私の名前はジロギン。

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【ヒトコワ】深夜の来訪者

私の名前はジロギン。

 

今回紹介するのは、黒井 浩之(くろい ひろゆき:仮名)さんという男性が体験した話。

2年ほど前、黒井さんが一人暮らしをしていたアパートで起きたエピソード。

 

深夜の来訪者

当時、黒井さんは7畳洋間の1Kに住んでいた。

一人暮らしで、客人は滅多に来ないため、布団は敷きっぱなし。いつも、部屋の東側にある窓に足を向けるようにして寝ていた。

 

寝付つきにくい熱帯夜のある夜。黒井さんは半分寝ていて、半分目が覚めているような状態になった。体がフワフワと浮いているような感覚に包まれ、夢なのか現実なのかはっきりしない。

その最中、

 

ピンポーンピンポーン

 

インターホンが鳴ったような気がした。半覚醒の状態だったため確証はない。

 

音が聞こえた感覚で完全に目を覚ました黒井さん。暗闇の中、枕元に置いたスマホを手探りで見つけた。時刻は深夜3時22分。こんな時間に誰かが訪ねてくることは、まずありえない。

 

2回目のインターホンが聞こえてこない。やはり夢だったのだろうと思い、再び目を閉じた。

 

……気になる。本当にインターホンは鳴っていなかったのか。

例えば終電を逃し、スマホの充電が切れた友人が「泊めてくれ」とアポ無しでやってくる可能性もゼロではない。

 

念のため確認してみようと思い、黒井さんは布団から上半身を起こした。真正面に窓があり、カーテンが15cmほど空いている。昨夜、ベランダで洗濯物を干した時に閉め忘れたのだろう。

 

カーテンの隙間から、暗い部屋に月の光が差し込む。布団に長い影が落ちる。

影?黒井さんは不思議に思った。長い影ができるということは、何か物をベランダに置いているということ。確かに洗濯物は干しているが、影ができるほど大きな物は置いていない。

 

寝ぼけてはっきりしていなかった視界が、段々と鮮明になっていく。カーテンの隙間から女が立っているのが見えた。薄い笑みを浮かべて、こちらを見下ろしている。髪はセミロング。服はよく見えなかったが、暗い色のワンピースを着ているようだった。

 

信じられない状況を目にし、黒井さんは声を失った。女は何もせず、ただこちらを笑いながら見つめている。

 

スマホを手に取り、布団から這うように出た黒井さんは、四つん這いで窓の死角へ移動し、警察に通報。女の視界に入らないよう注意しながら、警察が来るのを待った。

 

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10分後、パトカーのサイレンが聞こえ、2名の警察官が駆けつけた。

ベランダに見知らぬ女が立っていることを伝えたが、女はすでに姿をくらましていた。

 

黒井さんの部屋は1階にあり、ベランダが歩道に面していたため侵入は簡単にできた。

 

警察が調べたが、女がいた痕跡は見つからなかった。寝起きだったこともあり、見間違えたのかと思った黒井さん。しかし、干していたはずのパンツが2枚無くなっていた。

 

警察は、ストーカーの可能性が高いと判断。黒井さん自身、ストーカーをされるような覚えはなかったが、全く無関係の人物をストーキングする人間もいるとのこと。

 

すぐに引っ越し、現在はオートロックのマンションの3階に住んでいる黒井さん。

この一件以来、寝る時は必ずカーテンをしっかり閉めるようにしている、と語ってくれた。

※ご本人や関係者に配慮し、内容を一部変更しています。