私の名前はジロギン。
私の趣味の1つに、昔の新聞に載っているちょっと変わった事件を調べるということがあります。
不気味な事件、おバカな事件、後世に語り継ぐべき良い事件…その中でも本当に小さく取り上げられた事件を調べ、メモするのが大好きです。
文字数は100字あるかないか、たとえ読んでも翌日には忘れてしまいそうな記事。
だからこそ改めて多くの人に知ってほしい事件が、実はたくさんあります。
完全に私の趣味を発信しているだけですが、もし同じような趣味を持っている方に読んでいただけるとうれしいです。
今回は火事を発見したワンちゃんのお話と、同じような事例が他にもないか調べてみた結果をまとめました。
事件の概要
1990年2月2日の朝日新聞に掲載されていた記事です。
1990年2月1日午前6時ごろ、睡眠中だった男性が自宅で飼っている犬の『タロウ』が激しく吠えているのに気づきました。
どうしたんだろう?と思い起きて家の外を見てみると、向かいにある木造の建物の換気扇から火が出ていることに気づきました。
男性の奥さんがすぐに119番通報し、ボヤ騒ぎで済んだとのこと。
出火元は飲食店で使っていた油でした。
地元の消防署から夫妻には感謝状が、タロウにはドッグフードが贈られました。
タロウは8歳のオスで、事件の3〜4年ほど前に殺処分されそうだったところを夫妻が引き取ったそう。
事件後、男性の奥さんは記者に「寒くておしっこがしたくて吠えていただけかも?」と語っていたようですが、タロウ以外に飼っていた3匹の犬は特に反応しておらず、過去にタロウが激しく吠えたことはなかったとのことです。
実はけっこう多い?動物がかじを察知した事例
普段はおとなしいタロウが吠えたタイミングで火事が起きていた…
単なる偶然とは言い切れないかもしれませんね。
犬は嗅覚が人間よりもはるかに発達しているそうですから、タロウは普段嗅ぎ慣れていない煙の臭いに違和感を覚えて反応した…?なんてことが考えられそうです。
感謝状の代わりがドックフードというのも消防署の粋な計らいな気がして、最後まで良いこと尽くしの事件だなと感じました。
他にもこのようなケースがないかと思い調べてみたら、意外にもけっこうありました。
例えば、こちらの事件。
アメリカのアイダホ州に住んでいる一家が飼っていたパグ(犬の一種)のジャクソン。
ある日、家族がくつろいでいるとジャクソンが激しく鳴く声が聞こえてきました。
普段と違う鳴き方を不審に思って駆けつけてみると、コンセントの差し込み口から火が出ていたとのこと。
またこちらの記事では、イギリスの事例を伝えています。
イギリスのノースヨークシャー州に住むカーマイケルさんは耳が不自由なため、聴導犬のピクルと一緒に暮らし始めました。
およそ2年が経ったある夜、眠っているカーマイケルさんことをピクルが舐めたり鼻で突いたりしてきたとのこと。それは危険を伝えるときの合図でした。
何か異常事態があったのかと家の中を確認しても特に何もなし。
カーマイケルさんはピクルが自分を玄関の方に連れて行こうとしていることに気づき、ドアの覗き穴を見てみると、隣の家から火が出ていることに気づきました。
この2つは、タロウの一件とほとんど同じですよね。
ジャクソンもピクルも出火に気付いて家族に伝えようとしていたのでしょう。
犬は火事などの危険を察知する能力に長けている…と考えられなくもなさそうです。
やはり嗅覚が発達しているからかもしれませんね。
もっと驚くことに、火事を察知した動物は犬だけではないのです!
この記事ではネコが火事を知らせた一件が、
そしてこの記事では、インコが火事を知らせた一件が掲載されています。
昔から「ナマズが暴れると地震が来る」なんていいますが、動物には人間にはない特別な危機察知能力を備えているのかもしれませんね。
私も一人暮らしをしているので、寝ているときに何か起きても気づかないリスクがあります。
それこそ火事が起きたら、そのまま焼け死んでしまうかもしれません。
少しでも生きる可能性を上げるために、私もペットを飼おうかな…?
飼うならモルモットがいいけど…危険察知してくれなさそう…