターだと私は思います。
ただ、あまりにも爆弾使いがたくさんいて、「爆弾使いのおきまりのパターン」みたいなものができてしまっているんですよね。いわゆる「あるある」です。
そこで今回は漫画の「爆弾使いキャラ」にありがちなことを6つにまとめてみましたので紹介していこうと思います。
「ああ、あるなぁ」と軽い気持ちで読んでみてください。
1.性格がクレイジー
爆弾使いキャラは大体性格がクレイジーです。ちょっと、いや、かなりおかしいキャラクターが多いです。最も多いと言いますか、定番なのがいわゆる「ヒャッハー系」というやつで、人を爆殺することに快感を覚え、それを思い切り言動に現しているようなキャラクター。
こういうタイプの爆弾使いは、
「この爆発音がよぉ!たまらねぇんだよ!もっとだ!もっとこの音を聞かせてくれよぉ!ドレミファソラシドってよぉ!ヒャハハハハハッ!」
的なことを言います。何だかよくわからないけど楽しそうです。クレイジーさが全開ですね。
ただ、少しベクトルが違うおかしさを持っているキャラクターもいます。
先のヒャッハー系を「うるさいおかしさ」とするならば、「静かなおかしさ」を持っているキャラクターです。
普段は冷静なのですが、戦いになるとその本性を現し、躊躇なく人を爆破させるようなタイプの爆弾使いキャラ。そうですね…『ジョジョ4部』の吉良吉影や『ハンターハンター』のゲンスルー、『鋼の錬金術師』のゾルフ・J・キンブリーなどが該当しますかね。
彼らは表向きこそ冷静で紳士的なのですが、根っからの殺人中毒者でもあります(ゲンスルーは微妙ですが)。
まぁどのみちクレイジーであることには変わりません。
2.大体敵キャラ
クレイジーな性格に関連すると思いますが、爆弾使いは大体敵キャラクターとしてに登場することが多い印象です。
主人公の仲間に「とにかく爆発させることを楽しむキャラ」がいたらちょっと嫌ですよね。そういう設定の漫画も読んでみたい気がしなくもないですが、クレイジーな性格のキャラ設定であるからこそ、爆弾使いは敵キャラクターとしてうってつけなのかと思います。敵としての怖さを表現するのもやりやすいですし。
導火線に火をつけたら、あとは無責任に爆発して人を殺傷する爆弾は、武器としても敵キャラクターが使うものとして似合っていますよね。もっと言うと殺人鬼設定のキャラが多い気がします。
爆弾使いの味方キャラというと・・・『家庭教師ヒットマンREBORN!』の獄寺隼人くんは爆弾使いにして味方ですね。
でもやはり最初は敵として登場してました。
最終的には主人公ツナのことを親身になって考えてくれる頼もしい仲間になったのですが、元が爆弾使いだけあって、どでかいトラブルを巻き起こすことの多いキャラクターでもあります。
でも個人的にはすごく好きなキャラです。
3.自分の爆発には巻き込まれない
現実世界の本当の爆弾は、爆破する瞬間に使った人間も爆弾から距離を大きく取ったり、遮蔽物の陰に隠れたりしなければ爆風や熱、爆弾の破片などに巻き込まれて、怪我を負います。あるいは命を落とす可能性もゼロではありません。
爆弾は、使い手にも被害が及ぶ非常に危険な武器なのです。
しかし漫画の爆弾使いは、自身の1〜2m付近で爆発が起きても全くダメージを食らいません。自分の周囲だけが都合よく吹き飛んでいるパターンが多いです。
本来は自身もダメージを負うくらい近い距離で爆発しているはずが、周りだけ吹き飛んで、その爆心地で「ハハハハハハァ!」みたいに笑ってたりしています。
爆弾キャラは基本的に自分で起こした爆発には巻き込まれないのです。
仮にも「爆弾使い」ですので、爆風が自分に向かわないよう爆発の向きを調整したとも考えられますが、なんだかバリアか何かで守られているみたいですよね。
ちなみに、先ほど例に挙げたハンターハンターのゲンスルーは、手で触れた部分を爆発させる念能力「一握りの火薬(リトルフラワー)」を使うにあたり、自分の手が爆発に巻き込まれないよう「凝」を使って、手にオーラのバリアを張って爆発から身を守っていましたね。
こういう風に爆発から身を守れる理由があるキャラと、そうではないキャラがいます。
4.どこからともなく出現する爆弾
爆弾使いの爆弾は、どこからともなくポンポンと出現し、その数は無限であることが多いです。一体どこに大量の爆弾をしまっているのでしょうか。ドラえもんのような四次元ポケットでもあるのでしょうか?
ちなみに、先ほど挙げた獄寺隼人はまさにどこからともなく無限に爆弾を取り出すタイプの爆弾使いなのですが、彼曰く「時空を歪めてその間から取り出している」のだとか。本当かどうかはわかりませんが。
また『NARUTO』のデイダラは、序盤は爆弾の材料にするために持参した粘土がそこを尽きるような描写がありましたが、最後の方はそんなことはなくなっていましたね。
口から粘土を吐き出して爆弾の材料にしていました。
そして、もし爆弾使いが爆弾を使い切ってしまった場合、改めて調達しなければならないはずですが、その場合相当なお金がかかるに違いありません。
爆弾だって「1個10円」なんて額で流通してはいないでしょうから、爆弾使いはかなりお金持ちか、爆弾をただ同然で仕入れられるコネを持つ人物でなければ務まらないと思います。
その一方で、吉良吉影はスタンド能力、ゲンスルーは念能力、キンブリーは錬金術によって爆発を起こしているので、現物の爆弾は必要ないですね。こういうタイプもいます。だいぶ節約している爆弾使いです。
5.大体強キャラ
ここまで例に挙げてきたキャラクターを見ても分かる通り、爆弾使いは大体作中で強キャラ。
吉良吉影はジョジョ4部のラスボス。ゲンスルーはグリードアイランド編のラスボス的存在。キンブリーはイシュヴァール戦で大量虐殺をした危険な錬金術師。獄寺隼人は主人公ツナの右腕。デイダラは全員がS級の超危険犯罪集団「暁」のメンバー…という感じで爆弾使いは作中で強キャラ設定になりがち。
爆発って防ぎようがないですからね。現に戦争でも多くの種類の爆弾が使われているわけですし・・・う〜む、漫画考察記事が爆弾の恐ろしさを教える記事になってしまいそうなのでこれ以上はやめておきます。
もちろん例外はあれども、爆弾使いキャラは強キャラであることが多いです。そういえば『ONEPIECE』のMr.5は強くなかったなぁ・・・
6.自爆失敗
これは爆弾使いにとっての最後の見せ場でしょうね、自爆です。
自分の命を顧みず全身ごと爆発するので、普段爆弾使いが基本としている攻撃とは比べ物にならない爆発を引き起こします。
この自爆は爆弾使いの一番の大技なので威力こそ絶大なのですが、大体うまいこと躱されてしまったり、「俺は自爆するぞ!」的なことを言いつつも見事に阻止されて未遂に終わってしまうケースが多いです。そう自爆は大体成功しないのです。
『NARUTO』のデイダラは最初の自爆(分身)はカカシの万華鏡写輪眼「神威」で別空間に飛ばされ、サスケとの戦闘で見せた2回目の自爆(本体)はサスケ自身が時空間忍術で避難し、仕留め切ることができませんでした。
穢土転生で復活した後の3回目の自爆は雲隠れのダルイに妨害されてましたね。デイダラは自爆をしくじってばかりです。
自爆でうまく相手を倒すことに成功したキャラっていうと・・・『DRAGONBALL』のサイバイマンくらいですかね。ヤムチャを自爆によって殺害していました。爆弾使いの中では素晴らしい功績だと思います。サイバイマンが爆弾使いかというと違う気もしますが、爆発するので含めることにしましょう!
「爆弾使いの最後の見せ場である自爆こそが失敗に終わってしまう」というのが爆弾使いにありがちなことだと思います。
最後の最後で不発というのは、なんだか悲しいですが、爆弾使いキャラは大体悪いことをしてきた奴が多いので、当然の報いといえば報いなのでしょう。
「これ以上、人様を巻き込むんじゃねーぜ」ってことですね。
まとめ
まとめると、私が思う漫画の「爆弾使いキャラ」にありがちなことは
1.性格がクレイジー
2.大体敵キャラ
3.自分の爆発に巻き込まれない
4.どこからともなく爆弾が出現
5.大体強キャラ
6.自爆失敗
という6つになると思います。
漫画はゼロからオリジナルで書き上げている場合は少なくて、漫画家さん同士がいろんな作品を参考にして作っているので、他の作品の影響を受ける都合上、似たような設定のキャラが生まれてしまうんでしょうね。
爆弾使いキャラはもう「クレイジーでとにかくぶっ飛ばす事が大好きな殺人中毒の敵キャラで強キャラ」が定番化しつつある気がします。
最後に自爆する奴は、静かなクレイジー系爆弾使いには少ないですけどね。
爆弾使い以外にも、「漫画のこういう設定のキャラクターにはこういうことがありがちだ」という共通項がたくさんありそうです。他のキャラクターにありがちなことも見つけて当ブログでまとめてみたいと思います!
ということで、この記事を読んで爆弾が欲しくなった方にこちらを・・・って爆弾を売りつけるわけにもいかないので、大人しく終わりにしておきましょう。