休みがちな死神・ヒソカの初登場シーンは、とても衝撃的なものでした。
ハンター試験が始まるまで、受験生が待機していた広いホールにいたヒソカ。ヒソカは自分にぶつかって謝らなかった受験生（受験番号58番）の両腕を一瞬で消し去るという奇術を披露し、周囲の者たちを戦慄させましたね。
腕がヒジのあたりから消えた受験生本人も、何が起きたのか把握できていなかった様子。腕が切れているのに出血していないのも、状況を飲み込めない要因の一つだったと思います。
結局、ヒソカのこの奇術がどのようなトリックで行われたのか、明かされることはありませんでした。
そこで今回は、ヒソカが受験生の両腕をどうやって消し去ったのか、考察します。
ヒソカが受験生の腕を消し去った手順
私の予想では、ヒソカは以下のような手順で受験生の両腕を消し去った、否、消し去ったかのように見せかけたのではないかと思います。
- 受験生の両腕をトランプで切断する
- 切断した両腕と天井を「伸縮自在の愛（バンジーガム）」でつなぐ
- 「伸縮自在の愛（バンジーガム）」を瞬時に縮めて天井まで腕を運び、貼り付ける
- 受験生の傷口をオーラで保護し止血する
受験生の両腕をトランプで切断する
まず、ヒソカにぶつかってきた受験生の両腕を、手に隠し持ったトランプで切り落とします。
ハンター試験時点ですでに念能力を習得済みだったヒソカなら、常人の目では捉えられないスピードで動き、本人が痛みを感じないほど素早く腕を切ることくらい朝飯前でしょう。
そしてヒソカのトランプは、ゴトーの首を切断するなど切れ味抜群。人間の腕でも骨ごと切り落とせると思われます。
切断した両腕と天井を「伸縮自在の愛（バンジーガム）」でつなぐ
腕を切断した後、ヒソカは念能力「伸縮自在の愛（バンジーガム）」を発動し、長く伸ばす。そして片方の端を受験生の両腕に、反対側をホールの天井に飛ばして、腕と天井を「伸縮自在の愛（バンジーガム）」でつないだと思われます。
天空闘技場でゴンと戦ったヒソカが、ゴンの顔面に瓦礫をヒットさせるためにやった仕掛けに近いイメージですね。
出典：HUNTER×HUNTER7巻182P/冨樫義博/集英社
天井に向かって「伸縮自在の愛（バンジーガム）」を飛ばすのは、天空闘技場でのクロロ戦で披露したときに近い感じ。
出典：HUNTER×HUNTER34巻21P/冨樫義博/集英社
「伸縮自在の愛（バンジーガム）」を瞬時に縮めて天井まで腕を運び、貼り付ける
天井に付けた「伸縮自在の愛（バンジーガム）」を瞬時に縮め、両腕を天井まで運び、そのままガムの力で天井に貼り付ける。これで、切断された両腕は一瞬で視界から消え去り、まるで本当に消失したかのように見せかけることができます。
受験生の傷口をオーラで保護し止血する
少し話は逸れますが、天空闘技場でのカストロ戦で両腕を落とされたヒソカは、マチに腕をつなげてもらうまで、傷口にオーラを纏わせ出血を止めていました。
出典：HUNTER×HUNTER7巻10P/冨樫義博/集英社
これは「伸縮自在の愛（バンジーガム）」の効果なのか、オーラには止血効果があるのか分かりませんが、どちらにせよヒソカは、オーラにより出血を止める技術を持っていることは確かです。
受験生の両腕を切断し、「伸縮自在の愛（バンジーガム）」で腕を天井まで運ぶと同時に傷口にオーラを纏わせれば、腕が消え、しかも血が出ないトリックの完成です。
ヒソカは、同じ念能力者のマチでも「速い」と感じるほどのスピードで念を発動できます。ハンター試験に合格できないレベルの受験生では、ヒソカの一連の早業を見切ることはまず不可能でしょう。一瞬で腕が消え去ったように見えたはず。
出典：HUNTER×HUNTER7巻15P/冨樫義博/集英社
それにしても、わざわざ止血までしてくれるなんて、ヒソカさん優しいっすね。
キミはヒソカの奇術を見抜けるか…？
ヒソカは、受験生の腕を消し去った奇術について「タネもしかけもございません」と言っていましたが、実はヒソカのフィジカルと念能力でかなり強引にやってのけたスゴ技だったのではないか？というのが、私の予想です。
あるいは、ヒソカが今も隠している念能力があって、それが「相手の体の一部を消し去る」とか、「ヒソカが触れたものを時空の彼方へ消し去る」とか、そういう効果なのかも……？
キミは、ヒソカの奇術を見抜けるだろうか？ぜひコメント欄で意見を聞かせてね。
