ハンターハンター34巻の巻末には、冨樫先生のクロロVSヒソカに関するあとがきが載っていました。
こういう形で冨樫先生のストーリーやキャラ設定に関する考えをお書きになられるのは久しぶりだと思います。
冨樫先生自身メディアへの露出が多い方ではないので、読者としては少しだけでも冨樫先生の考えがわかるのは嬉しいことですね。
冨樫先生は「主人公の敵同士の戦い」が好きだそうです。
クロロとヒソカの一戦はまさに敵同士の戦いでしたね。しかも強キャラ同士っていう熱いバトルでした。
ただ、このあとがきに、私としてはかなり衝撃的な文章が書かれておりました・・・一部引用させていただきます。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻207P/冨樫義博)
この一文です!何かと言いますと、
ヒソカはマチのことをクロロとの戦い後に殺したがっていた!
という意味の一文ですよ!
マジかよヒソカさん!マチを殺したいなんてそりゃねーぜ!
確かにマチはクロロに加担してたけど、ヒソカさんはマチのこと好きだったじゃん!
食事に誘ったり、念糸縫合を間近で見たがってたり、明らかにマチのこと好きだったのに、殺したいってそりゃないよ!
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻140P/冨樫義博)
この時にヒソカは、マチを殺そうと思えば殺せたってことですよね。
あれかな?愛情の裏返しかな?愛と憎しみは表裏一体って言ってたもんねヒソカさん。そういうことかな?
大好きなマチがクロロの味方しちゃったもんだから、怒っちゃったって解釈でいいのかな?
などという感情論はさておき。冨樫先生の話では、ヒソカは「クロロの戦力を削るために、幻影旅団メンバーを皆殺しにしようとしていた」わけで、マチも例外ではなかったんですよね。
能力の貸し借りがすぐにできてしまい、クロロの戦闘力を簡単に向上させうる旅団メンバーはヒソカにとって邪魔でしかなかったのです。
いくら傷を治そうとしてくれたマチでも、殺しておかないと次にクロロと戦ったときに厄介な存在になるかもしれないということで、ヒソカは殺す気だったのでしょう。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカは旅団を皆殺しにできるのか?ヒソカが各旅団員に勝つ方法を考えてみた! - 私の名前はジロギン。
しかし!続きの文章を読んでいくと・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻207P/冨樫義博)
そんなヒソカさんの暴挙を止めたのが、なんと冨樫先生ご本人!
さすがです!多分ヒソカを止められるのは冨樫先生とクロロだけですよ、ええ。
冨樫先生曰く、キャラクターたちは冨樫先生が考えなくても自然と独自で動き出してしまうのだとか(漫画界のトップの領域って感じですよね)。
ですのでヒソカも冨樫先生がそのままにしておいたら、好き勝手行動してしまいます。マチも殺しかねないということです。
いやはや冨樫先生、超絶ファインプレーです!
冨樫先生的には「マチを生き残らせておいた方が後々面白くなりそう」という考えのもと、ヒソカにはマチを殺害させず、ヒソカの意思を旅団メンバーに伝えるメッセンジャー役として生き残らせました。
マチは旅団の中でもヒソカに気を遣ったり、クロロのことを好きそうな態度をとったりと、メンバーのなかでも重要な位置にいると思います。
ですのでマチは生かしておいた方が面白い展開も練れそうだとも思うのですが、それ以上に・・・
男性読者の多くがマチのこと大好き
なので、マチには死なないで欲しいのです!可愛くて、優しくて、強くて、ツンデレなマチのことが好きな男性読者は多いです。私もそうです。
もしヒソカがあの場でマチを殺していたら、もうね、どうなっちゃったかわかりませんよ。暴動ですよ暴動!世のハンターハンター男性読者たちがこんな感じになりますよ!
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻94,95P/冨樫義博)
クロロ戦で大量のコピー人形たちと戦ったヒソカですが、マチを殺したことで大量の男性読者たちと戦わなきゃいけなくなります。
もうこんな状況はヒソカもこりごりなはず。だからこそコルトピとシャルナークを始末したわけですし。マチを生かしておいたのは読者に取ってもヒソカに取っても、双方が救われる判断でした。
私もマチファンなので、マチが死んだとわかったら・・・その日の昼夜くらいご飯食べられなくなりますよ・・・
ただ、ヒソカのファインプレーとしては、男性読者諸君に
マチのブチ切れ顔
を見せることに成功したことがあります。
優しいマチも好きなのですが、口調を荒げて怒り狂う姿があってこそのマチの優しさなのです。
例えるならば野球でピッチャーの速球からのスローボールがより遅く感じるような。そういう「ギャップ萌え」がマチファンの本性なのです。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻140P/冨樫義博)
いいっすねぇ〜、こんな風にマチに罵られたいですねぇ〜。
なんだかんだマチが本当に怒った瞬間ってこのシーンが初めてでしたから、後々過去のマチの登場シーンを読み返すと、各シーンのマチの優しさの中にこう言った怒りの感情も見えてきて、優しさと怒りが醸し出す不協和音が私の脳髄を・・・ってこの辺でやめときましょうかね。
とにかく素晴らしいのです。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻141P/冨樫義博)
・・・うん、いいね、いいんだけどもう無理しないでマチちゃん!
せっかく傷を治してあげようと思ったのに仲間たちを殺すと言われて気持ち悪いガムで縛られて怒り心頭なのはわかるけれども、そんなに顔を歪めなくていいのよ!
最初に、クロロ戦後のヒソカとマチのやりとりを見て、「ヒソカは表には出さなかったけど、マチのことが好きだからマチを殺さなかった」と思っていました。
しかし本当は殺す気満々だったんですね。
冨樫先生が止めなければヒソカはマチを殺し、そしてそれを読んだ男性読者が怒り・・・っていう負のスパイラルが生まれるところでした。
また、さらにわかったこととしては、
ヒソカはクロロと戦うためならば、これまで好意を寄せていたっぽいマチですら殺してしまう
ということです。
ヒソカの中ではクロロ>マチってことですね。どんだけクロロのこと好きなんだヒソカは。
ただ、ヒソカのことを毛嫌いしていた幻影旅団の中でマチはヒソカのことをいろいろ気にかけてくれていたわけなので、ヒソカにはマチを殺さず、仲のいい友達くらいの距離感でいてほしいな、なんて思います。
関連記事:【ハンターハンター】ヒソカが作中でいろんなキャラから嫌われすぎて悲しい - 私の名前はジロギン。
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻139P/冨樫義博)
ほら、こうやって仲良く!2人ともいい顔してるじゃない!ね?仲良くしようよ!
・・・って無理かな・・・?
では最後はハンターハンタークイズで締めくくりたいと思います!
前回の答えは
A.具現化系、操作系、放出系
でした!
それでは今回のクイズは「マチ」に関するクイズ!
Q.マチの幻影旅団内における腕相撲の強さは何位でしょうか?(ウボォーギン、パクノダ、生存時のランキング)
難易度:星1(シングル)
ヒントはハンターハンター10巻!腕相撲ランキングが載っているよ!
答えは次回!それでは〜!