私の名前はジロギン。
かれこれ十数年もの間、腰痛をわずらっている私。
さらに、ここ1年半くらいはWebライターとして働いていまして、1日中パソコン作業をしているからか肩こりもひどい状態に。
そんなこんなで今年の5月ごろ、コリが原因と思われる発熱やら頭痛やらで絶不調になってしまいました。
少しでも良くなればと思い、初めて鍼治療に行ったので、今回はその時のお話をしたいと思います。
不安だった鍼治療
鍼治療については私も詳しく知らない分野なので、説明は割愛させてもらいます。
適当な情報は書けませんからね。
ひとまず、
「体に細い鍼(ハリ)を刺し、電気を流して筋肉のコリをほぐす治療法」
くらいに思ってもらえれば大丈夫です。
体に鍼を刺すのって怖いですよね。
痛そうですし、血がピューピュー出そうじゃないですか?
実際に私はピューピュー出てしまった経験があるので、受ける前はかなり不安だったんです。
血がピューピュー出た話
以前、私は気胸(肺に穴が空いてしまう病気)で入院したことがあります。
入院中はずっと、肺に空気を送り込むチューブを胸から突き刺した状態で生活していました。
もちろんそのままだと痛いので、背骨にもチューブを突き刺して麻酔を注入し続けました。
さらに両腕には点滴、尿道にはカテーテル。
これほど体にチューブが刺さることはないでしょう。
おそらくその病院内でも屈指の「チューブ使い」として、看護師さんから嫌悪されていたと思います。
退院が間近に迫ったある日。背中かから注入していた麻酔が切れてしまいました。
そして肺に刺していたチューブの痛みをダイレクトに感じ、意識を半分くらい失いかけている状態に。
多分、体に刃物などが刺さると痛みで気を失っちゃうんでしょうね。
急いでナースコールを押し、先生と看護師さんに来てもらいました。
そんな経験があり、おそらく背中にも鍼をぶっ刺すであろう鍼治療に対しても少し不安があったのです。
院長先生が不安を紛らわせてくれた
私を担当してくれたのは、その鍼灸院の院長先生でした。
おそらく院で一番の実力者。
鍼治療だけに、針穴に糸を通すように的確な技術でコリをとってくれるはず。
それだけでも一つ不安が解消されました。
さらに、私が鍼治療初体験マンであることを伝えると、院長先生は不安を紛らわせるかのように、いろいろと話しかけてくれました。
鍼治療がなぜ肩こりや腰痛に効くのか?
効果はどれくらい続くのか?
どうやったらコリを予防できるのか?
大切な話もたくさんあったと思います。
その中で一番印象に残っているのがこの話。
すごいですねぇ鍼灸医さんって!
まるで、ハンターハンターのイルミみたいですよ。
こうやって話かけてくれるのはとてもありがたかったです。
お話ししている間にサクサクと治療は進み、1時間の治療があっという間に終わってしまいました。
そんなに痛みもなく、血もピューピュー出なかったので、治療前の不安はすべて杞憂に終わったのでした。
治療を受けたあと…
治療を終えて、すぐに効果を実感しました。
首や肩を回しても、違和感が全然ない…!
腰も楽になってる!
半信半疑だったし、色々と不安はあったものの、
「鍼治療ってすげーっ!」
と認めざるをえない効果でした。文章で説明するのはなかなか難しいですが。
この日は母と一緒に来ており、母も施術を終えたあとで食事がてらお酒を飲むことに。
治療から3〜4時間は経っていましたかね。
すると、鍼治療で血行がめちゃくちゃ良くなっていたからでしょうか、お酒が普段以上のスピードで体を巡り、体中の皮膚が赤いまだら模様になってしまいました。
しかし、体に何か重大な影響が出たわけではありません。
鍼治療の後、数時間経てばお酒を飲んでも大丈夫とのことでしたが、私はかなり効きすぎてしまったようです。
もし鍼治療を受けたなら、お酒は充分時間を空けてから飲んだ方が良さそうですね。
でも鍼とお酒のおかげか、その日の夜は久しぶりに爆睡でき、翌朝めちゃくちゃ元気になっていました。
本当の自分…?
いろいろ不安なこともあった初めての鍼治療でしたが、個人的には「超満足」でした。
ただ、鍼治療を1回受けただけでは肩こりも腰痛も完全に治るわけではないそう。
院長先生からは、
「生活する中でだんだんと硬くなったコリを完全に消滅させ、本当の自分を取り戻すには長い時間がかかる。」
と言われました。
…本当の自分?
えっ?私は偽物なの?
26年間ジロギンとして生きてきたつもりだったけど、別人になってたの?
長い年月をかけて「もう一人のボク」みたいなのを生み出しちゃってたのかな?
もう一人のボクを倒し、本当の自分を取り戻すための戦いは、まだしばらく続きそうです。