私の名前はジロギン。

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【ヒトコワ】マウントばばあ

私の名前はジロギン。

 

今回紹介するのは、鎌田 照美(かまた てるみ)さんという女性から聞いた話。

鎌田さんが10歳くらいの頃、家族で旅行中に宿泊したホテルでのエピソード。

 

マウントばばあ

当時、鎌田さんは両親とともに大阪を旅行していた。

ホテルで1泊し、翌朝8時、朝食のバイキングを食べるために両親とともに1階へ向かった。

食堂へ行くには、ロビーを経由する必要がある。

 

エレベーターを降りてロビーに向かうと、女性の怒鳴り声と叫び声が聞こえてきた。

何事かと思い駆けつけると、ロビーの床に仰向けで倒れる若い女性と、その上にまたがり、マウントポジションを取る老婆がいた。

 

「客に向かって舐め腐った態度とりやがって!」

「この目つきが気に食わん!なんでこんな目ができるんや!」

 

老婆は女性に大声で罵声を浴びせながら、髪の毛を力いっぱい掴み、むしり取っている。

床には黒くて長い髪が散乱している。

女性は服装からして、ホテルスタッフのようだった。

顔中、引っ掻き傷だらけで血が滲み、涙と混ざって薄い赤色になった液体が顔を伝っている。

 

鎌田さんの父と、同じく騒動を聞きつけた男性スタッフが老婆を女性から引き離した。

母はケータイで救急車と警察に連絡していた。

 

女性は男性スタッフに連れられ、泣きながら控室のようなところへ入っていった。

老婆は怒りが冷めやらぬという表情で、ホテルのソファに座り、腕組みをした。

 

逃走しないよう父と母が見張っていたが、老婆は反省の色ひとつ見せず、まだブツブツと不満を漏らしている。

 

そんな様子をロビーの隅で見ていた鎌田さん。

一瞬、老婆と目があった。

 

「何見とんねんクソガキ!お前みたいなやつがさっきの女みたいになるんちゃうんか!?ああっ!?今のうちに思い知らしてやらなアカンかっ!?」

 

老婆は鎌田さんに怒鳴った。

それを聞いた両親は「うちの子は関係ないだろ!」と一喝。

それから老婆は黙り、10分後にやってきた警察に現行犯逮捕された。

 

老婆と女性スタッフの間にどんないざこざがあったかはわからない。

今思えばただのケンカだったのかもしれないが、子供だった当時は恐ろしく感じたし、老婆に怒りを向けられた瞬間は大人になった今でも忘れられない、と語ってくれた。

※ご本人や関係者に配慮し、内容を一部変更しています。