参ったことにかなり泥酔してしまった私たち。
気がついたら見知らぬ神社にたどり着いていました。
時刻は夜の1時を過ぎていたと思います。
夜の神社というのは何だか不気味な雰囲気があって、多分幽霊とか信じていない人でも流石に怖いと思ってしまうんじゃないかなというくらい不気味でした。
特に、境内が怪しく光っているのがさらに不気味さを促進させてました。本当に、夜にぼやっと光る様子が不気味です。
そこはそこそこ大きな神社で、私たちは肝試しとは行かないまでも、ちょっと神社の敷地内を散歩してみようと思いました。
やっぱり異様なんですよね。夜の神社って。
木の根元にはうなだれるように座り込む方がいらっしゃり、良からぬ雰囲気は間違いなくありました。
さらに、酔っ払ったわけではない普通のサラリーマンの男性がガラガラの鈴を鳴らして、何かをお祈りしていました。夜の1時過ぎですよ?こんな時間に神に頼りたくなることって相当なことがあったんじゃないかなと想像してしまいました。
もしかしたら大きなミスを犯し、会社をクビにされ、それでも一応家族には頑張っている姿を見せるために終電をあえて逃す時間まで満喫で過ごしていた。けれど今の自分の境遇と家族への不安から居ても立っても居られず、読破しようと考えていたワンピースを16巻で読むのをやめて、神社に向かった。そして神に今の状況が打開できることを祈った彼は、深く深く沈んでいく夜の闇の中に消えていったのであった。
みたいなね。そんなネガティヴな想像をしてしまうほど不気味な雰囲気でした。
極め付けは、私たちが神社の鳥居の下でこのあとどう行動するか、カラオケに行くかまた飲み直すかと相談していた時のこと。
20〜30代くらいの女性が鳥居の下にやっえきて、合掌と一礼を行った後、何もない空中の写真をスマホで撮り始めたんです。
間違いない、これは心霊写真に現れる「オーブ」を撮影していると私たちは考えました。
オーブとは、幽霊の魂とも考えられている丸い靄のような存在です。カメラで撮影すると不意に写り込んでしまうことがあるのです。
この女性の存在が決定打となり
「うわぁここの神社多分かなり怖いところなんだぁ〜」
と思い、その場をあとにしました。
こんな風に夜の神社をdisるようなこと書いてますけど、酔っ払って神社にやってくる私たちもかなりヤバい奴らだなと思います。
当時は自分たちこそまともだと思っていましたが、夜の神社に集まっている時点で同じ穴のムジナ…端から見た私たちも相当愚かだったんだろうなと思います。
あなたが覗き込む時、またあなた自身も覗き込まれていると言わんばかりの出来事をふと思い出したので書いてみました。
オススメは…そんなにしないですけど、夜の神社に行ってみると非日常を味わえるかもしれません。ヤバい事件とかに巻き込まれないように注意してください。
あと、その日私3万円落としたんですよね
神社の祟り(笑)かもしれません。
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