私の名前はジロギン。

HUNTER×HUNTERなどの漫画考察や、怪談・オカルト・都市伝説の考察、短編小説、裁判傍聴のレポートなどを書いている趣味ブログです!

【ハンターハンター】天空闘技場の観客は念が見えなくても試合を楽しめているのか?

 

世界中のバトルマニアや腕自慢たちが集まる天空闘技場。

日夜戦いが繰り広げらていて、人気の闘士の試合となると観客も殺到します。

 

やはり人気の試合は、天空闘技場の200階クラスに属する闘士やフロアマスターたちの試合です。

彼らクラスとなるとほとんどが念能力者なのですが、念はその存在自体秘密とされており、ごく一部の人間しか使いこなせません。念を見ることができるのも念能力者のみです。

観客全員が念を習得し、試合で使われる念を認識できるということはほぼ100%ありえません。それでも試合は盛り上がります。

f:id:g913:20171012200256j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 6巻147P/冨樫義博)

そこで生まれた疑問・・・

天空闘技場の観客は念が見えないけど楽しめているの?

この点を考察してみたいと思います。

 

 

 

 目次

 

念は見せびらかすものではない

天空闘技場では、数百から数千人もの観客が試合を見ています。

闘士たちは衆人環視の中で念能力を使わざるをえないのですが、これは念能力者としてはご法度とも言える行為です。

理由は、念能力は奥の手ですのでそれを晒してしまえば、対策を練られ、自分の命を危険に追い込むことになります。だから仲間にも自分の能力の全容を教えないのが基本です。

 

そのため、カストロ戦のヒソカのように、「隠」を使ってオーラを見えにくくし、能力を隠す者も多いはずです。

「隠」を使われると、念能力者でも「凝」(目にオーラを集中させ、隠された能力を見切る技術)を使わなければ能力が見えません。

闘士たちは念能力を積極的に隠すことでしょう。

能力者でも見えなくなってしまう可能性のある念を、観客が見えているとは思えません。

一部念を使える観客もいるかもしれませんが、大半が非能力者でしょう。

 

ちなみに・・・

クロロとヒソカは天空闘技場で、惜しげもなく念を披露していました。

クロロに至っては、使った能力をひとつひとつ丁寧に解説してすらいました。

 

本来避けるべき行為ですが、クロロの能力「盗賊の極意(スキルハンター)」は他人の念能力を盗む能力ですので、すでに複数種類の念をストックしていて、かつ新しく念能力を盗めばいくらでも戦術を切り替えられるので、手の内を明かしても問題ないです。

 

ヒソカの「伸縮自在の愛(バンジーガム)」は、非常に応用力の高い念です。

ありとあらゆる活用方法があるので、ヒソカ自身明かしても問題ないと考えているのでしょう。

 

 

なんとなく念の存在は理解している?

クロロとヒソカの戦いで、観客同士がこのような会話をしていました。

f:id:g913:20171012201149j:plain(引用:HUNTER×HUNTER 34巻104P/冨樫義博)

ヒソカに向かっていく人形たちがクロロによって操作されていること自体はわかっていましたが、その仕組みや理由は理解できていないようでした。

 

天空闘技場の観客はほとんどが念能力者ではないと思います。

しかし、いろんな試合を見る中で、いまいち納得がいかなかったり、不思議に感じる現象を目撃してもいるはずです。

それらが念能力によるものだとはわからなくても、「なんかそういう不思議な能力があって、それを使いこなしている人がいる」くらいには理解しているのではないかと思います。

 

理屈は通らないけど「眼の前で実際に起きているのだから、謎の能力は確かにある」みたいに認識しているのではないかと。

 

 

楽しいのか?

天空闘技場で念能力者同士の戦いを見るのであれば、間違いなく念を使えたほうが楽しいと思います。

 

でも現実の格闘技の試合で考えると、その競技の詳細な技術や知識まで知らなくてもなんとなく楽しめませんか?

私はボクシングが好きでよくテレビで見るのですが、今まで一度もやったことはありません。経験者が見れば試合の中に細かい技術があって、その部分を楽しめると思うのですが、私たち素人でも、KOの瞬間を見るだけで楽しめてしまいます。

 

天空闘技場の観客もこの感覚に近いのではないでしょうか?

念についてはよくわからないけど、なんだか不思議な現象が起きて、選手のどちらかがぶっ飛ばされる、あるいは命を落としさえする。

そのエキサイティングな空気感だったり、テンションだったりを楽しんでいるのでは?

 

天空闘技場に集まる観客たちもバトルマニアで、いろんな格闘技の試合に目が肥えていることでしょう。

だからこそ念を使った物珍しいバトルを求めて天空闘技場に集まってくるのではないでしょうか?たとえ念を使えなくても。

 

 

 

結論

ということで私の結論としては、天空闘技場の観客は

念が見えなくても、試合の雰囲気や臨場感を楽しんでいる

のではないかと思います。

だから念が見えなくても十分楽しめると。

 

逆に試合に出ている能力者たちからすると、観客は念が使えないに越したことはないですよね。

そうすれば、試合相手さえ始末すれば念がばれたことにはなりませんので。

 

そもそも天空闘技場って、ヒソカが遊び半分で倒せて、まだ念の基礎すらおぼつかなかったゴンとキルアですら勝てるレベルの念能力者しかいないので、ガチで強い念能力者たちは興味すら持っていないかもしれませんね。

 

・・・そこでドヤ顔してたヒソカさんェ・・・