私の名前はジロギン。

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【怖い話】ご入浴中、失礼しました。

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私の名前はジロギン。

 

先日、生まれて初めて合コンというものに参加した。と言っても私は数合わせ。会社の同僚から「どうしても人数が揃わないので来て欲しい」と言われ参加しただけだ。

私と同僚含め男性4人、相手は同僚が相席居酒屋なるもので知り合った看護師の女性とその同僚や友人たち4人。私はほとんどが初対面の人ばかり。味方となる男性陣すら当日知り合うのだから、正直緊張は隠せなかった。初めての割にハードルが高かった気がする。

 

居酒屋で飲んだり食べたりし、合コンを始めて約1時間ほどが経った。男性陣も女性陣も緊張しているようで、最初は沈黙の瞬間も多々あった。こうなると私は、普段は陰キャラ全開にもかかわらず、

 

ジロギン「みなさん何飲みますか?生は嫌ですよね?カシス何とかにします?」

 

なんて言って場を取りつなごうとしてしまう。表向きだけだが陽キャラぶるのだ。私は数合わせだから最悪座っていればいいと思っていたが、やはり参加者である以上、それなりに働かなければならなかった。

 

 

 

場が温まり、自然と席移動などが行われる中、女性のうちの1名、F子さんという方が私の隣に座った。F子さんは私の2歳上で看護師をしている方。私に興味を持ってくれたようで、そのまま会が終わるまで話し、二次会は2人だけで飲むことになった。

仕事のことやプラベートのことなど様々話した結果、2人ともかなり酔っ払ってしまい、私の終電がなくなってしまった。F子さんは

 

F子「終電ないんの?じゃあ私の家来る?笑」

 

なんてことを言い放った。F子さんは酩酊状態だったのでこういうことを言ったのだろうが、普通は女性が自分の家に男を招き入れることなんてまずない。

ただ、私としてもこのまま始発まで、満喫やカラオケで時間を潰すのはかなりお金もかかるので避けたい。F子さんの家はタクシーで5分ほどの場所だそうで、私がタクシー代を出す代わりにお言葉に甘えて一晩厄介になることになった。

正直女性の家に上がったことなんて、小学校の時に同級生の子の家で誕生日パーティをやって以来だったと思う。

 

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家に着くとF子さんは、玄関の扉を開け、

 

F子「適当にくつろいでいいよ〜」

 

と言い、よたよたと部屋の奥まで歩いて行き、床に倒れ込むように寝てしまった。相当酔っていたようだ。

F子さんの部屋はアパートのワンルームで、白を基調とした家具が様々置いてある。片付いていて、女性の部屋という感じだ。絨毯がモフモフしているのも、男の私ではまずありえない部屋作りだなと感じた。

 

ただ、絨毯以上に気になったのが、部屋の中にアロマ製品がやけに多かったことだ。匂いのある蒸気を放つ機械(何ていうのかわからない)が部屋の四隅にあるし、アロマキャンドルみたいなものも数十個置いてある。

よく見ると消臭剤も部屋、そして玄関にもそれぞれ5〜6個は置いてあった。ゴミ箱のそばには使い切った消臭スプレーの間が10本は置いてあった。

F子さんはかなり臭いに敏感なようだ。まぁそういう性格の人がいても不思議ではない。が、私はここまで神経質な方だと、今後も関係を持つのは難しいだろうなと内心感じていた。

 

 

 

とりあえず私はトイレに行きたかったので、ガーガーと寝息を立てているF子さんには悪いが、無断でトイレを貸してもらうことにした。匂いが残ると何か言われそうなので、絶対に消臭スプレーを使うよう意識していた。

トイレに入ろうとした時、私は異様な匂いを感じた。不快な臭い。何かが腐ったような臭いだった。最初はこのたくさんのアロマが混ざり合って、逆に不快な臭いになってしまったのかとも思ったが、そうではなさそうだ。臭いはトイレの隣にある風呂場から発生していた。

わかったぞ。ゴミだな。生ゴミか何かを風呂場に置きっぱなしにしているんだろう。それで腐敗臭しているし、自分もお風呂に入れないしで、アロマで臭いをごまかしていたんだな。と私は予想した。

泊めてもらったお礼に、余計なお世話かもしれないが、お風呂の掃除でもしてあげようと思い、風呂場の扉を開けた。風呂場の電気をつけた私の目に飛び込んできた臭いの原因はゴミではなかった。

 

真っ赤な水の張った湯船に浸かる年老いた女性の死体があった。

体は腐敗し、半壊していた。

 

声を上げそうになったが、私は息を殺し、風呂場の扉をそっと閉めた。

そしてF子さんが起きないようにそっと荷物をまとめ、F子さんの家を後にしようとした。が、

 

F子「あれ?帰っちゃうん?ていうか帰れるん?」

 

F子さんが起きてしまった。なんとかして私はこの場を離れられる言い訳を考えた。

 

ジロギン「いやぁ、会社から呼び出しくらっちゃって・・・まだ上司が働いてたみたいで。会社行かなくちゃ・・・」

 

F子「そうなん?・・・ブラックやね〜」

 

ブラックというより、私の頭には風呂場の湯船のレッドが焼き付いていた。

私は無事、F子さんの家を脱出することに成功した。

 

あの家で何があったのか、F子さんと風呂場で死んでいた女性との関係などは分からない。が、とりあえず、ご入浴中、失礼しました。

 

 

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(この話はフィクションです)