クロロとヒソカの戦いにおいて、クロロは「神の左手悪魔の右手(ギャラリーフェイク)」で200体を超える観客のコピー人形を作っていました。それらが一斉にヒソカに襲いかかり、さすがのヒソカもこんな顔に・・・
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻96P/冨樫義博)
嬉しいんだかブチギレてるんだかよく分からないけど、今までのヒソカのどんなん表情よりも醜悪な表情をしていると言えます。この時点でヒソカの闘争心に完全に火がついたことは間違いないでしょう。その後にヒソカが使った人形の撃退手段
人間ハンマー
が、なんていうんでしょう、すごいのかどうかよくわからないんですよね・・・
今回は人間ハンマーについて掘り下げていこうと思います。
人間ハンマーとは?
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻100〜101P/冨樫義博)
ヒソカが襲いかかる大量のコピー人形を撃退するために使った攻撃方法です。正式な名前はないのですが、実況のお姉さんが「人間ハンマー」と名付けていました。
人形5体を「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で縛り上げ、ヒソカの腕の動きに合わせて遠心力で周囲をなぎ払っていきます。天空闘技場のフィールド中心に陣取っていたヒソカは、グルグル回転しながらハンマーで迫り来る人形たちを潰していきました。
しかしこの技は、ハンターハンターという作品の中ではすごいのかどうかいまいち微妙なのです・・・
現実では無理
そもそも「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が使えなければ人間ハンマーもできません。が、仮に「伸縮自在の愛(バンジーガム)」が使えたとしても、成人男性5人分の重さがある物体を腕1本で振り回すなんて芸当は、現実ではまず無理です。お相撲さんとか、アメフト選手とかでもさすがに無理じゃないですかね?
(引用:HUNTER×HUNTER 34巻99P/冨樫義博)
成人男性1人の体重を大体60〜70kgとすると、それが5人分ですから、ヒソカが振り回していた人間ハンマーは大体300〜350kgくらいはあったということになります。300kgのものなんて持ち上げるのですら無理ですよ。30kgでもかなりきついはずです。これを軽々と振り回していたヒソカは、現実的に考えると不可能なことをしているので、確かにすごいです。でも・・・
念なしのレオリオでも余裕?
正直ですね、ハンターハンターの世界で300〜350kgなんて重さは大した重量ではないでのす。念能力者は自らの体を強化できますので、腕力も格段に上がります。強化系やヒソカのような強化系と近い系統の変化系の能力者であれば、パワーは人外そのものです。300kgなんて300gみたいなものでしょう。
しかし、ハンターハンターのキャラクターたちは念が使えなかったとしても、300kgくらいのものは動かせます。例えばレオリオ。レオリオはゾルディック家の試しの門を2の門まで念なしの状態で開けていました。2の門の重さは8トンです・・・8トン!修行次第では8トンのものを、まだ比較的常人に近かったレオリオですら動かせてしまうのです。
そう考えると、あれだけ筋肉モリモリで強化系に近い変化系のヒソカが300kgを振り回していたところで、「すごいのだろうか?」と思ってしまいます。いい意味でですけどね。ヒソカならもっとできるだろうという期待があるからこその疑念です。どうせなら20人くらいまとめてぶん回して欲しかったですね。
しかも脆い
ヒソカ曰く、人間ハンマーはただ「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で人形たちを縛り付けているだけで、オーラをまとっていないため脆いそうです。現に作中でも途中で人形たちが攻撃の衝撃でバラバラになっていました。迫り来る人形たちの一時的な撃退はできたものの、有効な手段とは言えなかったようです。結局人形の頭部をオーラでまとってヨーヨーの要領でぶつけるのが効果的だったようですが、ヨーヨーといえば、キルアは1個50kgのヨーヨーを2つ扱っていました。しかしヒソカが使った頭ヨーヨーの重さは7〜8kgくらい・・・いや、すごいです!7〜8kgのものを振り回すのも十分すごいですし、そんな重さのものがぶつかってきたら常人ならまず死にます。でも、ヒソカよりもっと小柄なキルアがさらに重い武器を使っていたところを見ると、ヒソカさんにはもっと盛大にやって欲しかったなと思います。人間ハンマーも派手でしたけど、一瞬で朽ちてしまいましたからね。まるで花火のように。
「石版ハンマー」の方が良かったのでは?
コピー人形は所詮生身の人間と同程度の強度しかないと思われます。なので武器にして攻撃すればするほど壊れていってしまいました。もっと硬いものであれば、より耐久力のある武器になっていたと思います。
そういえばヒソカは、天空闘技場でゴンと戦った際に、闘技場床の数トンはありそうな石版を蹴りだけで観客席まで飛ばしていました。ヒソカは闘技場床の石版を剥がすだけのパワーはあるということです。だったら石版をオーラで覆い、「伸縮自在の愛(バンジーガム)」で振り回せば、コピー人形による「人間ハンマー」以上に強度もあって重量もある「石版ハンマー」ができ、人形たちも完全に倒せた・・・かもしれません!まぁそう簡単にはいかないとも思いますけどね。ただ、少なくともクロロによる、「番いの破壊者(サンアンドムーン)」でヒソカがヨーヨーにしている頭部の持ち主の体を起爆させ、連動して爆発した頭部でヒソカの指を吹き飛ばす作戦は防げたと思います。ヨーヨーも人形の頭ではなく、瓦礫などにした方が威力ありそうですしね。
「人間ハンマー」のシーンはダイナミックに見開きまで使って描かれていましたが、読者的には「ヒソカさんすげー!」とはなりにくかったのではないか、というのが個人的な感想です。私たちがやれって言われたらできないことですけどね。
でも仕方がないのです。ヒソカさんはほら・・・追い詰められてましたので!とっさの判断で迫り来る人形を撃退するには人間ハンマーを使うのが最速で打てる手段だったということにしておきましょう!むしろヒソカに悪手を取らせたクロロの作戦が見事だったということです!
大丈夫だよヒソカさん!次がある!次にクロロと戦ったときに私たち読者が改めて
「やっぱりヒソカさん最強!」
って感じるチャンスはたくさんあると思うから!
ハンターハンタークイズ!
前回のクイズの答えは
A.26歳
でした!
それでは今回は「ヒソカ」に関するクイズです!
Q.クロロに殺害されたヒソカでしたが、直接の死因はなんだったでしょうか?
難易度:星2(ダブル)
ヒントは34巻!
答えは次回!それでは〜!